日本百名山逍遥
2006.9.より登山順

    [日本百名山]  大菩薩嶺 2056.94m (山梨県甲州市)124
昇仙峡 
第2回登山 2017.11.11-12  上日川峠より大菩薩峠経由で登頂。降りは唐松尾根を降りる一周コース。
第1回登山 2015.05.29     上日川峠より大菩薩峠経由で登頂。降りは唐松尾根を降りる一周コース。  

   2017年11月11-12日(土日)2回目


 
一日目「昇仙峡」

 なんだかここの所立て続けに、女性コンビの百名山に連れて行って♪のリクエストに応えて、楽な日本百名山ばかり歩いている。自分としても80才で、もう先が無いと思うから、楽しんで同行させてもらっている。今回は
傘寿記念の、山梨県の「大菩薩嶺」である。女性コンビと小松を6.00時に出発。富山より神岡、平湯から松本へ、中央道で山梨県に入り、双葉スマートICで昇仙峡ラインを走る。12.25分に「長とろ橋」に到着。


 今回は明日の「大菩薩嶺」の前の半日をここから始まる
「昇仙峡」を歩く予定。以前にドライブで、昇仙峡ロープウェーに乗って、展望台付近まで歩いた覚えがある。今回はその時歩かなかった渓谷を歩く予定。初めてである。



 「長とろ橋」を渡った所に無料駐車場がある。ここから「仙娥滝」辺りまでを往復する。平日は車両は川上に向かって一方通行、今日は土曜日で車両通行止め。往復は10kmもありそうだな。12.35分に歩き出す。










 奇岩奇石が続く。


 「オットセイ石」









 向こうの方に見えるのが「富士石」








 上の方にそびえる「大佛岩」









 「松茸石」

 その他色々とある。






 途中「天鼓林」と呼ばれる地点で昼食。13.30分。もう一時間もぶらぶらと登って来たようだ。




 「羅漢寺」に渡る吊り橋がある。羅漢寺に木造の五百羅漢像があるというので見に行く。154体が残っているとの事であるが、収蔵庫の入り口から覗き込むだけで、よく見えなかった。












 「覚円峰」と言うらしい。



 





 「石門」



 上の岩と下の岩の間に隙間がある。上の岩は下の岩には乗っていない。




































 段々と険しくなる。













 14.40分、2時間も歩いてようやく「仙娥滝」に到着。




 今日はここまで。ここから引き返す。この先急坂を登りきると、賑やかな所に出てロープウェーの駅がある様だ。












 引き返す降りは、坂になっているので、歩きやすい。




















































































 16.00時に駐車場まで戻り着く。明日の大菩薩嶺のため、登山林道の途中の「甲斐の国大和自然學校」を予約してある。林間学校の施設のようで、食事は出ない。甲府市で食事を済ませ、食料調達して18.30分に宿に着いた。途中大きな富士山が見え歓声を上げた。明日も見えるように―。


             昇仙峡「YAMAP」記録
   ■活動日  2017/11/11(土) 12.32-16.03
   ■活動時間 3時間31分 スタート12.32→2時間13分→仙娥滝14.43(5分)→
         1時間15分→ゴール16.03
   ■活動距離 9.5km  ■高低差 255m  ■累積標高上り/下り 844m/847m






 二日目「大菩薩嶺」

 ネットで予約した「大和自然學校」は地元の林間学校の施設らしい。布団の敷き方や終い方、掃除の仕方が事細かく張り出してあり、一般人もそれに従わねばならぬ。5人以上だと食事も出るようだ。部屋では食事禁止だが、広い食堂は使わせてもらえる。80歳のお祝いをすると言うので食堂へ行ったら、いつの間にか用意してあったお祝い品を頂き、所長さんよりグラスワインを頂き、真っ赤に酔っぱらって寝込んでしまった。有難う御座いました。





 6時に起床して部屋掃除。食堂で持ち込んだおにぎりを食べ、7.20分に出発。この宿は甲斐大和駅の近くより、登山口の上日川峠へ登る県道218号にあり、宿を出てそのまま山へ向かって登る。宿近くは紅葉しているが、上へ登ると紅葉は終わっている。







 8.00時に上日川峠のロッジ長兵衛前に到着。交通整理員がおり峠付近は満車で、ちょっと離れた市営駐車場へ回される。ここもほとんど満車。我々の後はもっと離れた駐車場へ回されたようだ。凄い人気の山だ。







 8.20分にロッジ長兵衛の横から登山開始。車道と平行する登山路を登って行く。5pもあるような霜柱が立っている。








 8.55分に福ちゃん荘に到着。タクシーはここまで入れるようだ。唐松尾根が分岐している。帰りはこの道を降りてくる予定。







 小屋の後ろから、山の稜線が見えた。考えると介山荘から大菩薩嶺へ登る稜線だ。あそこを歩くのだ。




 9.05分に富士見荘に到着。小屋は営業していなくて荒れ果てているが、富士山は最高。







 登山路は大菩薩嶺の介山荘まで、荷物を運ぶ軽車両が通るようで、急坂が無く歩きやすい。









 大菩薩峠に到着。トイレ舎があり折れ曲がるように山小屋介山荘の間を通り抜けると、下から眺めた稜線に出る。






 大菩薩峠10.00時。




 富士山と大菩薩湖が見えてきた。




 山梨県の甲府盆地がよく見える。その上に南アルプスが連なっている。真ん中の三山は、右より「悪沢岳」「赤石岳」「聖岳」




 右の黒いピラミッドが「甲斐駒ヶ岳」。真ん中の雪のある山三山は、右より「北岳」「間ノ岳」「西農鳥岳」。左端が「悪沢岳」。南アルプスは足を踏み入れたことが無いので、見分けがつかないが、ネットの展望図を参考にして調べた。多分正しいと思う。




 小説「大菩薩峠」を書いた、中里介山の記念碑らしい。




 今日は天気が降り坂。富士山にも白い雲が湧いてきた。




 介山荘よりここまで登って来た。東京都はこちらの方面である。












 右より「甲斐駒ヶ岳」「仙丈ケ岳」「北岳」「間ノ岳」。







 11.20、雷岩分岐に到着。富士山は辛うじて頭を出している。山ばかり眺めていたので滅茶苦茶遅れた。お待たせしました、荷物をデポして、三人で頂上へ出発。








 11.35分、頂上は展望が無い。標識と三角点があるのみ。記念撮影で行列が出来ている。








 我々も行列して、写真を撮ってもらう。









 12時に雷岩まで戻って昼食。いつ間にか富士山は雲の中。







 12.20分、唐松尾根を下山開始。始めは急坂である。カラマツの林はとっくに枯れ木になっている。









 14.05分、上日川峠のロッジ長兵衛に戻り着く。ここにはバス停がある。






 同じ県道218号を降り、途中の「天目山温泉」で風呂に入る。ここらあたりは紅葉の盛り。風呂に入って、お天気で富士山がばっちり見えて良かったなーー。


 高速は上信越周りで帰った。





           大菩薩嶺「YAMAP」記録
   ■活動日  2017/11/12(日) 08.14-14.09
   ■活動時間 5時間55分 スタート8.14→5分→ロッジ長兵衛8.19-8.24(5分)→1時間28分→
         大菩薩峠9.52-10.04(12分)→1時間23分→大菩薩嶺11.27-11.44(17分)→
         2時間16分→ロッジ長兵衛14.00-14.04(4分)→5分→ゴール14.09
   ■活動距離 8.6km ■高低差 507m  ■累積標高上り/下り 985m/
            ■次回登山は、11/22「岳峰」へ■



   2015年05月29日(金)初登山



 喜寿を過ぎてもまだ登れそうな日本百名山が、4山か5山残っている。それらを登れば百名山の半分の五十名山に手が届くかもしれない。今回は
「大菩薩嶺」を目指してみた。半分はドライブ旅行を兼ねてドライブ仲間と出かける。富山より神岡-平湯温泉へ出て、国道158号で松本に出て、中央自動車道を走り甲府南ICで出て、石和温泉近くの「鵜飼山遠妙寺」に寄る。このお寺に伝わる伝説を元に、謡曲「鵜飼」が創られているからである。能楽師としてはちょっと覗いておかねばなるまい。





 大きなお寺である。すぐ近くに笛吹川があり昔は鵜飼が行われたようだ。謡曲では阿房の清澄寺の僧が石和川の辻堂で一夜を明かす事になる。殺生禁断の場所で夜な夜な鵜を使い、見付かって捕らわれふし漬けに遭い、非業の死を遂げた鵜使いに、回向を頼まれる。







 僧が一石に一字法華経の句を書いて川に投げ入れ回向していると、閻魔大王が現われ殺生の罪で地獄に落すべきだったが、法華経の回向もあり極楽へ送らんと、法華経の功徳を説き、慈悲を勧めて立ち去った。






 境内に鵜使いの勘作の、供養塔や御堂があり、回向をした僧(日蓮)の像もある。


 この日は石和町に泊まった。本当は温泉に泊まりたかったのだが、朝早く出発したいので温泉旅館ではなく、ビジネスホテルに泊まった。早朝6.30分に朝食バイキングが利用できるので有難い。






 
二日目 大菩薩嶺

 7.00にホテルを出発。国道20号線を走り、甲斐大和駅の近くから県道218号線に入る。車はほとんど通らなくて舗装してあり、思ったより広く快適に走れる。
 8.30分に上日川峠の上にたどり着く。ロッジ長兵衛があり前の駐車場が空いていた。人気の山だが平日なので20台位が停めてある。バス亭もある。







 少し離れた所にトイレ舎がある。使わせていただく。8.45分に用意して出発。








 ロッジの右に林道が登っている。ここが登山路である。この先一般車の駐車場無し、ここから歩くようにと書いてある。






 この先の福ちゃん荘までは、タクシーならば乗り入れてくれるようだ。20m程入ると左に登山路が分岐している。良く歩きこんだ登山路のようで入り込む。右下に舗装してある林道が時々見える。ナラの林で新緑が綺麗である











 9.10分に「福ちゃん荘」に到着。宿泊、食堂、標高1720mと書いてある。福ちゃん荘宿泊者の為の駐車場も少しある。山荘の裏で「唐松尾根と大菩薩峠」との分岐がある。大きな案内板があり、大菩薩峠を経由して登る登山道に「本道」と書いてある。今回はこの本道を登る予定。






 本道は緩やかに登る分、だいぶ遠回りになる。距離は唐松尾根道の2倍にはなるようだ。最近は唐松尾根を登る人が多いようだ。舗装のしてない林道を歩く。この上に在る介山荘まで細い林道が続いていた。荷揚げの小型車が通るようだ。9.20分に「富士見山荘」に到着。営業していない様だ。富士見荘と云うだけあって「富士山」が見えた










 9.25分、その先の「勝緑荘」を通過。この宿は営業しているようだ。









 段々と森を抜け、笹が多くなり雰囲気が良くなってくる。ツツジが咲いている。
















 10.05分、ようやく前方に大きな山小屋「介山荘」が見えてくる。登山路はここでUターンして、山小屋の二つの建物の間を通り抜ける。あまりに鋭角に方向が変わるので、心配で地図を見直す。








 其処に「大菩薩峠」の標識がある。展望が良い。方位盤もある。南アルプスの山が連なっている。足を踏み入れた事が無いので、山を識別できない。










 南アルプス。大きなピラミッド型の山は「北岳」らしい。?甲斐駒かも。




 大きな湖は「上日川ダム湖」らしい。「大菩薩湖」とも言うようだ。










 花の無い季節のようだが、この斜面だけに白い花がいっぱいあった。何?。


 ここからは尾根を歩く事になり、笹原の展望の良い道が続く。少し登ると「中里介山」の記念碑のようだ中里介山の小説「大菩薩峠」は、この峠で主人公机竜之介が人を切る所から始まるらしい?。








 10.25分、「親不知ノ頭」と云うピークを過ぎる。よく見ると真中に富士山が見える。




 10.30分、一度降ると避難小屋があり、「賽ノ河原」の標識があった。




 「八ヶ岳」が見える。




 「富士山」も少しハッキリ見えてきた。















 11.05分に岩のゴロゴロのピークを越えたら、下から唐松尾根コースの登山路が合流していた。この岩山が「雷岩」らしい。








 まだ辛うじて富士山が見える。頂上は展望がないのでここが昼食場所らしい。何人もいる。頂上へ向かった人のザックがデポしてある。







 頂上までの林の中をブラブラと登ると、11.15分に頂上に到着。








 林の中にぽっかりと空いた丸い広場の頂上。真ん中に三角点が在る。大菩薩嶺、日本百名山・山梨百名山の標識がある。丁度誰も居ない。







三角点情報「大菩薩嶺」 
 三角点名・大菩薩
等級・3等三角点
標高・2056.94m

 丁度登ってきた二人ずれに写真を写してもらう。





 11.30分、頂上でパンをかじって下山開始。雷岩より唐松尾根コースを降りる。富士山はいつの間にか見えなくなっていた。下に平野が見える。甲府辺りか?。


 下りは中々の急坂が続く。転ばぬように慎重に慎重に。30名くらいの団体さんが登ってきた。全員女性。急坂を降り切ると、名前の通り唐松の林に入る。




















 12.35分に福ちゃん荘に到着。










 30分程ぶらぶらと降りると駐車場に着いた。13.05分だ。団体さんのバスが停まっている。





 日蓮宗の大本山「身延山久遠寺」をまだ拝んだことが無いので、今日は久遠寺の近くの「下部温泉」に泊まる予定。


          
●次稿2015年37回登山は、5/30山梨県「身延山」へ●


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