好きな山逍遥
2006.9.より登山順

 [番外 別145] 栗駒山断念 1625m (宮城・岩手県)
平泉の中尊寺・毛越寺・立石寺

  2018年10月06日(土)3回 女性コンビと三山巡り@五色沼



 二週続けて土日になると台風が来た。台風24号は先週日本を縦断して、大きな被害が出た。私にも被害が出た。永い間地域文化の振興に功績を挙げたとかで、30年度の功労者に選ばれ表彰されることになった。その表彰式が30日(日)に、国立京都国際会館での「文化庁創立50周年記念式典」の中で行う事になっていた。壇上で代表が表彰状を受け取り、その他大勢の我々は平服で良いとの事なので、こんな機会は無い、話のタネに出席しようと、前日の宿と電車の切符を予約してあったのにーー。この台風で突然表彰式が中止になってしまった。慌てて宿と切符をキャンセル。


 今回の東北紅葉散策は、
東吾妻山・栗駒山・蔵王山を予定して、ネットで宿も確保していたが、またも台風25号が直撃するという。延期も考えたが、山に登れ無い場合は観光と言う事で決行することにした。


 ところが「東吾妻山」の噴火警戒レベルが、9/15日にAに引き上げられ、磐梯吾妻スカイラインが通行止めになっていた。仕方が無いので裏磐梯の
「五色沼自然探勝路」を歩くことにした。



 小松市民病院で待ち合わせ、S女史とN女史を乗せて5.00時に出発。北陸自動車道を走り新潟より磐越自動車道に入る。磐梯河東インターを降りて磐梯山ゴールドラインを上る。途中に「猪苗代湖」が望める所がある。11.50分。




 「磐梯山」
も紅葉している。この先磐梯山登山口の八方台を通過。三連休の初日で駐車場は何百台で溢れかえっている。




 11.20分に
「五色沼自然探勝路」の磐梯高原側の入口に到着。靴を履き替えナップザックで出発。土産店休憩所トイレのある建物の横から探勝路に降りると、すぐそばが「柳沼」である。



 「柳沼」







 気持ちの良い散策路を行く。まだ紅葉していない。少し残念。









 「青沼」




 「るり沼」






 向こうに磐梯山が見える。1888年(明治21年)7月15日に噴火。477人の死者が出た。真ん中の大きくえぐられた部分が崩壊し、こちらへ流れ出し川を堰き止め、桧原湖や小野川湖が出来たとか。えぐられた部分に小磐梯山のピークがあったらしい。

 ここでカメラの三脚を構えていたカメラマンに、集合写真のシャッターを押してもらう。




 「弁天沼」








 弁天沼のほとりで昼食。









 「みどろ沼」




 「赤沼」




 「毘沙門沼」














 「毘沙門沼」は一番大きい沼である。ここで「五色沼自然探勝路」は終わり。表通りまで歩くとビジターセンターがある。センター前のバス停に、丁度路線バスが到着した。すぐ乗り込む。車を置いた磐梯高原駅に13.25分に到着。乗車時間は10分も掛からない。バスの乗車時間を入れて2時間の散歩だった。






 この後は、明日の「栗駒山」登山に備えて、なるべく栗駒山登山口の近くと言う事で、鳴子温泉郷の「川渡温泉」に旅館を予約してある。到着時間が判らないので食事なしで自炊が出来るコース。5000円・安くて有難い。吾妻磐梯レークラインを走り、福島西インターより東北道を走り、古川IC降車。台風の影響は今日は無かった。問題は明日。曇ってきて小雨が降り出してきた。台風は温帯低気圧に変わったようだ。コンビニへ寄り、宿へは17.30分に到着。温泉を楽しむ。


   
下に続く

  2018年10月07日(日) 女性コンビと三山巡りA栗駒山登山禁止で断念



 夜中に雨が降っていたが朝には止んでいた。しかし少し風がある。
「栗駒山」は何とか登れそうな感じ。6.30分に旅館を出発。ナビを頼りに、今日の登山口「いわかがみ平駐車場」を目指す。小雨が時々降る。県道42号線に合流し、ようやく駐車場も近づいて来た実感。辺りに建物が数件、温泉が湧いていて宿泊施設がある様だ。7.30分。ここから先はジグザグ道の登りとなる。霧が懸かっているが山の方が紅葉している。上から数台車が降りてきた。はてな?と思っていたら、大きな駐車場の前で、登りがバリケードで止められていた。ナビで見ると終点の「いわかがみ平駐車場」では無くて、もう少し下の大駐車場である。係の人がいて「今日は強風が予想されている。栗駒山は強風にさらされる場所が広く、登山を禁止にしている」との事である。残念。断念。



 
「栗駒山」は登れなくて、栗駒山のページは作らなくても良いのだが、また登りに来る事に期待してページを作り、替わりに観光してきた「中尊寺」「毛越寺」「立石寺」の写真を載せる。




 小雨霧雨で栗駒山の写真無し。車道を降りながら路肩に車を留めては、今日の観光予定を立案中。女子二人とも東北の観光はあまりしていないようなので、世界遺産の
「平泉・中尊寺-毛越寺」を案内する事にした。ナビに中尊寺を入れて出発。9.00時過ぎには中尊寺の門前第一駐車場に到着。







 月見坂を歩き出す。ここから歩くと境内は中々広い。栗駒山を歩く替わりだ。








 「弁慶堂」がある。私の住んでいる小松市に「能・安宅、歌舞伎・勧進帳」の古跡があり、弁慶は小松を通過して、ここ平泉に到着した。藤原秀衡に身を寄せていたが、秀衡死後、当主泰衡に攻められ義経と共に、ここ平泉で死亡した。
   「夏草や 兵どもが 夢の跡」芭蕉











































 本堂の手前の茅葺の建物で「奥の細道展」があったので寄る。










 中尊寺本堂にお参り。大きな金色の釈迦如来座像が、境内からも拝めます。





 中尊寺と云えば「金色堂」です。向こうの覆い堂の中に鎮座しています。撮影禁止です。




 芭蕉の句碑があります。
「五月雨の 降り残してや 光堂」。芭蕉は奥の細道の旅で、この後私の住んでいる小松市を通ります。芭蕉大好き人間の私、芭蕉様に手を触れて記念撮影。ちょっと馴れ馴れしいかな。














 中尊寺の鎮守として「白山神社」が勧請されて境内に鎮座している。その白山神社に付属して、国重要文化財指定の「野外能楽堂」がある。実に堂々とした舞台で、見ていてほれぼれとする。今でも時々演能があるようで能楽師としてうれしい。加賀の白山と繋がっているのもうれしい。




 この舞台を借りてのお楽しみの会があり、お弟子さんと一緒に参加した事がある。思い出して写真を引っ張り出してきて一枚載せる。1987.10.27.となっている。31年前だ。小鼓を打っているのが私の奥さん。地謡に私も写っている。




 中尊寺を出て近くの
「毛越寺」に回る。ここも世界遺産に指定されている。私は大きな池のふちで一休み。




 その間に二人は、あっという間に池を一回りしてきた。まことに元気が良い。





 境内に芭蕉の句碑がある。近くの高館で詠んだ
「夏草や 兵どもが 夢の跡」。左の小さい石碑が芭蕉の真筆との事である。

 ここから今日の宿蔵王温泉へ急ぐ。東北自動車→山形自動車道を走り山形県山県市山寺の「立石寺」へ急ぐ。







 14.55分に「山寺・立石寺」への登り口に到着。この寺も奥の細道で芭蕉も訪れている。この上が本堂。








 その先に、ここにも芭蕉様が座って居る。ここでも記念撮影。隣にはお弟子の曽良の像もある。その先に奥の院へ登る登山口がある。石段八百余段と書いてある。1.015段としてあるのもある。修行の場だったらしい。山門をくぐって登り出す。








 「せみ塚」がある。芭蕉が
「閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声」と詠む。芭蕉翁の句をしたためた短冊をこの地に埋めて、石の塚をたてたもので、せみ塚と言われる、と書いてある。




 「仁王門」




 「境内内寺院」。昔の修行の場が見て取れる。二人は奥の院へ。私は近道をして五大堂で二人と待ち合わせ。




 「五大堂」




 山寺の町が真下に広がる。二人と合流して下山開始。栗駒山は登山禁止だったが、観光は一度も雨に降られず、風も吹かなかった。




 「弥陀洞」







































 今日の宿は蔵王温泉。明日登る「蔵王山」の登り口の、蔵王ロープウェイ山麓駅のすぐ前の洒落たペンションPである。一泊二食付き、しかもフランス料理である。


 お風呂だけは温泉でないので、食後に割引券をもらってすぐ近くの入浴施設に行く。いい温泉だ。しかもコンビニを見付け明日の朝食確保。



     ■明日の登山は、10/8「蔵王山」へ■