日本百名山逍遥
2005.4.より

[日本百名山14] 草津白根山 2.165m (群馬県)1
第2回目登山 2016.10.23. 白根火山ロープウェイ頂上駅より往復。
第1回目登山 2008.06.28. 白根火山駐車場より、逢ノ峰、鏡池経由で頂上。

  2016年10月23日(日)2回目 女性コンビと二山登頂へ2山目



 昨日は「美ヶ原」を歩いた。山から平野に降り風呂に入って、ここ東御市の道の駅「雷電くるみの里」に車中泊した。今日はまた山に入り
「草津白根山」を歩く予定である。


 計画を立てた時点では、「国道292号」の日本国道最高地点のある近くの、「草津レストハウス」の駐車場に車を置き「本白根山」に登る予定だった。ところが今回調べていたら、この辺りの火山噴火情報がレベル②に上がり、前回見学した「湯釜」を中心に半径1kmが立ち入り禁止になっていた。昼間は国道は車で通行できるが、レストハウス辺りは駐停車禁止である。弱ったなぁと調べたら、登山者は「白根火山ロープウェイ」に乗り、そこから登山している。なるほどそれなら我々も登れそうだ。





 車中泊は窮屈だが、疲れているので思ったよりぐっすりと眠れた。5時半に起きて、すぐ近くのコンビニで買い物と朝食。6.00時、このコンビニの交差点を右折して県道94号線に入り登って行くと、湯の丸高原に登り着いた。スキー場や牧場がある。6.40分。







 この辺りにもトレッキングコースが多くあるようで、登山の用意をしている車もある。辺りはカラマツが奇麗である




 国の天然記念物指定・レンゲツツジの大群落の立て札がある。




 草津温泉を過ぎて国道292号線を「白根山」の方へ登り出す。7.30頃、もうそろそろ「白根火山ロープウェイ」の山麓駅の駐車場かなと思ったら、自動車の行列の後ろに繋がった。この国道は朝8時より通行可と聞いていたが、関門が山麓駅の上にあると思っていたが違ったらしい。駐車場に入れず待つこと30分。8時になったら車列が動き出した。



 所で
「草津白根山」という山は無い。日光白根山という百名山があるので区別したのだろう。地理院地図には、湯釜の左に「白根山」と書いてあり2160mのピークがあるが道無し。また南側の鏡池の左に「本白根山」と書いてあるが、最高地点のピークは中央火口の左の2171mのピーであるが道無し。また一番南に三角点のあるピークがある。2165mで最高地点より低いが、三角点があるのでここを頂上とするのが一般的である様だ。。しかし有毒ガス発生で三角点ピークは立入禁止であり道無し。したがって遊歩道到達最高地点2150mのピークが、我々が目指す頂上である。









 8.00時過ぎにロープウェイ山麓駅の駐車場に到着。繋がっていた車は、全車、長野県の方へ登って行った。駐車場に入ったのは数台。入ってみて初めて訳が判った。ロープウェー駅が閉まっている。エエッ休業日と思ったが、始発が9時だったのだ。8.30分を過ぎたらシャッターが開いて、トイレなども利用できた。9.00時近くになったら観光バスが到着。大勢降りてきたので慌てて改札口に並ぶ。往復1500円。





 9時にゴンドラリフトが動き出した。ロープウェーではなくてゴンドラだった。風が強くてゴンドラが揺れて怖い。







 地獄みたいな白い場所の上を通る。背後に群馬の山々がせり上がってくる。ゴンドラの窓に山の名前のシールが貼ってある。武尊岳や日光白根山や男体山の名前が見える。








 13分ほどで山頂駅。少し道路を歩くと右にリフトが見えてくる。直進する道は草津白根レストハウスまで続いているが、門があり進入禁止になっている。弓池まで無料バスが出ているが、車より降りられない様だ。





 リフトは動いていない。その横の登山路を登って行く。先行に二人見える。







 ツガの林に入ると木道になっている。











 寒い。霧が出来た。辺りの木は葉が落ちている。







 緩やかな坂を登り切ると突然に「中央火口」のふちに出て、景観ががらりと変わる。霧が出てきてまことに残念。先行する仲間が下を通っている。間の砂地はコマクサの群生地だった。今年も咲いたのだろうか。




 前方遠くのピークが、目指している頂上である。




 少し霧が晴れて中央火口の全景が見えてきた。




 むこうに岩山が見えてきた。本白根山展望所らしい。











 分岐を右に折れ少し下って、尾根に取り付き登り切ると頂上に到着。「本白根山遊歩道最高地点2.150m」の標識がある。10.15分到着。歩き出して1時間だ。









 直進する道は万座温泉へ降りてゆく。三角点ピークに行く道は見当たらない。ここで記念撮影。







 山肌に、通って来た登山路が見える。手前の山がこの山の最高地点�である。




 展望が悪いので15分ほど居て下山開始。ハイマツとコマクサが咲いていた砂地。







 分岐まで戻り岩山の方へ登り出す。ここがこの山の一番の急坂と思われる。階段が続く。


 日本百名山・本白根山展望所という標柱が建つ。残念ながら展望なし。






 展望所から下り、樹林帯に突入する。







 ツガの林を行く。




 
 突然に右側が開けて「鏡池」が見えてくる。








 
 登山路から分かれて、鏡池湖畔に降りる。12.25分。これは降りてきた方面。




 こちらは「鏡池」。前回よりも水が少ない様だ。








 周りは葉っぱの落ちた木が多い。










 山の斜面に付いた木道が奇麗に伸びている。急斜面でロープが張ってある。滑ると大変だ。







 平坦な道が延々と続く。途中で谷を渡る所に梯子がある。









 13.20分に山頂駅に到着。大きなスペースがある。持ち込み自由のスペースである。焼きたて餡入りのクロワッサンを売っている。コーヒーを付けて500円。なかなか変わっていておいしいクロワッサンだった。山中では寒くて食事が出来なかったのでゆっくりと昼食。また揺れるゴンドラで無事下山。
 



 ここから国道292号を登り出す。ここからは規制地区を通り抜けるまで駐停車禁止である。ゴンドラの下を通って山に入ったらまた霧になった。草津白根レストハウスの広い駐車場は閉鎖されており、監視の車が居て停まることが出来ない。万座温泉へ降りる分岐までが規制区間だ。渋峠の少し手前に「日本国道最高地点」の標識がある。今日歩いて来た白根山よりも標高が高い。



 ここから志賀高原に入ってゆく。横手山より段々と降ってゆくと、霧が少しづつ晴れて紅葉が奇麗になってきた。「志賀山」へ登った辺りを過ぎた辺りあまり紅葉が奇麗なので車を留める。
















 そのまた下がった所の「木戸池」




 さらに降って「丸池」。15.15分。




 さら降ると麓の温泉街近くになる。適当に日帰り温泉を探して、みやま温泉「わくわくの湯」を見付けて入浴。露天風呂だけある、とてもいい湯だった。そのまま「信州中野IC」から高速に乗り、小松に着いたのは20.30分。
 


 所で小生、かかりつけ医に少し貧血と言われ、潜血検査で引っかかり、9/30に大腸カメラ検査、腫瘍が見つかり、10/18に悪性と判明、11月に入って手術と決定。だから今日を最後にしばらくは山歩きは中止。したがって山歩き再開出来るまでこのホームページの更新は無し。何とか元気になって山歩きを再開したいと思っているが、いつになることやら。


  ★次項2016年第66回登山は、10/29富山県「称名滝」ドライブ★


 
2018/01/23日に草津白根山の鏡池付近より噴火。一人死亡。鏡池も通ったし、廃止になったローブウェーにも乗った。
 

  2008年06月28日(土)初登山



 相棒K君の「日本百名山登山」に協力して、彼が登っていなくて、私が登れる初心者向きの山を探したら、
「草津白根山」と「四阿山」が見付かった。二日間で百名山2山を登る事に決定。問題は梅雨の天気。しかし空いた日がここしかない。宿もネットで予約した。雨ならば山に登らなくて、近隣の観光旅行でも良いではないか。気楽に行こう。






 5.00に相棒を迎えに行き、高速北陸道から信越道に入り、7.35分、信州中野インターで降りる。食事場所が開いていないので、コンビニで朝食を買い食べながら走る。志賀高原有料道路を走り、志賀高原を通り抜け、8.40分、白根火山レストハウスのある駐車場に着く。思ったより早く着いた。駐車料金410円を払う。もう何十台も駐車してある。バスも何台もある。道の反対側に聳えるのは「逢ノ峰2110m」らしい。






 まずは観光客と共に「湯釜」見物。湯釜展望台まで10分。観光客が多い。







 車まで戻って、リュックを被いて9.20分出発。草津白根道路を渡って、弓池の辺より「逢ノ峰」を登り出す。逢ノ峰を含め、あちこちに瘤状の小山があり、それらをまとめて「草津白根山」と言うらしい。最高峰は「本白根山2165m」と言うことだ。舗装した道路が逢ノ峰を巻いて通じているが、我々は逢ノ峰を目指す。








 9.50分、逢ノ峰の頂上に到着。振り返ると目の下に駐車場が見え、先ほど登った湯釜の大きな噴火口が見える。その上から志賀高原の横手山が顔を出している。頂上のあずまやで、相棒のお手前で抹茶を一服。








 10.15分、下りに掛かるとゲレンデの縁を通る。ゲレンデは黄色いタンポポが満開である。ゲレンデを下りきると右より舗装道路が合流している。左へ少し歩くと「白根火山ロープウェー」の山頂駅がある。








その前辺りから「鏡池経由本白根山」のコースに入る。途中残雪に埋まった谷を横断。山の斜面に着いた緩やかなコースを行く。イワカガミやゴゼンタチバナが咲いている。









 ヤマザクラやマイヅルソウも咲いている。木道が設置されているが、腐食で注意下さいと書いてある。唯一の急坂を登り切ると、鏡池の見下ろせる地点に着いた。









 11.05分、緑に囲まれた静かな池である。荷物を置いて湖岸まで降りてみる。湖底の石が亀甲状に並ぶ、亀甲状土が見えるとの事であるが、よく判らない。








 池より戻り、池の縁を周る様に尾根の上まで出たら、辺りがハイマツになり、周りが開けてきた。












 登山路の両側の砂礫地には「コマクサ」がいっぱい咲いている。











 少しは咲いているだろうと思っていたが、こんなに咲いているとは思わなかった。コマクサは一時絶滅しかけたそうだが、関係者の努力によってここまで復元したと聞いた。








 尾根の一番高い所に展望台がある。遠くは霞んでいて見えない。11.50分。










 ここの地形は、昔の大きな噴火口の跡みたいな感じだ。遊歩道が続いており、向うに遊歩道の最高地点が見えるので向かう。







 ここが最高地点。12.15分。昼食で50分ほど滞在。この背後に三角点のある「本白根山」の頂上が見える。が、有毒ガス発生の為立ち入り禁止。










 「ツマトリソウ」が咲いている。はじめて見た。北陸ではあまり見かけない花だ。









 これは「センブリ」だと思う。










 この最高地点の付近にも「コマクサ」が多い。









 まさに高山植物の女王だ。

















 戻りは火口壁を歩く。火口壁の上まで登ると、木が茂っている。13.40、ロープウェーの山頂駅付近まで戻りつく。











 帰りは、逢ノ峰の裾を巻いて、舗装してある道を戻る。この弓池の向こうが白根レストハウスで、大きな駐車場があり、14.10、に車に到着。






 明日は「四阿山」に登る予定なので、菅平高原の予約したペンションに向けてすぐ出発。16.00、に到着。人工だが温泉に入る。ワインで乾杯。


       この続きは次稿
「四阿山」へ。



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