日本百名山逍遥
2005.4.より

[日本百名山15] 四阿山 2.358m (長野県、群馬県)
第3回目登山 2017.08.27. 菅平牧場より小四阿山経由で登り往復。連れ二人は根子岳経由で下山。
第2回目登山 2008.09.23. パルコールスキー場よりゴンドラ・パルキャビンに乗り、山頂駅より往復。
第1回目登山 2008.06.29. 菅平牧場より小四阿山まで登り、雨のため引き返す。

   2017年08月27日(日)3回目 菅平牧場より往復



 昨日は志賀高原の「志賀山」を歩き、夕刻6時に菅平のペションに入った。今日はこれから菅平牧場より
「四阿山」へ登り、下山後は今日中に家に帰る予定。「四阿山」は「あずまやさん」と呼ぶらしい。屋根のある休憩所の、あずま屋に似ているらしい。9年前に相棒K君と登りに来たことがある。雨に降られ途中撤退の登山だった。3か月後、反対側のスキー場より一応頂上は踏んでいるが、牧場側より登ってみたかった。9年ぶりのリベンジである。





 ペンションで、早朝5時過ぎに弁当を受け取り、モーニングコーヒーを御馳走になり、支払いを済ませて5.30頃出発。20分くらいで牧場に到着。入場料一人200円は、帰りにお支払いください、と張り紙がある。直線道路を進むと大きな登山者用の駐車場がある。6.00時前なのに、一番上の駐車場はもう満杯でびっくり。






 一段下の駐車場に車を置く。その下にもまだ駐車場がある。すぐ上が登山路の始まり。直進すると「根子岳」右に進むと「四阿山」の看板がある。その下に登山届のポストがある。








 今回も直接「四阿山」に登る予定。牧場ふちの舗装道路を進むと登山口がある。6.00時。牧場の柵沿いに登る。牛がいる。








 牧場より離れ一度川を渡る。









 シラカバ林を登って行く。下は笹が多い。




 7.10分。標識を通る。






 8.05分頃、見晴らしの利く「小四阿」と云う所へ出る。



 菅平高原が見えてくる。










 前方に「四阿山」の頂上らしきものが見える。遠いなー。




 左の方に「根子岳」が見えてくる。




 ずーっと遠くの、地平線が「北アルプス」だと気が付いた。








 この先の高い所が「中四阿」の頂上と思われる。その先は一度降ってゆく様だ。




 右手の雲の上の山は「浅間山」かもしれない。






 9.15分に「中四阿」の標識に出た。


 ここからだんだんと鞍部まで降ってゆき、またすぐ登りとなる。


 遠くの山並み、槍・穂高が見分けられた。その左は乗鞍岳だろう。










 10.15分頃、広い平らな分岐点に出た。根子岳経由の登山路が合流してくる。
 今回の登山はちょっと距離が長いので、仲間には私を待たずに先へ進むよう言ってある。私がもしも、へたばった時は同じ道を戻るから、二人はここから根子岳を経由して下山して牧場で合流しようと相談してある。





 前方に頂上が見えてきた。あと少しだ、頑張ろう。何とか私も頂上に立てそうだ。






 10.45分に頂上の標識と社に到着。万歳。先着二人を一時間も待たせたようだ。すまない。あんまり遅いので、二人で根子岳経由で下山しようとしていた所だった。とっくに食事を済ませていたのに、またコンロを引っ張り出してコーヒーを入れてくれた。








 二人は根子岳経由で下山すると距離が長いので、先に出発していった。私も「根子岳」に登りたいが、一度大降りをして、さらに登り返す余力はない。同じ道を戻ると告げた。牧場で会いましょう。





 頂上から見下ろす「根子岳」は凄く格好が良い。田中澄江の「花の百名山」に選ばれており、「ウメバチソウ」が紹介されている。頂上の上に北アルプスがまだ見える。鹿島槍から五竜岳、白馬連峰が、かすかに識別できる。11.15分に私も下山開始。








 頂上の「ハクサンオミナエシ」











 少し下がって「ヤマハハコ」





 
 雲が上がって来た。北アルプスが隠れそうだ。今はまだ、左の乗鞍岳から、右の白馬岳まで見える。11.25分。




 11.55分には、もう北アルプスが雲の中だ。




 右手に根子岳。先発の二人は、もう頂上頃かな。




 「中四阿」が見えてきた。少し登り返して、越えてゆかねばならぬ。








 「マツムシソウ」の大きい株が、多くある。











 「マルバダケブキ」








 「ツリガネニンジン」









 13.35分。「小四阿」の小さなピークに着いた。腰を下ろして休憩。目の前に「ススキ」。もう秋だ。




 「小四阿」を過ぎると、林の中になる。






 「ハギ」と「キキョウ」。やはり秋だ。



















 15.15分に、何とか無事に牧場にたどり着いた。休憩所があり、二人は待っていた。やはり30分ほど待たせたらしい。「根子岳」の頂上は広く、大展望の山だったらしい。ただ、四阿山から鞍部に降りる道が、急坂で悪路だったらしい。お天気の良い日に、牧場からのんびりと「根子岳」だけを往復すると、最高だからぜひ登っていらっしゃい、との事。


 休憩所で冷たい飲み物で一休み。牧場受付で一人200円の入園料を支払い、日帰り温泉は仁礼町の「湯っ蔵んど」という大きな施設で入浴。近くの「須坂長野東IC」で上信越自動車に乗り、北陸自動車道を突っ走って、21.00時過ぎ頃、小松に到着。


 大体、二日間とも、計画通りに歩けて、無事戻ってこれて大変満足だ。






  2008年09月23日(祝・火)2回目 嬬恋スキー場より往復



 一回目の
「四阿山」登山は雨のため途中で中止。その後相棒のK君は単独で、9/9に日帰りでリベンジを果たしてきたと連絡があった。前回と同じ牧場より小四阿経由で頂上。帰りは根子岳経由で下山。楽勝との事。私にはとても無理だと思ったが、高速道路で案外早くに登山口まで入れる事を発見。それならば私も日帰り登山に挑戦することにした。嬬恋パルコールスキー場のゴンドラが、夏休みと秋の土日に動いているのだ。それを利用すれば2時間以内に登れるらしい。秋分の日はゴンドラ運行することを確認、相棒に話したら、俺も一緒に行っても良いとの事、相談一決。一回目より3か月後の事である。



 
「四阿山」のリベンジ開始。4.45.金沢の相棒を迎えに行く。6.30.名立谷浜サービスエリアでお湯を沸かして朝食。上信越自動車道を走り、8.25.上田菅平インターを降りる。国道144で鳥居峠を越え、嬬恋村の農道を走り9.15.嬬恋パルコールスキー場のリゾートホテルの大駐車場に到着。車は10台ほど留めてある。ホテルに隣接するゴンドラ乗り場には、折からバスが到着して登山者を。下ろしている

 9.35.ゴンドラ(パルキャビン)乗り場。シニア料金往復1100円。下り乗車はPM4.00までにと張り紙。乗車時間15分。関東最長の3200mのゴンドラ。







 9.50.パルキャビン山頂駅2050mの看板がある。矢印三つが白根山、榛名山、浅間山を指している。榛名山だけ特定出来ない。










 笹とシラビソの林を行く。









 10.40.人が休んでいる第一休憩所に着く。西の方が切り開かれていて北アルプスが見える。白馬連峰あたりか。









 なだらかな登りが多い。それでも越えてきた山が大きく見える。








 11.30.茨城山の分岐点に到着。パルコール台の看板がある。第二休憩所かな。











 リンドウが多く咲いている。









四阿山「四阿山東峰」 
 三角点名・吾妻山
等級・2等三角点
標高・2333.20m






 11.55.鎖の下がる急坂を登りきって四阿山東峰に到着。三角点がある。四阿山の頂上は前方に見える。頂上に人が座っているのが見える。









 12.05.頂上の四阿山西峰に到着。痩せ尾根状の頂上で、狭いが細長くて人でいっぱい。とりあえずリュックを置いて座る場所の確保。








 西に「根子岳」笹の斜面が広がっており、姿の良い山である。あの山を越えて牧場へ降りた相棒の話では、根子岳への鞍部に下りるのが急坂だった。頂上付近に2mを越える大岩の段差があり、あすこは梯子を掛けるべきという。




 南のほうを眼を凝らすと、遠方に「富士山」が見える。その手前の微かな山並みは南アルプスかな。




 東の方は「浅間山」が大きい。火口から白い煙が出ている。目の下の湖は「田代湖」らしい。









 休日で登山客が多い。いろんな山が見えるが、この付近の山はあまり知らない。










 根子岳の上の北アルプスは、白馬岳方面だ。




 白馬からずーっと続いて、槍ヶ岳と穂高連峰がくっきりと見える。








 頂上の標識が空いたので記念撮影。












 この祠は群馬県側の「上州祠」らしい。頂上は細長く50mほど先に、牧場から登ってきた所に「信州祠」がある。





 こちらは登ってきた尾根で、その向こうは「草津白根山」。とにかく360度展望の良い山である。お天気も予想に反してまずまず晴れた。1時間20分も滞在した。団体登山の皆様はさっさと出発して行って少し静かになった。13.25.元来た道を下山開始。








 15.00、ゴンドラ駅上まで下りてきたが、尾根の反対側の「浦倉山」まで往復することに決定。15.10.浦倉山頂上に到着。2091m。ちゃんと三角点がある。歩いてホテルまで降りる道が続いている。









浦倉山 
三角点名・浦倉山
等級・3等三角点
標高・2090.80m
 







 ここから「四阿山」全貌が望めた。左の緩やかな尾根を登り、東峰と西峰と登ってきたのだ。
 









 15.35.ゴンドラ山頂駅に到着。最終ゴンドラは16.00だから、ぎりぎりだった。少しのんびりしすぎたかな。ゴンドラを降りたら広い駐車場には車4台だけ。車の横で着替えして、お湯を沸かしてまず抹茶を一服。今日の山歩きを心に刻み、16.20.帰路に着く。小布施パーキングで夕食を食べ、21.20.相棒を金沢の家まで届ける。




  2008年06月29日(日)1回目 菅平牧場より途中敗退



 お天気は崩れることは判っていたが、この日しか空いていなかったので出かけてきた。一日目の草津白根山は、コマクサが満開で大満足。二日目の
「四阿山」も晴れてくれればいいが。





 泊まったペンションの近くからは、夕方には山が見えた。今にも雨が降り出しそうだが、四阿山と根子岳が見えた。手前の白いビニールはレタス畑。予報どおりやがて雨が降り出した。朝早く食事を頼んであったが、起きたら大雨で宿の主人も食事は用意して無い。大雨警報が出ているので無理だという。また寝る。








 8時に食事をして、9.00に宿を出て、近くの「菅平高原自然館」に入り、隣接の広い湿原自然園を傘を差して散策。あまり花も無くさびしい。









 次回の為に登山口を見ておこうと、菅平牧場に行く。入山駐車料200円必要なので考えていたら、登山らしいバスが2台も入っていった。雨も止んできたので我々も入り込む。登山グループはそれぞれ、根子岳と四阿山へ向けて出発していった。







 10.40、我々二人は四阿山の方へ歩き出す。しばらくは牧場の金網に沿って歩く。時々牛が寄ってくる。やがて牧場を離れてだんだん登り出す。また雨が降り出した。途中の沢を渡る所で、先発の20名ぐらいのパーティが集まって相談していた。話がまとまったらしく、雨のため登山を中止して帰っていった。








 我々はもう少し登る事にする。「シラカバ林」に、「レンゲツツジ」が多くて綺麗だ。










 スズランも咲いている。









 これは「エビネ」だと思う。
違っていた「ベニバナイチヤクソウ」だった。訂正。











 12.00、林を抜けて小高い岡の上に着いた。ここが「小四阿山」らしい。稜線に出たとたん、風が強くなり雨も強くなった。








 雨だが、下のほうは少し見える。牧場が広がっている。











 折から、上から登山パーティが降りてきた。皆さん完全武装である。頂上は見えない。









 雨が降り続くので、我々も登山中止して下山を始める。それにしてもレンゲツツジが多い。13.45、駐車場に降り付く。









 駐車場には登山バスがまだ何台も止まっている。こんな雨でも大勢登っている人気の山だ。またのリベンジを誓って帰途に着く。19.15、にはもう自宅までもどる事が出来た。






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