2006.9.より登山順
尾瀬の二山
[日本百名山] 燧ヶ岳 2.356m (福島県) 49 [日本百名山] 至仏山 2.228m (群馬県) 50 |
第3回 2019.08.03-04 鳩待峠より入り東電小屋泊。二日目 第2回 2018.07.17-18 御池駐車場に車を置き、沼山峠より尾瀬沼ヒュッテ泊、翌日尾瀬沼一周して帰る。 第1回 2011.07.22-24 戸倉温泉鳩待峠より入り、二日目に燧岳登山、三日目に至仏山に登り鳩待峠に戻る。 1991.07. 確か、奥さんを大湯温泉に残し、沼山峠の終点まで車で入り、長蔵小屋2泊。燧岳の途中まで登った。 1986.07. 確か、鳩待峠より尾瀬ヶ原温泉小屋-尾瀬沼長蔵小屋-沼山峠より奥只見湖を船で渡ったような気がする。 1963.06. 確か、湯の小屋温泉方面から至仏山越で尾瀬ヶ原に入ったようだ。鳩待峠より帰った。 |
2019年08月03-04(土日)3回 鳩待峠-尾瀬ヶ原-至仏山 ●尾瀬・第1日目(03日・土) 鳩待峠-尾瀬ヶ原-東電小屋 N女史がまだ「尾瀬」に入った事が無い。行きたい行きたいと云う。希望にこたえて、鳩待峠より「山ノ鼻」まで入り、荷物を置いて尾瀬ヶ原を散策して山ノ鼻に泊まり、翌日は「至仏山」に登り鳩待峠へ降りて帰るという、一泊二日の計画を考えた。体調によっては標高差800mのある至仏山を、私だけパスしても良いかなと考えた。 小松で4.00時に待ち合わせ。N女史とS女史を乗せて北陸自動車道-関越自動車道と乗り継ぎ、沼田ICで降り、国道120号線を走り、片品村で左に折れ、国道401号線に入り尾瀬大橋を渡る。尾瀬戸倉温泉に到着。町を抜けた所の交差点の、右に第一駐車場、左に第二駐車場と書いてある。左に折れ第二駐車場に車を入れる。10.35分。自宅より6時間半かかっている。 大きな駐車場で、トイレ棟と鳩待峠行きのバス乗り場がある。駐車場は7割ほど埋まっている。乗車券は980円、バスでも乗り合いタクシーでも乗ることが出来る。鳩待峠までの道は細い。 11.10分に鳩待峠に到着。以前より一段下に駐車場が出来ていた。 この看板から、11.35分に山ノ鼻に向けて出発。 ここから尾瀬ヶ原の「山ノ鼻」まで200mほど降って行く。水芭蕉が咲く場所らしい。 左手に「至仏山」が見える。 ブナの大きな木がある。木道は右側通行の様だ。 13.00時頃「山ノ鼻」に到着。山小屋が数軒あるが何処も満員で予約できなかった。今日は東電小屋を予約してある。ここから2時間は掛かる。 休憩所のベンチで食事をし、荷物を置いて空身で、「山ノ鼻植物研究見本園」を散歩する。 「至仏山」が近い。 イワギボシ? モミジカラマツ クルマユリ ミズチドリ キンコウカ ヒヨドリソウ 「燧ヶ岳」も見える。 「ヒツジグサ」。小さなスイレン。白い小さな花が咲いている。 13.30分「尾瀬ヶ原」を歩き出す。 「燧ヶ岳」に向かって歩く。 14.15分分岐。「東電小屋・3.3K」の標識がある。8年前はこの道を入ったが、今日は直進だ。 ヒツジグサ トキソウ ヒツジグサ 15.00時。「竜宮小屋」の近くまで行き分岐を、左に「ヨッピ橋」の方へ入る。 「キンコウカ」が咲いている。大粒の雨が降ってきてポンチョを着る。 至仏山を振り返る。雨は止んできた。 15.30分に「ヨッピ橋」を渡る。尾瀬でただ一つの吊り橋との事である。 地図に「ヨシッポリ田代」と載っている湿原を進んでゆく。この辺りは「福島・群馬・新潟」の県境が混じり合っている地点である。 群馬県から新潟県に入ると「東電小屋」が見えてきた。背後の山は「燧ヶ岳」で、福島県にあるので、燧ヶ岳は東北一の高山である。 15.50分に「東電小屋」に到着。先着の二人が小屋の前で待ち焦がれていた。遅れてすまない。この小屋に泊まるのは初めてである。なかなか綺麗な小屋で個室が多く、我々も一部屋貰えた。風呂もあった。 18時から夕食。一人一人にお膳が出た。山小屋も変わったものだね。 夕食後外へ出て見た。明日登りたい「至仏山」が見えた。ウバユリが咲いている。 携帯歩数計20.300歩でした。 ●尾瀬・第2日目(04日・日) 尾瀬ヶ原-鳩待峠-至仏山-鳩待峠 朝食を昨日のうちに、おにぎりとして受け取ってある。早朝5.00に小屋を出発。深い霧が立ち込めている。 霧の中を歩き出す。 5.25分、ヨッピ橋を渡り、竜宮には行かず、直接山ノ鼻を目指す。 5.38分に、霧の中から、燧ヶ岳の方より太陽が登って来た。池塘に日の出が映っている。 段々霧が晴れてきた。 至仏山が見えてきたぞ。 燧ヶ岳も見えそうだ。 山ノ鼻から「至仏山」に登る予定だったが、女性陣は荷物が重いので、荷物をどこかで預けて登りたいと、東電小屋の人に相談したらしい。山ノ鼻に荷物を置いて登ると、登山路は一方通行なので、荷物を取りに戻れない。鳩待峠まで戻り荷物を預けて、「至仏山」を往復した方が良いと言われたようだ。 7.05分に「山ノ鼻」に到着。すぐ鳩待峠へ登り出す。今日は日曜日、続々と登山客がやって来る。 8.45分に鳩待峠に戻り着く。鳩待山荘は東電小屋と同系統なので無料で荷物を預かってもらえた。峠より「至仏山」が望める。 相棒二人は荷物を軽くして、すぐ至仏山に登りに行った。一応15.00頃にまたここで逢いましょう、と云う事にした。私の足ではとても登れないのは判っているので、今回は途中まで登って戻る予定。8.50分より登山口より登り出す。 ニガナ ハリブキ 10.50分 イワイチョウ オヤマボクチ 11.10分、尾瀬ヶ原が俯瞰出来るまで登り着いた。燧ヶ岳の間に尾瀬ヶ原が広がっている。 この辺りはお花畑である。 ヒナウスユキソウ ニッコウキスゲ キンコウカ ヒオウギアヤメ シラネニンジン ゴゼンタチバナ オヤマ沢 ワタスゲ タテヤマリンドウ オヤマ沢の水場は、美味しい水だった。少し飲んだが、飲料に適さずと書いてあった。オヤマ沢田代を通過。ワタスゲが揺れている。 オヤマ沢田代の先を登り切ると、湯の小屋温泉への分岐に出た。 分岐・12.15分 モミジカラマツ オンタデ 分岐の先から「小至仏山」が見えた。「至仏山」はその先の雲の中かな?だろう? もう12.00時をだいぶ回った。そろそろ降りないと峠まで15時までに戻れないぞ。上から相棒二人が降りて来て追いつかれるかな、と、満足して下山を始める。 私は15.00時丁度に鳩待峠に戻り着いた。預けてあった荷物を引き取って待っていたら、15.30分に二人は、「疲れたー疲れたー」「遠かったー」と戻ってきた。頂上までは登れたらしいが、手前に幾つものピークが続き、まだかまだかと精神的に疲れたようだ。 三人で「かき氷」を食べて元気回復。 乗り合いタクシーで16.25分に駐車場に到着。 駐車場近くの「尾瀬ぶらり館」の日帰り温泉に入る。17.00時に閉館との事で、入浴時間は20分。 後はひたすら戻るだけ。N女史にも運転を頼んで、23.30分頃に小松に到着。ご苦労様でした。携帯歩数計は24.300歩だった。 ■次回登山は、8/10「三方岩岳」へ■ 2018年07月17-18日(火水)2回目 沼山峠-尾瀬沼一周-沼山峠 7月15日の、社中発表会も無事終わった。今年は「龍田」のお能が出た。なかなかお上手で上出来の舞台でした。有難うございました。K様・М様有難うございました。。 しばらくは空いた日が多くなる。暑い日が続いている。会が終わったら「尾瀬」を歩きたいと前々から考えていて、N女史にも告げてあった。尾瀬では山小屋を確保しないと泊めてくれないので、予約のため行く気がある?、とメールしても返事が無い。二度三度とメールをしても返事が無い。あんまり暑くて入院でもしてしまったか、都合が悪いのだろうかと、しょうがないから一人で歩こうと、14日に「尾瀬沼ヒュッテ」に一人分電話して予約した。 ●尾瀬沼・第1日目(17日・火) 御池駐車場-大沼峠-尾瀬沼 しばらくして女史より直接電話がかかってきた。どうもこちらからのメールが全然向こうへ届いていないらしい。打合せ完了。ヒュッテにも増員の電話。付き添いが出来て一安心。 5時に待ち合わせ、北陸道を走り、長岡JCTより関越道を走り、小出ICで降りる。「樹海ライン」で大湯温泉の手前まで行き、「奥只見シルバーライン」と云うのに乗る。昔はこんな道は無かったので国道352号で枝折峠を越えた。シルバーラインは凄い道で、初めから終わりまでほとんどトンネルだった。銀山平に出てホッとする。ここで国道352号に戻り、桧枝岐村に続く樹海ラインを走る。奥只見湖のふちを延々と走るカーブばかりの凄い道である。舗装してあるが時々前方から車が現れ緊張する。そういえば27年前に通った時、仲間が車酔いした。ぐんぐん高度を上げて、途中で「平ヶ岳」の登山口を過ぎ、11.10分に「御池駐車場」に到着。長かった。6時間以上かかった。運転好きの人でないと通れない道だ。 大きな有料駐車場であり、ここからシャトルバスに乗り換えて林道を「沼山峠休憩所」まで入る。昔は峠まで車の乗り入れが出来た。ロッジやミュージアムがある。燧岳や尾瀬ヶ原へ入る登山路もある。リュックを担いで11.30分のシャトルバスに乗る。 25分ほどで沼山峠休憩所に到着。 お昼は沼山峠に登ってからにしようと、すぐに出発。木道が続いている。ここから沼山峠までは登りとなる。少し急坂。 一番高い地点から少し下ると、尾瀬沼がちょっと見える沼山峠の展望所に出る。12.25分。椅子・机が階段状になっている。日差しが強くてあまり人がいない。一番上の席が日陰になり、空いたので昼食を取る。 13.15分に「大江湿原」に降り立つ。「ニッコウキスゲ満開」を期待していたのに、あまり咲いていない。 後ろから中学生くらいの大パーティが追い付いてきた。丁度右側に分岐あり、入り込んでパーティを避ける。 13.40分。初めからここに入り込む予定だった。分岐から少し登った高台に、長蔵小屋の初代主人から3代の平野家の墓地がある。尾瀬の自然保護に努めた人らしい。 14.05分。尾瀬沼到着。ここにはビジターセンターと長蔵小屋と尾瀬沼ヒュッテが建っている。 今回初めて「尾瀬沼ヒュッテ」に泊まった。桧枝岐村の公営の宿らしい。ホテル前の巨大なウッドデッキが凄い。燧岳が目の前に見える。 疲れたのですぐ小屋に入ってごろ寝。15.30分にお風呂を覗いたら人が少なかったので入る。17.00時に早速夕食を食べ、やっと元気が出たので、尾瀬沼のほとり迄写真を撮りに出かける。 1時間ほど長蔵小屋の辺りをぶらぶらと散歩。 ●尾瀬沼・第2日目(18日・水) 尾瀬沼一周-沼山峠-御池駐車場 05.10分、朝食前に散歩。霧が残っている。 6.00時からの朝食を済ませて、6.55分に小屋を出発。今日は時計の針周りに「尾瀬沼」を一周する予定。一周するのは初めてである。長蔵小屋の前を通って湖畔の道を行く。長蔵小屋の前の湧き水は美味しい。新しい建物が建つようで工事をしている。 開けた場所に出た。霧はとっくに消えて、今日も暑くなりそう。 三平峠への道を分けて、本格的に一周に歩き始めると、池のふちを歩くのだが、ほとんど池の展望が無い。林の中の少し高い所を通る。木道の無い所が多い。開けた場所が無い。 8.50分、沼尻が近くなりようやく開けて「小沼湿原」に出る。燧岳が目の前である。 9.10分尾瀬沼を半周して、小屋の反対側に出た。尾瀬ヶ原からの歩道が合流している。沼尻休憩所でゆっくりと休憩。大きなパラソルが並んでいる。新しい建物である。失火で燃えて、1週間ほど前に再開したばかりだという。 ここからは湿原を結んでのんびりと小屋の方へ戻る。ここで尾瀬沼と別れて下山開始。 下山開始と云うが、この大江湿原を詰めて、沼山峠までの、今回トレッキングの最大の登りとなる。 沼山峠休憩所よりシャトルバスで、12.40分に御池駐車場に到着。尾瀬沼ヒュッテに泊まった人は、桧枝岐村の駐車場なので、無料となった。 同じ道を戻り、途中「大湯温泉」の公園の中の日帰り温泉に入って帰る。駐車場に大きく雪が積み上げられている。土日に「魚沼夏の雪まつり」がある様だ。 ■次回登山は、7/21「上高地」長野県へ■ 2011年07月22-24日・1回 ヒウチ岳と至仏山を登頂 尾瀬は大好きである。三度ほど入っている。しかし尾瀬ヶ原の両端にそびえる、日本百名山の「至仏山」と「燧ヶ岳」の頂上はまだ未踏である。若い頃、湯の小屋温泉から至仏山を目指したが、残雪が多くて鳩待峠へ降りた。燧ヶ岳は、尾瀬沼から長英新道を登ったが、ミノブチ岳まで行き、へたばって戻った。 最近は交通事情が良くなって、「尾瀬ヶ原日帰りハイキング」の募集記事が、地元の新聞に載っていた。目を丸くして調べていたら、どうしてもまた尾瀬へ行きたくなった。今度は尾瀬の二つの日本百名山をぜひ登りたい。相棒K君も、何度も尾瀬へ行っているので「尾瀬ーかぁー」と云ったが、同行してくれた。それとS女史の3人パーティとなった。 ●尾瀬・第1日目(22日・金) 鳩待峠-見晴十字路の第二長蔵小屋 自宅を4時に出てS女史を拾い、小松ICより高速に乗り、徳光PAでK君を乗せて、長岡より関越道に入り沼田ICで降りる。国道120号線を走り。片品村役場より国道401号線に入る。10時に尾瀬戸倉温泉に着いた。町を抜けた所に第一駐車場があった。大駐車場に車を置く。有料で一日千円らしい。ここから先は、今の時期交通規制中で、自家用車では入れない。乗り合いバスに乗り換える。 待って居たのは10人乗れる乗り合い観光タクシー。一人900円で満員になり次第出発する。細い道で、小型バスとはすれ違いが難しい。10.15に乗って、鳩待峠に10.45に着いた。30分程だ。 鳩待峠は標高1591mと書いてある。休憩所があり、小型バスと乗り合いタクシーがいっぱい待って居る。 ここから尾瀬ヶ原へ出るのだが、尾瀬ヶ原は標高1400mなので、いきなり下り坂である。所々木道となり水芭蕉が大きく化けている。ブナの林が涼しくて気持ちが良い。左手に至仏山の稜線が木の間に見える。 1時間ほど歩いて、11.45分、山の鼻に出た。トイレ、休憩所、至仏山荘などがあり賑やかで人で溢れている。日帰りの人も居るようだ。さすが人気の尾瀬である。ベンチで昼食。 山の鼻は尾瀬ヶ原の入り口である。左は至仏山の登山道である。至仏山の方に「研究見本園・一周1K」と書いてある。 昼食の後、ベンチに荷物を置いて、研究見本園へ散策に出かける。至仏山の方へ出るとここにも原っぱが広がっている。そこが見本園だった。 「アザミ」の向こうに至仏山が見える。 白い「チドリ」が目に付く。他では見かけた事が無い。てっきり「オゼソウ」と思い込んでS女史に教えたが、恥ずかしい、間違っていた。山小屋で聞いたら「ミズチドリ」と教えられた。オゼソウは至仏山の頂上近くでないと無いらしい。 「ミズチドリ」はあまり図鑑では見かけない。 こちらは「モミジカラマツ」だと思う。 これは「イワギボウシ」だろう。 これは判らない。「ワルナスビ」らしいぞ 「トキソウ」が多い。近寄れないので写真が撮りにくい。 原っぱを一周するように木道が続いている。一回りした。 「ニッコウキスゲ」は盛りは過ぎたが、まだまだきれいである。 池塘がある。「ヒツジグサ」がある。 「ヒツジグサ」は小型のスイレンである。白い花が咲いている。 「ヒオウギアヤメ」 13.15分。見本園から戻り、荷物を持って尾瀬ヶ原を歩き出す。木道がまっすぐ燧ヶ岳に向かって伸びている。今日の宿は、突き当りの、燧ヶ岳の麓の見晴十字路である。 池塘の多い場所を通る。見晴の方から小学生の団体が続々戻ってくる。 池塘の周りに黄色く咲いているのは「キンコウカ」である。今が盛りのようだ。 「トキソウ」も多い。 振り返ると至仏山が見える。雲が掛かりそうだ。あの麓が山の鼻である。 14.05分、休憩所のある牛首分岐に出た。予定では直進して、今日の宿泊「第二長蔵小屋」に向かう積もりだったが、交通がスムーズで、予定より早く進んでいるので、ここを左折して山裾を周る遠回り道に入る。ちなみに尾瀬の山小屋は完全予約制、インターネットで二泊予約済み。4時頃までに入ってくださいとの事である。 横道に入ると途端に静かになる。「ニッコウキスゲ」の群落がある。燧ヶ岳に雲かかる。 池塘に影を写す燧ヶ岳。池塘の島の周りの赤いのは「ナガバノモウセンゴケ」 15.00分。「ヨッピ吊り橋」を渡る。橋に定員10名、東京電力と書いてある。この先で群馬県より新潟県に入る。東電小屋と云う山小屋の前を通る。地震で原発事故が起きて大変な東京電力である。尾瀬のほとんどは東京電力のものだ、と聞いたことがある。新潟県から今度は福島県に入る。 赤田代分岐を右に折れて、15.55分に見晴十字路に着いた。ここで尾瀬ヶ原が終わりブナの林になる。大きな山小屋が4.5軒ある。今日の小屋「第二長蔵小屋」一番奥にあった。予定通り16.00分到着。 金曜で宿泊者が少ないので3人で一部屋貰える。風呂も時間制で入れる。男性は14.30分まで。あわてて飛び込む。石鹸が使えないのでお湯の中に浸かるだけである。17.30分より食事。 夕食後散歩。至仏山がまだ見えている。この辺りに暗くなるとホタルが出るとの事であるが、早く寝た。 ●尾瀬・第2日目(23日・土) 見晴-長英新道でヒウチ岳-直接見晴へ降りる 朝、目を覚ましたら、どんよりと霧が立ち込め、雨も少し降ったようだ。原つぱまで散歩。この調子ならば霧はだんだん晴れてくるだろうと確信。 「キンコウカ」も濡れている。 6.00分、食堂で朝食。山小屋のオーナーさんの挨拶がある。天気予報や情報の話がある。今日は燧ヶ岳に登って又この小屋に宿泊の予定である。余分の荷物を小屋に預けてゆく。 泊まった第二長蔵小屋の前から登山路が始まる。案内板で確認。コースは燧ヶ岳の麓を周って、尾瀬沼沼尻に出て、尾瀬沼の長蔵小屋に向かい、そこから長英新道を登り、降りはこの見晴へ直接降りてくる予定。6.30分出発。 昨日は尾瀬ヶ原の木道歩きがほとんどだったが、今日は深い森の中を緩やかに登って行く。しばらくで左に燧ヶ岳からの下山路が合流している。ここへ降りてくる予定。 7.00分、足元の木道のふちに「ショウキラン」を見付けた。久しぶりなのでうれしい。7.40分、白砂峠に着く。ここから少し降りとなる。 10分程降ったら、森を抜けて開けた湿原に出た。「ワタスゲ」が揺れている。白砂湿原と云うらしい。 湿原を抜け、森の中へ入り、また湿原へ出る、と進んでゆく。 「ヒオウギアヤメ」の群落がある。 8.08分沼尻に着く。沼尻休憩所に着く。 沼の反対側に初めて燧ヶ岳の頂上が見える。 さらに浅湖湿原を抜けて、8.50分、長英新道の登山口分岐に着いた。 歩き出してここまで2時間20分掛かっている。登山口の近くで、相棒に抹茶を点てて貰う。 泊まっていた見晴の小屋より、直接登る見晴新道があるのに、わざわざ反対側の長英新道を選んだのは、ひとえに私の体力の無さの為である。この道は長いが標高差が少ない。時間を掛ければ私でも登れそうなのだ。「ゴゼンタチバナ」が森の中に咲いている。 ひたすらツガの木の森の中を登る。11.00分、初めて尾瀬沼が見える地点に出た。 急坂を過ぎて11.30分、「コバイケイソウ」の向こうに初めて頂上が見えてきた。 12.15分、ミノブチ岳の頭に出た。真ん中に石を積んだケルンがあり、その向こうに頂上の「俎ー・マナイタグラ」が見える。先着の二人は食事中。 沼の方は足元が切れ落ちており、目の下に尾瀬沼が見える。朝通った沼尻休憩所が見える。沼畔の長蔵小屋も見える。山は奥日光の連山と云うが、見分けがつかない。恰好の良いのが男体山とは思うが。 私も昼食にするが、疲れすぎたか食欲がない。小屋の弁当の御握りをやっと一つ食べる。コーヒーを入れて貰う。おいしい。俎ーに雲が掛かりそうだ。あわてて出発。少し降って登りだす。 「キヌガサソウ」が咲いている。 「オオバミゾホオヅキ」が可愛い。 「ハクサンシャクナゲ」もまだ残っている。 高山植物につられて、13.20分、ようやく俎ーの頂上到着。 二等三角点と小さな石の祠が幾つもある。ここまで登ると初めて北の方が望める。目の前の山は日本百名山の平ヶ岳らしい。そちらから登山路が登って来ている。 西側に「柴安ー・シバヤスグラ」が聳えている。ここより10mほど高い。あそこが燧ヶ岳の最高地点である。あのピークを越えて見晴の方へ降りる。柴安ーは昼食したミノブチ岳より見えない。 南の方は尾瀬沼である。先頃昼食を取ったミノブチ岳が沼の上に見える。 岩でゴロゴロの狭い頂上である。 これは俎ーピークで相棒と記念撮影。行動予定より遅れてきたので、すぐに出発。 柴安ーより、さっきまで居た俎ーを振り返る。 14.00分、柴安ーのピークに登り着く。誰も居ない。ここに新しい黒御影石の頂上碑があった。「燧ヶ岳山頂(柴安ー)標高2356米」と彫ってある。登頂の記念撮影をする。 柴安ーからは、尾瀬ヶ原の方面が一気に広がって見える。至仏山は雲の中だが、目の下に朝出発した見晴の山小屋が見える。そこから木道がまっすぐ腹を横切っている。 原に向かってガラガラの岩場を降りてゆく。「ハクサンフウロ」が咲いている。 「オトギリソウ」も咲いている。 14.30分、右に温泉小屋へ降りる道の分岐を通る。後は一本道で、とにかく急坂の降り一方の道だ。 だんだん樹林帯が近ずいてくる。樹林帯に入ると尾瀬ヶ原は見えなくなる。アップに撮ってみた。たくさんの池塘が光っている。 もう登山路に分岐も無いないし、迷う事もないだろうと、二人はぶっとばして降りて行った。これはやはり体重の差だろう。降りは膝に体重が掛かり、ひざを痛めるのが怖くて、ゆっくりでないと降りられない。どうしても減量が必要だ。途中で原が見えたが、至仏山が頭を出している。 「ハリブキ」に花が咲いている。飲み水が残り少なくなってきた。谷筋を降りるのだが、水が全然流れていない。ひたすらに降りる。水は口の中を湿らすだけ。途中で見晴まで2キロの標識を見付けてガックリ。そろそろ到着かと思ったのにまだ半分だ。 ようやく傾斜が緩くなったブナ林で、後ろから二人降りてきた。見晴コースで初めて遇った登山客。向こうも、初めて登山者と遭遇と声を掛けてきた。そのあと若い男の外人さんが、こんにちわと声をかけて走って降りて行った。17.30分小屋に到着。小屋の前で心配してS女史が待って居た。16時過ぎには到着したらしい。それよりも1時間半遅れてしまった。すぐ風呂に浸かって18時よりの夕食。ビールで乾杯。山小屋のオーナー、今日は今年3回目の超満員と報告がある。食事も二回に分散。 部屋は10人でほぼ満員。20.20分頃、昨日見そびれたホタルを見に外へ出た。土曜日でなんとなく賑やかである。原のふちまで出たらホタルが飛んでいた。草履ばきで電燈も無しで、暗いのでそこから戻った。 足が痛い。明日至仏山に登れるか心配だ。 ●尾瀬・第3日目(24日・日) 見晴-尾瀬ヶ原-至仏岳-鳩待峠 なかなか寝付かれなかったが、朝4.35分に二人に起こされた。今日は早朝出発で、朝食は昨夜のうちに、弁当で受け取ってある。荷物を外に出して出発準備。 小屋の前の木の下に「イチヤクソウ」があった。 4.55分、出発。向の小屋の前に「クガイソウ」が咲いている。 朝の尾瀬ヶ原は、霧の世界。次から次へと山の表情が変わる。「景鶴山」が霧から頭を出している。 これからずーっと進んでゆく先に、「至仏山」が見える。今日は今からあの頂を目指す。昨夜の小屋主の話では、午後から天気が崩れるとの事。登るまで晴れていてくれよ。 振り返ると、霧の中に「燧ヶ岳」のシルエットが見える。昨日はあの頂きに登った。朝日はこの方角から登る筈だがーーー。 5.40分。池塘のほとりの休憩場所で朝食。広い尾瀬ヶ原のど真ん中。霧に囲まれ、太陽は先ほど霧の中にぼんやりと昇った。御握りを食べコーヒーを入れて貰う。カッコウの声が、霧の中の原っぱに響き渡る。ここでK君が「夏の思い出」を唄ってくれたら最高と云ったら、本当にK君は唄ってくれた。良い男だ。 夏がくれば思い出す はるかな尾瀬 遠い空 霧のなかにうかびくる やさしい影 野の小径(こみち) 水芭蕉の花が咲いている 夢見て咲いている水のほとり 石楠花(しゃくなげ)色にたそがれる はるかな尾瀬 遠い空 さあー出発。 登山者もそろそろ歩き出した。 山の鼻に近ずいたら、至仏山の霧が晴れてきた。 7.30分、山の鼻。100円持ってトイレを済ます。池塘の周りは「ナガバノモウセンゴケ」がびっしり。本州では尾瀬だけに見られるようで、珍しいそうだ。 「オゼコウホネ」の黄色い花が印象的。ヒツジグサは、昼にならないと花は開かない。睡蓮。まだ眠っている。 「キンコウカ」。山の鼻の湿原を抜けて、ようやく樹林帯に掛かる。いよいよ登りである。至仏山は蛇紋岩で出来ているので滑りやすいので注意。と書いてある。確かに良く滑って危ない。この登山路は登りの一方交通になっている。滑るって危ないからかな。 「ミネウスユキソウ」 「ダイモンジソウ」。蛇紋岩は植物が生え難いとかで、樹林帯が小さく、しばらくで樹林帯を抜けて展望が良くなる。 横切ってきた原の向こうに燧ヶ岳が聳え、その麓に見晴の山小屋が見える。近いように見えるが、原を横断するのに2時間以上かかる。 池塘の形が面白い。木道を歩く登山者が見える。 「クルマユリ」 「イワシモツケソウ」だと思う。 尾瀬ヶ原と燧ヶ岳が見下ろせる、展望地の休憩地点で、相棒の御点前で抹茶。うまい。 「タカネバラ」は久しぶりに見た。少し散りかけだが。 「コゴメグサ」 「タカネナデシコ」 やっと見つけた、お目当ての「ホソバヒナウスユキソウ」。エーデルワイスである。この辺りにしかない珍しいウスユキソウだとか。 「アズマミヤマギク」。子ども連れのパーティにも追い抜かれ、遅れる一方。頂上かと思うと、その先にまたピークがある。 12.00分、到着。滅茶苦茶時間が掛かっている。写真を撮っていて遅れた、と云っておこう。鳩待峠からの登山者で満員である。昼食を取る。御握りが食べられなくて、非常食のパンを食べてコーヒーを飲む。 残念ながら雲に覆われ展望はゼロ。雨が降らないだけでも良しとするか。12.45分頃下山開始。 「イブキジャコウ」だとおもう。小至仏山に至る釣り尾根を行く ガラガラして歩き難い。高山植物が多くて楽しみな道である。 「ミヤマシオガマ」らしい。 「ホソバヒナウスユキソウ」。アルプスのエーデルワイスに最も似ているとか。 「オゼソウ」の群落がある。この辺りにしか咲かない珍しい花である。 13.50分。小至仏山頂上通過。 「ハクサンイチゲ」 「タカネシュロソウ」と云うらしい。 「シナノキンバイ」 「チングルマ」 「ハクサンシャクナゲ」 14.40分オヤマ沢の水場に出た。鳩待峠まで2.9Kと書いてある。まだそんなに長いのかァ。 「ツマトリソウ」。水も補給したし、後はひたすら降りるばかり。また子供連れパーティに追い抜かれてしまった。仲間は鳩のように首を長くして鳩待峠で待って居るだろう。 15.50分、鳩待峠に到着。思ったより早かったな、と云ってくれたが、缶ビールを飲んでいた。小型のバスは子供たち専用。我々は乗り合いタクシーで、戸倉の駐車場に到着。駐車料金は一日1000円で、3000円掛かった。駐車場の川の向こうの旅館に、入浴できますと書いてあったので入浴。 あとは、ひたすら関越道・北陸道を走り、自宅に着いたのは23.45分。 過去の尾瀬行きを調べてみた。 一回目・1963年6月。 水芭蕉の歌にあこがれて入りました。 二回目・1986年7月30日 尾瀬沼付近。一面黄色のニッコウキスゲでした。 三回目・1991年7月23日 沼山峠まで車を乗り入れる事が出来た。今はだめらしい。燧岳はミノブチ岳で敗退。 |