2005.4.より登山順
[日本百名山] 苗場山 2.145.23m(新潟県・長野県)18 | ||
第2回登山 2015.08.29-30 秋山郷小赤沢より往復。山頂ヒュッテ泊 第1回登山 2008.09.27-28 秋山郷小赤沢より往復。山頂ヒュッテ泊 |
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2015年08月29-30日(土・日)2回目 一日目 7年前K君と「苗場山」へ登った事がある。9月末なのに前夜は初雪だったらしく、積雪に遭遇してびっくりした。花の名山として有名なので、花の咲いている盛夏に登りたいと前々から考えていたのだが、8月末になってしまった。S女史とN女史が参加することになったので、相棒K君にも電話したら、彼は毎日暑くて、家の中で熱中症になっている。到底自信がないので不参加と云った。N氏も参加が決まり4人のパーティとなった。最近は一人ぼっちの山ばかりだったが、久しぶりに仲間がいる登山行である。 4時に小松の市民病院の駐車場で女性二人を乗せ、徳光SAでN氏を乗せ高速を走る。台風一過の快晴を期待していたのに、秋雨前線とかで雨模様、まことに残念。上越インターを降り、前回と同じく松之山温泉、津南町と通り、秋山郷小赤沢の村から林道に入り、3合目駐車場に9.00時に到着。 広い駐車場に7・8台しか留まっていない。雨の中で合羽を着こんで9.15分に出発。最近いろいろ言われるので、持ってきた登山届を書いてポストに入れる。 この登山路は大木が多く、木の根っこの上を歩いてゆく感じだ。 10.15分に、4合目の標識を通過。小雨。 「四合目標高1470m・五合目迄700m40分」 「カニコウモリ」 「ゴゼンタチバナ」 11.00時に、5合目の標識を通過。雨小降り。 「五合目標高1580m・六合目迄746m25分」 「シラヒゲソウ」を発見。この花は今までこの山でしか見たことがない。今回も見ることができて大満足。 「トリカブト」も残っている。 小雨も降りやんできた。合羽を脱ぐ。ダケカンバの木が多くなってきた。遠くが少し見えてきた。 12.00時に、6合目の標識を通過。ここでしばらく休む。若い3人はペースが速く、いつもの事で遅れて一人で歩いている。 「六合目標高1750m・七合目迄308m15分」 「リンドウ」。秋だな。 「アキノキリンソウ」 「シラネニンジン」かな。 「オニシオガマ」 この花も初めて見た。名前は小屋で聞いた。 向こうに見える山の下にも、湿原みたいなものが広がっている。 12.35分に、7合目の標識を通過。急坂になってくる。鎖が下げてある。 「七合目標高18?0m・八合目迄???m50分」 写真では文字が読めなかった。 13.20分に、8合目の標識を通過。鎖が下がり、ぶら下がってよじ登る。こんな急坂だったかな?。 「八合目標高1940m・九合目迄552m30分」 13.35分に、突然に頂上台地のふちに登りつく。「イワショウブ」の点々と咲く湿原を行く。 13.50分に、9合目の標識通過。 「九合目標高2000m・頂上迄1259m40分」 日帰りの登山者が4.5人降りてきた。あと少しと励まされる。この先で一度樹林帯を抜ける。この間は岩がごつごつで、雨水のたまった歩きにくい道である。ここを抜けるとまた湿原が広がる。 14.40分。霧が出てきた。向こうにようやく小屋の屋根がうっすらと見えてきた。小屋の入り口にリュックを置き、そのまま頂上へ行く。 14.50分に頂上到着。誰もいない。昔あった小さな山小屋はなくなっていた。展望はなし。 そばに一等三角点がある。
14.55分に小屋まで戻り、外にある乾燥室に濡れたものをぶら下げ小屋に入る。人でいっぱいかと思ったら、天気が悪くキャンセルが出て、宿泊者は20名くらいだとか。好きな場所に陣取る。ここまでずーっと一人だったが、やっと仲間と合流。途中でコーヒーを沸かして待っていたが、私がなかなか来なく、寒いのでお先に失礼したとの事。鈍足ですみません。 食堂・談話室で6.00時に夕食。カレーライス。お代わり自由。人数が少ないのでゆっくりと食事できる。 食事を済ませて、窓の外に山影が見えたので、外へ出てみた。うす暗かったが霧が晴れていた。もう夕食が済んだのに、4人ほど登ってきた。 二日目 朝起きたら雨が降っていた。6.00時に朝食。バイキング形式。楽でいい。 7.00時に完全装備で出発。小屋前の寒暖計は11℃。まず、すぐ近くの頂上で記念撮影。雨が降っているので三脚が使えない。 小屋の周りの遊歩道を回って下山開始。霧がかかっている。木道は雨に濡れて滑りやすい。用心して歩くので、また取り残されて一人になった。 頂上台地から、鎖につながりながら急坂を下りる。 「シラヒゲソウ」 「シライトソウ」 「 「シモツケソウ」 「ウメバチソウ」 平らなところに、木株を並べてあるところが多い。ありがたいが用心しないと滑りそうだ。雨は少し小降りになった。中学生らしい団体さんが、小雨の中を登ってきた。日帰りらしい。大変だぞー。 11.10分に駐車場到着。遅れることが判っているので、車のキーを渡してあった。雨だから着替えて車の中で待ってもらうように頼んであった。 帰りはN氏に運転を変わってもらった。林道途中の「大ゼンノ滝」 12.00時、小赤沢の村の「楽養館」という温泉に入る。山小屋で500円が400円になる入浴券を買ってきた。赤いお湯である。誰も入っていなかった。中々いい湯である。いかにも山の温泉という感じ。 同じ楽養館の中に食堂もあったので、山菜定食を食べて、もと来た道を走る。帰りは全部中川氏が運転してくれた。夕方明るいうちに戻ることができた。 S女史は下山の途中、木の切り株が並べてある登山路で、足を滑らし手を突いて、手の骨を痛めたようだ。帰って病院で診てもらって、骨折ということで簡単な手術をしたという。1.2.ヵ月は登山は無理らしい。お見舞い申し上げます。 ●次稿2015年56回登山は、8/12-13鳥取県「大山」へ● 2008年09月27-28日(土.日)初登山 相棒のK君は日本百名山を目指している。是非協力して登りたいが、彼が登っていなくて私でも登れる初心者向けの山を探していて「苗場山」を見つけた。これは頂上に山小屋があるためだ。苗場山というとスキー場を連想し、上越方面の方から登るものと思っていたが、信州の方からも登れると判明。これならば北陸からでも少しは近いだろう。おまけに3合目まで車が入れるという。山小屋を予約して3合目までの林道を確認。100人泊まれる小屋は、ただ今70人くらいの予約でまだ泊まれますよという話。この山は日帰りで登る人が多いようだが、泊まる人も大勢居るのだな。 5.20.相棒を迎えに行く。奥様も出て来られて恐縮。北陸高速に乗り名立谷浜サービスエリアで、7.07-07.36.お湯を沸かして味噌汁でおにぎりを食べる。上越インターで降り、国道8号線をしばらく走り、右折して国道253号線を走る。池尻という所で国道353号線に入り、松之山温泉から津南町に出る。津南の町の中から国道405号線に入る。ここから「秋山郷」を目指す。ちょっとややこしいが、車にナビが付いているので楽である。ナビ様様である。秋山郷は中津川を遡り山に入ってゆく。ひなびた温泉が次から次へと現れる。 9.50.小赤沢の村に入る。橋を渡ったら電柱に、民宿の案内板が五つ。その下に苗場山の矢印も在った。左折して細い村の中の道を通り抜けたら林道になった。10.10.林道突き当りの駐車場に着いた。まことに広い駐車場で100台、いや150台は留められそうだ。ここが三合目駐車場らしい。15.6台留めてある。 天気は悪い。雨が降りそう。10.25.駐車場の端から歩き出す。5分歩いたら「三合目」の標識。ここからは1合目毎に標識があった。 所々に水たまりがありドロドロ、木の根っこがゴツゴツ、の道である。水溜りには、木の輪切りが並べてあるが用心しないとすべる。 尾根斜面に白い花を見つける。相棒は「ウメバチソウ」ではないかという。相棒は先日、田中澄江著「花の百名山根子岳ウメバチソウ」に登ったのに、ウメバチソウにお目に掛かれなかったと嘆いていた。帰ってから調べるとやはりこれはウメバチソウらしい。私も始めて見た。 11.05.四合目通過。11.45.五合目通過。12.05.水場通過。美味しい水だ。 12.20.白い髭もじゃもじゃの「シラヒゲソウ」を発見。此の花も始めて見た。 前方の山の上部がなんと白くなっている。前夜雪が降ったらしい。降りてきた人が上は雪、スパッツを付けたほうが良いですよ、と言う。9月で雪なんて考えられない事態。スパッツなんて持ってこなかった。 12.30.六合目通過。その先の丸太が並べられた所でお湯を沸かしていつもの昼食。13.20.七合目通過。ここから急坂になる。岩がゴツゴツ。木に雪が残っている。13.40.八合目通過。 13.50.突然に頂上台地の一角に登り着く。黄色い草紅葉の草原。池塘がある。苗場山の苗場とは、この池塘を田圃に見立てたものだろう。 湿原に続く木道には雪が残っている。霧がかかっているので見通しは利かない。 池塘は幻想的だ。 段々雪が多くなってくる。前夜に降ったものだろう。初冠雪と思われる。14.16.九合目通過。 一度草原から、シラビソのなどの樹林帯に入る。道はぬかるんで悪路。木に積もった雪が溶けて雨の様に落ちてくる。紅葉のナナカマドが凍っている。 樹林帯を抜けて、また池塘の原となる。 リンドウの花も寒そうだ。やがて霧の中に小屋が現れる。すぐ近くに頂上があるはずだ。 15.10.苗場山頂上到着。我々の泊まる「頂上ヒュッテ」からシラビソの林を50mほど抜けた所に三角点があった。ここにも山小屋「遊仙閣」があり、その裏が頂上だ。三角点は一等で大きい。周りは展望は利かない。遊仙閣の前まで回ると、東側が開けているが今日は霧の中だ。 15.25.山小屋に入る。「苗場山自然体験交流センター、栄村」が正式の小屋名らしい。満員で100名位は入っているだろう。 夕食はカレーライスでお代わり自由。外の霧はなかなか晴れない。 第2日目 起きたら外は霧。朝食6.30.外へ出てみたら霧が晴れてきた。 7.20.小屋を出発。 まず、小屋の西の展望台に行ってみる。ここは頂上台地の縁となり展望が良い。小屋に張ってあった写真によると、佐渡が島が見えるそうだ。今日は妙高と北アルプスの白馬連峰からそれに連なる山が微かに見える。 これが苗場山の頂上だ。緩やかな岡だ。右の小屋遊仙閣の裏に三角点がある。左に一段低い所にあるのが我々の泊まった頂上ヒュッテ。 昨日は見渡せなかったが、結構広い台地の頂上台地だ。あっちこっちと遠回りして歩いてみる。散歩の人が戻ってくる。向うに無数の山山が見えるが、この地方は初めてなので山名の特定は出来ない。 下山してゆくパーティが見える。後ろの山山は?。谷川岳連峰が近いはずだが?。 9月なのに、思わぬ雪景色に遭遇して、貴重な体験だ。 台地真ん中あたりのケルン。 苗場神社があるというので往復。 樹林帯を抜けて一段下がると、雪が少なくなり、草紅葉が綺麗だ。 早くも登ってくる人がいる。今日は日曜日で、日帰り登山らしい。 草の紅葉がこんなに美しいとは知らなかった。 降りるの惜しくて、あちこちと道草をしていたが、9.40.向うに見えるピークの麓より下山を始める。いきなりの急坂である。山の上が田圃だから、それに至る道もぬかるみが多い。日帰りの人が続々登ってくる。人気の山だ。12.20.駐車場到着。途中で抹茶を頂く休憩をしたが、相変わらずの鈍足だ。駐車場には50台近く停まっている。 13.00.小赤沢の立ち寄り湯「楽養館」に入る。山小屋にこの風呂の宣伝張り紙があった。その名の通り赤い湯だ。なかなか温泉らしくて気持ちが良い。13.40.少し下がったドライブイン平家茶屋でイワナ定食。旨かった。秋山郷は上り詰めると奥志賀に抜けられると話していた。一度通ってみたい気がする。 帰途は同じ道を帰る。18.20.に金沢に帰り着いた。 |