日本百名山逍遥
2006.09.より登山順

     [日本百名山]  天城山 1406m (静岡県伊豆市)126
 
          大室山  580m (静岡県伊東市)
第2回 2020.11.14. 登山リフトで「大室山」。時計回りで噴火口を一周。
第2回 2020.11.15.  ゴルフ場駐車場より、石楠花コースで「天城山」を一周
第1回 2015.07.28.
 ゴルフ場駐車場より、石楠花コースで
「天城山」一周。 

  2020年11月14日(土)2回 登山リフトで「大室山」の噴火口一周



 日本百名山に登りたい、というので「天城山」に登る事になった。一度登って居るので何とか案内出来るかな、という感じ。伊豆は遠い。S女史と小松を5.30分に出発。名神高速の養老サービスエリアで大阪のN女史と合流。新東名高速で伊豆半島に入り、ナビ頼りで「大室山」の登山リフト駐車場に13.30分に到着。今日は簡単に「大室山」にリフト登山して、明日の「天城山」に備える。




 「大室山」は、標高・580bの独立峰。駐車場の前が登山リフト乗り場。初登山の山は逆光で良く見えないが、車がいっぱいで大賑わいのようだ。









 大室山は「国指定天然記念物」である。徒歩で登山は禁止。登山道が無くてリフトに乗らなくてはならない。






 リフト代金は700円。もちろん往復代金である。うまい具合に天候に恵まれた。









 4.000年前に噴火した山で、700年前から「山焼き」をしているとか。全山カヤに覆われている。2月に全山に火を掛けるので、木が生えていない。地面に近い所を登るので気楽な感じ。




 今日は天気が良くて「富士山」が見える。天気が良すぎて少し霞んでいる。雪が積もって白く見えるのかと思っていたが、ほとんど雪が無い。




 トイレを借りて火口巡りに出発。時計の針周りに一周する予定。登って来た伊豆高原の方面。大室山の噴火で流れ出した溶岩でできた台地らしい。今日の宿もこの中にあるはず。







 火口周遊は舗装道路である。










 歩いてゆく方面。木が一本だけある。向こうの高い所が「大室山」の頂上か?






 向こうに見えるのがリフト駅。噴火口の直径300b。一周1キロb。噴火口の底が平らでアーチェリー場になっているようだ。向こうに富士山。







 地蔵さまか8体並んでいた。「八ヶ岳地蔵尊」と云うらしい。海上安全・大漁祈願のため、地元の漁師たちが建てた。昔は「大室山」を目印に、荒海に漕ぎ出したという。













 リフト駅の丁度反対側辺りの高みに三角点があった。ここが大室山の頂上だ。
 三角点情報・「大室山」
 三角点名・大室山
等級・3等三角点
標高・580.01m







 明日登る予定の「天城山・万三郎岳」が見える。真ん中奥。右手前の大きい山は「遠笠山」。左奥の大きい山は「箒木山」と書いてある。







 富士山を眺めながら降りて行く。この先少しだけ階段がある。




 真ん中奥の小山は「小室山」と云うらしい。ツバキ・ツツジの名所らしい。




 「五智如来地蔵尊」があった。寛文の初め頃、神奈川の網元が大室山浅間神社に娘の安産を祈願し、無事出産したので奉納したとの事。一体三部分を15回かけて強力が担ぎ上げた。富士山も見える。







 一周してきたぞ。富士山と記念撮影。




 リフトで下山。ネットで申し込んだ宿は、近くのはずだが。







 一部屋貸切のコンドミニアム。自炊をしなくてはいけないが、朝早く出発するのに都合が良い。料金を支払い、観光・日帰り温泉・スーパーの情報を聞き、観光に出かける。








 まず「城ヶ崎海岸」の散策。大室山が噴火し時、ここまで溶岩が流れてきて出来た海岸。




 「ツワブキ」の花がいっぱい。




 「門脇の吊り橋」




 この黄色い花は「イソギク」というらしい。「半四郎落とし」という看板を読んでいたら次のように書いてあった「半四郎・およしという仲の良い夫婦がいた。半四郎は誤って海に落ち死亡。およしが嘆き悲しみ、流した涙に似た黄色いイソギクが、いつの間にか秋になると咲くようになった」








 立ち寄り湯の温泉に入り、スーパーで夕食の買い物。私がノンアルビールで酔っぱらっているうちに、主婦二人手際よくディナーが出来上がり。






 今日は私の「83歳誕生日」であります。豪華誕生日パーティー、まことにありがとうございます。ディナーの後に大きな「ケーキ」が出てきた。ローソクが3本立ててある。ローソクを吹き消す前に、お祝いに頂いた耳当て付きの帽子で記念撮影。本当にありがとうございます。持つべきものは山友。おかげで今でも細々と歩いています。今後ともよろしくお願いいたします。
      


                   ■次回登山は、明日「天城山」へ■ 下に続く。




  2020年11月15日(日)2回 ゴルフ場より-石楠花コース「天城山」一周





 朝起きるとコンドミニアムの窓から「日の出」が拝めた。伊豆大島の横の太平洋から日が昇った。北陸に住んで居ると海は陽の沈むところであるが、ここでは海から太陽が昇る。









 豪華な朝食とコーヒー。寝坊したおかげで出発がだいぶ遅れてしまった。






 大室山の裾を周り、遠笠山を回り込んで、天城高原ゴルフコースに入る。途中にこれから先はゴルフ場ですの立て札。構わず入ると、なんと「天城高原駐車場・ハイカー専用」がある。







 大駐車場でトイレ寮がある。しかも何十台も留まって満車状態。ビックリ。さすが休日の「日本百名山」。駐車場はゴルフ場が用意したもののようだ。







 駐車場の入口の向かい側が「天城山」の登山口である。「天城縦走路入口」の標識がある。8.30分。計画書より1時間遅れで出発。5年ぶりの2回目の天城山である。







 しばらくは平坦な道である。









 「四辻」という地点に到着。右から一周道路が合流してきている。ここへ降りてくる予定。






 「万二郎岳」の方へ直進する。岩を割っている木がある。










 鹿がいるのか下草が無くて、どこでも歩けそうだ。






 次から次へと登山パーティが追い越してゆく。仲間の二人にも、とっくに置いてゆかれた。段々と急坂になってくる。




 ようやく「万二郎岳」に登り着いた様だ。






 お待ちかね。1.299mの「万二郎岳」に到着。10.20分。



 天城山はあまり展望がない。紅葉の季節は終わっているようだ。常緑樹が多い。






 すぐに「万三郎岳」の方へ出発。ここからは縦走路となる。ピークを幾つも越えて行く。




 「ヒメシャラ」という、赤く禿げたような幹を持つ木が多くある。




 登って来たゴルフ場の方が少し見えた。山は「遠笠山」らしい。




 「アセビのトンネル」の標識がある。




 馬酔木・アセビの木が多い。




 先は長い。まだ幾つもピークを越えねばならぬ。




 「石楠立」という鞍部の地点を通る。「はなだて」と読むらしい。石楠花の事か?




 越えてきた「万二郎岳」だな。






 ブナの木が混じってくる。











 「アマギシャクナゲ」も多くなる。来年の花芽も付いているな。









 ようやく「万三郎岳」らしい。最後の登りが待っている。






 12.30に「万三郎岳・天城山最高峰」に到着。予定より1時間遅れ。何組も食事中。我々も昼食。


三角点情報・「万三郎岳」 
 三角点名・万城岳
等級・1等三角点
標高・1405.63m




 1等三角点がある。               記念撮影してすぐ下山開始。















 少し進むと、縦走路分岐がある。ここから右に天城高原ゴルフ場の方へ降りる。縦走路の方面は「八丁池」方面となっている。ブナ林である。




 ブナ林を過ぎると、長い急坂の降りとなる。




 どんどんと追い越されてゆく。年寄りは降りは転びやすくて怖い。







 「涸沢分岐点」に出る。坂は終わっているが、岩はごつごつで歩き難い。地理院地図に分岐する道の記入があるが、通る人がいない様で、道は見えない。








 もう後ろから誰も降りてこない。一人で原始林みたいな所を、延々と降りてゆく。





 ようやく「四辻」に戻り着いた。少し前本当に最後の4人が追い越して行った。先着仲間から電話があった。追い越した人が「暗くなってくるからライトを持っているのかな?」と、心配そうに聞いたらしい。四辻まで来れば明るいうちに戻れそうだ。








 心配そうに二人が待っていた。お待たせしてすみません。








 計画書より1時間20分遅れの16.50分に到着。駐車場は空っぽ。出発の1時間遅れが最後まで響いた。そうでなければ20分遅れですんだのになー。養老インターでN女史と別れ、小松に着いたのは真夜中の1時を廻っていた。




                ■次回登山は、11/21福井「橋立山-文殊山」へ■




   2015年07月28日(火)1回 ゴルフ場より-石楠花コース「天城山」一周



 「天城連山」は伊豆半島を走っている。最高峰は
「万三郎岳」である。以前に伊豆ドライブをしていて、川端康成の「伊豆の踊子」ゆかりの地の「天城山隧道」に寄った事がある。明治38年に出きたトンネルで、これにより北伊豆と南伊豆と繋がり、天城越えの難所は解決した、と書いてあった。近くに伊豆の踊子の碑もあり、さらに降ると浄蓮の滝があった。トンネルは重要文化財に指定されていた。トンネルの横から「天城山縦走路」が登っていた。ここから天城高原ゴルフ場までを「天城山縦走路」と云うらしい。ここから天城山に登るのかーと、その時思ったものだ。











 百名山を目指している相棒K君が、「天城山」に登っているので話を聞いた事がある。天城高原ゴルフ場から登ったらしく、ゴルフ場にハイカー専用の駐車場があると云っていた。その彼から、一ヶ月ほど前の「万三郎岳」登山の記録を貰った。金沢の仲間と今度は天城峠から万三郎往復したらしい。往復12時間の長丁場だったらしい。相棒は元気だ。これで彼は「天城連山」を全部縦走した事になる。同慶の至り。




 私の登山は仲間とドライブ旅行兼用。8時間かけて走り、伊豆天城高原のホテルに宿をとって温泉に入って一泊。今朝は7.00時の朝食バイキングを取り、7.50分にホテル出発。天城高原ゴルフ場のハイカー専用駐車場に8.30分到着。舗装してあり凄く広い。100台は留められるようだ。







 この広い駐車場に車が1台だけ停まっている。百名山なので登山者が多いと思っていたので拍子抜け。靴を履きかえて8.40分に出発。道路を挟んだ反対側に登山路の入口がある。バス停もある。いきなり少し降るように歩き出す。









 今回は万二郎岳から「万三郎岳」に周り、涸沢分岐を通って戻る「シャクナゲコース」の予定。




 9.00時に「四辻」通過。今は三方に道がある三辻である。万二郎岳の方へ進む。




 朝、車の中より鹿を見かけた。天城は鹿が居るようで下草が無い。何処でも歩けるので所々にロープが張ってある。全国的に猛暑。雨の心配はないが、風が通らないので蒸し暑い。百名山にしては1400mと標高が低い。熱中症が心配だ。




 万二郎岳の麓まで平らな道が続く。原生林をさ迷っている雰囲気である。赤い肌の木が目立つようになる。枯れてはいない。葉っぱが青々としている。木肌は「夏椿」に似ている。家に帰って調べたらツバキ科ナツツバキ属の「ヒメシャラ」だった。夏椿と同じく白い名が咲く筈だが、夏なのに花は見付からなかった。




 急坂をジグザグと登ると、10.15分に「万二郎岳」の頂上に出た。。展望無し。誰も居ない。三角点みたいなものがあるが三角点ではなかった。




 前方が少し見えた。地図を見るとあのピークを越えて行くらしい。頂上はもっともっと先の方らしい。見えるのは「馬ノ背」と云う尾根らしい。




 一度降ると平行な道になる。「ヒメシャラ」が多い。太い木は、肌が赤くなる。




 右手にゴルフ場が見えた。この下から登ってきたのだ。




 「アセビのトンネル」の標識に出た。堀りさがった道が続きアセビが多いが、花がとっくに終わっていて、アセビの木とは気が付き難い。




 「石楠立」に出た。「はなだて」と読むようだ。石楠花・シャクナゲから来ているのだろう。ここら辺りから「シャクナゲ」の木が目立つようになる。豆櫻の木もある。万二郎岳を出てから、3人と2人のパーティが追い越して行った。




 万三郎岳が近ずくと「アマギシャクナゲ」の群落が続く。花の咲く頃は人でいっぱいだと聞いた事がある。大きなブナの木も現れた。




 12.30分に天城連山最高峰の
「万三郎岳」頂上に到着。追い越して行った5人は休憩中。展望無し。大きな一等三角点が在る。日本百名山と書いた標識は無い。二人連れと話したらこの山が百名山とは知らなかった。しばらくして、全員とも先へ出発して行った。自分で記念撮影。12.45分に私も下山開始。








 5分ほど先へ進むと12.50分に「万三郎岳下分岐点」に出た。ブナの古木の素敵な林である。ここから縦走路より離れて右に急斜面を降りてゆく。階段が続く。








 13.50に急坂を降りて回り込んだら「涸沢分岐点」という所に出た。昔は分岐点で道があったようだが、今は分岐の道はないようだ。ここからはほぼ平行の道がどこまでも続く。








 二人の男女が猛スピードで追い越して行った。以上7人が今日山中で遇った全員。後はずーっと一人で原始林の中をさ迷っているような感じである。熱中症が怖く疲れる前に休んで水を飲む。汗びっしょり。








 15.35分に、ひと回りして四辻に戻り着きホッと一息。16.00時に車まで戻り着く。随分遅くなった、恥ずかしい。7時間以上掛かっている。



 駐車場で富山ナンバーの人と話をする。大菩薩嶺からここへ廻って来たらしい。ここで車中泊らしい。


           ●次稿2015年第51回登山は、7/31滋賀県「伊吹山」へ●



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