福井県の山逍遥
2006.09.より登山順

   [福井]  大御影山   950.06m (福井県美浜町)109
 第1回登山 2013.11.016.  抜土峠の上より往復 

   2013年11月16日(土)初登山



 
「大御影山」は若狭で一番高い山である。地図には三角点が載っているが山名が無い。福井県と滋賀県の県境にあり、高島トレイルの中央分水嶺である。トレイルは乗鞍-三国-赤坂-大谷と登ったので、次の大御影山は前々から調べていた。ブナの林が綺麗らしい。登るのは滋賀県側の家族旅行村「ビラデスト今津」から登る人が多いようだ。今回は福井県側から登ろうと計画。日も短いし往復に時間が掛かるので、一番簡単に登れる「抜土峠」からにした。


 去年9月「赤坂山」に登った時と同じ道である。敦賀インターで降りて国道27号線を走る。新しいトンネルが出来て近くなった。美浜町の信号「河原市」を左折。この県道213号線を突き当りまで進む。新庄の集落で右手に大きな変電所が見える。最後の松屋集落から林道になる。突き当りで林道が左右に分れる。左が「林道折戸線」でここが起点である。前回はここに車を置いて折戸線を歩いて赤坂山に向かった。今回は右である。


 「林道粟柄‐河内谷線」でここが起点らしい。前回は通行止めだったが今日は入れそうだ。この林道はいつも通行止めになるようだ。じつは松屋集落の終わった所で通行止めの標示があったが、河内谷林道へ通り抜けが出来ないと云う通行止めらしい。車は自由に入れる。福井県の林道情報では通行可能になっている。ただし9月末の情報でそれ以後更新されていない。舗装してあるが所々に落石がある。跨げると思って通ると車の底に引っかかる。制限速度は20Kになっている。そろそろと登る。



 7.00時に加賀ゆめのゆを出発。9.20分に県境の峠の上に着いた。初めに右に休憩御亭があり、その先右側に大きな駐車場がある。まだ先が高いので一番高い所まで行き方向転換して路肩に車を置く。この先下りとなり舗装は無くなる。その先の河内谷林道は鉄の門が閉まり通行止め。左の治山工事林道は鎖が掛かっている。通行止めなら林道を歩くつもりだったが、上手い具合に峠の上まで車で登る事が出来た。








 ブナの林があり紅葉が綺麗だ。出発用意。天気良し。今日は全員で5人のパーティである。










 すぐそばに「大谷山」への登山口がある。60分と書いてある。大御影山は林道を進む。









 河内谷林道入口の鉄門の前に、高島トレイルの「8-1」ポイントの標識がある。抜戸と云う地名はこの標識で初めて確認。地図に載っていない。









 鉄門の横を抜けて100m程進むと、右側に登山口がある。下に大御影山の標識が置いてあり、テープが幾つも下がっている。







 今年初めての「ナメコ」発見。これは頂上での昼食の味噌汁の具になった。急坂の雑木林を登って行く。









 段々とブナの木が増えてゆく。





 尾根に登り着くとブナの林が続く。残念ながら葉がほとんど散っている。勾配は緩やかになり、若狭の山独特の下草の無い広い尾根を行く。




 10.10分。ブナ林で相棒の点てた抹茶を頂く。







 
10.45分、今津の方から登って来ている登山路に合流する。右へ大御影山50分。左へ降って行くとビラデスト今津らしい。












 その先に「古道・近江坂」の標識があった。若狭の倉見(闇見神社)から三十三間-大日-大御影-近江の今津(酒波寺)まで、昔は馬も通る往来道があったらしい。







 ここから頂上までもブナの林が続く。





 馬も通った道だから急坂が無くて歩きやすい。




 前日の雪が残っている。










 
緩やかな瘤を三つほど越えると大御影山の頂上に着いた。11.35分。三角点が在る。少し広い。
 三角点情報「大御影山」
 三角点名・野呂尾
等級・3等三角点
標高・950.06m







 高島トレイルの標識がある。「中央分水嶺・大御影山・ポイント9」。少し離れた所に反射板がある。誰も居なかった。しばらくして二人が能登又谷の方から登って来て、すぐ戻って行った。










 
昼食を済ませて記念撮影。N氏とS女史と相棒の4人。







 遠くに高島トレイル乗鞍岳。明王の禿、赤坂山と粟柄峠と見える。










 反射板のそばまで行ってみると、美浜の方が見えた。遠くが天王山。近くに雲谷山が大きく見える。






 1時間ほどゆっくりして下山開始。途中で8人ほどのパーティが登ってきた









 抜土まで降りると紅葉の盛りである。この峠は広い。車が見えてきた。




 14.10分に到着。大谷山へ登って行く斜面のブナの林が素敵だ。ブナ林を歩き通した山行でした




 今日は自分としては誕生日記念登山。76歳を超えたという事は数え年で77歳、喜寿と云う事か。


             
**次回登山は、11/17「雲龍山」へ**


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