2006.9.より登山順
[番外] 燕岳 2762.85m (長野県安曇市)73 濁沢三角点 |
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第2回登山 2014.07.25-26 中房温泉より往復。 第1回登山 2012.07.21-22 中房温泉より往復。 |
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2014年07月25-26日(金土)2回目 第1日目 去年S女史と、常念岳→蝶ヶ岳→上高地と歩いた。今年は「燕岳」に登りたいと云ってきた。燕岳→大天井岳→常念岳を提案したが、日程の都合で燕岳往復とした。中房温泉より登る燕岳は、表銀座コースの出発点として大変賑わう。特に駐車場が問題で、土日だった前回はタクシーに乗り換えて入った。今回は金土であるから直接に中房温泉まで入る予定。 小松の市民病院を4.00時に出発。高速道路を糸魚川で降り、国道148号線をひたすらに南下。中房温泉を目指す。早朝で道は空いており、8.00過ぎには中房温泉に到着。第1Pは満車。戻って第2Pも満車。さらに戻って第3Pも満車。この第3Pの奥にヘリポートがあり、有明山に登る登山口もある。この辺りに無理矢理一台押し込む。申し訳ない。これから下にはもう駐車場は無い。路上駐車しなくてはいけない。 8.20分に靴を履いて出発。 林道を歩いて、8.50分に登山口に到着。 トイレを済ませて、すぐに北アルプス三大急登と云われる登山道を登り出す。辺りは栂?の木の原生林で展望は無い。日陰になっており日光が遮られて暑くない。早くも人が下山してくる。 9.45分に第一ベンチ。 10.30分に第二ベンチ。 11.25分に第三ベンチ通過。 第二ベンチと第三ベンチの間で、左手に稜線が見える所があった。何処が見えるのか判らない。児童の大集団が降りてくる。中学生くらいか?。学校登山らしい。こんな急坂を上り下りするのだ。凄いね。 林の中に石楠花が残る。 トリアシショウマ? 12.15分に富士見ベンチ。 13.15分に合戦小屋到着。スイカは帰りのお楽しみとして、持ってきたノンアルビールを頂いて乾杯。 小屋を過ぎると森林限界を越え、灌木地帯となる 14.00時。尾根に登り着く。登山路の真ん中に三角点が在る。三等三角点「濁沢」である。 ツマトリソウ ナナカマド アオノツガザクラ 尾根に登り着くと、登山路はなだらかな、ダケカンバの道となる。 テント場があるので、荷物の大きい人も多い。花崗岩の岩が現われる。 チングルマ ヒョウタンボク イワカガミ 少しガスが出てきて見通しが利かないが、前方のピークの上に小屋らしきものが見える。疲れているので中々到達しない。 シナノキンバイ ミヤマキンポウゲ シナノキンバイ 15.00時に小屋の前に登り着いた。途端に槍ヶ岳が目に入ってくる。ここから槍ヶ岳を見たのは初めてである。こんなに近くに見えるとは思ってたいなかった。 2年ぶりの燕山荘。 燕岳ももちろん見える。とりあえずチェツクインする。登山者が多い。ネットで予約して置いたら、受付で器械に電話番号を入れるだけで、印刷した宿泊表が出てきた。部屋は、小屋の中をドンドン登り、また登り、ピークの一番上の部屋に入った。畳一畳に二人。狭い。 夕食は、小屋に到着順で、我々は四回目の18.40分との事。時間がたっぷりとあるので、手ぶらで頂上を目指す。16.00時発。 テガタチドリ ミヤマクワガタ コマクサ 頂上に人が見える。花崗岩の白い石で、独特の風貌。 イルカに似ている岩。遠くに槍ヶ岳。 独特の岩。風化しやすい花崗岩のようだ。 振り返ると燕山荘。遠くは常念岳か。 荷物は持っていないが、標高差1300mを登ってきた老人には、頂上はなかな遠い。 メガネ岩のメガネの中に山荘が見える。登るのは禁止になっている。岩に落書きがあるようだ。けしからん。 夕方になったらどんどん天気が良くなった。燕山荘は尾根上のピークに鎮座している。 夕日のあたるのは有明山。その向こうに安曇野の平野が見えてきた。 有明山の中腹に霧が掛かると、ブロッケンが見える。 17.00時。小屋より1時間もかけて頂上到着。写真を撮ってもらう。 三角点も健在。2等三角点で、名前は燕岳。 ぶらぶらと下山開始。ますます天気良し。 コマクサが多い。 18.10分に小屋帰着。 18.40分に夕食。 19.10分、夕食後に散歩。ガスはすっかり消えて、大キレットの先に奥穂高岳が見えていた。真夜中トイレの途中外へ出てみたら満天の星が見えた。明日は快晴間違いなし。 第2日目 朝、小屋の周りは日の出を見る人でいっぱい。小屋はピークの上に建っているので、どこからでも日の出が拝める。 東の安曇野方面は一面の雲海。富士山が浮かんでいる。その手前は南アルプスらしい。 5.45分頃、雲海の中、山並みの上より日の出。山並みは八ヶ岳かな?。 振り返ると槍ヶ岳に陽が差してきた。穂高まで続く稜線。手前の高峰は大天井岳。ここ燕岳から表銀座縦走路が続いている。 槍ヶ岳の右に聳えるピークは笠ヶ岳だろう。その向こうは日本海かも知れないな。 燕岳の左に、谷を隔てて見えるのは立山連峰。その先に剣岳がちらりと見える。 燕岳の右には、鹿島槍ヶ岳の双耳峰が見える。その先は五竜岳かな。 小屋の前より、双六、三俣蓮華、鷲羽、水晶と見えるはずだが、良く見分けられない。 5.40分、朝食。 小屋の中からも槍ヶ岳が見える。 7.15分に下山開始。名残惜しいので小屋の周りを一周。 小屋の西側斜面にもコマクサが多い。白色のコマクサも何本もある。 朝早くから槍ヶ岳方面へ、多くの登山者が出発していった。 燕岳も見納め。 燕山荘は、下の入口から山頂の小屋まで繋がっている、長い階段状の小屋だった。 三角点に至るまでの稜線は、槍が見えたり大天井が見えたりの展望の良い道だった。 8.20分に合戦小屋で、名物のスイカを食す。 10.30分に第2ベンチまで下山。今日も大勢が登ってくる。 12.10分に登山口にたどり着く。12.35分に第3Pに到着。直ぐ横の有明荘で温泉に入って自宅へ帰る。 ●次項2014年54回登山は、7/29百名山群馬県「赤城山」へ● |
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2012年07月21-22日(土日)1回目 若い頃従弟と、燕岳より常念岳を経由して上高地に降りた事がある。昔の写真を調べてみたら、1967年で、45年も前の事である。テントを担いで登り、雨の中でテントに泊まった記憶がある。雨と霧で、燕岳頂上は一度も見えず、もちろん頂上も踏んでいない。どんな山なのか知らないのだ。北アルプス入門の山として知られ、去年からN女史が、北アルプスのデビューとして、燕岳に登りたい登りたい、合戦小屋のスイカを食べたい食べたい、と云っていた。そのN女史は4月に大阪へ帰ってしまったが、羨まがらせさせようと時々山のお誘いメールを出している。そんな中で日程が合って、彼女の憧れの「燕岳」を登ることになった。梅雨明け一週間は、山の天気が安定するハズだが、どうした事か天気が安定しない。待ち合わせ場所は高速名神の「養老SA」。出発は朝五時。私は前夜八時に家を出て、十時過ぎに養老SAに着いて車で仮眠を取った。朝目を覚ましたら、隣に彼女の車が停まっていた。5時出発予定を早めて4時過ぎに車一台で出発。名神から中央道に入り諏訪で長野道に入り、豊科インターで降りる。 一日目。 中房温泉から登るのだが、駐車場か少ないので、なるべく穂高温泉の無料駐車場を利用して、バスかタクシーを利用の事、と本には書いてある。今日は夏休みの土曜なので、駐車場が満杯の恐れがある。しかも中房温泉への道が、遠くて細くて怖いらしい。我々も「しゃくなげ荘」の無料駐車場へ車を置く8.15分。 バスが近くから出ているが、時間が合わないのでタクシーに乗る。タクシー代6000円。慣れた道をタクシーは飛ばして30分程で登山口に着く。9.00時歩き出す。 すぐに北アルプスの三大急登の一つと呼ばれる急坂に入る。9.45分「第一ベンチ」に到着。小雨。 10.30分、「第二ベンチ」到着。 11.20分、「第三ベンチ」到着。 ほとんど急坂であるが、時たま緩やかな所もある。栂の木の林。 12.15分、「富士見ベンチ」晴れていれば富士山が見えるのだろうか?。 合戦小屋まであと10分の小さな札に力を得て、13.05分合戦小屋に到着。大勢の人が休んでいる。小屋の中に入って食事、N女史はうどんを注文。名物スイカの売れ行きも好調のようだ。我々は帰りのお楽しみとしておこう。30分休んで出発。 合戦小屋を過ぎると、段々と周りの木が低くなってくる。14.05分、急坂を登り切って尾根の上にたどり着く。保護石に囲まれた三角点が在る。
ここまで登ると高山らしい雰囲気になってくる。這松ハイマツに赤い花か実が着いている。 「アオノツガザクラ」 「ベニバナイチゴ」 「シナノキンバイ」 前方の瘤の上と肩に、よく見ると燕山荘が見えてきた 15.10分、燕山荘に到着。小雨と霧で何も見えず。小屋のずーっと奥に入れられ、着替えて一息つく。大きな小屋は登山客であふれている。 三回目の入れ替えの、食事時間に食堂に降りた。その時、雨は降っているが、霧が晴れて燕岳の頂上が見えた。あわてて雨の中で撮影。私も初めて見た頂上。雰囲気のある頂上だ。 食事の跡、山荘主人の挨拶があった。最後にリクエストがありましたので、と云って、「アルプスホルン」を吹いてくれた。この小屋の名物らしい。 明日の晴れを祈って寝る。 二日目。 5.00時に外へ出てみたが一面の霧。何も見えない残念。食事を済ませて頂上へ登るべく、外へ出たら、少しだけ霧が晴れていた。三俣蓮華か双六辺りと思われる。遠くが見えたのはこれが初めの終り。 7.00時、荷物を小屋に残して出発。これから向かう燕岳頂上も、なんとか顔を出している。白い砂にハイマツの緑の配色が良い。 白い砂地に「コマクサ」の大群落がある。 イルカに似た岩がある。そっくりである。花崗岩と云う岩らしい。 白い砂と花崗岩とハイマツとのコンビが良い。 コマクサは斜面に多く、写真が撮り難い。大きな株がある。 岩に穴の開いた花崗岩がある。「メガネ岩」と云うらしい。 7.50分、人がいっぱい立っている頂上に到着。 三角点が在る。
霧が立て込めて何も見えない。 ここで私は「北燕岳」の頂上まで行ってみようと、女史と別れてひとりで足を延ばす。こちらにもいろいろの花が咲いている。 岩と岩の間の上の方に、白いスズランみたいな花があった。ピンボケで残念だが「イワヒゲ」だと思う。 「ハクサンイチゲ」の大株。 「ミヤマダイコンソウ」の大株。 「コマクサ」の大株。北燕岳の方にもコマクサは多い。 分岐標識に出た。東沢乗越・餓鬼岳方面は、北燕頂上を捲いている。 8.40分、「北燕岳」頂上到着。誰も居ないし、標識も何も無し。 「ウメハタザオ」かな。 「クワガタ」みたいなものがある。 のんびりと小屋に戻ったら、9.30分になった。部屋を追い出された彼女は、私のリュックを持って玄関で待って居た。「展望喫茶」でコーヒーとケーキでくつろぐ。豪華なものだが、今日もまた展望無し。 10.20分、下山開始。槍ヶ岳・大天井・常念岳方面は、一度も晴れなかった。残念。 それでも初めて「燕岳」の頂上を踏めて良しとするか。 合戦小屋の名物がスイカだとは、私は知らなかったが、有名らしい。 11.20分。N女史と、念願の西瓜を食べて、大満足。 12.00分。富士見ベンチ。 13.10分。第二ベンチ。 14.30分。登山口。 15.20分。タクシーで、しゃくなげ荘の無料駐車場。 駐車場隣の安曇市(営)の温泉に入って、高速道路で、車の置いてある名神の養老SAへ。又の山行再会を約束して別れる。彼女の車はETC出口で引っかかった。駐車場に一日置くと、自動では出られぬようだ。そんな事知らなかったナー。 |