2006.09.より登山順
[福井] 権現山 565m (福井県越前市)43 |
第4回 2021.12.05. 裏参道滝コースを 往復する。 第3回 2019.05.18. 表参道を登り、裏参道滝コースを降りる。 第2回 2012.12.15. 裏参道滝コースを、往復する。 第1回 2011.06.04. 裏参道滝コースを登り、表参道を降りる。. |
2021年12月05日(日)4回 裏参道-「権現山」を往復 2年振りに「権現山」に登った。今年中に大坂のN女史がもう一度、一緒に登ろうというので、少しでも大坂に近い福井の山になった。鯖江インター近くのコンビニで待ち合わせ。車二台で越前市柳元町を目指す。ナビ頼りで柳元町の細い道を抜けて駐車場到着。9.40分。 トイレがあり先着の車4台。今日は裏参道の瀧めぐりコースを登る予定。「柳の滝登り口」の標識を入る。柳の滝とは「不動滝」「お釜滝」「布滝」「窓滝」「夫婦滝」の五滝である。 柳の滝とは、柳元町の滝、という意味だな。 100m歩くとすぐ「不動滝」に着く。滝の横の岩壁に「不動の摩崖仏があるらしい。」 しばらく見ない間に苔むしたな。大きい座像は「泰澄大師」。その右の丸い埋め込みに小さい窓、この中に摩崖仏があるらしい。確認できない。その右に「小六」と彫ってある。小六とは剣豪「佐々木小次郎」の幼名で、この近くの「高善寺」で生まれた小次郎は、この滝で剣術の稽古をした。 階段を登って行くと「お釜滝」に出る。滝壺がお釜のように見える。横の階段を登って行く。上から見るとお釜は何段にもなっている。 続いて「布滝」が見えてくる。白布を掛けたように流れ落ちている。音も静かである。 ハイキングコースは「中部北陸自然歩道」になっている。 しばらくは川に沿って緩やかに登って行く。この滝には名前が無い。 最近天気が悪かったので水量が多い。二人組が追い越して行った。私の仲間3人にもだいぶ遅れたようだな。 砂防ダムの滝。 「窓滝」が見えてきた。稜線の窓から二筋になって落ちている。 川を渡った向かい側に「こもり岩」がある。平家の落ち武者が籠っていた。 ここから右の斜面の、杉林の急坂を登り出す。別の谷川に「夫婦滝」があった。二本になって落ちるので夫婦滝なのだが、今日は水量が多くて一本に見える。 急坂が続いてヘタバッタ頃に、ようやく尾根の上の「松ヶ嶽神社の大モミ」に登り着く。越前市指定天然記念物で根回り8m。鷹さ30m。 女性5人くらいのパーティーが降りてきた。滑るから気を付けてと励まされる。 細い尾根である。もう頂上は近いはずと思っていたら、S女史が迎えに来た。頂上を通り越した避難小屋で、「鍋パーティー」の準備中との事。私の軽いリュックを担いで行ってしまった。ありがとう。裏参道であるから、松ヶ岳権現神社の裏に登り着く。 松ヶ嶽権現神社の建つ権現山頂上到着。木が茂って前よりも展望が悪くなった。標高565m。 追い抜いて行った二人組が食事中。神社は雨乞の神として信仰を集めている。 「日野山」が見える。その左に顔を出しているのが「ホノケ山」らしい。 少し下がった鞍部に「避難小屋」がある。 12.25分。お待たせしました。いつも鍋が出来上がった頃に到着する老人です。温かくて腹にしみいる。いつもありがとう御座います。今日は4人パーティ。 食事を済ませて、荷物を置いたまま展望台へ。少し上ると「三峰神社」の祠。何かを見付けたらしい。 「ツチグリ」というキノコでした。 斜面を登り、作業道を横切って更に登ると展望台に着く。「鞍が上」展望所と言うらしい。620m位の標高。 あんまり展望が無くて残念な展望台。 「官行造林記念」の石碑だけがある。 下山開始。表参道の降り口。今回はここを降りずに登って来た道を降りる事になった。皆様は表参道の急坂に懲りた経験がある様だ。 大坂組の二人と、もう今年は一緒に登れるか判らないね、と手を振って別れた。駐車場の最後の一台となった。 ■次回登山は、12/11小矢部の「矢部山」へ■ 2019年05月18日(土)3回 表参道-「権現山」-裏参道 7年ぶりの「権現山」である。加賀ゆめのゆでK君とS女史を乗せ、高速鯖江ICで降り、越前市柳元町を目指す。車のナビ頼りで、すんなりと到着。一番深い所で、その先には集落が無いようだ。町に到着すると案内があり、町の細い道の突き当りの奥の駐車場に到着。9.00時。 今までは、裏参道の滝コースを登って居るが、今回は表参道を登る予定。歳をとると急坂を降りるのが怖くなる。躓いて転げ落ち怪我をするのが怖い。だから今回は表参道の急坂を登る予定。駐車場から滝コースへ進む表示があるが、表参道への表示が無い。林道を少し登って行くと、林道は左に曲がって行くが、右に少し下がった地点に山に入る登山口がある。ここから登る人が少ないのか、この分岐には標識無し。 急坂を登り、9.50分、少しなだらかになった地点で抹茶休憩。大きなブナの木の下、誰も登ってこないから、登山路の真ん中に陣取る。暑い日なのでガラス容器の茶碗で冷水仕立ての抹茶である。優雅でしょう。でしょう。K宗匠ありがとうございます。 頂上に近ずくとまた急坂が続く。大きな二股の杉の木がある。ここまでくると、あとひと踏ん張りである。 11.25分にひょこんと頂上に到着。「松ヶ嶽神社」がある。以前は展望があったが、木が茂ってきて今は展望が無い。 誰も居なかったで、鐘を突いて鳴らし昼食。 食事後荷物を残して展望台へ。途中の「三峰神社」の後ろに、大きなモミの木。 12.15分に展望台頂上。思ったより展望悪し。 目立つ山は「日野山」らしい。部子山・銀杏峰の方は木が茂っていて見えない。 ハンショウヅル タニウツギ ホウチャクソウ 頂上に戻り着いて、裏参道を下山開始。大きなモミの木があり、松ヶ嶽の大モミ・越前市の天然記念物指定と札が立っている。 一番目の滝は「夫婦滝」。小さな滝である。 川沿いに下るので「カタハ」が多くある。S女史が集めている。次回の山行に料理をして持ってくる、とおっしゃる。有難う。岩のある所に「ユキノシタ」の白い花。流れの側の黄色い「タイトゴメ」 二番目の滝は、遠くに「窓滝」。横に「こもり穴」。修験者が籠ったらしい。 三番目は「布滝」。実に柔らかい滝で素敵である。ここで二度目の抹茶休憩。 四番目の滝は「お釜滝」。滝の下が大きな深いお釜になっているようだが、お釜を覗き込めるところが無い。 五番目は「不動滝」。泰澄の座像があり、その横の岸壁の穴の中に御不動さんが祀られているらしい、佐々木小次郎がここで剣術の稽古をした、とか。この五つの滝を総称して「柳の滝」と呼ぶらしい。 14.45分に駐車場に到着。通り道の「小次郎公園」に寄る。隣接する「高善寺」が、佐々木小次郎の生誕の寺と言う事で、ここに小次郎公園が造られたらしい。 18歳の時、剣の道に命を懸ける。二度と寺には帰らぬと出奔。歴代の住職は今でも佐々木姓で家紋も小次郎と一緒だそうだ。 公園からは「権現山」が見える。高い所が展望台ピーク。左の平らなピークに「松ヶ嶽神社」があると思われる。 ■活動時間 5時間36分 ■活動距離 3.7km ■高低差 492m ■累積標高 735m/734m Ⓢスタート 9.09→1時間58分→権現山11.07-12.02(55分)→2時間44分→Ⓖゴール14.46分 ■次回登山は、福井県「越知山」へ■ 2012年12月15日(土)2回 裏参道-「権現山」を往復 雪景色の滝は面白いかもしれない。天気が悪くても避難小屋がある。標高もそう高くない。近くの町までは楽に車は入るだろう。一人で出かける。「権現山」 鯖江ICで降り、登山口の柳元町まで道が複雑でややこしい。ナビで走っているのだが、それでも迷いウロウロ。ナビはコースを間違えると新しい道を教えてくれるが、Uターンしろと云う指令が出ない。凄く遠回りの道を教えてくれる。9.45分、柳元町の細い道路を抜けたが、村はずれから滝に至る道路に、除雪した雪の小山で通れない。仕方がないので、村はずれの空き地に車を置かせてもらう。 滝見物や権現山登山者は、雪が降るこの時節には居ないようだ。長靴を履いて歩き出す。雨の予報だが降っていない。気温が急に上がって生ぬるい風が吹いている。駐車場の案内看板。 9.50分。柳の滝の第1番「不動滝」。 滝は轟音を上げて落ちている。滝の横の梯子を登る。 9.54分。柳の滝の第2番「お釜滝」。あまり水量が多くて、どこが御釜か判らない。 10.02分。柳の滝の第3番「布滝」。 これも水量が多く、布のような感じがしない。横の階段を登る。上から見ると長い滝だ。 10.35分。柳の滝の4番目「窓滝」。ここで林道は無くなる。 この窓滝は一番大きいが、そばへは寄れない。なかなか上手く写真が撮れない。 ここから窓滝の川より離れ、右側の小さな川沿いに登る。足跡のあったのは不動滝まで。それからは足跡無し。川に掛かる細い橋は雪が積もって、恐る恐る渡る。 11.00時。柳の滝の5番目「夫婦滝」。2本の筈が1本になっている。御盛んな事で。ここから少し雪が多くなる。 11.37分。急坂をジグザグと登って、松ヶ嶽神社の「大モミの木」に出る。この坂はなかなか辛い。ここまで登ると、緩やかな登りとなる。松ヶ嶽神社の大モミと云うだけあって、ここから神社の領域になるのだろう。頂上は近い。 11.55分。頂上の神社に出る。大分傷んであぶなかしい。四方からワイヤーで固定してある。 そぐそばの杉の大木が、雷で黒焦げになっている。雷の落ちたのはごく最近らしい。一番大きな杉が丸焼けだ。近くの文殊山では11/14日に落ちたと張り紙がしてあった。この杉も11/14日に燃えたのかもしれない。私の75歳の誕生日は、とんだ誕生日だったらしい。 松ヶ嶽神社は「松ヶ嶽大権現」とも称し、雨乞いの神として霊験あらたかとの事。雨乞いのあとに花笠踊り奉納されるそうだ。 結構眺めが良い。誰も居ない。ベンチで昼飯と思ったが段々寒くなってきたので、「鞍が上展望所」に至る鞍部にある、避難小屋に入って、マホービンのお湯でコーヒーとパン。新しく綺麗な小屋である。 小屋に荷物を置いたまま「鞍が上展望所」へ出かける。途中、三峰神社と云うらしい小さな社がある。権現山より標高が高いので積雪が多くなる。12.30分。 西側にちょっと目立つ山がある。「日野山」と思われるがどうだろう。登り口の看板に「部子山」が大きく見えると書いてあったが、どの山か特定できない。 12.50分、下山開始。前回降りた頂上からの表参道は、上から覗いても急坂で、雪で滑り落ちそう。怖いので登ってきた裏参道を降りる事にする。 林道横にあるこの滝は、柳の滝五滝の中には入っていない。 14.00時に駐車場到着。誰一人とも遇わない山行だった。 2011年06月04日(土)初登山 裏参道-「権現山」-表参道 N女史がこの山に、N氏に連れて行ってもらって、良かったヨー、滝が良かったヨー、とメールをくれた事がある。「権現山」。早速調べたら登り易そうな山だった。登山予定に入れておいた。突然日が空いたので一人で登りに行った。 あさ8.00時に家を出て高速に乗り、福井県の鯖江インターで降り東に走り、途中右に県道105号を走る。県道117号に入ると、長谷町に佐々木小次郎の「小次郎公園」がある。さらに進むと柳元町の差し掛かると、左に「柳の滝」の看板があるので入り込む。村の中を抜けると分岐があり表示に従い左に入ると駐車場がある。9.40分靴を履いて「柳の滝登り口」を歩き出す。 佐々木小次郎がツバメ返しの秘術を編み出したという「柳の滝」があるのかと思ったら違った。不動滝・お釜滝・布滝・窓滝・夫婦滝の五つがあるらしい。まとめて柳町の滝と云う事らしい。これは「不動滝」である。滝の横に不動明王が祀られているから名付けられたと書いてある。 大きな像は「泰澄大師」で、横の岩に石がはめられていて窓が開いている。この中に不動明王が祀られているらしい。その横に「小六」と彫ってある。小六とは剣豪佐々木小次郎の幼名で、高善寺生まれの小次郎が子どもの頃、この不動滝で剣の修業したと書いてある。 岩場に黄色い花が咲いている。「タイトコメ」と云う花だと思う。加賀の里山ではあまり見かけない。 川に沿って登って行く。次は「お釜滝」。下の岩が水勢で削られ、お釜のようになっているので名付けられたらしい。お釜を覗き込みたいのだが、そんな場所が無い。もう少しよく見えるといいのだが・・。 三番目の滝「布滝」高さ36メートル。白い布を掛けたように静かに落ちている。10.10分。 10.40分「窓滝」の見える所に到着。両側の山が迫り、その間の窓が空いたような所から滝が落ちている。この滝はそばまでは行けないようだ。 川を渡った向かい側の斜面に「こもり岩」が見える鎖が提げられていて登れるようだ。登らなかったが、平家の落ち武者が隠れていたらしい。 ここから登ってきた渓流を離れて、急坂の右の斜面を登りだす。今までの渓流とは違う別の小さな滝に出た。これが「夫婦滝」らしい。あまりぱっとしない。 11.20.登山路の側にある大きな「モミの木」に出た。 立て札に依れば「松ヶ嶽神社の大モミ・越前市指定の天然記念物」と書いてある。 遊歩道が分岐しているが、その遊歩道の真ん中に「キンラン」が咲いていた。 遊歩道の真ん中である。植えたように咲いている。ほんとに誰かが植えたのかも知れない。キンランは珍しい。誰も採らないことを祈るのみ。 11.40分、モミの木から一登りで「権現山」の頂上に到着。「松ヶ嶽神社」が鎮座している。二組ばかり食事中。 神社の前だけが開けて平野が見える。先の方にだいぶ高いピークが見える。あそこが展望台らしい。 ピークの方へ向かって少し降って行くと、鞍部に真新しい休憩小屋があった。本当に建てられたばかりのようだ。雨の時は助かる。土間で両側に席がある。小屋の下まで林道みたいなものが登って来ている。少し登ると祠があり「三峰神社」と書いてある。その先で林道を横断して登ったら展望台に着いた。 官行造林記念と書いた石碑の建つピークである。620mはある、権現山より高いピークである。誰も居ない。日差しを避けてちょっと下がった地点の木の下で昼食。頭の上の茂みで鶯が鳴きだし、ずーっと鳴き通し。良い気持ち。山は見えるが、右端が日野山らしい。部子山が見えると書いてあるがどれか判らない。 13.00時に権現山の社まで戻り、「表参道」を下山開始。滝を眺めながら登る道は「裏参道」という。いきなりの急坂である。大きな杉の木の横を通る。下からいきなり二つに分かれている。 「コアジサイ」が目に付くようになったら、ようやく急傾斜が緩くなってくる。14.00時、林道に降り立つ。右の方へ少し歩いたら、下の方に駐車場の車が見えた。 帰りに「小次郎公園」に寄ってみる。立て札に「佐々木小次郎は越前の国今立の高善寺に生まれた。浄教寺村の富田勢源門下に入り剣を学んだ。宮本武蔵との試合に負け、亡骸は遠くの地に葬らるとも、魂魄は美しい故郷の山に帰って安らかに眠っているに違いない。」 公園の満開の「ヤマボウシ」の向こうに今日登った「権現山」が見える。 |