2005.04.より登山順
[加賀福井] 赤兎山 1628.66m (白山市白峰)26 [加賀福井] 大長山 1671.4m (白山市白峰)55 |
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第6回登山 2022.07.03. 福井県側の勝山市小原林道終点より「赤兎山」を往復。 第5回登山 2017.06.18. 福井県側の勝山市小原林道終点より「赤兎山」を往復。 第4回登山 2009.11.07. 石川県側の市ノ瀬三ッ谷林道より「赤兎山」を往復。 第3回登山 2007.08.05. 福井県側の勝山市小原林道終点より「赤兎山」を往復。 第2回登山 2006.08.05. 福井県側の勝山市小原林道終点より「大長山」を往復。 第1回登山 2005.07.29. 福井県側の勝山市小原林道終点より「赤兎山」を往復。 私の初登頂。 |
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2022年07月03日(日)6回 小原より「赤兎山」往復 登山口の小原町から、有料小原林道を走り、終点の駐車場に9時頃に大坂のN女史と待ち合わせの約束。S女史と1人400円支払い長い長い林道に入る。ほとんど舗装されているが狭いのですれ違いが怖い。午前早かったのですれ違い無しで一番上の駐車場に着いた。台風が近ずき昨日までの酷暑続きが小雨になったが、何とか無事に到着。 上の駐車場はほぼ満車、下の駐車場はほとんど空いていた。大坂のN女史の車はまだ到着していない。小生老人に付き歩くのがめちゃくちゃ遅い。先に出発する事にした。S女史はしばらく待って見るとの事。 100mほど先に登山口ある。5年ぶりだな。9.05。 五回目の赤兎山。その内一回は市ノ瀬三ッ谷林道から登っている。 すぐブナ林となる。 早くも雨がポツポツ落ちてきた。 このコースは小さな沢を、何回か渡る。 S女史が追いついて来た。大坂二人組はまだ着かなかった様だ。 アカモノ ギボシ 10.40。小原峠に登り着く。荷物を置いてすぐ先の山の見える地蔵堂のある所へ進む。なん雨が降り出したのに「白山」の方が見える。 手前が「別山」で、遠くが「白山」らしい。 「地蔵堂」が潰れていたぞ。 ブナ林の向こうの山を、今まで白山御前峰と思っていたが、別山だったようだ。 赤兎山の方へ登り出す。背後に「大長山」。 ブナの大木の間の大長山。 別山に雲が掛かって来た。今日の白山の見納め。この辺りから急坂になる。背丈ほどの段差が何ヶ所も出てくる。木の根に繋がってよじ登る。 ユキザサ ゴゼンタチバナ ハリブキ オオバミゾホオズキ アカモノ コメツツジ ニッコウキスゲ 霧が立ち込めてきた。誰も居ない「赤兎山」の頂上到着。へたばって座り込んで昼食にしようかと思っていたら、ようやく大坂の二人組が到着。電波の状態が悪いのか、auの障害の為か今まで連絡が撮れなかった。女性軍は避難小屋まで行く事になった。三角点での記念撮影を頼む。 「3等三角点」「1628.63m」、点名は「赤鬼山」である。この山は赤兎山でなくて「赤鬼山」が本当かも知れないぞ。 三人は避難小屋の方へ降りて行った。ニッコウキスゲの群落があったようだが、展望は無かった様で残念でしたね。 老人は先に一人で下山を始める。こちらにもニッコウキスゲが咲いているぞ。 ゴゼンタチバナ ササユリ ヤマハハコ エンレイソウ ミゾホオズキ サワフタギ ツクバネソウ コケイラン ギンリョウソウ 女性三人組には途中で追い抜かれた。15.40分。上の駐車場に私の車が一台。下の駐車場にはN女史の車が一台。 我々が赤兎山の、今日の最後の登山者となっていた。これ以上遅れると、林道が閉鎖されるぞ。 ■次回登山は、7/10福井「東尋坊雄島」徘徊へ■ 2017年06月18日(日)5回 小原より「赤兎山」往復 「赤兎山」はしばらく登っていない。8年ぶりだ。7.30分に小松の「なかうみ道の駅」でS女史と大阪のN女史を乗せる。白峰を抜けて谷峠トンネルを抜けて福井県の方へ降りてゆく。国道157のヘアピンカーブに赤兎山登山口の標識がある。小原町の方へ進む。 小原町の中にトイレ舎があった。使わせてもらう。小原町を過ぎた林道入口に、小屋があり入山料一人300円を支払う。林道は舗装してありなかなか長い。前後に車が居なかったのに、駐車場が満杯近くてびっくり。上の駐車場は完全にダメ、下の駐車場に潜り込む。9.05分着。 用意をして登山口に、9.15分に入り込む。8年もたつと山の様子はあまり覚えていない。「中地蔵」という地蔵様が二体安置されている。 しばらくで、素晴らしいブナ林になる。 チゴユリ ギンリョウソウ ユキザサ 途中水の流れている谷川を渡る。三度ほど渡渉する。 ?? エンレイソウ ミゾホオズキ サンカヨウ ようやく前方に、人が休んでいる小原峠が見えた。10.25分到着。案内板に45分とあったが、老人は残されて、70分かかって到着。 荷物を置いて峠の先を、チョット越前禅定道へ進むと、大きな白山が見えた。でかいぞー。 しばらく休憩して、10.45分に赤兎山の方へ登り出す。背後に大長山がせり上がってくる。登山路は険しく急になってくる。大舟山分岐11.20分。ここまでくると少し緩やかな尾根歩きとなる。 オウレン ショウジョウバカマ ゴゼンタチバナ ムラサキヤシオが咲いている。 11.45分に「赤兎山」頂上に到着。白山の方が雲の間に見える。 右側手前が「別山」。真ん中が「白山」。 頂上は狭いので、記念撮影をしてすぐに避難小屋の方へ降りだす。 小屋が見えてきた。右の別山、左の白山も何とか見える。 ニッコウキスゲ イワカガミ ツマトリソウ イワイチョウ ウラジオヨウラク イワカガミ 小屋の近くに池塘がある。ニッコウキスゲは、数本しか見かけなかった。 小屋を過ぎて台地のはずれで昼食。12.30分。この先登山路は「杉峠」の方へ降って、「三の峰」へと登って行く。腰を下ろした地点に「昔の三角点」があった。主三角点と彫ってある。 アカモノ 昔三角点 ツマトリソウ 13.00時過ぎに下山開始。赤兎山の頂上まで登り返す。 13.35分に山頂に戻り着く。山は見えなくなった。この山頂から、「刈込池」の鳩が湯温泉への道がある。長いだろうなー。 14.25分に「小原峠」に到着。標識の上の忘れ物の帽子がまだある。ひたすらにブナ林を降りる 15.25分にようやく車にたどり着く。お待たせしました。 瀬女の道の駅で、念願の山猫のソフトクリームにありついて、ご満悦の今日の、介添え人のお二人、楽しい山行ありがとうございました。 ■活動時間 スタート9:02→1時間23分→小原峠10:25-10:35(20分)→ 56分→赤兎山11:41-11:56(15分)→19分→赤兎避難小屋12:15-13.03(48分)→ 23分→赤兎山13:26-13:36(10分)→43分→小原峠14:29-14:24(5分)→ 1時間1分→ゴール15:25 ■活動距離 6.6km ■高低差 496m ■累積標高上り/下り 698m/707m ■次回登山は、6/24「刈込池」へ■ |
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2009年11月07日(土)4回 三ッ谷林道より「赤兎山」往復 「赤兎山」は石川県と福井県の県境の山である。案内書では福井県の山に入っている。登り口は福井県の小原町からしか無いと思い込んでいた。以前登ったとき、小原峠から市ノ瀬に降りる道は通行止めになっていた。越前禅定道の市ノ瀬に降りる道は廃道になっているのかと思った。所が相棒が新聞記事で「三ッ谷林道」より登った記事を読んだという。調べてみるとなるほど多くの人が歩いている。ごく最近「やっちん」さんも登っていられるプログを発見したので、厚かましくも登り口を問い合わせる。すぐにお返事を頂いた。市ノ瀬の手前の三ッ谷林道は、いつも通りかかると通行止めのロープがしてある。入り込めないと思い込んでいた。所がロープは山菜取禁止の為で、登山者はロープをはずしても良いらしい。やっちん様お返事有難う御座いました。 立冬・快晴。8.10.道の駅「瀬女」で相棒K君とS女史と待ち合わせ。車一台で出発。白峰町より白山の方へ入る。市ノ瀬の少し手前、道が急カーブして、手取川に「三ッ谷川」が合流している。橋を渡って右に折れ、三ッ谷川を遡る。ロープが張ってあるので、はずして通り又掛けて置く。「山伏山(三ッ谷)林道起点」の白い標識がある。併用区間3.138mと書いてある。 2Kmほど走ると分岐に出る。ここも両方の林道にロープが掛かっている。右のロープをはずして、西俣谷川を遡る。分岐を左に行くと「杉峠」に登る登山路があるようだ。林道は細くて未舗装、乗用車では底を擦るところがある。前方に稜線が見えるのは「大長山」へ続く稜線らしい。後方には「白山」が競りあがってくる。 林道は段々急坂になってくる。川に仮橋みたいのが架けてあり、鉄板が敷いてある。その先は滑らないように舗装してある急坂だ。馬力の弱い私の車では、登るのが覚束ない。道端の広い所に車が一台止まっていたので、我々の車も留める。9.15分。ここからも背後に白山が見える。用意して出発。 500か600m程歩いたら、大きな突き当りの大駐車場に出た。100台は停められそうだ。先着5台。左の広い谷に大工事の跡が有る。ずーっと上まで土砂留めが出来ている。ごく最近出来上がったようだ。だから登山可能になったのかも知れない。 登山路は川に下りて飛び石を対岸に渡る。9.30.少し歩くと広場に「越前禅定道・小原峠へ」の標識がある。 9.50.「川上御前」という祠の前広場に出た。川上御前の謂れは知らないが、極彩色の女性坐像の写真があり、ご開帳は7月中旬から下旬頃で希望日をお知らせ下さい、と書いてある。 谷に沿って緩やかに登ってゆく。辺りはブナの林が多い。もうすっかり枯れ木になっている。 10.40「小原峠」に到着。川上御前(三ッ谷)の新しい標識がある。ここで恒例の抹茶タイム。 峠からは、登ってきた方面に「白山」が良く望める。 11.10.出発。少し登ると背後に「大長山」が競りあがってくる。 11.30.大舟分岐の標識を通る。ここから「経ヶ岳」へ通じている。11.50.赤兎山頂上到着。剥き出しの三角点がある。この山は加賀地方の山である。石川県側から登ったので実感できる。 先着の食事中の中年カップルに、「別山」をバックに記念撮影を頼む。 頂上は狭いので、昼食は避難小屋の先にしようと12.05.に出発。 笹の原になってくる。「ナナカマド」は赤い実になっている。木道が続く。 小屋の先の笹原の中の、木の残骸がある広場でお湯を沸かして昼食。前回もここで一人で食事をした。 避難小屋のある台地の先まで行ってみると、山の斜面のブナの林が、葉っぱが落ち、白い幹だけになっているのが、幻想的で綺麗だ。この先登山路は一度下って裏赤兎山に登り返している。さらに「杉峠」を越えて「三ノ峰」から「別山」に続いている。杉峠から三ッ谷へ降りられるので、三ッ谷→小原峠→赤兎山→杉峠→三ッ谷の登山者も居るようだ。 一時間休憩して13.25.同じ道を下山開始。赤兎山を登り返す。赤兎の背後に見えるのは「経ヶ岳」。赤兎山13.45。小原峠14.25。川上御前15.00。15.30.車に到着。 16.20.白峰の天望の湯に入る。湯船からまだ白山が見える。今日のコースはブナの林が多い。別の季節に又登りたいものだ。 今日のコースを教えて頂いた「やっちん」様の驚愕的な記録を紹介しておく。市ノ瀬に車を置き、チブリ尾根経由で別山、三ノ峰から杉峠経由で市ノ瀬の車まで日帰り一周。世の中には健脚の人も居るものですね。 |
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2007年08月05日(日)3回 小原より「赤兎山」往復 一週間後の白山登山に備えて、昨日は取立山、今日は隣の「赤兎山」に出かけた。新聞に地元の小原森林組合が登山者より入山料として300円を徴収することにしたと載っていた。自宅を7.05分に出発、白峰を越えて小原林道の入り口に、8.15分に到着。入山料を払おうとしたらゲートが開いていた。新しい看板があり、9月1日より実施、協力金大人300円・子供100円。ゲートの解放時間は夏期8月31日まで7.00-18.00、秋季9月より7.00-17.00、ペットの持ち込み禁止、と書いてある。 林道終点に8.50分到着。日曜なので駐車場には車が多い。大きなマイクロバスも2台ほど入っている。こんな細い林道をよく上ってこれるものだ。9.08分、中地蔵の横の登山路を歩き出す。 「シシウド」が咲いている。この登山路は沢を三度渡るので水に事欠かない。水はまことに美味しい。それにしても8月は暑い。 9.56分、小原峠の頂上に着いた。団体さんが休んでいる。赤兎山まで0.9キロ、大長山まで2.4キロの標識がある。大長山は倍以上遠いのか。 「ホトトギス」という名前だと思う、咲いている。 10.55分、頂上到着。人でいっぱいだ。前回も霧の中で眺望はゼロだったが、今回も白山と思われる方面は何も見えない。剥き出しの三角点がある。
点名は国土地理院の情報では「赤鬼」となっている。「赤兎」の間違いかなー。 混雑を避けてすぐに頂上を越えて、避難小屋の方へ進む。2005年に登ったときは7月末、あの時はニッコウキスゲの大群落に会えたが、一週間しか違わない今回は一本も残っていない。少しは期待していたのだが残念。 小屋を過ぎて昼食場所を探す。11.20分、広い笹原の中に陣取ってコンビニのお握りを食べていると、白山にかかっていた雲が段々と昇って晴れて来た。 1時間もゆっくりと休んでいたら、白山に掛かっていた雲は完全に晴れた。手前は三ノ峰らしい。別山は三ノ峰の陰らしい。 12.25分に下山に掛かる。左が「白山」、右が「別山」。 12.53分に頂上を通過。別山がよく見える。2時間前は雲の中だったのに、山の天気はわからない。 降りてゆくと前方に大長山が見える。13.45分、小原峠。14.33分、車に到着。14.45分に林道終点を出発、白峰の天望の湯露天風呂に浸かって帰宅。 2006年08月05日(土)2回 大長初登山小原より「大長山」を往復 今年は雪が多くて長い間不通の林道が多かった。この「大長山」や「赤兎山」に登る小原林道も長い間通れなかったが、ネットで見ていたら6月25日に開通した。この日に登ったH君のメールによれば、広い駐車上は50台以上で満杯、マイクロも2台着ていた。あまりの人の多さに仰天、小原峠より混雑を避けて赤兎ではなく大長に登ってきたという。私も「大長山」に登りたいと考えていたので、私にも登れそうかと聞いたら、「だいじょうぶー、いってらっしゃーいー」とメールで返事が来た。 あれから1ヶ月以上、今度は私が登ろうとネットで調べていたら、なんと又、小原林道が不通になっていた。慌てて勝山市農林政策課に電話をしたら、今日4日の朝よりゲートを空けたので注意して通って下さいと云われた。サンキュー。 「大長山」は石川・福井の県境の山である。登り口は福井県側にある。自宅より40分、道の駅瀬女に7時40分に待ち合わせ、私の車に乗り換え、国道157号線を走り、白峰を越えて谷トンネルを抜け福井県に入る。大きなヘアピンカーブの先に小原の集落入口がある。村をそのまま抜けると林道に入る。ゲートは上がっている。12キロ近くある林道は酷道で有名だが、一度経験しているので、今年は思っていたよりも走りやすい。8時50分に終点の駐車場に到着。車は7.8台止めてある。土曜なのに少ない。中地蔵の置いてあるのが登山口である。今回も5年ぶりというK君に同行願っている。 9時より登山開始。小原峠を目指す。この道は沢を三度横切る、水に不自由しない道である。盛夏でも涼しい感じの登山路だ。白いアジサイが咲いている。 45分で峠に到着。ここから右に登れば「赤兎山」左に登れば「大長山」である。 直進したところに地蔵様があるはずなので見に行くと、なんと「白山」が目の前に飛び込んできた。感動ものである。梅雨が上がって快晴である。「白山禅定道・小原峠」の標識がある。昔の越前の登山者は、この峠で白山を眺めて感動し、峠を下って市ノ瀬より「六万山」「指尾山」より今の観光新道を通って室堂を目指したのだろう。それが一望出来る。 峠より25分の急登で、地図に1505mとあるピークに着く。「刈安山1505m」と書いた札が、木の高い所に下がっている。前方に大長山の頂上が見える。振り返ると赤兎山も見える。 ここからは地図で見ると、大きな4つくらいの瘤を越えて登ってゆく。同行のK君が数えたところに拠ると、11個の瘤が有ったと言う。だんだん回りの木が小さくなり見晴らしが良くなってくる。「別山」が白山の一部ではなくて堂々と独立山として大きい。 暑いことは暑いが、標高が高いのと、少し風があるので頑張れる。向うに頂上が見えて来た。高山植物のシモツケソウが咲いている。上り下りが多いので歩きやすいが、そのぶん距離が長くて遠い気がする。 昼11時50分、歩き出して2時間50分で頂上到着。広い頂上で遮るものが無い360度の展望である。特に「白山の展望台」と呼ばれるだけあって白山が、麓の市ノ瀬より頂上まで見える。 東側の草地の斜面に「ニッコウキスゲ」が結構咲いている。広い頂上のあちこちで登山者は4.5人それぞれ昼食中。途中で追い抜いていった福井の年配のご婦人が、早くも下山開始。ついでに赤兎も登って帰るのだという。凄い馬力だ。 裸になってシャツを乾かしながら、ゆっくりとお湯を沸かして1時間半近くも長居。白山の上だけに白い雲がぽっかりと現れた。 1時15分に下山開始。同じ道を戻る。1時間半掛かって小原峠に到着。さらに駐車場まで50分。途中の沢でたらふく水を飲んで、3時40分にたどり着く。駐車場の近くの水場で、裸になって身体をぬぐいさっぱりとする。駐車場に未だ車が2.3台残っている。 このコースでこんな静かな山行きは初めてとK君いわく。5時20分、道の駅瀬女で別れる。「白山」の展望を思いきり楽しんだ一日でした。 後日、K君より頂いた苦心の傑作写真です。 |
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2005年07月29日(金)1回 赤兎初登山小原より「赤兎山」往復 今日は午後より段々と雨模様の予想。午前中に登ってしまえば盛夏だから、下りは雨でもかまわないと、「赤兎山」に出かける。車で自宅を出て、国道157号線をひた走り、白峰を過ぎて谷トンネルを抜けて福井県に入る。石川県と福井県の県境の山で、登山口は福井県側にある。大きく下って大きなヘアピンカーブの突き当たりに、小原集落の入口がある。ここまで1時間10分くらい。すぐに小原の村で、抜けると林道になる。暫くは舗装してあるが、あとは細い凸凹道。車の下を擦らぬようゆっくりと走る。朝早いので上から降りてくる車が無いので助かる。交差が大変だ。この林道は長くて走ること30分以上、あたりが開けた感じになると、大きな駐車場があり、その先100mくらいに右に入る登山口があった。石の地蔵さんが置いてある。 道はしばらくですぐブナの林に入り気持ちの良い道だ。しかし石がゴロゴロで歩きにくい。真夏なのに水が流れる小川を3度ほど渡り返すと、歩き出して45分で小原峠に飛び出した。右に登れば赤兎山、左に登れば大長山である。大長山は林間に望めるがなかなか良い山だ。直進すると峠を越えて降りてゆく道が続いている。分岐の30m先に「白山禅定道 小原峠」の標識があり、小さな堂に石仏があった。昔は越前からこの峠を越えて、加賀の白山の麓に降りて行ったのだろう。 ここから赤兎への道はなかなか急坂になる。おまけに段差の大きい段が時々出てくる。35分で大船山への分岐のある小さな広場に出た。大船への道は藪漕ぎが強いられそうな道だ。ここから赤兎への道は緩やかになり、林を抜けて笹の混じる草原みたいな感じになる。20分で頂上に着いた。 今日は曇りで白山は見えないが360度の展望がある。と思っているうちにガスがかかってしまった。 福井県側は急だが、石川県側は草原の尾根が延びている。その向こうに赤い屋根の避難小屋が見える。一人きりでおにぎりを食べて一休みしたあと、小屋に向かって降りてゆくと、見えなかった山の斜面に「ニッコウキスゲ」の大群落を見つけた。もう時期が過ぎているので花は無いと思っていたのに、雪渓が遅くまで残っていたのか、ここだけ大群落で感激した。藪を漕いで写真を撮ってきた。 小屋に近ずくと池塘があり、今まで居た赤兎の頂上が見える。ここら辺りのニッコウキスゲはもう実になっている。コバイケイソウも株は多いが花はとっくに終わっている。 「イワイチョウ」の小さい花がまだ残っている。小屋は大きく立派である。小屋の後ろの斜面にも、まだキスゲが残っていた。 この山の人気は、ここら辺りの景色と、頂上からの眺めによるものだろう。1時間かけて避難小屋まで往復してきた頂上は、霧が少し晴れてきた。私の住んでいる小松の大日岳が意外と近いのでびっくりだ 人気の山で、いつも人でいっぱいと聞いているのに、さすが平日で、花時期より外れていると、誰も登ってこないなと、一人きりで赤兎山を独占して下山にかかったら、途中で2組の中年夫婦とすれ違った。一組は京都からだという。やはり人気の山なのだ。 2時間かけてゆっくりと下った。登り口の近くの水場で、裸になって身体を拭いた。手を入れておれないほど水が冷たい。 白峰村の総湯で温泉に浸かって、赤い兎の形に似ているのは、山のどの部分だろうと考えた。 ◎次回は、8/4「岳峰」へ◎ |