福井県の山逍遥
2006.09.より登山順
敦賀半島の二山西方ヶ岳と蠑螺ヶ岳

  [福井]  西方ヶ岳  764.11m  (福井県敦賀市)98
 [福井]  蠑螺ヶ岳   685.45m  (福井県敦賀市)
第2回 2014.03.23  浦底登山口より「サザエヶ岳」往復。
第1回 2013.03.24  常宮神社より「西方ヶ岳」往復。

   2014年03月23日(日)初登山 浦底より「サザエヶ岳」往復



 去年の今頃、敦賀の「西方ヶ岳」に連れて行ってもらった。山はコブシが咲き、スミレが咲き、ショウジョウバカマも咲いていて、春爛漫だった。



 西方ヶ岳隣の
「蠑螺ヶ岳」は、西方ヶ岳と一緒に登る人が多いが、私には到底無理だ。今回は蠑螺ヶ岳だけに登る予定。仲間は年度末で忙しい人ばかり。今年初めての、県外の山の単独行である。近くに芭蕉の留杖の跡があり、何度見来ているので、地理には大丈夫。8.25分に高速の「杉津PA」で休憩。敦賀湾に伸びた山並み、左が西方ヶ岳、右のなだらかな山が蠑螺ヶ岳と思われる。





 敦賀の町を抜け、気比の松原、常宮神社を過ぎ、色浜集落の上を通る。奥の細道に、芭蕉がこの色浜の海岸で、貝拾いをした事が書かれている。さらに進むと浦底の集落を過ぎた所に、山に入る道があり「サザエヶ岳登山口」の赤い矢印の標識がある。入り込むとそこは、原電の大きな宿泊施設で、大駐車場があり、原発が動いていないのでガラガラなのだが、「関係者以外駐車禁止、警察に通報します」と書いた看板が多数。仕方ないので、駐車場を一回りして、表通りの空き地に車を置く。9.08分。





 宿泊施設の、左手前の林道を入って行くのだが、初めてで、この先車を停める所が無いと困る。200mほど進み、左に急カーブしてさらに200m位で、右に登山路の案内標識があった。車が3台ほど、ここまで乗り入れている。頂上まで3Kと書いてある。鉄塔巡視路の標識も二種類ある。







 9.32分、鉄塔の横を通過。69番。









 さらに5分ほどで、赤い標識の巡視路標識を横切る。ここから巡視路を離れて、登山路に入るのだが、登山路標識が壊れている。直進するのだ。






 一面にウラジロの生えている道を進む。10.10分に「山頂まで2.5K・水島が良く見えます」の標識を見付けた。原電事業山岳部と書いてある。


 だいぶ登ってきたはずなのに、登山口の3Kmから、500mしか進んでいない事になる。




 振り返ると水島が見える。途中に水島に渡る、船乗り場の案内があったから、海水浴時期は賑わうのだろう。





 ひたすらに登るのだが、考えていたよりも道は長い。11.06分「長命水まで200m、山頂まで1.5K」の標識通過。まだ半分しか登っていないのか。11.18分、200mと書いてあったのに滅茶苦茶長い。11.18分に尾根の上に登り着く。水場はこの先降ったて所に有るようだ。下に小川が流れているようだが、降りなかった。







 ここから左に尾根を歩き出すのだが、雪が見えてきた。最近少し降ったらしい。休憩。








 坂は無くなり歩きやすい。まだ見通しは無い。








 西方ヶ岳には大岩が多かった。こちらの登山路にも大岩が現われる。








 敦賀湾の向こうに、白い山が繋がっているのが見えてきた。







 12.08分。「一枚岩展望所」の標識を見付けた。右側の大岩の上に、裏から登ると、大展望が広がる。登り出した地点付近が見える。




 福井県と岐阜県の、境の山並みと思われる。左の方に、能郷白山とか、部子山とか、荒島岳があるようだ。




 左の山は日野山らしい。真ん中はホノケ山らしい。ホノケ山の上に、霞んでいるのが白山と思われる。




 手前のピークは、地図に531mの標示のピークらしい。あの肩を越えてきた。







 行く先は、右の岩を通り、真ん中のピークを越え、その先の左のピークが頂上らしい。12時を周ったのにまだだいぶ遠い。








 12.35分に、三角点のある頂上に到着。三角点はだいぶ下が露出している。用心しないとひっくり返りそうだ。
三角点情報「蠑螺ヶ岳」 
 三角点名・螺ヶ岳
等級・3等三角点
標高・685.45m






 男が二人食事中。西方ヶ岳経由でここまで来て、また元の道を帰るようだ。









 海の方へ降りる急坂があり、展望の岩があるらしいが、怖そうなので降りなかった。頂上の岩の上より写真を撮る。南は西方ヶ岳。





 今日はまことに春らしい陽気。寒くない。




 肉眼では見えるが、写真には写らない。真ん中のホノケ山の上あたりに、白山らしい輪郭。日野山の左辺りに、遠く雪の峰々。立山連峰と剣岳の北アルプス?。たぶん間違いない。剣岳らしく見える。一番左は文殊山みたいだ。




 水島は桟橋みたいなものがある。京都の夫婦到着。若い男到着。さらに若い男二人到着。いずれも常宮神社から、西方ヶ岳経由で登ってきている。浦底から登ったのは私一人。誰とも遇わなかった。




 若い男3人は、浦底の方へ降りて行った。県道を歩いて帰る心算らしい。8キロ位あると思うぞ。13.10分頃下山開始。京都のご夫婦を、浦底より常宮神社まで送る予定。その代り私の遅いペースで下山を頼む。



 一枚岩展望台で一枚。




 だいぶ降って、水島の見える所で一枚。







 歩き出して2時間丁度。県道の車に到着。15.10分。










 車だと常宮神社まで15分位。途中県道を歩く男一人。車を停めたが乗らなかった。常宮神社では、登ってきた道を降りた二人が、早くも降りて来た。足が速い。



 常宮神社は梅が多い。山には、去年と違って花が無かった。今年は積雪は少なかったが、寒い日が多く、花は遅れているようだ。


       
●次項2014年・第21回登山は、3/25富山県「稲葉山」へ●






   2013年03月24日(日)初登山 常宮神社より「西方ヶ岳」往復



 以前に
「西方ヶ岳」に誘われたことがある。その時は都合が悪くて参加できなかった。登ってきた「N女史」が、良かったヨ―良かったヨ―を連発、是非私にも登れ登れと勧めてくれた。N女史はお店をたたんで大阪へ帰って帰ってしまったが、ようやく私にも登る機会が訪れた。福井の山は大分登ったが、敦賀半島の西方ヶ岳栄螺が岳は未だだ。




 
7.30分、加賀ゆめのゆで待ち合わせ、N氏とS女史とB女史を乗せて敦賀へ走る。敦賀市内を国道27号線を走り、若菜信号を右折して気比の松原から海岸線を走ると、常宮神社の鳥居が見えてくる。鳥居をくぐって駐車場に入る。9.00時。








 
常宮神社は立派な神社である。梅が満開の社にお参りして、通り抜けるとこちら側にも駐車場がある。







 
駐車場の先2軒ぐらいの電柱に「西方ヶ岳登山口」の矢印標識あり、左に折れ進むと、しばらくで「西方ヶ岳頂上3.5K」の標識あり、一直線で登山路に入り込む。







 
敦賀は小松よりだいぶ南になるので暖かいのか、花がいっぱい咲きだしている。「スミレ」満開。今年初めて感じた春満開。







 
崖の岩の間に「イワナシ」。









 「アセビ」も花を提げている。








 
9.40分、奥ノ院展望所に着く。社殿は無い。大きな岩の上が展望台である。少し登ってきたな。9.55分鉄塔通過。







 
ずーっと坂が続くのかと思ったが、意外と水平の道もある。下の農道から山を眺めた時、白い花の咲く木が点々と見えたので、ヤマザクラが満開のようだね、と話していたがー。







 山へ入ったら白い花の咲く木は全部「コブシ」だっコブシが満開。コブシの木が多い。
た。









 「ショウジョウバカマ」も咲きそろっている。








 10.30分、「銀命水」に到着。岩穴の中を伏流水が流れている。「西方ヶ岳へ1.8K・常宮へ1.7K」と書いてある。だいぶ登ったのにと思ったのにまだ半分しか登っていない。







 11.00時「オウム岩」到着。少し下に「聞く岩」と云うのもあった。立て札に依れば「呼ぶ岩」と云うのもあるらしい。オウムと云うのは「おうむ返し」のオウムらしい。それぞれの岩の間では声が良く響くようだ。「西方ヶ岳1.4K・常宮2.1K」







 オウム岩も巨岩。上に登ると若狭湾も少し見える。この辺りはこんな巨岩がゴロゴロしている。








 
だんだん頂上が近ずいてくると、「ブナ」の木が増えてくる。やがて綺麗なブナ林となる。残雪がだんだん現われてくる。






 残雪は雪田になる。足跡を辿って登る。雪は締っており沈まない。








 
12.00時に頂上到着。今日の4人の記念撮影。










 避難小屋が建っている。登山者は2組いる。






 敦賀湾を見下ろせる大岩の展望台がある。あの海岸線から登ってきた。はるかに白い山並みが霞んでいる。白山もあるようだが微か微か。





 
敦賀湾の最奥方面。敦賀市が見える。




 
敦賀湾の出口方面。白い大岩のあるのが「蠑螺が岳」らしい。ここから縦走路が続いている。







 
昼食を済ませて三角点探訪に出掛ける。小屋の後ろは広い雪田。その向こうの高い地点が三角点のある最高地点らしい。








 
登ってみたら山名札が提げてあったが、三角点は深い雪の下。作ってきた札を提げる。
三角点情報「西方ヶ岳」 
三角点名・西方ヶ岳
等級・2等三角点
標高・763.76m 





 「
さざえが岳」の方へ降りると展望岩があると云うので、そちらの方へ降って行く。これは西方ヶ岳でここまで降りて来た。


 半島の突端に敦賀原子力発電所があるが、その手前に「水島」と云う島がある。その島が見えないかとここまで降りて来た。






 13.00時。残念ながら「水島」は見えなかった。








 
暖かい日差しを浴びてゆっくりと休憩。


















 
13.20分、頂上まで戻って下山開始。ブナ林まで降りてきたら、木の間から遠くに「水島」が見えた。







 暖かくてコブシの花が大きく開いてきた。










 
15.20分、神社の駐車場に到着。






 帰りの車の中で、大阪に帰ったN女史の話題が出た。家へ帰ったら偶然N女史からメールが入った。今日は「交野山」に登る途中、早くも水芭蕉を見たと書いてある。大阪でも山登りを再開したらしい。今日は西方ヶ岳に登って、貴女の噂をしたよと書いたら、道理でくしゃみが出たと返事か来た。



              **次回登山は、4/5「大峰」へ**

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