加賀の里山逍遥 
2005.4.より登山順

白山市国道157に並ぶ雲龍山・笠山・高倉山の三山



①「雲龍山」       ②「笠山」 ③「高倉山」は下の項です

.[加賀49]  雲龍山 484m  (白山市吉野町)
第08回 2022.11.27. 吉野工芸の里より往復。
第07回 2020.03.25. 吉野工芸の里より往復。

第06回 2015.11.29. 吉野工芸の里より往復。

第05回 2013.11.17. 吉野工芸の里より往復。
第04回 2011.02.12. 吉野工芸の里より登り、土砂採掘場に降りる。
第03回 2010.03.25. 吉野工芸の里より往復。
第02回 2009.02.14. 吉野工芸の里より往復。
第01回 2006.06.26.  吉野工芸の里より往復。


  2022年11月27日(日)8回 吉野工芸の里より「雲龍山」往復





 2年ぶりの「雲龍山」。吉野工芸の里に車を置く。目の前が「雲龍山」である。御仏供杉を通り登山口へ。介添え人S女史。








 下吉野町の、川とログハウスの間の道(?)を行くと登山口がある。所が前回無かった獣除けの鉄柵があり入れない。吉野観光釣り堀で聞いたら、駐車場の先の鉄柵を開け閉めして通ると教えてもらう。







 川にセメント橋が在り、その先の柵を開け閉めして、川岸を戻るといつもの登山口に出た。








 釣り堀駐車場の反対側に急坂の登山路がある。標識は無し。







 ジグザグの急坂を登る。









 国道の向かい側に「岳峰」。







 ようやく急坂を登り切るとピークに出る。昔からあずま屋がある。何とか持ちこたえている。








 また急坂になる。








 ようやく頂上の尾根が近づく。








 尾根に登り着く。細い尾根。両側が崖。道の真ん中の岩。







 だんだんと尾根が広くなると、「雲龍山」の頂上に到着。赤いテープが下がる。山名札二つ。展望無し。ここで昼食。12.10分。







 荷物を置いて先の方へ降りて見る。昔はここは土砂採掘場で展望が良かった。下の国道や海まで見通せた。採掘をやめ松の苗が植えてあったが大きくなり展望が無くなった。山側に三角点ピークががあるが未踏。






 頂上まで戻り荷物を拾って下山開始。同じ道を降りた。









 急坂を降りると、吉野観光釣り堀の駐車場に降り着く。






 柵を開け閉めして吉野観光釣り堀の駐車場に戻る。










 御仏供杉の裏を通って駐車場に戻る。15.30分。の






        ■次回登山は、12/3小松の「梅ノ木山」へ■


  2020年03月25日(水)7回 吉野工芸の里より「雲龍山」往復



 お天気が良いので歩きたい。今日は一人なので近くの山を考えて5年ぶりの
「雲龍山」を思い出した。
 10.00時過ぎに「吉野工芸の里」に到着。目の前が「雲龍山」である。屏風のように聳え立ち、縦に微妙に折り目が付いている。隣の「豪華トイレ」を使用し、「御佛供杉」の裏の遊歩道を歩き、下吉野町」へ入る。







 入ってすぐ素敵な新築ログハウスがあった。この家と、横の小さな川の間の道を登って行く。道らしくなくログハウスの敷地みたいな感じである。







 途中で水路を二度ほど通って、吉野観光の駐車場が見える辺りから、急斜面を登り出す。中々のジクザクの急坂。狂い咲の「ツツジ」と「岳峰」。







 急坂を登り切って「あずま屋」に到着。まだ持ちこたえて建っている。昔はここから下に「御佛供杉」が見えたが、今は藪で見えない。しばらく平らな部分を横切り、突き当りからまた急斜面のジグザグ道を登り出す。最初の急坂よりも、こちらの急坂の方が長くて荒れている。







 見えてきたのは「鷲走ヶ岳」かな?。








 「白山」も見えてきたぞ










 9年前に、冬に登った時ここらあたりで、白山が大きく見えて感激した。今は木が邪魔になって、全貌が見えない。











 急坂を登り切ると、尾根道になる。特に細い場所がしばらくある。老人は怖い。




 頂上近くの尾根に「イワウチワ」が咲いていた。今年初めてだ。好きな花だ。





 12.15分、頂上到着。頂上らしくなく、下手をすると通り過ぎる。地理院地図に484mの記入ある地点だ。良く辺りを見たら「KFC」様の山札があった。最近どの山に登ってもこの山札を見かける。精力的に歩かれているよう感服。








 展望が無いので、すぐ先の土砂採取場の上に移動。立入禁止のロープが残っているが、今は採取場は無くなったようだ。土砂採取場の上で昼食。







 昔は座って食事をしていると、周りが全部見渡せる展望地だった。荒れ地復旧のために「松」を植えたらしく、今は一体全部が藪化している。食事を済ませて辺りを歩き回ると「明神山」が見えた。






 以前に一度、土砂採掘場の方へ降りた事がある。登りは急坂で危なかったので、今回も降りられないかと、作業道の名残や、藪の薄い所を歩き回って道を探してみたが、下に見える道路へ降りる道が無く、急坂の藪を漕ぐ元気もなく、登って来た道を降りた。



 「笠山」の右に「白山」。



 「小松火燈山」の左右に、平野と海。










 登って来た時にまだ咲いていなかった「タムシバ」が咲いている。これも今年初見かな。












 あずま屋まで戻ってきた。登り口近くまで戻ってきたら、登るときに咲いていなかった「イワウチワ」が開いていた。「キクザキイチゲ」も咲いている。










 木の間から「吉野観光」の建物が見える。












 「吉野工芸の里」の「桜」と「雲龍山」頂上。15.30分に車に到着。






























 帰りに「黄門橋」の上から「白山」を撮る。




 「高倉山」の右に「白山」が覗いている。高倉山に林道が上っているのが見える。11年前あの林道を歩いて「高倉山」の三角点に到着した事がある。眺めの良い林道だったなー。









        ■次回登山は、3/26加賀「揚原山-高野山」へ■


  2015年11月29日(日)6回 吉野工芸の里より「雲龍山」往復



 ここ二・三日北海道は大荒れで大雪。小松でも一時霰で道が真っ白になった。白峰では除雪車が出たらしい。今日一日だけ少し天気がよさそう。
「雲龍山」を歩いて来よう。昨夜麻雀で、今朝は10.20分にようやく家を出る。コンビニに寄り、山に向かってまっすぐ走り一本で、手取峡谷の黄門橋を渡ると、吉野工芸の里に着く。11.00時。「御佛供杉」のそばの銀杏も葉が散りだした。後ろの雲龍山もまだ紅葉が残っている。




 「御佛供杉」の前を通り、下吉野町の川を渡らず左折して川岸を登る。水路を二度ほどわたると道は左の斜面を登り出す。ここまで一切標識無し。ジグザグの急坂を登り出す。向こうに見えるのは「岳峰」である。道は少しやぶ化してきた。




 11.45分に東屋に登り着く。倒れかけかと思ったが、四本柱だけはしっかりしている。中のベンチで一休みサンドイッチを食べる。昔はここから御佛供杉が見えたが、木が茂ってきて見えない。




 この先またジグザグ急坂になるが、この道も少し崩壊していて歩きにくい。登り切ると細い尾根がしばらくあり、尾根が広くなると頂上が見えてくる。展望なし。その先藪を漕いで少し下がると、展望地点に着く。12.40分。ここは砕石場の一番上で、昔の立ち入り禁止の札があるが、現在はこの辺りでは砕石工事は全然してい無い様だ。




 向こうに見えるのは河合鉱山。左の山に三角点があり「明神山」として載せている。




 明神山の左が「小松火燈山」




 小松火燈山の左が、鉄塔のある「大岳山」。遠くに「富士写ヶ岳」が見える。







 カップラーメンにお湯を入れて昼食。45分ほど長居して、13.25分下山開始。頂上付近に少しだけ雪が残っている。雪は、鷲走ヶ岳や高倉山は白かったが、ここ雲龍山はまだ積もっていなかった。









 14.30分に吉野観光の建物が見え、登山口に降り立つ。この山は低いが急坂が多くて緊張する。






 「御佛供杉」の下を通り、14.40分に車に到着。笠山のふもとの大門温泉に入って帰る。








 登山路は正確ではありません。








































          ●次項2015年・第80回登山は、12/02「小松火燈山」へ●


  2013年11月17日(日)5回 吉野工芸の里より「雲龍山」往復



 相棒たちは医王山へ行ったらしいが、医王山はこの間登ったばかりだし、午後から曇って雨になるとかで、もっと近くを半日ほど歩こうと思い、「雲龍山」にした。秋に一度も登っていない。
 9.30分に吉野工芸の里に車を置く。雲龍山は紅葉している。





 いつもの登り口から登り出す。あまり誰も登らないようで登山路は荒れている。それにしてもこんなに急坂だったかな?。10.10分にあずま屋に到着。潰れているかなと思ったがちゃんと健在。それでも周りはだいぶ藪化している。昔は御仏供杉が見下ろせたが今は見えない




 さらに急坂を登り切って稜線に出ると、紅葉の木が混じる。








 11.00時に頂上到着。藪の中。その先の土砂採掘場の上まで藪を漕ぐ。採掘現場の崖と紅葉が良い。





 火燈山と岳峰の間に、小松の平野がわずかに見える。




 山側もなかなか良いモミジ模様。







 最上部の広場は松を植えたようである。狭くなった。一人でパンをかじる。もちろん他に登ってくる人は居ない。











 ツバキが1輪だけ咲いていた。
















このツツジは狂い咲き。


























 登山口は実に判り難い。川の向こうに吉野観光と云う釣り掘り場の駐車場が見える。今いるここが登山口である。13.00時車に到着。


 いつも通り過ぎるすぐ近くの、手取川の黄門橋のたもとに駐車場が出来ていた。車を停めて黄門橋の上から峡谷を写した。向こうに白山が見えていたが写っていなかった。


                **次回登山は、11/18富山県「二上山」へ**



  2011年02月19日(土)4回 吉野工芸の里-「雲龍山」-土砂砕石場




 この時期、国道からすぐ登れる山を探す。今回は
「雲龍山」。大寒波が過ぎてようやく晴れの日が多くなった。8.50分、「吉野工芸の里」に集合。快晴。目の前に雲龍山が聳えている。御ぼく杉の前を通り、村に入り、橋を渡らず、川岸の雪の山に登り歩き出すが、雪が深いのでカンジキを履く。その先で、横切る水路が渡れなくて、橋を渡って吉野観光の駐車場に入る。駐車場を横切りその先で、細い橋を渡り返して、山の斜面を登りだす。








 9.25分、いつもの夏道とは違って、だいぶ奥の方の斜面を登りだす。なかなか急で緊張する。もし滑ったらだいぶ下まで落ちそうだ。背後に「岳峰」が見えてくる。









 10.20分、ようやくいつもの「あずま屋」に出た。屋根に雪が一杯。今にも潰れそうだ。怖くて屋根の下に入れない。今日は天気が良いので、外で「ぜんざい」を作ってもらっていただく。甘くて実にうまい。









 20分ほど休んで出発。夏道なんてよく覚えていない。とにかく目の前の斜面を登りだす。ここも急で、なかなか手強い。雪が固い所は怖い。滑り落ちたら大変だ。先頭はN氏が務めてくれる。








 ようやく尾根の上に出る。俄然展望が開ける。背後に「白山」が真白である。




 尾根に出ると歩きやすくなる。11.50分、ようやく一番高い地点に出た。ここが頂上だろう。



 その先に広い雪原が広がっていてビックリ。いつもは茶色い土砂採取場の上で、汚い土肌の広場みたいだが、全体が雪に覆われている。前の山は、右から「揚原山」「明神山」「火燈山」「大峰」「大岳山」とつながり、間から平野と海岸線が見える。




 雪原のふちまで寄ってみると、真下に土砂採取場が広がっている。いつもは痛々しい感じだが、今日は神々しい感じだ。右のピークはこの間登った「小松火燈山」だ。







 土砂採取場の一番底に、色々の機械が見える。ブルで除雪しているのが見える。我々が登ってきた方には、足跡が無かったが、こちらの下の方から、カンジキの一人歩きの足跡が登って来ている。今日の足跡らしい。










 雪原の一番上に陣取って、昼食とコーヒータイム。後ろに、一度大降りしてピークが二ッほど見える。どちらかに「三角点」が在る筈なので、一度は藪漕ぎをしようと思っている。








 1時間も長居して、12.50分に全員の集合写真を撮って、下山開始。
 下から登って来ている足跡をたどって、下山する事に決定。足跡は、採取場の下から登ってきているのか、または、他にも道があるのか不明だが、とにかく降りようという事になった。







 丁度良い斜面で、シリセードにはもってこいだ。







 大の大人4人が嬉々として滑って、滑った尻の跡と記念撮影。













 足跡は採取場から登って来ていた。








 直接国道へ降りれないか覗いてみたが、急坂で降りられそうでない。足跡通り降りたら、採掘現場に出た。13.30分。猟師か?、と聞かれた。登山者は通らぬようだ。








 林道をテクテクと降りる。方向が金沢を向いている。工芸の里駐車場がますます遠くなる。2キロほどか20分歩いたら、ようやく国道に出た。前は長い藤棚の続いている公園だ。









 左に折れて、国道をテクテクと歩く。車がピュンピュンと追い越してゆく。3.4㎞もあろうか、45分も歩いて車にたどり着いた。今年初めて林道歩きで「フキノトウ」を二つ見付けた。春は近いぞ。


 明日の「日野山」を約束して解散。






  2010年03月25日(木)3回 吉野工芸の里より「雲龍山」往復





 花がそろそろ咲き出したかなと、低い山を歩いています。今日は
「雲龍山」雨100%の予報でも、我々は集まります。好きですねェー。9.00.吉野工芸の里に集合。「御仏供杉」は大きな杉である。その根元に石碑?石仏?があり、花が供えてある。

 今日のメンバーは、70超え老人コンビとS女史の3人である。小雨の中を歩き出す。









 9.15.登山口の急坂を登り出したら、今年初めての「イワウチワ」が咲いていた。恋人に逢ったみたいでうれしい。雨にぬれて可哀想。2.3日前、金沢のH・N様より初めてメールを頂いた。私のページを見て、揚原山にイワウチワを探しに行ったが、未だ莟だったとの事。莟の写真も頂いた。荒れた林道の途中に車を置いて登ったらしい。







 この雲龍山の登り口の「イワウチハ」は開いていた。その先、東屋付近は未だツボミ。尾根に上がりきると、イワウチワノ葉っぱがぎっしりと続くが、未だ、莟も付けていない。きっと満開になると綺麗だろう。大きな岩の上にツツジが蕾を持っている。陽光が岩に当たって暖かいのかな?。









 9.45分、東屋に着いて抹茶タイム。この東屋は大分傷んできた。いつまで持つのやら。10.15.荷物を置いて、空身で頂上へ。









 10.50分、頂上着。この山には、山頂の標識が無い。どこが頂上かも判らない。この先通行止めの手前の木に、山名札を提げ、ここを頂上とする。通行止めの先の土砂採集場まで出て、広場ふちのシャクナゲを見に行くが、花が付いていない。今年は咲かないかも知れない。









 11.30.東屋に戻って昼食。このあたりは椿が多い。












 それと目立つのは「ダンコウバイの黄色い花。










 東屋の広場を歩き回る。広場の奥にはなんと、一人用のトイレがある。今はちょっと使えないが。











 このあたりの「イワウチハ」は、まだ硬い莟だ。一時間近くも食事をして、コーヒーを沸かしてすごす。12.55.車まで戻り着く。









  2009年02月14日(土)2回 吉野工芸の里より「雲龍山」




 冬の間に、里に近い、あまり登らない山に登っている。


 春一番の嵐が吹いて、その後急に天気が悪くなった。今日も天気が悪いが、大きな雨は無い予想。9.00.に吉野工芸の里で待ち合わせ。豪華トイレを使わせていただき出発。雨は止んで暖かい。後ろに聳える
「雲龍山」は霧が掛かっている









 御仏供杉・国指定天然記念物の大杉・オボケ杉の後ろを通って山裾の遊歩道を歩く。もう紅梅が満開に近くて綺麗だ。










 前回は登山口が判らなくて苦労した。今回も表示が無いが間違える事は無い。橋を渡らず、川の手前の岸を上り詰めていくと、登山路に直結する。ここにも標識は無い。いきなりのジグザグの急坂を登り切ると、9.35.展望台に到着。急がない山歩きなので、ここで恒例のお茶会。抹茶を頂く。







 展望台はだいぶ傷んできた。ベンチも半分近く朽ちて座れない。展望台なので、真下に御仏供杉が見える。大きな杉だ。一本の杉とは思えないくらい大きい。その上に我々の留めた車が見える。










 この展望台付近は椿の木が多い。蕾がが付いているが、花が咲いているのはまだほとんど無い。地面から一本出ていた50センチ位の幹の先に、この花が付いていた。








 あずま屋からまた急坂を登り切ると、尾根の上に出る。この細い尾根を上下しながら進むと。10.30分に一番高い地点に到着。ここが頂上である。大きな松の木がある。









 頂上の先の立ち入り禁止の立札を越えて、土砂採取場の上に出てみる。霧で何も見えない。風が通って寒い。この広場に面して石楠花の木が何本もあり、蕾を付けている。









 霧雨で、居る所が無いので、さっきのあずま屋まで戻って、昼食にしようと下山を始める。この尾根は松の木が多くて気持ちの良い尾根だ。









 11.20分頃よりあずま屋でゆっくりと昼食。12.40分に車まで戻り、氏より頂いた資料の「笠山」に登る笠山林道の入口を確認して、瀬波の「白山里」の風呂に入って帰る。ここのお湯は身体がすべすべになる温泉だ。







 白山里の薪ストーブの前で記念撮影。



 最近この四人で、山を歩く事が多い。四人で山岳会を作るかな。名前は何にしようかな。








  2006年06月26日(月)初登山 吉野工芸の里より「雲龍山」往復



 インターネットで白山市の登山情報を見ていたら、
「雲龍山」の案内が出ていた。地図に山の名前が載っているが、登山道があるとは思っていなかった。登り1時間と書いてあるので梅雨の晴れ間に出かけた。



 自宅より山に向かって一直線、国道360号線を走ると、鳥越町を過ぎて、手取峡谷に掛かる黄門橋を渡ると、国道167号線に出る。右へ折れてすぐに「吉野工芸の里」に着く。自宅より30分だ。この「工芸の里」の後ろの山が雲龍山である。中国の雲龍山に似ているからとの事であるが、詳しくは知らない。


 駐車場に車を置いて、国指定の天然記念物の「御佛供杉」の後を通り山裾の遊歩道を行くと下吉野の村に入る。





 村の中で「橋」を渡って十字路を左折すると、釣堀「吉野観光」がある。この辺りに登山路があるはずだが何も書いて無い。林道が延びているので入り込んだら、500メートルくらいで通行止めになっており、登山路が見当たらない。又戻ってこの釣堀の大きな建物に入って尋ねたら、女の人が出てきて、わざわざ教えてくれた。この建物の前に川が流れており、小さな橋がありこの橋を渡る。草むらの中を30mほど遡ったら、山の斜面に登山路が見えた。立札が無いから登り口は、初めての人には絶対判らないだろう。草が刈ってないから、なおむずかしい。





 つまり、村の中で「橋」を渡らずに、川に沿って川岸を逆登ってくると此処に出る。川岸が無くなって左に登山路が上がっている。


 登山路に入ったら思ったより道はしっかりしている。昼12時半に歩き出し、ジグザグ登り20分で「あずま屋」に着いた。展望台とあるが、車を置いた駐車場が見えるだけ。此処より40分、ミズナラや松の混じる尾根に出て、頂上らしき所に着いた。展望の全然無い小さな林の中の瘤である。登り出して丁度1時間だ。





 登山路の先に通行止めの札が下がっていたが、かまわずにちょっと50mほど入り込んでみたら、なんと土砂採掘場の頂上に出た。山が大きく削られており、ずーっと下に機械が見える。ブルで山が削られており、木が無くて俄然見晴らしが良い。


 はじめ、下に見える平野と流れる川は、何所なのか見当がつかなかった。雲龍山の裏に出たので東の方が見えると思い込んでいた。ところが前方の山上の鉱山採掘場に見覚えがある。揚原山の近くの採掘場だ。






 なんと東ではなくて西の方が見えるのである。下を走るのは国道157号線、川は手取川である。橋が見えるのは江津橋である。車を置いた場所より下流の金沢の方が見えるのである。

 小松の平野らしき方面もかすかに望める。遠くに富士写ヶ岳も見える。思ったよりも眺望がある。30分ものんびり居た。










 元来た道を1時間もかけてゆっくりと下山した。








 自分の居た頂上の「禿山」の確認に、金沢の方へ車を走らせ、江津橋を渡り振り返ったら、雲龍山の後ろの禿山が見えた。いつも小松から360号線でくるから、雲龍山の正面が見え、まことに綺麗な山であるが、金沢の方から167号線を走ってくると、その後ろの禿山が見えるのだ。今まで全然気がつかなかった。



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②「笠山」     ①「雲龍山」は上の項 ③「高倉山」は下の項です
[加賀49]  笠山  865.42m (白山市佐良)
第03回登山 2011.11.12.  大門温泉駐車場に車を置き、笠山林道を歩き、トンネル抜け、横より尾根に登り往復
第02回登山 2010.05.04.  大門温泉駐車場に車を置き、笠山林道を歩き、トンネル抜け、横より尾根に登り往復。
第01回登山 2009.05.25.  内尾八幡神社より登り、笠山林道を歩き、トンネル横より尾根に登り頂上へ。往復。


  2011年11月12日(土)3回 大門温泉より「笠山」往復


 私の誕生日は11月14日で、満74歳になる。誰もそんな事を気にもしていないのに、私は嫌な性格で、勝手に自分から
「誕生日記念登山」をしようと、呼びかけてしまう。


 嫌嫌ながら5名全員参加の登山になった。山を決めてと云われ、この間から「大頽山」「チブリ尾根」「猪鼻山」と、毎回「笠山」を眺めながら通ったので、何となく「笠山」に登りたくなった。前日メールが来た。山で鍋をするから、パンではなくてお握りのほうが良いよ。





 8.30分、大門温泉の駐車場に集合。花ゆうゆうの蘭温室は完全に撤去されていた。立派なトイレだけは健在でよかった。笠山林道を歩き出す。相変わらず立入禁止のロープが張ってある。よく見ると簡単に外せる。山菜取りでなく、我々みたいな登山目的は、外して通っても良いのかもね。







 歩くのが目的の我々は、舗装してある林道を歩く。今日はうまい具合にお天気に恵まれた。林道歩きは会話が弾んでいいものである。







 9.00時、開けた場所に出ると前方に笠山が見えてくる。






 段々と山が近ずいてくる。紅葉しているが、期待していた程でもない。今日も暖かい。山の木々が紅葉しても良いか迷っているようだ。









 花が残っている。S女史が名前を教えてくれたが忘れてしまった。このページを見たらメール下さい。






 ムラサキシキブ。いっぱい実の成っている木があった。






 9.30分、林道の分岐に出た。右の我々の進む林道は「この先落石の為通行止め」の看板がある。左へ曲がる林道は何もなく入れるようだ。しかも舗装してあるようだ。地図では途中で道が無くなっているが、林道は開通して国道まで続いたのかも知れない。









 「鷲走ヶ岳」が良く見える。







 我々が歩き出した国道が通る谷が見える。あそこからテクテクと登ってきたのだ。




 10.00時にようやくトンネルに着いた。ここまで舗装の林道を1時間半掛けて登ってきた。






 トンネルを抜けて、トンネルの横の急斜面を、トンネルの上の尾根まで登り返す。トンネルに向かって右の斜面である。以前は登山標識があったが今は何も無し。登山路も以前とは違って、トンネルのすぐ横から登るようになっている。







 ここは凄い急坂である。それでも登る人が居るようで、一ヵ所だけロープが下がっていた。このロープ以外には、この山には登山標識など何も無し。10.20分、尾根に登り着き、久しぶりにK宗匠の抹茶を頂く。






 ツルリンドウに赤い実が付いている。ここからはブナの林になるので期待していたが、思ったように紅葉していない。








 11.45分、笠山頂上の三角点に到着。早速「ナメコ汁」である。ナメコは今日の物ではなく、以前採ってきたものを、S女史が冷凍してあったのをどっさりと持ち込んだ。味噌とネギが入り、旨かったぞー。







 食後はN女史より、コーヒーとバースディケーキが出てきた。ちゃんと74のローソクが載り、火をつけて唄を歌ってもらった。ありがとう。









 最近は思わぬ病気が出てきたりして、老いを感じてしまうが、出来るだけ元気で山歩きを楽しみたいものである。最近一緒に歩いている、全員5名の記念撮影。コーヒーで乾杯。






 13.00時、下山開始。1時間15分も頂上に居た。県境の山が透けて見える。







 アップにしたら「セイモアスキー場」が見える。すぐ近くだ。










 その左、遠くに見えるのは「口三方岳」らしい。






 14.00時、尾根からトンネルに降りる所、前回と同じく間違えて、道が無くなり登り返した。10mほど先に降り道があった。10m離れて降り道が二本ある。山から遠い方の道を降りる事。道が無くなったら登り返す事。



 トンネルを抜けて林道をテクテク。車に着いたら15.00時だった。誕生日を祝って頂き有難う御座いました。すみませんねと云ったら、私達もそれなりに楽しんでいますよと云われ、ちょっとホッと安心しました。




  2010年05月04日(祝)2回 大門温泉より「笠山」往復





 今年の連休は快晴続き。いつもの仲間は、それぞれ忙しくて今日は一人。8.30.国道157号線の、佐良の先の、花ゆうゆうの温室のある広場に車を止める。花ゆうゆうは採算不振で、営業停止らしい。トイレは使用できるか心配だったが、昼間は使用できると書いてある。立派なトイレだ。向かいの大門温泉施設は、開いているようだ。帰りに利用しよう。









 国道の向かい側、金沢寄り100mから、笠山林道が始まっている。立入禁止になっている。舗装してある立派な林道だ。此処を歩き出す。










 「スミレ」の花盛り。











 「ヤマブキ」も咲き出した。









 「マムシグサ」も多い。











 林道は、市原の方へ向いて進んでゆく。前方に「高倉山」が見えている。あの山も去年、林道を歩いて登った。








 林道をUターンして、戻るように登ったら、広い開けた場所に出た。前方に笠山の頂上が見えてきた。それに向かって一直線に登ってゆく。










 林道歩きを嫌う人も居るが、私は案外好きだ。案外花も多い。「キクザキイチゲ」がいっぱいある。青いのもあるが、白いのが多い。









 林道の左側が、深い谷である。「キケマン」の向こうが頂上らしい。










 お天気良くて「カタクリ」が、全部ピンと開いている。


 






 振り返ると、向こうの高い山は「鷲走ヶ岳」らしい。山肌の林道は登ってきた道だ。大分歩いてきた。もうトンネルまで3~40分かなと考えていたら、軽四のおじさんが、トンネルまで乗せて行ってやると、留まってくれた。好意に甘えて便乗。






 このおじさん、昔この林道工事で働いていた、との事。ぜんまい取りらしい。入り口の立入禁止の鎖は、地元の人と、許可があれば入れるようだ。左に未舗装林道が分岐している。ここからヘアピンカーブを右にのぼり、10分くらいでトンネルを抜けた広場に着いた。70歳のおじさん、靴を履き替えてゼンマイ取り。笠山のことは全然知らない。








 トンネルを抜けたから、東の方が見えてくる。口三方から奥三方だと思う。前回歩いた林道が、山肌を降ってゆく。










 しかし林道は此処まで、この先まだ残雪で通れない。地図を見ると、セイモアスキー場まで続いているが、荒れていて、雪が解けても通行は不可だと思う。








 広場には、ほかに車が三台留まっていた。此処から先は前回登った時と同じ道となる。9.45.











 トンネル横の急斜面をよじ登る。道は何とかある。「カタクリ」がいっぱい咲いている。









 始めは道があるが、すぐ荒れてくる。「ブナ」の葉が色づき始めた。大きな木が無いところは、雑木が雪で倒れていてまことに歩き難い。









 ブナ林だけが、新緑で輝いている。所々藪漕ぎを強いられる。登る人はほとんどいないようだ。










 「イワウチワ・トクワカソウ」も今が盛りだ。色の濃い赤いのもある。


 もう頂上も近いと思ったら、大きな雪田に出た。前回は雪が無かったので、こんな広い場所があるなんて、気が付かなかった。





 雪田の上を歩いてゆく。硬く閉まって歩きやすい。横切って。西のわずかの高みを目指す。




 雪田の端に三角点はあった。11.30.到着。前回は雑木林の中の、暗い感じの場所だったが、今回はやけに明るい。雪田に足跡が無いから、誰も登っていないかも知れない。








 ぬれたシャツを乾かしながら、食事をしながら、なんと70分も長居した。暑いので昼寝もした。












 東側は雪田だが、西側は急斜面で、下に佐良辺りの村が見える。「コブシ」が何本も咲いている。


 12.40.下山開始。雪田を横切り慎重に降りる。どうやらトンネルの上らしい地点に到着。此処の急坂の、降り道が見つけ難い。少し降りて、間違えているのに気付き登り返した。テープは下がっているのだがー。







 14.00広場に到着。山菜取りの車は、1台も居ない。トンネルを歩いて抜ける。












 トンネルを抜けたら、後は舗装してある林道を、只ひたすらに歩くのみ。水を切らしたので、山肌に落ちる水は、まことに旨い。もう誰とも逢わないかなと思ったら、登山者が一人徒歩で登ってきた。今から登ってきます。トンネルを抜けたところから、登るのですね?、と言って登っていった。笠山に登る人が居て嬉しくなった。



 15.10.登り口の鎖の前に到着。車が一台留めてある。先程の登山者の車らしい。大阪ナンバー。中を覗いたらキャンプ用品らしい。この車に泊まって、大阪から北陸の山に登りに来たのかな?。


 車を留めて置いた「大門温泉」に入る。安くて良い温泉だ。浴場から高倉山が、目の前に見える。




  2009年05月26日(火)初登山 内尾八幡神社より「笠山」往復



 
「笠山」は小松の「国府の氏」より教えてもらった六山の、五山目である。氏の資料では国道157号線の、佐良の、花ゆうゆう近くの笠山林道から入り、笠山トンネルを抜けた所から登ると書いてある。157号線を通ると、この林道入口はいつも鎖が掛かっていて入り込めない。地図を見るとこの林道はセイモアスキー場中腹の、大きなレストランに通じていて、内尾の村に下りている。


 いろいろ調べていると、昭和59年に、第5回北信越国体山岳競技の縦走コースとして、「笠山」に登山路が新設された事が判った。また平成3年に、第46回石川国体の競技にも縦走コースとして使われたらしい。もう20年近く前の話だ。そんな時、仲間の君より、この間「笠山」に挑戦したとメール報告が入った。


 それに寄ると、内尾の村から登る道があるらしいと聞いたので、行って見たが登り口が判らず、セイモアスキー場の林道を登り、延々と3時間近くも笠山林道を歩いたらしい。トンネルにも辿り着けなかったらしい。ところが帰る途中で山菜取りの人に会い、直接内尾の村に下りる道を教えてもらったら、40分ほどで内尾の神社に着いたとの事。


 次回はこの道から笠山に挑戦するつもりと云うので、私がトンネルの横から登るらしいと教えた。しばらくして又メールの報告が入った。神社から林道に直接上り、林道を歩いてトンネル横の道から、頂上に登ってきたが、三角点は見つからなかったと言ってきた。たいぶ登山路は藪化しているが、何とか登れるとの事らしい。


 我々も、登山口も判ったので、彼と同じ道から
「笠山」に挑戦することにした。「松尾山」に登ってこの山を眺めたのは3日前のことである。





 3日前と同じ内尾のスキー場の駐車場に8.30.待ち合わせ。今日のメンバーは相棒君と女史の3名。内尾の村に入るとすぐ、道角に名水「内尾のおぼく水」の水飲み場がある。曲がると突き当たりに「内尾道場」と書いた寺みたいなものがある。この上に八幡神社がある。道場前を左に折れ、その先を右に折れると、道場の真上あたりの八幡神社に突き当たる。









 神社の前に3.4台置ける小さな駐車場がある。ここに車を置く。山に関する標識は一切無し。鳥居前で参拝し、駐車場の奥の山道に入る。8.45。しばらくで小さな畑状広場を通る。通り抜けた先が少し判り難い。









 横切って右に斜面を登ってゆく感じ。この広場あたりに花が多い。これは「ムラサキサギゴケ」










 「ミヤコワスレ」の群落がある。










 これは「キンポウゲ」かな。











 小さな広場を過ぎると、尾根歩きのはっきりとした登山路になる。途中にベンチ設置場所が3箇所あった。地中埋めた電線みたいなものが露出しているところがある。ワラビを取りながら歩いていると、9.40.笠山林道に辿り着いた。







 林道に合流する30mか40m手前で、登山路が急に左に巻いている。間違えて直進する道は、すぐ藪になっている。間違えやすいので良く見ると赤い切れが下がっている。我々が林道で待っていたら、相棒は、直進して間違えたらしく、声を掛けながら藪を漕いで林道に出てきた。








 登山路が林道に合流する地点に、林道を横断して登山路が続いている。この道は地図を見ると、尾根伝いにトンネルの上まで続いているようだ。しかしH君の情報によれば荒れていて、猟師しか通らないと言う。我々は「タニウツギ」が満開の林道を歩く。途中抹茶休憩。







 林道の水溜りの上に、モリアオガエルの卵がぶら下がっていた。10.25.トンネルに到着。広場があり、157号線から入ると、ここに車を留められる。トンネル右に倒れていた標識を持ち出して記念撮影。標識には、よく読めないが
「縦走路笠山頂上登口」と書いてあるらしい。登山路では無くて、国体の山岳競技の縦走路の笠山へ、応援観戦する為の、近道の登り口らしい。内尾から林道に登り着き、そのまま直進する登山路が、やはり笠山まで続いているらしい。






 ここからトンネル上の尾根に登るまでは、めちゃくちゃに急登、直登である。木の根草の根に繋がってよじ登る。20分で尾根の上に辿り着く。ここからは緩やかなブナの木が混じる尾根歩きとなる。道らしいものが続いているが、広い場所では赤いテープを付ける。










 振り向くと、白山が木の間から大きく見える。ピークを三っつほど越えてゆく。










 これは「アケビ」の花とS女史が教えてくれる。










 ピークがいくつもあるので、H君は途中のピークを頂上と勘違いしたらしい。最後は一度下るようにして、又登り返した頂上の西の端に三角点はあった。二等の三角点だ。林の中で眺望無し。三角点の周りは少し刈広げてある。







 国体の時建てた標識がある。「第46回石川国体河内村実行委員会」とか「国体史に残る特区ゴール観戦地」「縦走コース距離10.6km」「笠山頂上865.4m」とか書いてある。全員で記念撮影。










 どうもここが国体の時の、縦走コースのゴール地点だったらしい。大勢の人がここでゴールを待ち構えていたのかもしれない。11.55.より13.05.迄、70分も昼食休憩。







 最近は登山よりも、三角点探訪の人が時々登るようだ。私もコマQさんの三角点探訪のページを読んで参考にした。記念に小さな山名札を提げる。最近は余り登る人が居ない様でちょっと自慢したい気分だ。西のほうへ少し藪を漕いだら、国道157号線沿いの建物が少し見えた。
三角点情報「笠山」
三角点名・笠山
等級・二等三角点
標高・865.42m
 所在地・石川県白山市佐良町













 13.05.下山開始。もと来た道を戻る。前方の大きな楢の木で何か動くものを発見。そっと裏に回ると大きな眼のリスを発見。写真を撮ったら木の上に駆け上がってしまった。(リスかと思ったがひょっとしたらモモンガかも知れない)









 奇しくもこの木は、幹の二股に枯れ枝が挟まっており、この山の情報をくれたH君が、何かの目印かも知れないと、メールで送ってきた木だった。彼はリスは見かけなかったが、この山で猿の親子を見かけたと言っていた。







 13.50.トンネルの上。14.06.急坂を滑り落ちてトンネル横。14.40.林道を歩いて神社へ降りる分岐点。15.10.神社前の駐車場に到着。内尾のおぼく水をたらふく飲んで、保養センターの風呂に入って満足して帰る。








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③「高倉山」         ①「雲龍山」 ②笠山」は上の項です
[加賀49]  高倉山  922.19m (白山市木滑町)
第1回登山 2009.11.24. 白山自然保護センターより往復

  2009年11月24日(火)初登山 林道歩きで「高倉山」登頂



 
「高倉山」は地理院の地図に名前が載っている。車のナビにも名前が載っているので、国道157号線を白山のほうへ進むと、必ず地図に現れる。国道の傍にそそり立つ堂々の山である。前から一度登りたいと思っていた。案内書に載っていないので登山路が無いようだ。しかし林道が付いているようで、肉眼でも見えるし、地理院地図にも林道が載っている。ネットで調べると、残雪期に市原の方から稜線を登る人が居るようだ。その中で三角点ハンターのコマQさんが、マウンテンバイクで林道を登った記録があった。それならば我々も、バイクは駄目でも歩いて林道を登ろうと計画。





 8.30「道の駅瀬女」で待ちあわせ。70超え老人コンビとS女史の三人パーティ。瀬女駐車場から、簡保の宿越しに見える山は、どうも目的地の「高倉山」らしい。思わぬ快晴に恵まれた。











 少し国道を戻って、木滑の「白山自然保護センター」の標識を入る。山裾に白い大きな保護センターの建物があり、車が結構置いてある。職員が多いようだ。事務所に声をかけて車を置かせてもらう。








 センターの裏から林道が始まっている。大きな車両通行止めの赤い看板がある。鎖は外れていて車で入れるが、叱られそうなので、予定通り徒歩で歩き出す。8.50分。森づくりの為の道を作っています、と書いてある。林道は舗装してある。とにかく今日は林道歩きが長いぞ。







 山に向かって右へ右へと、山の斜面に付いた林道を登ってゆく。尾根があるとその先をぐるりと廻るので、随分と遠回りする。所がこの林道考えていた以上に眺めが良い。後方に朝通ってきた道が見え、「笠山」が大きく見える。




 大きな尾根の先を廻ったら、朝待ち合わせをした「道の駅瀬女」が見えてきた。「尾口村簡保の宿」も見える。一月前に登った瀬女スキー場のゲレンデも見える。舗装路が切れる。









 その右手の山は「鷲走ヶ岳」だ。ここから見ると「白抜山」は鷲走の左に見える。ここに林道の分岐があり、地図を見ると木滑新の方へ降りられそうだ。登り道はヘアピンカープで左に登る。10.05.今度は山の中腹を左へ左へと登ってゆく。








 また手取峡谷の方が見えてくる。高倉山の頂上の下あたりで工事をしているのが見える。あそこまでこの林道が続いているようだ。林道の続きを付けている様で、斜面の擁護壁を造っている様だ。工事の車も登っていった。やがて林道は高倉山の左の尾根に辿り着き、ヘアピンカーブでまた右へ右へと林道は続く。








 地理院地図では、ヘアピンカーブの先で林道は途切れている。だからこのカーブに車を置いて尾根伝いに藪を漕いで頂上を目指すことも考えたが、新しい林道がまだまだ続いているようだ。様子見も兼ねて林道を歩き、「退避所2」の広場で、相棒に抹茶を点ててもらって30分休憩。10.45着-11.15発。








 白山が見える所がある。山側は急で、高い擁護壁が続く。山に取り付く場所が無い。10分ほど歩いて擁護壁を回り込んだら、ようやく緩やかな斜面が現れた。工事現場は見えないが、この先すぐ近くのようだ。




 11.25.ここからは登山路が無い。登る人もほとんど居ないだろう。とにかくこの上の一番高い所が頂上で、三角点があるはずだ。私は緩やかな谷が登り易そうで詰めていった。他の二人は、左に尾根に登り付いて、尾根を登っていった。時々声を掛け合って居所を確認。





 藪漕ぎ30分。11.55分に、先に登りついた二人から発見の声が掛かった。
三角点情報「高倉山」
三角点名・高倉
等級・三等三角点
標高・922.19m
所在地・石川県白山市木滑町
 3時間掛かって登りついた頂上は、三角点の周りがぽっかりと刈られている。








 雑木林の中で見通しは無いが、それでも到達の満足感は大きい。もし周りの木を切れば、すばらしい展望があるだろう。記念撮影をしてお湯を沸かして食事。










 木の間から笈・大笠の方が見える。真ん中は大瓢箪山かな。コマQさんの白いテープの書き込みと、金沢金三角会の赤いテープがある。一時間も居て12.55.下山開始。







 下りは藪で迷いやすいが、なんとか上手い具合に元の林道に降り立った。手取ダムと手取湖が途中で見えた。ヘアピンカーブで、尾根伝いの登山路が無いか確認したら、市原の方へ降りる切開きがあった。下まで続いているか判らないが。








 林道分岐のヘアピンカーブを曲がったら、さっきまで居た頂上が見えた。一番高いところだろう。稜線の右の下に、剥げた工事現場が見える。あの少し下まで林道を歩き、30分の藪漕ぎだった。結果的に一番近い藪漕ぎだったようだ。









 最近出来上がった、尾口村の小・中合同学校が見下ろせる。国道の「濁澄橋」を渡った所で、最近まで工事をしていた。









 これは「ムラサキシキブ」の実。











 林道を延々と歩くので退屈かなと思っていたが、考えていた以上に見晴らしが良い林道だ。なかなか気分の良い道である。








 これは「クサギ」の実らしい。S女史に名前を教えてもらう。











 これは「マムシグサ」の実だろう。彼女が持ち帰った。








 15.10.白山自然保護センターに置いた車に到着。


 国道157を戻り、市原の村から、山から見えた赤い橋を渡って手取峡谷の西側の道を下る。途中振り返ると「高倉山」が「富士山」のように見える。






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