日本百名山逍遥
2006.9.より登山順
東北の百名山蔵王山と鳥海山

蔵王山   鳥海山は下です

[日本百名山] 蔵王山 1.841m (宮城.山形県)31 
第2回登山 2018.10.08 山形県側、蔵王温泉よりロープウェイ、山頂駅より「熊野岳」往復。 
第1回登山 2010.07.25 宮城県側、蔵王エコーラインの頂上、レストハウスより「熊野岳」往復。

 2018年10月08日(祝)2回目 女性コンビと三山巡りのB蔵王山山形県側



 8年前に一度
「蔵王山」に登っている。蔵王山は幾つもの峰を持つ山塊の総称で、最高地点は「熊野岳」である。前回は宮城県側より「お釜」のふちを通って熊野岳を往復した。今回は山形県側よりロープウェイ登山である。やはり最高地点の「熊野岳」を目指す。





 ロープウェイの動くのは8.30分であるので、ゆっくりと朝食を取り目の前の駅に移動。










 8.40分にロープウェイに乗る。ロープウェイは二本乗り継ぐ。途中駅は「樹氷高原駅」という。冬は。樹氷モンスターが見られるのだろうか。




 二本目に乗り継ぐと紅葉の山が見えてきた。前方のピークは中央ロープウェイの山頂駅がある「鳥兜山」だろう。ゴンドラの窓が汚れていて残念。









 9.20分に地蔵山頂駅に到着。ここから「熊野岳」まで、地蔵岳ピークを通る道と巻く道があるが、行きは地蔵岳のピークを目指す。











 9.40分「地蔵岳」頂上に到着。振り返ると下に頂上駅が見える。上のピークは地図を見ると「三宝荒神山」というピークらしい。



 案外広い。




 下に紅葉しているのはロープウェイ中間の「樹氷高原駅」だ。




 すぐ「地蔵岳」ピークを降りて先へ進むと、前方に見えてきたのが「熊野岳」だろう。





 鞍部は「ワサ小屋跡」と呼ばれる場所で、ど真ん中に「姥神・ヤマンバさま」が鎮座していた。


 立て札によると、いつの頃からあったのか、何時から首が無いのか、積まれた石のに埋もれていた首無し姥神に、頭顔部を再生したのだそうです。


 他にどなたかの遭難碑もあります。



 ワサ小屋跡の鞍部を過ぎ「熊野岳」すそを登って行く。この道は尾根上の避難小屋まで一直線に伸びている。その途中に「熊野岳」に直接登る道が分岐している。分岐らしき地点に到着したが、あまり分岐らしくないので、タブレットのヤマップ地図で確認する。ここからは岩に着けられた丸印を頼りに登る。後で聞いたが、先行の二人は避難小屋まで直進してしまったようだ。




 岩だらけの山の斜面をのぼる。越えてきた「地蔵岳」と麓が見える。







 10.45分に「熊野岳」頂上に登り着く。鳥居の前に出た。奥社と避難小屋があり、周りはぐるりと石垣で囲んである。冬なんかは風と積雪が凄いのだろう。お参りする。







 避難小屋の後ろの広場に三角点があり、「蔵王山国定公園最高峰・熊野岳」の標識がある。




 広い山頂を探したが、先行の二人が居ない。待ちくたびれてどこかへ散歩に行ったか?、それとも間違えて避難小屋の方へ行ったか?。登って来た方角。左「地蔵岳」右が「「三宝荒神山」。その間にロープウェイの駅がある。




 「地蔵岳」の中腹の登山路は、中間の「樹氷高原駅」へ降りてゆく道だ。




 こちらは北の方角。




 こちらは南の方角。向こうには、前回の登り口の「蔵王レストハウス」が見える。




 11.05分にようやく二人が現れた。やはり分岐を見逃して避難小屋まで迄登り、S女子がまだ「蔵王お釜」を覗いたことが無いので、お釜の見える所まで降り、そして今ここまで登り返してきたという。S女子お釜が覗けて良かったですね。記念撮影して「昼食。





























 三角点情報・蔵王山
 三角点名・熊野岳
等級・2等三角点
標高・1840.28m



 1時間近くも長居して11.50分に下山開始。




 帰りは地蔵岳を通らずに、右の巻き道を行く。








 13.00頃山頂駅到着。




 ロープウェイの中間駅で、辺りを紅葉散策。








 13.40分に乗換のロープウェイで下に降りる。






 ペンションでおすすめの「大露天風呂」に割引券をもらって入りに行く。蔵王温泉の高い所にあり、川から流れ出ている温泉を引き入れた、野趣たっぷりの露天風呂だった。人気らしく人がいっぱい、車もいっぱい。


 15.00時。後は帰るのみ。国道113号線で飯豊を通り日本海側に出て、日本海東北自動車→北陸自動車道で小松には23.30分に無事到着。






    ■次回登山は、10/13富山県「牛嶽・自動車登山」へ■



  2010年07月25日(日)初登山 2山巡りの@蔵王山宮城県側より



 東北の山は好きだ。高山植物が綺麗だ。磐梯山・安達太良山・月山と登り、岩木山・八甲田山・八幡平・早池峰山と続き、那須岳・西吾妻山と登った。いずれも日本百名山で、今年は「蔵王山」「鳥海山」を目指す。



 今回は相棒K君とN女史の三人。N女史は東北に入り込むのは初めてらしい。小松でN女史を乗せ。金沢の相棒を迎えに行く。4.40分。あとは北陸高速をひた走り。8.30新潟。磐越道に入り郡山10.20分。東北道に入り白石インターを11.10分に出る。高速料金1.000円。遠刈田温泉を抜け蔵王エコーラインを走る。一番高い刈田峠より蔵王ハイラインに入る。ここから有料520円で、すぐ刈田岳の直下「蔵王レストハウス」に着く。12.30分


 ここまでは自家用車で上がれるし、観光バスも何台もいる。トイレを借り、売店で昼食用の「ずんだ餅」を買って出発。5分も登れば、蔵王のシンボル「お釜」が見えてくる。右へ行けば「刈田岳」。左が「熊野岳」である。





 まず左に折れ、お釜のふちを歩き「熊野岳」を目指す。観光客が多い。グリーン色の水をたたえているお釜は、いつごろの噴火口の跡なのか。









 振り返ると「刈田岳」の山頂神社が見える。帰りに寄る予定。












 お釜ののぞける柵沿いに登ってゆく。荒れた感じであまり植物が生えていない。









 馬の背と呼ばれる広い尾根を登って行く。道沿いに白い柱が続いている。ガスが掛かると迷いやすい所だ。そのための柱なのだろう。または積雪の時の目印かも知れない。









 前方に避難小屋が見えてきた。左に小屋によらずに直接熊野岳に登る道があるが、直進して小屋で昼食とするか。










 13.20.避難小屋に入り込み、コーヒーを沸かしてずんだ餅を食べる。美味い。単独行の81歳の登山者が入ってきて雑談。我々もこの年まで歩きたいね。









 13.55.がらがらの道を頂上へ向かう。右下に登ってきた馬の背の登山路が見える。10分くらいで広い頂上に着く。誰もいない。









 頂上に神社がある。石垣に囲まれている。ガスで見晴らしはない。










 「熊野岳」、ここが蔵王連峰の最高地点である。だだっ広い広場みたいな感じである。









 そばに二等三角点があった。広い場所で石ころだらけ。下手をすると三角点も石ころに見える。










 今回の全員メンバーで記念撮影。









 避難小屋から頂上までの間の、両側の砂礫の間に「コマクサ」が咲いている。









 季節が遅いのが枯れかかったコマクサが多い。避難小屋まで戻り、少し遠回りをして、コマクサを探しながら下山する。








 お釜は時々ガスが掛かって見えなくなる。











 15.30.また観光客と混じり、レストハウスの裏の「刈田岳」に登る。大きな神社がある。ひょっとするとこの刈田岳にも、三角点があるかもしれないと、社務所で聞いたら目の前の瘤の上にあるあるという。






 登ってみると有りました。三等三角点が半分セメントで固められている。探している人にしか判らないだろう。


 これで蔵王山登山は終わり。曲りなりでも最高峰に登ってきた。16.00.に車で下山開始。蔵王エコーラインを山形県側に降り、山形駅裏のホテルに17.00に到着。







 翌朝は鳥海山に、早朝出発の予定である。ビジネスホテルの方が都合がよい。夕食は駅前の居酒屋でビールを飲み、早めに寝た。


             
下稿「鳥海山」に続く。





[日本百名山] 鳥海山 2.236m (山形県)32  
 第1回登山 2010.07.26-27. 鳥海ブルーラインの鉾立駐車場より往復。頂上小屋一泊。

  2010年07月26-27日(月火)初登山 2山巡り-A鳥海山



  1日目 7月26日(月)鉾立口より頂上


 昨日は
「蔵王山」に登り、山形駅裏のホテルに泊まった。今日は「鳥海山」を目指す。ホテルの窓から山形駅が見える。5.30.にホテルを出て、コンビニで食料を仕入れ、高速に乗る。山形自動車道で日本海側に出て、酒田で国道7号に出て、鳥海ブルーラインに乗る。










 ブルーラインには、大平登山口と鉾立登山口の2か所あるが、秋田県側の鉾立駐車場に車を置く。8.20.広い駐車場があり、ビジターセンターや売店食堂の大きな建物もある。トイレを済まして身支度して8.50.出発。







 案内図の前で記念撮影。すぐ横に登山口がある。登山案内の届け出の小さい建物がある。登山届を出しておく。昨日の天気予報が残っている。濃霧・雷・大雨注意報と書いてある。昨日は天気が悪かったようだ。石を引きつめた石畳のような登山路だ。









 15分ほど登ると展望台に着く。奈曾渓谷が見下ろせる。滝が落ちているのが見える。










 緩やかな遊歩道が続く。前方の奥に頂上らしきものが見えてくる。








 アップにしてみると岩山がそびえている。なかなか遠いなぁー。









 緩やかな溶岩台地を登ってゆく。段々高山植物が目についてくる。











 10.30.岩がゴロゴロの地点。「賽の河原」という所らしい。抹茶休憩。








 ここにもまだ石畳が続いている。雪渓が残っている。「ニッコウキスゲ」や「チングルマ」が目立つ。11.25.御浜小屋に到着。小屋の中に神社がある。小屋の裏手に回ると「鳥海湖」が突然に見渡せる。




 鳥海山の頂上の新山が見える。雄大な眺めで見飽きない。




 「ハクサンシャジン」かな。




 「マルバダケブキ」かな。




 目の前に頂上が見えるが、頭が欠けちゃった。まだまだ先が長い。




 11.55.「扇子森」という瘤で、目の前の鳥海山に、ガスが掛かったり晴れたりするのを眺めながらゆっくりと昼食。ここから先は「八丁坂」を一度降る。大勢の学生の団体が食事をしていたが、下山していった。ここが目的地の日帰り登山らしい。










 12.40.八丁坂を下り、瘤を一つ越えて「七五三掛」に出る。写真は振り返って瘤を写す。










 七五三掛(シメカケ)の先で、登山路は尾根を通る道と、谷に降りて遡る道と二つに分かれる。谷道の方が高山植物がみられるだろうと、尾根道は帰りに使うことにして、梯子から谷に降りてゆく。








 谷には大きな雪渓があり、雪渓を横断する。











 雪渓を横断して、対岸を雪渓に沿って登ってゆく。時々雪渓に接するので、雪渓を登った方が楽かなと思う。

 高山植物が多い。










  今回の山行で撮った高山植物

  ホタルブクロ


  ハリブキ
  ハナニガナ
   ニッコウキスゲ

   モミジカラマツ

   イワイチョウ

  ベニバナイチゴ

   チングルマ

   ハクサンフウロ

  ヤマガラシ

  マルバダケブキ
   ハクサンシャジン
   ヨツバシオガマ
  ハクサンボウフウ

  ヒナウスユキソウ

  チョウカイアザミ

  タカネトウチソウ

   マルバシモツケ

   イワブクロ

   チョウカイフスマ

  ミヤマキンポウゲ

  イワヘンケイ

  イワギキョウ

  アオノツガザクラ

  ミヤマキンバイ 

  ハクサンシャジン
 
  ハクサンシャジン

  ハクサンイチゲ
  花の名前あやふやです。間違いがあるかもしれません。




 


 雪渓が終わって、前方の斜面をジグザグに登ったら、突然に石垣に囲まれた、神社と頂上小屋に着いた。頂上小屋は神社が管理している。15.00到着。












 受付の前の大きな岩に、見慣れぬ白い花がいっぱい咲いている。








 この花が「チョウカイフスマ」らしい。この山にしかない珍しい高山植物らしい。
 

 小屋に入って一休みした。相棒はすぐ頂上を目指していった。我々は明日の朝でもと考えていたが、一休みしたら元気が戻ったので、二人で頂上へ登りに行く。15.50.










 小屋の人は、杖が邪魔になるから置いてゆけという。なるほどここからは、完全な岩登りである。土がなくなり植物がなくなり岩ばかりである。








 岩に着けられた○印と矢印を頼りに、両手両足を使ってよじりぼる。







 少し登ると小屋の全景が見えてきた。





 やがて大きな岩の裂け目に出た。








 矢印がこの裂け目を通れと言っている。裂け目の間に降りてゆく。








 一度底まで下りて登り返したら、前方に岩峰が幾つもある。ペンキの跡は、その真ん中の岩峰に、裏側から登る様に続いている。















































 登りだして30分、14.20.に頂上に到着。4.5人でいっぱいになる小さな岩峰。








 鳥海山の標識が幾つも置いてある。周りに幾つも岩峰があり、ここがその真ん中の岩峰である。仏像でも入っていた小さな岩室が壊れて、横にして賽銭箱にしてある。上から覗くと、相棒が2.3.人の人と、別の矢印をたどって、別の道へ下山して行くのが見える。大声で呼びかけると手を振った。








 ガスが掛かっていていて見通しが利かないが、海岸線と思われるところに白い線が続いている。








 風も無いし、夕方は時々晴れ上がるものなので、しばらく待っていたが、なかなかガスが晴れない。もう誰も登ってこないようだ。










 断念して下山にかかる。登ってきた道をそのまま降りることにした。








 小屋は一棟、四角くて広い。神社の参籠所であり、完全予約制である。泊まれるのは150人までで、ホームページに日別の予約の人数が載っている。今日は平日なのに、宿泊者が多い。一間にの柱の間に3人が寝る。






 食堂は2度の入れ替え制。神主さんが挨拶された。今日はお天気が良くて結構でしたでしょう。7月に入って晴れたのは4日目ですヨ。と言われた。(へぇー今年はそんなに天気が悪かったのだ)。明日のご来光は、頂上が狭いですから、外輪山に登った方が良いですヨ。



 何もすることがないのですぐ寝る。








 
2日目 7月27日(火)頂上小屋より下山




 朝起きたら小雨交じりの濃い霧。おまけに風が強い。頂上に登るどころでない。誰も登らないようだ。昨日のうちに登っておいてよかった。5.50.食堂で朝食。神主が挨拶。今日は風が強いですから、気を付けて下山してください。外輪山を通るコースは、危険ですので谷道を通って下山してください。一晩でこんなに天気が激変するものだなと、改めてびっくり。








 6.50.下山開始。昨日と同じ道を下る。7.50.雪渓のふちでコーヒーを沸かして休憩。すると雪渓の上よりパーティが降りてきた。ガイドさんが案内するパーティである。









 落石があるので注意すること、の条件で我々3人もそろそろと、続いて雪渓を下る。だいぶ下の方なので傾斜が無くて歩きやすい。すぐ雪渓を横切る道を示すロープにたどり着く。








 尾根に登りつくと、さすがに風が強い。足を踏ん張って立ち止まることもある。昨日のんびりと歩いた広い尾根は、小雨の霧で何も見えない。9.30.御浜小屋に到着。距離的にはここが中間点。風は強いがあまり寒くない。








 11.40.ようやく鉾立駐車場に到着。山は風が強くて小雨だが、下界は猛暑で晴れているようだ。着替えて「鳥海山5合目稲倉山荘」に入って昼食にラーメンを食べる。











 ブルーラインを降りて7号線を少し戻ったら「あぽん西浜」に立ち寄り湯があった。お風呂に入ってすっぱりとして、山形自動車道の無料区間を通り、15.00.鶴岡インターを出て国道7号線を、新潟に向かう。17.30.新潟。米山SAで夕食。21.40.金沢の相棒宅。小松着22.10.無事帰宅。今回はN女史が運転大好きで、半分ほど運転を代わってもらったので楽ちんだった。無事憧れの山(蔵王山-鳥海山)に登れてよかった良かった。



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