福井県の山逍遥
2006.09.より登山順

  [滋賀]  横山岳 1.131.69m (滋賀県長浜市)123
第1回登山 2015.05.17. 

   2015年05月17日(日)初登山



 N氏よりメールが来た。横山岳に「ヤマシャクヤク」を見に行きませんか?。横山岳?横山岳?と思ったが思い出した。相棒K君が仲間に誘われて、この山に登りに行き、皆のハイペースについて行かれず途中でリタイヤ。途中で戻って下の小屋でみんなの帰りを待って居た、と聞いた事がある。その後一人で自分のペースでリベンジを果たしたらしいが。そんな事を思い出したので色々ネットで調べてみたら、確かに今頃「ヤマシャクヤク」が咲くらしいが、登り応えのある山とか辛い山とか書いた人が多い。標高差が900m程あり、谷沿いで道が悪く、しかも中々の急坂らしい。だいぶ参加するか迷ったが、山芍薬の魅力に負けて、皆と同行はするが、皆より遅くなるのは間違いないから、自分の車で行き、皆は降ったら先に帰ってもらう事にして
「横山岳」に登る事にした。しかも今日は「横山岳」の山開きの日であるらしい。


 相棒K君に電話を掛けて山の様子を聞いたら、彼も同行する事になった。それと小松のМ女史も私の車に乗る事になり、6.00時に小松市民病院の駐車場を出発。南条SAで金沢N氏グループの車2台と合流。木之本ICで降車。ここで大阪のN女史の車も合流。国道303号線を走り木之本町杉野で、標識に従い細い町の中を抜け、標識に従い左に網谷川を遡る。8.15分に「白谷本流コース」の白谷登山口に到着。



 道の両側に広い駐車場があり、山側の駐車場は山開きの神事のテントがあり、反対の駐車場に案内される。テントの上に見えるのが横山岳らしいぞ。ここで全員集合、なんと11名だ。





 駐車場は満車ででパンク寸前。50-60台は停まっているようだ。石川ナンバーは他には見当たらない。テントに寄り受付をする。記帳し協力金300円を払い地図を貰う。地図の上部に大きく55番と書き込まれる。








 どうも抽選があり、戻ってきた時に番号が合っていれば景品が貰えるようだ。K君とN女史久しぶりの再会でハグをして話し込んでいる。







 8.35分出発。ゲートをくぐりちょっと歩くと、左に今日登る白谷本流コースが分岐している。直進する網谷林道は降りてくる予定の道だ。左折してしばらく林道を進む。いろんな花が咲いている。この山は花が多いので人気があるようだ。






 キツネノボタン        ヒメオドリコソウ?     キケマン



 ノミノフスマ                            タニウツギ


 林道はいつの間にか川沿いの登山路になり、ヤブニンジンがいっぱい咲いている。






 9.25分に一度林道に合流する。梯子があってガードレールを乗り越え林道に出る。貰った地図は平成19年と書いてあり、林道に登るルートがずれている。今は川沿いに荒れた道がずーっと付いており、太鼓橋のすぐそばに出る。








 太鼓橋を渡らずにそのまま川のふちを遡って行く。









 川を渡ったり、遠巻きしたり、ガタガタの登山路である。どんどんひとが追い抜いてゆく。







 ラショウモンカズラ      タイトゴメ          ハタザオ?



 9.45分に「経ノ滝」に到着。滝を遠巻き。段々急坂になってくる。






 経ノ滝を高捲きして滝を振り返る。



 沢沿いの荒れた登山路を登って行く。水が豊富なので花が多い。前方にN女史とМ女史が手を振って待って居る。「ニリンソウ」の大群落があるとの事。









 「ニリンソウ」





 ニリンソウ          イチリンソウ         ヤマシャクヤク



 お目当ての「ヤマシャクヤク」を一本だけ発見。これも二人が見逃さない様、私を待って居てくれた。帰ってから聞いたのだが、見逃したがもう一本どこかに在ったらしい。




 その少し先に「五銚子ノ滝」があった。10.30分。どうもここが最後の休憩場所らしい。これから先急坂の連続でロープの連続だと云う。K君とN女史とМ女史とH女史が居た。あとの6人はとっくに出発らしい。私は少し腹拵えをしてから、だいぶ遅れて出発。





 御幣をかずいた人が来た。山開き神事が済んで、持って登ってきたらしい。






チゴユリ












ユキザサ












シライトソウ









 ここからが急登の連続。まさに四つ這い。三点確保のよじ登り体制が延々と続く。岩に手を掛けロープに繋がり。ここにもロープが欲しいと思われる場所が連続。12.10分、頂上まで300mの標識に到達。具体的に距離の書いてある初めての標識だ。







 12.25分に、あと200m標識。相も変わらず急坂。










 12.40分に、あと100m標識。50mほど登ったらようやく坂が緩くなり、12.45分に頂上到着。頂上は広い。仲間全員がお待ちかね。先着よりは90分以上も遅れたらしく恐縮。





 慌てて昼食を食べ全員で記念撮影。片隅に小屋があり梯子が掛かっている。上は展望台らしい。琵琶湖の方だけ少し展望がある。
三角点情報「横山岳」 
 三角点名・横山岳
等級・2等三角点
標高・1131.69m












 13.15分下山開始。東峰を経由してブナ林の東尾根コースを降りる予定。東峰までは稜線歩きで気持ちが良い。琵琶湖が見える。




 「竹生島」が見える。一番手前の水面は「余呉湖」と思われる。








 福井方面の山も多数見えるが特定できない。たぶん登った事のある山もある思う。









 イワカガミ          タムシバ           ミツバツツジ



 ミヤマシキミ         イワウチワ          ウスギヨウラク



 バイカオウレン



 東峰を過ぎて降り出すと、ブナの林が続く。












 誰も居なくなった頃二人連れが降りて来た。女性が少し足を痛めたようで、段差があると男性が手を貸している。しばらく後に付いていたが、それでも置いて行かれてしまった。情けない。最後は杉林の中の急下降が続く。まさにロープの欲しい所だが、ロープ類は一切無い。老人としては慎重にならざるを得ない。ゆるゆると降りる。この時点で下山者の最後になっていたのだが、自分としてはまだあとから降りてくる人があると思っていた。







 15.40分にようやく林道に降り立つ。これで急坂を下らなくてよいとホッとする。右に林道を歩き出す。









 林道の分岐の先に、夜這橋があり橋のたもとに水場がある。丁度水が無くなった所で、水を腹いっぱい飲む。なんだか元気が出そうな名前の名水である。






 足の裏が痛くなったので、靴を脱いで調べたが大丈夫。あとは林道をブラブラと降りるだけ。歩いていたら下から軽4車が登って来て横に停まり「大丈夫ですか?」と声を掛けられた。もう少しですね?大丈夫です、足が遅いだけですと答えた。






 軽4車はUターしてすぐ戻って来て、乗せてあげますと云った。あとどれ位?と聞いたら1キロmと云うので乗せて貰った。運転手と話をしていたら、足を痛めた女性がいるとの連絡を受けたが、その女性は到着したので、最後の私を探しに来たらしい。恐縮。





 16.20分到着。朝は満車だった駐車場に私の車が一台だけ。仲間は取り決め通り先にお風呂へ行ったらしい。K君とМ女史が車のそばに座っていた。お待たせしました。本当に最後の一人だったようだ。朝300円払ったので抽選の結果を持って係の人が来た。56番の人が残っていたが私は一番違いの55番だった。56番の金沢のK女史は、商品を貰わずに帰ってしまったようだ。


 この記事を書きながら、そんなに足が遅かったのかなと調べてみたら、
頂いた地図では、登山口-70分-経ノ滝-40分-五銚子ノ滝-90西峰。合計3時間20分。私の記録は8.35分発で12.45分頂上。合計4時間10分で50分オーバー。下り地図では、頂上-30分-東峰-90分-林道登山口-30分-登山口。合計2時間30分。私の記録は13.05発で16.20分到着。合計3時間15分で45分オーバー。


 自分としてはまあまあ上出来だと思うが、負け惜しみかな。


            
●次稿2015年第35回登山は、5/20「箱屋谷山」へ●


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