福井県の山逍遥
2006.09.より登山順

     [福井]    雲谷山   786.57m  (福井県美浜町)87 
 第1回  2012.09.22.

   2012年09月22日(祝)初登山



 
「雲谷山」は、三方石観音の方から、登る人が多いようだ。だが私の山案内本では、美浜町の新庄から登る事になっている。一度登ろうと、今年の連休に、ひょっとすると雨が止むかもしれないと、雨の中を登山口を探しに行ったことがある。案内本では、嶺南変電所すぐ近くの、鉄塔巡視路を登る事になっている。猪除け柵が張り巡らした農道を、あちこち歩き回り、畑仕事の人に尋ねたりしたが、標識らしきものは一切無し。ようやく巡視路入口かな?と、思える地点に出たが自信無し。この日は天気が悪いので、登らずに帰った。


 その後ネットで色々調べていたら、雲谷山へ新庄方面から登る人は、案内本とは別の巡視路から登っている事に気が付いた。もう一本北側の尾根にも、巡視路があるようだ。標識も建てられているらしい。そこで今回は、その道を登りに行った。




 敦賀インターで降り、国道27号線で美浜町の「役場口」信号を左折する。後は一本道。雲谷の村を過ぎ、岸名という所の道の横に、記念碑があり、トイレがある。車が置けるスペースがある。8.30分。右にトイレの前を通って、歩き出す。道なりに行き、三叉路を右に行く。







 雲谷山が目の前に広がる。100m程で左に、山に向かう道を行く。道なりに突き当りまで行く。地図を見ると、道の右側に、見えないが溜め池があるようだ。







 道の突き当り近くに「雲谷山登山口(新庄コース)」の標識があった。突き当りの柵を開けて出発。8.55分。







 柵を入って20m程に、右に杉林の中を登るコースが分岐する。登山道と巡視路の赤い札がある。杉林を抜けて、尾根を登って、気持ちの良い灌木の林を行く。









 右手に雲谷山の、頂上と思われる稜線が望めてくる。






 反射板が近くなってくると、右手下に美浜町が見えた。あの美浜町から耳川沿いに走ってきた。きれいな山は、地図には天王山と載っている。






 10.20分「下向山反射板」に出た。周りが刈ってある。反射板は何をするのか判らないが、重要な施設であるから、いたずらしない様、と書いてある。さらに進むと、登山路右下に、雲谷山の矢印が置かれている。頂上まであとわずか、とか書いてあった。登山口以来の標識だ。






 右側下に沢が流れている。その先で、直進して登って行く巡視路に、ここにも雲谷山の標識が転がっていた。10.45分。どうも直進して登って行くと、稜線の「雲谷山反射板」に出るらしい。ここで左に、巡視路から離れて、沢の上の方の斜面を登山路は登って行く。巡視路から離れると、荒れた感じの道となる。







 11.00時に稜線の上に登り着いた。標識があった。雲谷山の方へ進む。








 広い尾根で、道があるような無いような。








 11.15分。頂上到着。三角点が在る。
三角点情報「雲谷山」 
三角点名・雲谷
等級・2等三角点
標高・786.57m
 






 頂上は広いが、周りに灌木が茂り、展望は利かない。伸び上ると美浜の方が少し見える。三方五湖の方は全然見えない。三方石観音からの登山路が登って来ている。新庄の方は「屏風滝」と書いてある。







 記念撮影。今日の付き添い人はS女史。誰も居なかったが、三方の方から二人登ってきた。








 食事をして、三方石観音への道を探索に出る。こちらにはブナの大木が多くある。









 大きな杉の木もある。







 ブナの木の間から、美浜の方が見える。




 同じ道を降るのだが、ネットでは「屏風滝」の方へ降りる人が何人もいる。そんな道が出来たようだ。急坂で悪路と書いてある。登ってきた時には、滝への分岐の標識は無かった。だから反射板から分岐するのだろうと思い込んでいた。案内本の登山路は、屏風滝に近い方の、尾根を登って、反射板に登る事になっている。だからその途中から、滝の方へ降りるのだろうと考えていた。






 12.30分。反射板が見える所まで降りて来た。向かいに見える遠い稜線が、二週間前に登った「高島トレイル」らしい。どれかが三国山と赤坂山らしい。








 反射板から、屏風滝の方の、尾根を降りに掛かったが、標識もないし、踏み跡もはっきりしない。地図を出してよくよく考えていたら、どうも反射板から上の、登山路の右に置いてあった標識の所が、分岐路だったみたいだ。谷の方から登って来て、目の前の正面が、地べたに置かれた標識だったのだ。なんだか通った時、分岐みたいな気がしたのだが、標識もないし、分岐に入る所に木の枝が置いてあり、入り込まぬようにしてあるような気がした。



 自信の無い道を降りるのは止めて、反射板まで戻り、登ってきた尾根を降りた。13.50分登山口。14.00時、車に到着。ここからも登ってきた雲谷山が見える。反射板も見える。あの反射板まで登り、右に頂上までたどり着いたのだ。




 新庄・岸名の方から登る人は少ないようだ。標識も少ないし、ほとんど地面に落ちている。私の持っている案内本の道は、とうとう判らなかった。



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