富山県の山逍遥
2006.09.より登山順
富山県北部の山大平山と濁谷山・南保富士・負釣山

  [富山]  南保富士  726.99m  (富山県朝日町)
 [富山]  負釣山   959.20m  (富山県入善町)
 [富山]  大平山  1084.71m  (富山県魚津市)
[富山]  濁谷山  1238.01m  (富山県魚津市)94
第3回 2019.10.23. 入善町舟見の林道六谷線終点・負釣山登山道より「負釣山」往復。
第2回 2019.08.27. 朝日町三峰グリーンランド先の林道より
「南保富士」往復。
第1回 2012.10.25 「大平山」より「濁谷山」まで、縦走往復。
 

  2019年10月23日(水)初登山 入善登山口より「負釣山」を往復


 
「負釣山」は「おいつるしやま」と読むらしい。随分前に相棒K君に、登り応えのある山だぞーと聞いた事がある。辛そうなので今まで登ったことが無い。二月ほど前に南保富士に登った時、帰りに入善Pで休んで、山名板を見ていたら、負釣山が中心に大きく見えた。今回S女史に誘われ、ちょっと考えたが、一本道だし、へたばったら途中で戻ればいいと、暢気に構えて登山する事にな
た。7.30分に小松を出発。



 黒部ICで下車。山に向かい、左折して黒部川を渡り、「バーデン明日」という施設の前を通り、舟川ダムの方へ進む。舟川ダムの手前1kmに、左に分岐の「負釣山登山道」があった。林道六谷線と云うらしい。この林道は舗装してあり、9.40分に突き当りの駐車場に到着。






 広い駐車場であるが、今日は一台も留っていない。









 舗装のしてない林道を少し進んで、いきなり尾根に取り付く。10.05分。






 木の根ゴロゴロの急坂を行く。









 10.20分に、一合目の標識。







 10.40分に、二合目の標識。








 11.00時に、三合目の標識。






























 登山道はよく手入れされている。木の根っこがゴロゴロの、山道らしい素敵な道である。









 11.15分に、四合目の標識。





 11.20分に、三角点に到着。休憩。
三角点情報「負釣山途中」 
三角点名・西谷
等級・4等三角点
標高・679.53m
 








 11.40分に、五合目の標識。






 11.55分に、六合目の標識。





 12.20分に、七合目の標識。ここは展望台になっているようだが、ガスって視界ゼロ。










 視界は無いが、段々と紅葉が奇麗になってきた。






























 ブナの木が多い、やせ尾根で段々と急坂になってくる。








 12.35分に、八合目の標識。



 12.45分に、九合目の標識。ロープの下った急坂がある。S女史曰く、急坂に負けてロープに釣り下がった状態だと。




 13.00時に負釣山頂上到着。狭い頂上である。3時間掛かっている。年寄りは予定通りの時間。ガスの中で展望なし。山名板で山の名前を探すのみ。昼食。30分ほど居てすぐ下山開始。








 三角点がある。
 三角点情報「負釣山」
 三角点名・打谷
等級・3等三角点
標高・959.20m



 少し降りてきたらガスが晴れてきた。小川温泉の方面。






 7合目の展望台まで降りてきた。富山湾が見えた。能登半島も見えた。



 降りてきた頂上の方を振り返る。結構紅葉しているな。



 さらに降りてきた。





 七合目手前で、今日初めての、男の単独登山者が登って行った。その男性が頂上から降りて来て、私を追い越して、林道登山口でS女史と私を待っている。16.10分。林道に降り立つ。駐車場はあと少しだ。




 16.20分に駐車場に到着。



       ■次回登山は、10/26「白草山・位山」へ■






  2019年08月27日(火)初登山 三峰より「南保富士」を往復


 天候不順と仕事のため、しばらく歩けなかった。相棒S女史も、夏休みでお子様が帰省で山歩きどころでは無かったようだ。久しぶりに
「南保富士」に登る事になった。南保富士は以前調べていた。楽に登れて展望が良いと本に書いてある。


 二人ともこの山は初めてである。8.00時に小松を出て高速道路を走り、富山県最後の朝日ICで降りる。八号線をさらに進み、「横尾西」交差点を右折すると、笹川トンネルを抜け笹川集落を過ぎる。一本道で走っていると
「七重滝」の登り口に出た。9.45分。七重滝は元気があれば帰りに探訪する事にして、先へ進む。「三峰グリーンランド」の前を通り、一番近い登山口まで行くつもり。地図写真は登山口に有ったものである。




 登山口まで車で入る予定だったが、突然通行止めの標識。舗装工事か何からしい。道が広いのでここに車を置き歩く事にする。10.00時。小松から2時間掛かっている。結構遠かった。









 向こうに見える山が「南保富士」らしいぞ。重機が置いてあり舗装してない林道となる。





 右下に「三峰グリーンランド」が見える。あそこに車を留めて登る人も多い様だ。途中で下からの登山道が合流してくる。海が見えて真ん中に「城山」が見える。鉄塔がある。




 10.25分に分岐に出る。中部北陸自然歩道の看板もある。ここから「七重滝」へ行ける様だ。朝通った滝入口に出る様だ。










 登山口はさらに20メートルほど先にある。







 初めはカラマツかスギの林を登って行く。奇麗に整備してある登山路である。







 ヘクソカズラ         キンミズヒキ         ホツツジ


 急坂を登り切ると展望が開ける。海が近い。11.05分頃。








 中盤辺りは、なだらかな登山路が多い。11.20分に「猪山・七重滝に至る」の分岐に出た。地理院地図には載っていないが、ここから七重滝へ行けるらしい。









 11.35分に「頂上」が見えてきた。途中で3人の登山者が降りて行った。







 広葉樹林を行き、最後の登りになる。









 待ちくたびれたS女史が、頂上で手を振って待っている。







 12.15分に頂上到着。誰も居なかった。三角点があり地蔵様が鎮座している。案外狭い頂上である。


 向こう側に降りてゆく縦走コースがある。




 南の方、遠くの山は立山・剣と思われる。



 「剣岳」だろう。手前は「毛勝三山」かな?



 西は海。



 手前の川は「小川」。向こうに「黒部川」が見える。全体が黒部扇状地なのだろう。





 昼食。


 三角点情報
 三角点名・石谷
等級・3等三角点
標高・726.99



 後ろの山は「黒菱山」かも知れない。









 13.00時に下山開始。同じ道を降る。











 通行止めの工事区間に、登るときには誰も居なかったのに、降りは人が大勢いて、工事の打ち合わせをしているみたいだった。14.50分に車に戻った。








 登山靴を履いたまま車に乗り。朝通った「七重谷川」を渡る橋の横に車を置く。ここがら「七重滝・しっちゃたき」を目指す。川の名前は「しっちゃたにかわ」と云うらしい。車道は鎖が掛かり並行する道路を歩けと書いてある。15.00時。






 工事の建物を過ぎた先に、林道から離れて右に登山路があり「七重滝」の標識があるので登って行く。標高差150mの坂を登ったら平坦な尾根になり、谷を隔てた向かい側の山肌に細い滝が見えた。七段あるそうだが見えるのは三段がやっと見える。しかも遠くてよく見えなくてガッカリである。15.40分。


 地図を見ると、さらに標高差50m程登ると、滝の下へ降りる道がある事になっている。そこへ降りて林道を歩いて帰ろうと、さらに登り出す。南保富士を登った後に、さらに標高差200mを登るのは、さすが疲れた。


























 先へ進んていたS女史が戻ってきた。大きなカモシカが居て、道を通してくれない、という。











 大きなカモシカで、うんと近づくとようやく少し先へ行き、こちらの様子をうかがっている。





 16.00時にようやくカモシカが居なくなり、登山路最高地点に着いた。この先は登山路は少し下がるように平行に続いている。南保富士登山口の滝入口に続いて居る様だ。上に登る登山路もあり「猪山経由」と書てある。南保富士の登山路の中ほどに、「猪山より七重滝」の分岐があった。地理院地図には山の名前は無く登山路の記入も無い。登り口看板には載っていた。




 ところが滝へ降りる道が何処にも見当たら無い。地理院地図には書き込みがあるように見えるがな。滝の方へ降りるには、地形からして物凄い急な崖となるに違いない。おそらく昔は登山路が有ったのだるうが、危ないので今は無い様だ。と勝手に解釈して同じ道を戻った。車に着いたのは16.45分だった。ちょっと滝を見に行くつもりが、1時間45分も費やした。帰りに林道を歩いていたら、七重谷川に橋が架かっていた。家へ帰って看板の地図を眺めていたら、南保富士の頂上から反対側に降り、「二王平峰」と「雁谷峰」を縦走して七重滝入り口付近のこの橋に続く登山路が書き込んであった。地理院地図には山の名前は書いてない。



 帰りの高速道路の「入善パーキング」でまだ山が見えるので寄った。ここには山名板がある。鉄塔二本の写真を頼りに「白馬岳」が確認できる。富山県の平地から「白馬岳」が見えるのだ。






             ■次回登山は、8/31「頼成の森」へ■





   2012年10月25日(木)初登山 「大平山」「濁谷山」縦走往復


 相棒が「園家山」を知っているかと云った。一等三角点のある山であるとか。ただし、山と云っても黒部川の河口にある20m未満の山だった。それならば
「濁谷山」は登ったかと聞いたら未だだという。私はこの間から魚津の濁谷山を調べていた。この山にも一等三角点が在る。一日で一等三角点のある山を二つ登るのを提案したら、相棒はすぐ乗ってきた。


 ところで、濁谷山に直接登る登山口までの、林道はなかなか悪路らしい。普通の乗用車ではちょっと危ないので、
「大平山」に登り、そこから濁谷山まで縦走する事を考えた。大平山への林道は、舗装してあるらしい。


 6.50分、徳光SAで相棒K君を乗せ、7.50分、魚津ICを降りる。あとは山に向かって一本道。片貝川を遡る。山女(あけび)という珍しい名前の集落を抜け、東蔵と云う集落を抜け、片貝川に掛かる橋を渡る。



 8.05分。橋を渡った所に、「沌滝」の看板がある。ここに右に入る林道がある。沌滝の方へ進む。戻るように林道を進む。登り口に地蔵さんがある。「林道・平沢池ノ原線」と云うらしい。平沢と云う集落の上を登って行く。沌滝への登り口通過。舗装はしてあるが道が細い。所々土砂崩れで道が細くなっている。






 この林道も結構長い。どんどん高度を上げてゆく。地理院地図では行き止まりになっているが、坪野という所から登って来ている林道と、峠の上で繋がっているようだ。とにかく一番高い地点まで登り車を置く。この先は降って行く道だ。9.00時。






 ところでこの山にも、昨日の倉谷山と同じで、登山標識がほとんど無い。昨日と同じく、せめて「登山口」の標識が欲しい。車を置いた後ろに、山へ登って行く山道があり、ピンクのテープが下がっているので、此処だろうと見当をつけて登り出す。緩やかな雑木林を登って行ったら、頂上辺りで坂が急になり、登り切ったら右と左に登山路が分岐していた。




 右に5mほど上ってみたら「三角点」が在った。三角点へ登る道で、その先には道は無い。
三角点情報「大平山」 
三角点名・大平
等級・3等三角点
標高・1084.71m
 






 三角点の周りが広いので、座り込んで和菓子を頂き抹茶休憩。小さなTシャツに山名をプリントして提げてある。これが山頂標識のかわりだ。10.00時。








 木の間から平野が見える。魚津辺りか?。高速道路が見える。







 三角点から降りて、反対側の斜面を登って3分程歩いたら、大きな杉の木が10本ほど立っている「大平山」の頂上に出た。三角点地点よりこちらがちょっと標高が高いようだ。頂上標識は無く、杉の木の幹に大平山と彫ってある。10.25分。






 東側の展望が開ける。一番目の前の大きな山は「僧ヶ岳」だと思われる。その右が「駒ヶ岳」だと思う。この辺りはまだ歩いた事が無い。








 ここから南に、濁谷山へ向かう。標高差の余り無い広い尾根を進む。標識は全然ないが登山路ははっきりと有る。ピンクのテープが時々下がっている。







 この尾根には杉の古木が多い。いわゆる立山杉と呼ばれるものだろう。ひねくれ曲がった杉が多い。一度大降りをして、最低鞍部と思われる地点を通過。







 また登り返して大きなピークを通過。10.50分。前方に「濁谷山」が見える。手前のピークは「砦跡」のピークだろう。地図に1074mの記入がある。通過中のピークは、大平山よりも標高が高い。








 此処にも大きな杉がある。







 ピークを降りたら開けた場所に出た。水がたまった泥池に出た。余り足跡が無いなー、と不審に思いながら左ふちを歩いたら、左に登る道があった。10mほど登ると、山を降るようにして、谷になった道らしいものが続いていた。方向が違うな?と、少し降りてみたが右へ上る道が出てこない。池まで戻る。しかしほかに道らしきものが見当たらないので、もう一度進み、また引き返す。


 今度は泥池の右ふちを進み、藪を少し漕いで強行突破したら、池の向かい側にテープを見付けた。其処から又登山路が始まっていた。


 私は考えるに、池かと思ったが、登山道に水がたまって池になったようで、細長い池の終わる所に登山路が続いていた。


 帰り下山中に気が付いた。池にたどり着く前に、右に藪の中に池を迂回する切り開きがあったのだ。ほとんど藪のようで気が付かなかった。よく見たらピンクのテープが下がっていた。


 
この続きは以下の「濁谷山」に続く。

 「大平山」と「濁谷山」の間の平らな地形で、道が判らなくなって、ウロウロと30分ほど余分に時間が掛かった。この辺りは登山路も川みたいになっている。




 この、熊にかじられた木の標識は、登っている時には気が付かなかった。帰途下山中に見付けた標識である。墨で「→大平山」とわずかに読み取れる。よくよく見ると西から登山路が登って来ていた。ここが直接濁谷山へ登ってくる道の合流点だったのだ。いかにも藪っぽい道だ。この標識がこの山で見掛けた只一つの標識である。





 この標識を過ぎると登りになり、地図に1074mの記入のあるピークに着く。11.50分。ここにもTシャツに山名をプリントした標識の代わりが提げてある。「砦跡」と書いてある。平地前のピークが高いので、あそこが砦跡かなと思っていたが間違えていた。こちらの低い方のピークが「砦跡」だった。






 濁谷山もようやく近づいてきた。それでもまだ大分遠い。午前中に到着は無理になった。







 少し降って最後の急坂になる。







 この辺りにも「立山杉」が多い。








 12.30分、頂上到着。腹が減った。昼食。雪の降った山が見える。三角点が在る。もっと展望が良いかと思ったが、案外と木が茂っていた。





 三角点情報「濁谷山」
 三角点名・濁谷山
等級・1等三角点
標高・1238.01m


 三角点は、富山県に7点ある「一等三角点」のうちの一つである。






 伸び上ってみると海が見える。平地は魚津市辺りと思われる。







 一番近くて大きい山は「僧ヶ岳」と右に「駒ヶ岳」と思われる。



 南の方に「剣岳」。こちらの方面から剣岳を望む事は余り無いので、いつもと違った印象を受ける。



 剣岳から右に、やはり新雪の積もった山が見える。地図を出して色々考えたが、「奥大日岳」「大日岳」ではないかと思う。間違えているかも知れない。



 毛勝山と僧ヶ岳の間の低い部分に、真白い山並みが見える。黒部川のの向こう側の「白馬岳」辺りが見えているようだ。






 剣岳から左は「毛勝山」に続いているはずだが、なかなか特定できない。目の前の山が「大明神山」で、その後ろに毛勝山があり、毛勝山は雲の中のようだ。








 頂上に太い木が無いので、少し下がった登山路の横に、標識代わりのTシャツが下がっていた。2012年7月登頂とプリントしてある。






 誰も登ってこなかった頂上で記念撮影。13.15分下山開始。登ってきた道をそのまま降りる。








 14.35分、大平山まで戻り着いたら、相棒が登山者と話をしていた。今日初めて遇った登山者である。地元魚津の人らしく、山歩きを始めようと、ためしに登ってきたらしい。





 色着いた大平山を一緒に下山。15.40分、峠の車に到着。地図を見ると、ここから坪野の方へ降りる道は、細く書いてあるので、大丈夫かな?と思ったが、魚津の人は大丈夫ですよ、と云って降って行った。我々も坪野の方へ降りた。特に怖い所は無かった。ナビを頼りに魚津ICに出る。16.30になっていた。





 早く降りられたら、黒部川河口の「園家山」の一等三角点に廻る予定だったが、遅くなったので今回は止めにした。一日で一等三角点を二つ尋ねる計画は、おじゃんになったが、なかなか面白い山行きで楽しかった。相棒も大満足だったようだ。



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