富山県の山逍遥
2006.09.より登山順

道宗道の三山高落場山・草沼山・高清水山 

 [富山]  高落場山  1.122 m (富山県南砺市) 46
  [富山]  草沼山    1.081 m (富山県南砺市) 46
[富山]  高清水山  1.145 m (富山県南砺市) 46
第4回登山 2018.05.05. 平スキー場より、朴峠経由で「高落場山」の頂上往復。
第3回登山 2016.06.07. 縄ヶ池より「高清水山」へ登る。下山に「草沼山」を経由。
第2回登山 2013.05.27. 縄ヶ池より林道を歩き、大滝山ブナ林経由で「草沼山」。この後道宗道に出て「高清水山」へ向かう。 
第1回登山 2011.06.15. 若杉集落跡より、唐木峠経由で頂上往復。

  2018年05月05日(祝)4回 平-朴峠経由で「高落場山」往復



 
「高落場山」は一度だけ登った事がある。縄ヶ池の方から唐木峠経由で登った。去年と一昨年、五箇山の平のスキー場から「高坪山」に登った時、道宗道の朴峠経由の高落場山が目の前にそびえていた。一度こちらから高落場山に登りたいと考えてきた。連休である。小松市民病院でS女史と待ち合わせ。一人かと思ったら大阪のN女史とМ女史も居て、熟女3人との4人パーティーとなった。高速で東海北陸道の福光インター下車。国道304号線で城端の町を抜けようと思ったが、城端曳山祭りでちょっと遠回りさせられる。五箇山トンネルを抜けてすぐ、たいらスキー場の方へ右折する。700m位で右に大きな駐車場がある。9.20分。スキー場への道は左に登って行く。





 駐車場で用意していたら男性一人の登山者に声を掛けられた。近くの小矢部市の脇坂さんだった。謡曲をなさっていて、以前メールを頂いたことがあり、道宗道の情報も頂いたことがある。謡曲の会のパーティーでお遇いしたことも一度ある。山で遇うのは初めてなので、写真を撮らせてもらった。こちらは足が遅い。またどこかでお逢いしましょう。







 9.35分駐車場の端から、林道を川の方へ降りてゆく。








 5分で「里橋」を渡る。








 また5分で登山口に出る。「向かい坂」の標識がある。ここから朴峠までは「中部北陸自然歩道」と「道宗道」が重なっている。自然歩道は環境省が管理しているらしく、所々に案内看板がある。






 キクザキイチゲ        イワウチワ         ショウジョウバカマ



 チゴユリ           ツバキ           エンレイソウ





 10.30分、「立石」の看板がある休憩所で一休み。立石の大岩峰が近くにあるはずだが良く見えない。高さ27m・直径16.5mと看板に書いてある。峠越えのこの道は、昔は五箇山に入る重要な道で、牛や馬も通ったようで、特に急な坂も無く、地図を見て感じていたほどの険しさは、感じなかった。木の間から白い山が見えた。「白山」らしいぞ。









 段々と「ブナの木」が増えてきた。新緑が奇麗だ。




 今年初見の「サンカヨウ」。好きな花だ。





 11.05分に広い場所に出た。雪が残っており立て札に寄れば「お助け小屋あと」と書いてある。昔は旅人のための小屋があったらしい。それだけの難所だったのかな。









 その100mほど先が「朴峠」だった。11.10分。広いなだらかな峠である。道が5本交わっている場所である。ちょっと何処へ進むかビックリする分岐である。






 登って来た道が、直進して降りてゆくのが「中部北陸自然歩道」であり、左右に、少し広い「林道」が横断している。それとは全然別に、この大きな看板の後ろに、上に登る登山路がある。これが「道宗道」である。上に登るのはこの道しかない。地理院地図には全部の道が載っているから、地図を持っていれば迷うことはない。道宗道の標識はある。





 ここから「ブナ林」の中の登りとなり気持ちが良い。新緑だ。今日の3人娘。













 オオカメノキ         イワウチワ          コブシ



 12.00時に「南砺市のへそ」という地点に着いた。ドカッと開けて「白山」が中心に見える。白山の右が「笈岳」と「大笠山」らしい。下の林道は「高坪山」への林道だ。





 「南砺市のへそ(重心)」とは南砺市の面積の重心らしい。地図の看板があるが、なるほどここらあたりが重心らしい。


 朝遇って写真を撮った脇坂様が、早くも高落場山頂上から降りて来ていてここにいた。見える山の説明を受け、今度は彼が我々のパーティの写真を撮ってくれた。




 彼と別れてさらにブナ林を登る。




 12.30分に高落場山の頂上に到着。半分雪で覆われている。先着パーティ一組食事中。




 東の方は「金剛堂山」らしい。左のずーっと先に「立山」方面が見えるが、白く霞んでいる。




 西は「医王山」と城端の平野らしい。







 我々も食事。










 近くに大きい木が無い。隣のパーティの若い人に、山札を提げてもらう。






 隣のパーティはどうも地元の人たちらしい。










 今度は薬師岳で逢おうと、賑やかな楽しいグループは先に下山していった。







 1時間以上も長居して、記念撮影して我々も下山開始。13.35分。







 14.00時ごろ、「南砺市のへそ」展望台。




 手前の丸い山が「高坪山」。後ろの右が「大滝山」。左が「人形山」




 白山の右の方面、大門とか高三郎とか奈良、見越とか・・全然判別できない。




 高落場山に、こんな素敵なブナ林があるとは知らなかった。









 朴峠のカタバミ        スミレ           ニシキゴロモ 14.35分





 ひたすら降りてようやく駐車場は近い。











 3人とも車の側で待ちくたびれている。15.40分。
 桜ヶ池クアガーデンの温泉に入って帰る。








             高落場山「YAMAP」による記録
   ■活動日  2018/05/05(土) 09.33-15.35
   ■活動時間 6時間2分 ?スタート9.33→(1時間28分)→朴峠11.01-11.10(9分)→
        (1時間11分)→高落場山12.21-13.36(1時間15分)→(51分)→朴峠14.27-14.35(8分)
         →(1時間0分)→?ゴール15.35
   ■活動距離 5.7km  ■高低差 533m  ■累積標高上り/下り 736m/761m


   ■次回登山は、5/11「オンソリ山」へ■



  2016年06月07日(火)3回 縄ヶ池-「高清水山」-「草沼山」と周回



 舞台出演が続きしばらく歩けなかった。久しぶりにS女史よりメールが来て
「高清水山」へ登る事になった。タカショウズヤマと呼ぶようで、以前S女史に草沼山を教えてもらって、ついでに高清水山を登った事がある。彼女は高清水山を登って居ないので案内することになった。



 夕方より用事があるので早めに帰る予定で、6.00時に小松を出て高速の福光ICで降りる。城端町を抜け国道304号線の途中から「縄ヶ池」の方へ入る。途中「夫婦滝」がある。夫婦だから二本落ちている。夜中になると一本になるというフレーズが気に入っている。




 7.30分に縄ヶ池入口の展望広場に到着、車を置く。誰も居ない。







 鎖をまたいで縄ヶ池の方へ降りてゆく。今回は「龍の背中道」を登る予定。










 湖畔を進む道は通行止めでちょっと遠回りで、水芭蕉園地を抜ける。





 御製の句碑があった。昭和44年5月に砺波の全国植樹祭に、ここを訪れ詠まれたらしい。
   「水きよき 池のほとりに わが夢の かないたるかも みずばしょう咲く」




 8.10分に、龍の背中登山道を登り出す。その名の暗示するように急坂でゴツゴツシテいる感じ。

 龍の背中道入口        ナルコユリ          



 タニウツギ          ムシカリ           サンカヨウ



 フタリシズカ         コアジサイ          ?カラマツ







 縄ヶ池からは急坂である。




 幽霊草                           ササユリ



 千年杉群が現れる。













 ウツギ            ニガナ            ニガナ















 9.15分に林道に登り着く。


 横断して「高清水山」への登山路が続く。ここから道宗道となり標識がある。


 展望が良くなってきた。五箇山の山が見えてきた。手前の高い山は「高落葉山」。スキー場は平スキー場。その上の丸い山が「高坪山」。その上が「人形山」から続く「大滝山」らしい。








 大滝山と高落葉山の間に「白山」が見えた。




 9.45分に「オエズコの頭」というピークに到着。高清水山の双耳峰の一つである。




 すぐ裏の展望が良い。「医王山」と城端町あたりらしい。






 一度、大下りして登り返したピークが「高清水山」である。10.00時到着。オエズコの頭と標高は同じくらいである。地図に1.145mと記入があるが三角点は無し。ここが道宗道の最高地点であるが、あまり展望は無い。この先、杉尾峠を越えて赤祖父山・扇山・大寺山・八乙女山と道宗道は続いている。時間は早いがノンアルビールで乾杯、昼食。







 乾杯             ユキザサ           ヤマボウシ



 下山開始。白山を見ながら林道迄戻る。




 林道へ降りて、草沼山の方へ歩き出す。この林道は道宗道で、途中に
「どうしゅう さまの かよいみち」と云うモニュメントがある。11.30分。






 11.45分。林道より高落葉山の方へ入る分岐がある。この道宗道に入る。




 気持ちの良いブナの林となる。











 すぐ尾根の上に着く。分岐があり、「三方尾根」の地点標識がある。右へ行けば草沼山、左に行けば高落葉山。今日は草沼山を経由して下山の予定。




 12.00時に「草沼山」の頂上に到着。三角点があり、先頃までいた「高清水山」の双耳峰が見える。








 気持ちの良いブナの林を降りてゆくと、林道に接する地点がある。





 12.20分に林道へ降りる。


 林道へ降りなくて、登山路をそのまま進むと、「つくばね森林公園」に出るようだ。


 ここから車を置いた「展望広場駐車場」までは、林道を降りて行く。途中にパラグライダーの施設があるようで広い駐車場がある。ここまで車が入れば「高落葉山」は近いなー。




 ふきのとうの花        






 林道歩きは結構長い。13.00時にようやく駐車場の車が見えてきた。車は我々の一台のみ見える。平日の里山歩きは、誰にも出会わない山歩きであった。








 思ったより早く戻れたので、赤尾の「行徳寺」に寄ってみた。開基赤尾道宗・行徳寺と書いてある。この寺を建てた道宗が、月一回長年にわたり、ここから、井波の瑞泉寺にお参りしたのが「道宗道」との事である。




        
★次項2016年44回登山は、6/9.10「ホワイトロード」へ★



 先月末高岡で会があり、京都の笛の先生「帆足正規」師が来ていらしてお会いしました。おシテの方とお知り合いの由で、船弁慶のお能の笛を勤められていました。先生の奥様は小松の人で若い頃しょっちゅう小松へ遊びに来られていました。親父の謡いの会にも顔を出し、当時お笛を習っていた私にもいろいろアドバイスを頂きました。学者のような細身の先生で、新作の能や狂言を発表なさっていました。パーティでお話しましたが85才との事で、またお会いしましょうとお別れしました。舞台は素晴らしく、私も見習って85才まで舞台に出てみたいと思ったものでした。所がその三日後、京都平安神宮の薪能で、演能の途中で倒れられてお亡くなりになりました。深くお悔やみ申し上げます。今年中に79才になる身として、いろいろと考えさせられる日々です。


   2013年05月27日(月)2回 縄ヶ池-「草沼山」-「高清水山」と周回



 ネットを見ていたら「縄ヶ池」への林道は今年は早く開通して、水芭蕉見学者で賑わっているという記事があった。それと、以前ここから高落場山に登ったことのあるS女史から、高落場山と高清水山の間に「草沼山と云う三角点のある山があった、と聞いていた。地理院地図には山名は記入されていないが、三角点のある山があった。しかも林道が近くを通っているようだ。今日は午後が空いている。この三角点のある山までは行けそうだと、一人でやってきた。





 福光ICで下車して国道304号線をを走り、平野を抜け少し山の中に入ると、左に林道が鋭角に分岐している。高落場山への登山口は小屋が無くなり広くなっていた。夫婦滝を過ぎて13.00時に広い駐車場に到着。ハングライダーの基地になっているようで展望が良い。








 まずは「縄ヶ池」探索。








 少しは水芭蕉が残っているかと思っていたが、ほとんど無し。








 静かな池である。









 水芭蕉が無くて「ニリンソウ」と








 「サンカヨウ」がいっぱい咲いている。








 駐車場から上へ登って行く林道は、縄が張ってあり通行止めになっている。歩いてゆくと5‐600m入った所に大岩がドカリ。13.45分。






 「キクザキイチゲ」。林道は舗装してある。ヘアピンカーブを曲がり、次の995ピークを回り込むと突き当りに大きな広場が作ってあった。ここで舗装が切れる。少し先に右に入る登山路があった。14.05分。







 高落場山登山口。白い看板には「南・高落場山へ約1時間半、北。つくばね森林公園」と書いてある。地図を見たら「つくばね森林公園」からここまでの直通ルートが記入されていた。







 また、地面に「城端町天然記念物・大滝山ブナ原生林」の標識が転がっていた。ここからブナ原生林になるようだ。この山の名前は「大滝山」らしいぞー。


 少し入り込むとすぐブナの林になる





 気持ちの良いブナ林が続く。14.17分、林の中の分岐に、右・高落場山と書いてある。三角点を通らずに高落場山へ行くようだ。左に三角点ピークを目指す。







 14.25分、頂上到着。広く刈り込んであり少し展望がある。三角点が在り、標識には「草沼山」と書いてある。三角点の名前が「草沼」なので「草沼山」にしたのだろう。「大滝山」としても良いような気がする。








 三角点情報「草沼山」
三角点名・草沼
等級・3等三角点
標高・1080.72m
 






 北の方に見えるのは「高清水山」らしい。頂上ピークが二つある。右側が頂上らしい。









 南の方に見えるのが「高落場山」らしい。残雪が少し見える。今日はここまでのつもりだったが、高清水山の方へ少し探索に行く事にした。頂上より直接に高落場山の方へ下りる道があった。





 この道もブナの林が素晴らしい。こちら側には太い木が多い。








 14.40分、「三方尾根」の標識が建つピークについた。「道宗道」の標識も建っている。左右の道が道宗道である。右へ行けば高落場山、左へ行けば高清水山である。







 草沼山から三方尾根へ出て、高清水山の方へ降ったら、14.15分に林道に出た。朝歩いた林道の続きである。尾根の上を走っているので、この林道が道宗道である。林道はほとんど水平なのでずんずんと歩ける。







 14.55分に林道の横の広場に、石を積み上げたモニュメントがあった。「どうしゅう さまの かよいみち」と石三つに彫ってある。







 ここで林道から分岐した左の作業道を歩く。500mほど歩くと、登山路が下から作業道を横切って斜面を登っている。高清水山登山口の標識がある。道宗道もここを登って行く。15.07分。







 「ヤマサクラ」が今頃咲いている。









 「タムシバ」もまだ残っている。







 「ユキツバキ」









 「チゴユリ」







 15.27分に西側のピークに着いた。道宗道の標識があり「オエズコの頭」と書き込んである。向うに見えるのが頂上らしい。ここまで来たら帰る訳にはゆかない。







 砺波平野が見える。一度、鞍部に降る。残雪がある。雪の上に足跡がある。テープを頼りに慎重に歩く。








 15.35分に高清水山の頂上到着。道宗道の標識がある。「城端(瑞泉寺)の方へ12.8km・五箇山(行徳寺)の方へ16.0km」と書いてある。






 木の上の方に、白丁シャツに山名を印刷した「山名シャツ」が掛かっている。日付も入っている。一週間ほど前だ。草沼山にも掛かっていた。富山散策なっくんと書いてある。黒い犬の名前らしい。犬と登っているようだ。







 以前に魚津の濁谷山でもこのシャツを見た事がある。少し降りると高落場山と手前の草沼山がみえる。








 雪のある山が見える。白山?。








 16.13分に林道に降り立つ。ここで一思案。林道を歩いて戻る積りだったが、地図を見ると林道を横断する道は、直接縄ヶ池に続いている。しかも距離が短い。地図を見る限りでは距離は林道を歩くより3分の1か4分の1くらいしかない。それだけ急な坂道と云う事になるのだが、覗いてみると手入れはしてあるようだ。



 下りなら何とかなるだろうと、直接縄ヶ池へ降りだす。降り口の細い杉の木に「富山名木十選千年杉」と云う白い札が提げてあった。この杉千年杉?。何のことか判らなかったが少し降りたら判った。この道は「千年杉」に至る道だったのだ。



 本物の千年杉が、次から次へと。




 この杉には「縄文杉」と書いてある。誰かが書き足したようだ。




 段々、尾根が細く、急になってくる。ロープが下がっており、掴まって慎重に慎重に。




 縄ヶ池の全体が見下ろせる。向こうに砺波平野も覗いている。




 まだまだロープの下った急坂が続く。





 16.50分に池のふちに降り立つ。登る前に歩いた遊歩道の近くだった。


 遊歩道の概略図を見ていたら、降りて来た道が載っていた。「至 龍の背中・千年杉群」と書いてある。私は龍の背中を降りて来たらしい。
 駐車場と歩いた林道も載っている。「至 高落場山」と書いてあるが、私は高清水山へ登った






 


             **次回登山は、5/29富山県の「八乙女山」へ**



  2011年06月13日・縄ヶ池林道下調べ



 仲間が「人形山」の山開きに行ってきた。私は都合悪くて参加できなかったが、話を聞いて参考にしょうとネット調べていたら、その近くの「縄ヶ池」に通じる林道が5月末に、三年ぶりに開通して通れるようになったと出ていた。その林道の途中から
「高落場山」に登る道がある事を見付け、二日前に登り口の確認に出掛けた。(6月13日)





 金沢に夕方用があったのだが、2時間ほど早く家を出て、東海北陸高速道路を福光インターで降り、国道304号線を五箇山の方へ進む。城端の町を抜け段々高度を上げて上って行くと、国道よりいきなり左に細い道が分岐している。縄ヶ池の標識がある。舗装してあるが細いクネクネとした道を慎重に上がって行く。やがて突き当りの、大きな広場に着く。南砺の町が見下ろせる。








 広場に車を置いて鎖のしてある林道を下がって行くと、左に池が見えてくる。水芭蕉はとっくに終わり大きな葉だけが茂っている。ぎっしりと葉で埋めつくされている。花の頃は綺麗だろう。











 遊歩道を抜けて池のほとりまで行ってみた。静かな池である。







 2011年06月15日(水)初登山 縄ヶ池林道-唐木峠-「高落場山」往復





 3年ぶりにやっと開通した林道だ。梅雨に入って大雨が降るとまた通行止めになりかねない。梅雨に入る前に
「高落場山」に登ってしまおうと、さっそく相棒とN女史を誘ってやってきた。国道304号線より縄ヶ池への林道に入る。しばらくで展望地点にあずま屋がある。さらに進むと道が広くなり車が置ける広場がある。「中部北陸自然歩道 案内図」がある。五箇山へ続く、朴峠を越える昔の牛方の石畳みの道が残っていると書いてある。若杉集落跡の碑もある。ここに車を置いて歩き出す。8.20分。








 この自然歩道は工事中で「人喰い谷通行不能」。「熊注意」とかいろいろ立札がある。「高落場山登山口」の標示は、手作りの小さいのが一つあるだけ。昔は牛を引いて登ったようで、牛が滑らないように石畳みにしてあるところがある。








 8.55分「唐木峠」に到着。道は分岐していて、ここより左に尾根を登って行く。直進する自然歩道は、人喰い谷通行不能と張り紙がある。人喰い谷とは物騒な名前である。昔は列を組んでこの難所を通ったが、雪崩で人も荷物も谷底に流された。春になって探したが何も現われなかったとか。








 「コケイラン」












 これは「ヒメシャガ」である。久しぶりに見た。芭蕉が奥の細道の安積山の稿で、「いずれの草花を花かつみと云うぞ、人々に尋ねはべれども、さらに知る人無し。沼を訪ね、人に問い、「かつみかつみ」と訪ね歩く」と書いている。芭蕉が探した「花かつみ」が、この「ヒメシャガ」らしいと、一応決着したようだ。





 10.00時、見事なブナの林に出た。平日で誰も通らないだろうと、登山路の真ん中で抹茶を点てて休憩していたら、夫婦らしい二人が通りかかった。丁度抹茶が点てられた所なので、お勧めして飲んでもらう。




 10.50分、縄ヶ池の方へ下る分岐に着く。右に頂上を目指すと12.00時に頂上到着。「白山」が見える。加賀平野より見慣れているので、いつもと形が違う。それでもこれだけ雪の残っている山は白山しかない。先ほどの夫婦に確認。









 「立山」も見える。剣の頭と薬師の頭もちょっと見えた。











 これは白山の右に連なる「笈岳」と「大笠山」。近くに見える。










 アップにしたら「槍ヶ岳」が聳えていた。










 これは「金剛堂山」である。利賀村のスキー場が見えるから間違いない。大きな山だ。




 これは「人形山」の筈である。右端のピークに反射板がある。「大滝山」と教えてもらう。




 「白山」と「笈岳」と「大笠山」




 「医王山」と「砺波平野」







 抹茶を呈したお礼に、御婦人より、登りながら採ってきた「ススタケ」のタケノコを頂く。N女史は一緒に藪に入って、収穫方法と調理方法を習っている。私も少し頂いて、家でそのまま茹でて、皮をむいて中からタケノコを引っ張り出して食べた。なかなか美味かった。一時間以上くつろいで、記念写真を撮ってもらって12.00時に下山開始。登ってきた道をそのまま下山。









 13.00時に唐木峠。13.35分林道に置いた車に到着。ブナ林があり、思っていたより展望も良い。なかなか良い山だった



 車に乗り林道を少し進むと「夫婦滝」がある。二本流れ落ちているが、夜になると一本になると書いてある。いいね。







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