2006.9.より登山順
東北2山巡り
上は「磐梯山」 下は「安達太良山
[日本百名山5] 磐梯山 1.819m (福島県) 裏磐梯五色沼自然探勝路 |
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第3回登山 2018.10.06. 裏磐梯高原駅より、五色沼自然探勝路を歩き、ビジターセンターよりバスで戻る。 第2回登山 2013.09.14. 八方台登山口より、磐梯山を往復。 第1回登山 2007.07.23. 八方台登山口より、磐梯山を往復。 |
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2018年10月06日(土)3回目 女性コンビと三山巡りの@五色沼 二週続けて土日になると台風が来た。台風24号は先週日本を縦断して、大きな被害が出た。私にも被害が出た。永い間地域文化の振興に功績を挙げたとかで、30年度の功労者に選ばれ表彰されることになった。その表彰式が30日(日)に、国立京都国際会館での「文化庁創立50周年記念式典」の中で行う事になっていた。壇上で代表が表彰状を受け取り、その他大勢の我々は平服で良いとの事なので、こんな機会は無い、話のタネに出席しようと、前日の宿と電車の切符を予約してあったのにーー。この台風で突然表彰式が中止になってしまった。慌てて宿と切符をキャンセル。 今回の東北紅葉散策は、東吾妻山・栗駒山・蔵王山を予定して、ネットで宿も確保していたが、またも台風25号が直撃するという。延期も考えたが、山に登れ無い場合は観光と言う事で決行することにした。 ところが「東吾妻山」の噴火警戒レベルが、9/15日にAに引き上げられ、磐梯吾妻スカイラインが通行止めになっていた。仕方が無いので裏磐梯の「五色沼自然探勝路」を歩くことにした。 小松市民病院で待ち合わせ、S女史とN女史を乗せて5.00時に出発。北陸自動車道を走り新潟より磐越自動車道に入る。磐梯河東インターを降りて磐梯山ゴールドラインを上る。途中に「猪苗代湖」が望める所がある。11.50分。 「磐梯山」も紅葉している。この先磐梯山登山口の八方台を通過。三連休の初日で駐車場は何百台で溢れかえっている。 11.20分に「五色沼自然探勝路」の磐梯高原側の入口に到着。靴を履き替えナップザックで出発。土産店休憩所トイレのある建物の横から探勝路に降りると、すぐそばが「柳沼」である。 「柳沼」 気持ちの良い散策路を行く。まだ紅葉していない。少し残念。 「青沼」 「るり沼」 向こうに磐梯山が見える。1888年(明治21年)7月15日に噴火。477人の死者が出た。真ん中の大きくえぐられた部分が崩壊し、こちらへ流れ出し川を堰き止め、桧原湖や小野川湖が出来たとか。えぐられた部分に小磐梯山のピークがあったらしい。 ここでカメラの三脚を構えていたカメラマンに、集合写真のシャッターを押してもらう。 「弁天沼」 弁天沼のほとりで昼食。 「みどろ沼」 「赤沼」 「毘沙門沼」 「毘沙門沼」は一番大きい沼である。ここで「五色沼自然探勝路」は終わり。表通りまで歩くとビジターセンターがある。センター前のバス停に、丁度路線バスが到着した。すぐ乗り込む。車を置いた磐梯高原駅に13.25分に到着。乗車時間は10分も掛からない。バスの乗車時間を入れて2時間の散歩だった。 この後は、明日の「栗駒山」登山に備えて、なるべく栗駒山登山口の近くと言う事で、鳴子温泉郷の「川渡温泉」に旅館を予約してある。到着時間が判らないので食事なしで自炊が出来るコース。5000円・安くて有難い。吾妻磐梯レークラインを走り、福島西インターより東北道を走り、古川IC降車。台風の影響は今日は無かった。問題は明日。曇ってきて小雨が降り出してきた。台風は温帯低気圧に変わったようだ。コンビニへ寄り、宿へは17.30分に到着。温泉を楽しむ。 ■明日の登山は、栗駒山の予定■ 2013年09月14日(土)2回目 女性コンビと二山巡りの@磐梯山 6年前に相棒と磐梯山に登った時は、小雨と霧で何も見えなかった。20才代に従弟と猪苗代のスキー場から登った事もあるが、その時も雨で、頂上はゴミでいっぱいでがっかりした記憶がある。 S女史が前々から東北の山に行きたい行きたいと云っていた。磐梯山なら今まで晴れた時に登っていないので、行ってもいいなと話していた。突然三連休の土日が空いたので「磐梯山」はどうかと云う話になった。仲間にメールで連絡を取った。N氏はツール・ド・能登に出場。H女史は日月と白山の予定だが、台風が近ずいているので心配だとの事。ところが珍しい人から、参加を考慮中のメール返事が来た。大阪に帰ったN女史である。まとめてメールを送るので、しばらく挨拶をしていない彼女に近況を知らせる心算でメールを一緒に送ったのだ。 N女史は去年4月に大阪へ帰ってしまったが、7月に一度「燕岳」へご一緒している。それ以来で早朝4時の小松市民病院の駐車場に、買ったばかりの車に乗って現れた。SNコンビを乗せて北陸自動車道と磐越自動車を走る。時々運転を替わってくれるので楽ちん。磐梯河東ICで降り、コンビニで食料を仕入れて磐梯ゴールドラインを上る。今夏からこのラインは無料になった。 9.50分に八方台の広い駐車場に到着。駐車場が満杯でびっくり。200mほど下の駐車場も半分埋まっている。100台位あるかな?。台風接近中なのだが今日はなんとか晴れそうだ。 10.00時に道路を渡ってブナの林を歩き出す。車を停めた時から気になっていたのは、ブナに葉っぱが無い。紅葉しない先に葉っぱが散ったのか?。 登り口に森林管理署の張り紙があった。「この辺りでブナの葉が、ブナシャチホコ蛾により食べられる被害が発生しています。年に寄り食害箇所は移動するので、ブナの木がが枯れる事はありません」。紅葉したら綺麗だろうにな。 10.30分に「中ノ湯」を通過。旅館みたいな建物の残骸がある。 見掛けた植物。 ナルコユリの実? アキノキリンソウ マイヅルソウの実? オヤマリンドウ なんとかアザミ? シラタマノキの実 オオカメノキ ヤマハハコ ウメバチソウ 中ノ湯からは初めはなだらかだが、やがて急坂となる。尾根を登って行くが、左側が切れ落ちている。切れ落ちた前方に磐梯山の頂上が初めて見えた。なかなか尖っている。10.55分。 11.20分。尾根を登り切ったと思われる地点に展望所があった。裏磐梯の「桧原湖」と「小野川湖」らしい。ここからは尾根を捲く道となり緩やかになる。 12.10分に、お花畑と弘法小屋の分岐に着く。展望があるのでお花畑コースに入る。盛夏には素晴らしいお花畑になるのだろう。頂上を眺めながら歩く。下に小屋が見える。 「櫛ヶ峰」が見える。鞍部に登山路が見える。裏磐梯へ降りる道のようだ。ここから櫛ヶ峰の間が爆発して吹っ飛んだのだろう。 12.30に弘法小屋に到着。子供たちの大パーティが近くの広場で昼食中。小屋の前の弘法清水は、冷たくて本当に美味い。小屋の軒下にリュックを置いて、空身で頂上を往復する事に決定。 13.10分に頂上到着。下に小さな売店が見える。 三角点が在る。
少々雲が掛かるが、初めての磐梯山の展望である。本当に独立峰だ。こちらは裏磐梯方面。 こちらは「猪苗代湖」。ずーっと雲の中だったが、一瞬姿を現した。 前回に相棒と撮った写真の石の祠は、周りや上に岩が積まれ、ケルンの中に納まっていた。 タカネナデシコ ミネウスユキソウ ナナカマドの実 弘法清水小屋に入って「ナメコ汁」で昼食。15.25分に展望地点まで降りて来た。裏磐梯の大きな湖が全部見える。左から桧原湖、小野川湖、秋元湖。ずーっと手前は銅沼らしい。前方の山が見えてきた。家へ帰って調べたら「西吾妻山」と思われる。 16.20分に駐車場まで降りた。もう車はほとんどなくなっている。上に磐梯山の頭が少し見える 猪苗代の方へ降りたら磐梯富士が見えた。今夜はこの近くの民宿で、明朝早いので素泊まり予定。ファミリーレストランで食事をして民宿に入る。明日は台風の影響で荒れるらしい。「東吾妻山」の予定。 **次回登山は、明日9/15福島県「吾妻山」へ** |
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2007年07月23日(月)初登山 K君と三山登頂の@磐梯山 東北の百名山の三山を、一度に登ることになった経緯を初めに書いておく。私は友人の能楽師Y師の、社中機関紙に「奥の細道と謡曲古跡」という拙文を投稿している。芭蕉の歩いた道を尋ねて歩き、謡曲とこじつけて紹介している。もう15回も連載しているので、そろそろ書くことが無くなった。 ところで芭蕉は月山に登っている。奥の細道本文に拠れば「月山にのぼる。木綿しめ身に引きかけ、宝冠に頭を包み、強力と云うものに導かれて、雲霧山気の中に、氷雪を踏んで登ること八里、息絶え、身凍えて頂上に至れば・・」と書いてある。奥の細道の跡を尋ねている私としては、ぜひ芭蕉も登った月山に登りたいと思っていた。また相棒のK君は日本百名山の完登をひそかに狙っている。月山には登っていたが、まだ東北の方は抜けている山が多い。そこで高速代、ガソリン代を割り勘にして磐梯山、安達太良山を私がご一緒し、月山をK君に案内してもらうことになった。 まず「磐梯山」を目指す。03.45分にK君を乗せて金沢を出発。上越地震の影響で高速道路が、途中一車線50キロ規制だったが無事通過、磐越自動車の磐梯河東インターを9.00に下車。磐梯山ゴールドラインに乗り、9.30分峠上の八方台駐車場に到着。小雨、広い駐車場に車は3.4台だけ。休憩所があり、トイレもある。30分ほど休憩と準備。 道路の反対側に標識があり登山路が始まっている。降るか降らないかの小雨、私はどうせ汗で濡れるからと合羽を着ない。K君はカッパを着込んで完全装備。10.00時に歩き出す。 初めは広い林道で気持ちの良いブナの林が続く。だらだら登りで歩きやすい。 10.25分、中の湯跡に到着。硫黄の臭いがして池にぶつぶつと涌いている。壊れかけた昔の宿泊施設がある。横を巻いて登ると、左に裏磐梯スキー場からの登山路が合流してくる。 ここからは結構急な登りになる。霧が掛かって見通しが利かず残念である。ダケカンバの木が混じってくる。K君合羽を脱ぐ。暑くて暑くてサウナスーツを着たみたいで、危うく熱中症になりかけたと反省の弁。脱いだとたんに元気に為った。 11.50分、左/花畑、右/小屋の標識に出る。こんな道は頭に入っていなかったのですぐ小屋に向かったが、左は花畑経由で小屋に続く道だった。少し遠回りだがこちらがおすすめ登山路のようだ。12.00時に岡部小屋に到着。中に入って昼食を取る。天気が悪い為か登山者が無く小屋主は暇そうである。 小屋のある所は、弘法清水と言われる所で小屋の前に清水が出ている。その上に四合目弘法清水の碑がある。謂れを聞いたら、磐梯山は富士山の標高の半分にあたり、頂上が五合目とすればここが四合目であるとの事。変な理屈である。少し離れてもう一軒弘法清水小屋もある。 清水は美味しい。 12.25分、小屋に荷物を置いて頂上に向かう。 頂上まで30分との事である。晴れていれば眺望の良さそうな登山路である。崖の縁を通る所がある。これは何の花かな。花ではなくて葉の変形かも知れない。「ミネウスユキソウ」らしい。 13.00時、頂上到着。麓の高速道路を走っていると、富士山のように見える頂だきの上に居る。よほど眺望の良い場所なのだろうが、霧の中で何も見えない。磐梯山は40年も昔の若かりし時、登った記憶がある。そのときも霧の中だった。磐梯とは相性が悪いね。夫婦らしい一組が少しさがっ場所にある閉じた小屋の前で風を避けている。 頂上に30分ほど滞在して、13.50分に小屋まで戻る。 こんな花がたくさん咲いている。私の地元の加賀白山では見かけない花である。小屋主に聞いたら、「マルバシモツケソウ」というらしい。 帰りは弘法清水小屋の前からお花畑を通って下山開始。「クルマユリ」が咲いている。 時期的には花はもう遅い感じである。「シモツケソウ」。 この花は知らない。どの花も雨に濡れている。 15.15分、中の湯跡。お湯が涌いている所がある。ごみだらけで残念。露天風呂でも作れば人気が出るだろうに。 霧で幻想的なブナ林を帰る。特に大降りしなかったので合羽を着なかった。これで良しとするか。 15.40分、駐車場に到着。大体予定通りである。休憩舎でお湯を沸かして、K宗匠のお手前で抹茶を一服頂く。 16.00時に八方台駐車場を出発。裏磐梯を通るが観光場所は全部素通り。安達太良山の麓の奥岳温泉へ急ぐ。お天気は段々良くなってきた。明日は晴れそうだ。 17.10分、奥岳温泉の「あだたら富士急ホテル」に到着。一軒宿で目の前にゴンドラリフトの駅がある。早速温泉に浸かり、食堂でジョッキで乾杯。明日に備えて9時就寝。 この続きは下の次稿・2007年「安達太良山」の初登頂へ。 駐車場より岡部小屋まで2時間。小屋より頂上まで35分。下り、小屋まで20分。小屋より駐車場まで1時間50分でした。 |
[日本百名山] 安達太良山 1.700m (福島県)6 |
第2回登山 2014.09.24. あだたらエキスプレスで山頂駅へ。頂上。下りは、くろがね小屋経由で勢至平、山麓駅。 第1回登山 2007.07.24. あだたらエキスプレスで山頂駅へ。頂上。下りは、勢至平経由でホテルへ。 |
2014年09月24日(水)2回目 女性コンビと二山巡りのA安達太良山 昨日は「那須岳」を歩いた。今日は7年ぶりの「安達太良山」を歩く予定である。 ホテルで、6.30分からの朝食バイキングを済まし、7.20分に出発。郡山インターで高速に乗り、二本松インターで降りる。安達太良奥岳登山口のゴンドラ駅を目指すが、インター付近に食料調達のコンビニが無い。弱った弱ったと走っていたら、岳温泉の町を通った。コンビニが一軒だけあった。助かった。 温泉街を抜けてどんどん登って行くと、あだたらエクスプレス山麓駅に着いた。広い駐車場は、昨日は休日で満杯だったが、今日は平日でガラガラである。8.30分。 冬はスキー場になるゲレンデは、昨日まで「あだたらイルミネーション」があったらしく、夜景見物のゴンドラがあったらしい。今日は片付けをしているようだ。8.40分。 台風16号が近ずてい居るとかで、今日の夜から雨の予報であるが、今のところは天気が良い。ゴンドラを降りた「薬師岳」展望台からは、安達太良山の頂上の乳首が見える。8.55分。 歩き出しは、しばらくは木道が続き歩きやすい。少し紅葉しているような感じだ。 ユウガキク? アキノキリンソウ 仙女平分岐近くに出ると、ハイマツが混じり、辺りが紅葉している。紅葉はまだ先だと思っていたのに、紅葉が始まっているのでうれしくなる。 シラタマノキ。 那須岳で見たエゾリンドウも多い。 安達太良山の頂上の、乳首が見えてきた。 山頂下の広場に到着。10.45分。記念写真を撮ってもらう。 10.50分に頂上に登り着く。俄然と展望が良くなる。誰も居ない。 頂上下の広場。ゴンドラ山頂駅は真ん中の山に見える。 北の、これから進む尾根。尾根の先の峠より、右の斜面に付いた登山路を降りる予定。 三角点が在る。下はセメントで固めてあるが、下が浸食されて、ブラブラの様子である。地理院地図には、1699.9mの記入がある。 国土地理院の、三角点情報を引っ張り出して見て観たら、 等級は「二等三角点」。三角点名は「大関平」。柱石が露出または埋没したため、「低下高上処理中」の基準点であり、標高や所在緯度経度などは表示されていない。 西の方面。地図に船明神山とある。 頂上瘤より降りて、稜線を北に、矢筈森の方へ進んでゆく。「牛の背」と云うらしい。 振り返ると、先ほどまで居た乳首が見える。 この辺りは荒涼としていて、西部劇の舞台のようだ。 突然と左下に「沼の平」を見下ろす地点に出る。調べてみたら、ここは明治33年に水蒸気爆発した火口との事である。死者72名を出した大惨事だったらしい。向うに湖が見える。地図を見たら、どうも裏磐梯の「秋元湖」らしい。11.25分。 立ち入り禁止になっているようで、見ているだけでも少し怖い。足元が絶壁で切れ落ちている。 右に、矢筈森の裾を廻って降りてゆく。「峰の辻」と云う地点に出る。頂上から直接降りてくる道と合流する。ここから勢至平のふちを通る道と、くろがね小屋へ一度降りる道とに分岐している。11.45分。 7年前の前回は、勢至平に直接降りたので、今回はくろがね小屋経由で勢至平に出る事にした。 左の下の谷に、地図を見ると温泉マークが付いている。温泉が湧いているようだ。くろがね小屋には温泉が引いてあるようだ。 急坂を降りて、ようやく小屋の黒い屋根が見えてきた。向こうの斜面も紅葉している。 12.40分にくろがね小屋に到着。上部に温泉の湧いている場所があるようだ。「温泉源に有毒ガス発生の為立入禁止」の看板がある。ここで休憩昼食。腰かけている木は、お湯を引いていた木管らしい。13.25分に下山開始。 小屋から大分降りて来た。登山路は広くなる。林道ではなくて馬車道と書いてある。轍の跡がある。馬車が通るようだ。道沿いに、温泉を引いた管が通っているようだ。 勢至平と呼ばれる、平らな地形を降りてゆく。勢至平のはずれから急坂になるので、馬車道は大きく何度も迂回するので、登山路は真っ直ぐ旧道を降りてゆく。途中で3度ほど馬車道と合流する。 旧道途中に展望地点があり。左にゴンドラ山頂駅が見え、右に安達太良山乳首が見える。 最後は林道を歩き、鳥川橋を渡り、しばらくでゴンドラ乗り場のある広場に出る。7年前泊まった温泉小屋は、?見当たらない。 15.10分に駐車場到着。 15.45分に、岳温泉に到着。朝寄ったコンビニで、岳温泉日帰り入浴の案内を貰って、近くの「ヘルシーパルあだたら」と云う旅館で温泉に浸かる。良いお湯である。パンフレットを見ていたら、この岳温泉は、くろがね小屋の上部の源泉からお湯を引いいると書いてあった。ここまでお湯を引いてくる間に、お湯が揉まれて、良い湯になるとの事である。 後はひたすら、高速道路を走って戻るだけ。東北道二本松ICより、磐越道、北陸道と走る。新潟に近くなったら雨が降ってきた。今回は台風の動きが遅く、山に居る間は雨に遇う事は無かった。楽しい山行だった。N女史と運転を交互に替わり、小松にたどり着いたのは、真夜中12時近くだった。 山から帰って来て、三日後に「御嶽山」の噴火があった。60名以上の方が亡くなられたようだ。私自身、去年も登っているし、5年前には頂上直下の頂上小屋に泊まった。テレビで頂上や小屋が映るたび心が痛む。今回の那須岳・安達太良山ともに、活火山である。何の心配もしなくて登ってきたが、本当は用心して登るべきだったのかー。 ●次項2014年・第66回登山は、10/4富山県「茗荷平山-ハゲ山」へ● |
2007年07月24日(火)初登山 K君と三山登頂のA安達太良山 今日は相棒K君と東北二日目、二山目の「安達太良山」に登る。奥岳温泉で目を覚ます。今朝は快晴、目の前のゴンドラリフトの動くのは8.30分との事なので、それまでに食事を済ませて、8時にホテルを出る。車はホテルの駐車場に置いたままである。山から下りてきたら温泉で汗を流しても良いとの事である。 8.15分、ゴンドラリフトが動き出す。下はスキーゲレンデある。リフトは年中稼動で安達太良山登山にも使われる。遠く平野まで見渡せる。ゴンドラは8分で標高差400m以上を登りきる。歩いて登ると1時間半以上も掛かるだろう。 山頂駅より少し登ると、薬師岳の展望台に出る。「この上の空がほんとの空です 二本松市」の立札がある。なんとなく納得する。空の向うにおっぱいの乳首のようにポッンとみえているのが安達太良山の頂上である。乳首山という別名があるのも納得する。 8.37分歩き出す。道の悪い所は木道にしてある。ハイマツとシャクナゲ。特に「シャクナゲ」が多い。まるでシャクナゲのトンネルだ。もうとっくに花の時期は過ぎている。 それでも少しだけ花が残っている。満開の時はきっと素晴らしい事だろう。 潅木帯を抜けると前方に乳首が見えてくる。夏休みで子供づれのハイカーが多い。皆元気だ。 ますます近くなる。ぽっこりした岩峰の下より岩を攀じ登る。鎖の下げてある所もある。 この花は何。一度聞いて覚えたが、又忘れてしまった。調査中。「ヨウラクツツジ」だろう。 10.00時に安達太良山の頂上着。乳首の岩峰は案外簡単に攀じ登れて三角点がある。360度眺望が良い。 頂上の祠の先に、北方の荒涼とした山並みが見える。地図に拠れば鉄山、箕輪山あたり。 百名山登頂記念に一枚撮ってもらう。 西の方は昨日登った磐梯山が聳えている。磐梯山はこちらから見ると、爆発した山肌が見える。手前の山は明神山か。 東の方は今登ってきた方面である。向うにリフトの頂上駅が見える。その向うに平野が広がる。あすこから歩いてきたのだ。目の下には大勢の子供たちの団体登山が近ずいてきている。あの子供たちとこの頂上で鉢合わせして、この岩峰の上り下りに混雑するのが嫌で、頂上に15分居ただけで降り始める。 到着した子供たちに別れを告げて、北に矢筈ヶ森に向けてガラガラの尾根を歩き出す。 西の方に磐梯山と、裏磐梯の湖が見える。 矢筈の森の直下より、立ち入り禁止の沼の平が見下ろせる。爆裂火口の跡である。今でも有毒ガスが出ているらしい。なだらかな安達太良山にこんな場所があるとは知らなかった。 昨日名前を覚えた「マルバシモツケ」が多く咲いている。 この花も調査中。「オトギリソウ」 尾根より降りて辻の峰を通り、緩やかな斜面を横切って下山を始める。くろがね小屋を通って下山する人が多いが、我々は小屋を省いて降りる。 11.40分、林道に降り立つ。勢至平分岐としてある。ここで道路に座り込んで昼食にする。12.20分出発。林道ではなくて馬車道と書いてある。勢至平をのんびりと下る。所々馬車道を離れて近道の登山路を歩く。 13.30分、出発地のホテルの駐車場に到着。子供たちも登頂を終えてゴンドラから降りてくる。 これから明日の月山の麓まで移動しなくてはならぬので、着替えてすぐ出発。 13.45分、出発。二本松インターより東北高速を突っ走り、山形高速に入り蔵王を横目に見て、庄内あさひインター下車。 17.00時過ぎに予定通り、月山登山口の一つ羽黒山の麓、「休暇村・羽黒」に到着。この宿はインターネットで予約した。注文してあったイワナの骨酒もちゃんと出てきた。乾杯。 ところで安達太良山登山口の、薬師岳展望台に建っていた「この上の空がほんとの空です 二本松市」の文句は、高村光太郎の詩集「智恵子抄」に拠るものと気が付いた。 あどけない話 智恵子は東京に空がないと言ふ、 ほんとの空がみたいと言ふ。 智恵子は遠くを見ながら言ふ、 安達太良山の上に 毎日出ている青い空が 智恵子のほんとの空だと言ふ。 山頂駅より頂上まで1時間20分。下りは頂上より勢至平まで1時間30分。駐車場まで1時間50分でした。 この続きは次稿「月山」へ。 |