2006.9.より登山順
富山県北部の山
「白鳥山」 「中山」は下の項です
[富山新潟] 白鳥山 1.286.90m (富山県朝日町)11 山姥洞 |
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第2回 2016.06.11. 坂田峠に車を置き栂海新道を登り、下りは山姥洞を経由して山姥林道終点へ降り、林道を歩き坂田峠へ。 第1回 2007.10.25. 山姥林道より山姥の洞経由で頂上。栂海新道で坂田峠へ降りる。 |
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2016年06月11日(土)2回目 坂田峠-白鳥頂上-山姥洞 9年ぶりに富山・新潟県境の「白鳥山」を目指すことになった。S女史から打診があった時、謡曲「山姥」に関係がありもう一度登りたいと考えていたし、ちょっと標高差があるが山姥林道の終点からだと、距離も短いし標高差も600mほどになり、何とか登れそうな気がしてきた。大阪からN女史が友達を一人連れてくるから北陸の山を案内してと云うので、合計4人になった。 ネットで調べていたら、ごく最近登った人の記事に、シキ割と云う所に「シラネアオイ」が咲いていたと載っていた。S女史も一度シラネアオイを見たいと言っていたので、登るコースを坂田峠に変更することにした。標高差が150mほど増えて、ちょっと大変になってきた。 6.00時に広い小松市民病院の駐車場の隅で合流。朝日IC降車。国道8号線より新潟県境の境川を遡る。上路集落を抜けてどんどん登って行くと右に山姥林道が分岐していて、白鳥山の標識もある。8.15分に坂田峠に到着。10台以上留めてあり満車で、その先の第2駐車場に留める。こちらの駐車場も広いが我々一台のみ。 第一駐車場まで戻り「栂海新道」の看板を眺める。北アルプスの北端は朝日岳までだったのを、朝日岳より白鳥山を通過して、日本海へ続く登山路を開拓したらしい。今日はその栂海新道を登る。登山時間3時間と書いてある。自分としてはいつものように5割増しの13時までには、どうしてもたどり着きたい。 坂田峠の方へ広い林道を行ってもよいが、並行する登山路を行くと地蔵があり、旧北陸街道・坂田峠の看板がある。ここから栂海新道が親不知まで降り、右に行けば林道を横切って白鳥山への栂海新道が始まる。 8.30分に登山開始。 いきなりの300mの標高差を越える急坂の登攀が続く。梯子やロープが次々と現れる。やがて登りきり「金時の頭」と思われるピークを過ぎ、少し下り平行な少しじめじめした場所を通る。2度ほどくぼ地の谷を横切る。その谷の中の斜面で「シラネアオイ」を発見。危うく見逃して通り過ぎてしまう所だった。 ギボシ クルマバハグマ コケイラン お目当ての「シラネアオイ」はたったの2本。他に花びらの落ちてしまったのが数本。しかもこの場所にしかなかった。それでも大満足。9.50分。 次の谷に「シキ割の水場」があった。コップが置いてあり一口頂く。ただ一つの水場も夏場には枯れるようだ。10.00時。 この谷もシラネアオイが咲いているような雰囲気だが、花は無かった。谷の上の方には残雪で埋まっていた。 シキ割と地図に書き込みがある地点を通過すると、また尾根歩きとなる。 チゴユリ ツバキ タムシバ ダケカンバ ヨウラク イワカガミ イワカガミ ナナカマド サワグルミ? 遠くのピークの上に山小屋が見える。あそこが白鳥山の頂上である。ここらあたりは「山姥平」と云う所らしい。ピークらしい処に山姥洞への分岐があった。標識は何もなくテープが数本下がっているのみ。あまり人は入らぬようだ。 アカモノ ツクバネソウ オウレン ツマトリソウがいっぱい咲いている。 頂上直下と思われる場所で、初めて南の方が開けて見えた。栂海新道が続く「朝日岳」の方面だが、山名は区別できない。 妙高山・火打山の方面だが、山ははっきりと見えない。真ん中の稜線の上から頭を出している丸いピークは「雨飾山」だと思うが、違うかなぁー。 12.05分に頂上到着。熟女三人との今回のパーティ。記念撮影。 登って来た方面。ナナカマドの白い花の向こうに、青海か糸魚川が見える。山は黒姫山。 お腹が空いたので昼食にする。外は暑いので避難小屋の中に入る。2階には何人も居るようだが、1階の机が空いていたので、靴を脱いで入り込み食事。食事後周りを撮影。3等三角点・点名は「しな谷」。2010/12/30.村山治夫君終焉の山と書いた墓碑。一人で食事をしていた結構なお年に見えた男性が、するすると見る間に梯子を登って、屋根上で展望を楽しみすぐ降りてきた。私は前回登って怖かったので、今回は登らぬつもりだったが、それを見て、周りに誰も居なくなったので梯子を登り出した。案外簡単に登れて立ち上がって写真も撮れた。 糸魚川方面。 その少し右側の、火打山・妙高山方面。雲が掛かっている。 朝日岳・白馬岳方面。 親不知方面。 我らが3熟女も無事登頂。皆様度胸がありますね。 13.15分に下山開始。 13.30分に分岐より山姥洞道の方へ入る。直前に単独登山者が降りて行った。心強い。登山路は思ったよりしっかりと付いていた。13.45分に「鳥居杉」。 カタクリの実がいくつも見える。シャクナゲの花も残っていた。「ハクサンシャクナゲ」かも。 14.08分に沢を渡る。ロープが渡してある。左が絶壁になっていて滝だ。滝の上を渡るのだ。渡りきると向かい側の斜面を登って行く。 ぐるりと一回りして滝の見える地点に降り立つ。14.27分。さてこの滝だが、19分前に通った滝の上を渡った、その滝とも思うし、同じ沢のもっと下の滝カも知れない。ナビが不調で良く判らない。「鼓ノ滝」という名前で、山姥が鼓ノ滝の音に合わせて山姥洞の上の踊り岩で舞ったという。 14.45分に山姥洞に到着。 新しい石碑に「民俗文化財 上路山姥の伝説地 山姥洞・踊岩」と書いてある。 大岩の上は平らで「踊岩」 大岩の下に「山姥洞」が空いている。 ユキザサ アズキナシ? 14.52分に下山開始。15.19分に山姥林道終点の広場に降り立った。途中に、30年前に上路から直接登った古道分岐は無かった。今は廃道になったようだ。地図には載っている。 舗装した林道を歩く。 30分歩いて15.55分に車に到着。 麓の上路の集落の中にある「山姥の日向ぼっこ岩」の上に、本物の山姥が座っていた。 ★次項2016年46回登山は、6/12福井の「一乗城山」へ★ |
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1985年07月02日の「謡曲・山姥の洞」探訪記 謡曲に「山姥」という曲がある。都の百萬山姥という遊女は、山姥の山廻りをクセ舞に作って謡って有名である。遊女は善光寺に参拝を志して、越中越後の国境の境川に着く。ここより険阻な上路越えに掛かり、本物の山姥に出会うという話である。 私の大好きな曲である。能楽師の一員として、山姥に興味があり、山姥が住んでいたという上路の山姥洞の探訪に、お弟子の山好きを集めて登った事がある。境川に沿って遡り、上路の村を抜けた先の登山路より徒歩で3時間ほど歩いた。 この川ではないが、途中に深い川があり、橋が無くて渡るのに苦労した記憶がある。 この「山姥の洞」は、富山の能楽師・千章修師に場所と登山口を教えてもらって実行した。先生は自身でお弟子たちと登って記念の「立札」を立ててきたという。 我々も白鳥山の中腹の山姥洞を尋ねて、記念の「立札」を立ててきた。無地の立て札を被いて登り、山の上で署名した。日付を見ると昭和60年とある。もう20年以上も前のことだ。頭の髪がふさふさで真っ黒だ。俺にもこんな時期が在ったのだ。 富山の能楽師・千章修師の御社中の「立札」は太い角棒に墨書してあり、墨が消えないように漆が掛けてあった。私の後ろに写っているのがそれだと思う。 なかなか大変な登山だったと記憶している。 2007年10月25日(木)初登山 山姥洞-頂上-坂田峠 今回はこの「山姥洞」を経由して、頂上の「白鳥山」を目指す。K君に同行を願う。登山路を調べていると、白鳥山の中腹まで山姥林道が出来て、山姥洞までは登り易くなったようだ。小矢部サービスエリアで待ち合わせ。車2台で朝日インターを降り、8号線を走り富山・新潟の県境の境川を遡る。突き当たりの上路の村に8.30分に到着。さらに上路橋立林道を進み、7.8分で右に山姥林道が分岐する地点に到着。直進する橋立林道は工事のため通行止めになっている。右に曲がり山姥林道に入る。舗装してあり快適である。8.45分に坂田峠の下に到着。真っ直ぐ行けば峠の上で、右の巻き道が山姥林道である。この分岐に10台以上置ける駐車場があり、更に山姥林道をちょっと進むと20台以上の大駐車場がある。へぇーこんなに人気の山なのだ。 分岐に車を一台置き、山姥林道を進むと、9.00時に林道の終点に着いた。広くなっており車は10台以上置ける。ここまでは完全舗装だった。 天気は快晴。紅葉も中々のもの。駐車場の突き当りから登山路に入る。緩やかな道だ。途中で前回の上路村から登った道と合流するはずだったが、気付かないうちに山姥洞までたどり着いた。歩き出して30分少々だ。 大きな岩の下が洞窟になっており、山姥の住処ということである。能楽界の大先輩の、佐野萌師の御社中の探訪記念の標識がある。日付けはちょうど1年前である。我々の22年前の標識なんか、もちろん何処にも残っていない。 洞の上は平らな一枚岩になっている。立札に拠れば「山姥の踊り岩といわれ。花盛りの春・紅葉の秋・月夜の夜、近くの「鼓ヶ滝」の音に合わせて、山姥が舞い踊ったという。」岩上に立てば上路の里が一望できる。岩の一段下に江戸時代の仏像が二体在る。 30分ほど休憩して今回は白鳥山を目指す。 洞の先に鼓ヶ滝の矢印がある。10分と書いてある。10.05分に洞を出発、細い尾根をゆく。10.18分に滝が木の間に見えて来た。洞を過ぎた途端に登山路が荒れてきた。あまり人が通らぬようだ。登山路は滝の左を巻くように遠回りして滝の真上に出た。小さな滝である。ここで水を飲む。滝の上を向かい側に渡って登山路は付いている。 やがて急な登りとなり立山杉が次々と現れてくる。国土地理院の地図には、登山路は記入されていないが「鳥居杉」の記入がある。何の事だか判らなかったが、11.10分に「鳥居杉」の札の下がった立山杉の下を通った。鳥居のように下を潜り抜ける杉の木である。 11.30分、尾根上の栂海新道に合流。右に折れ頂上を目指す。登山路は広くなり紅葉のトンネルである。 11.50分、白鳥山の頂上に到着。でかい二階建ての避難小屋がある。小屋の裏手に回ると三角点が在り、小さな頂上広場である。屋根の上が展望台になっている。鉄梯子が掛かっているが怖そうだ。 勇気を出してK君のあとから登る。怖い怖い。展望台にたどり着いても立ち上がることが出来ない。座り込んだまま四方を眺める、まさに360度の眺望である。 まず白馬岳方面。栂海新道は、ここから白馬岳まで縦走路がつづいている。犬ヶ岳・朝日岳・雪倉岳・白馬岳と続いているが一直線に並んでいるので、判別し難い。微かに冠雪の見えるのが白馬だろう。 山と山との間に、白く雪化粧した山が見えた。よくよく眺めてみると「剣岳」である。その肩から「立山」も覗いている。 海のほうは、糸魚川の平野が近い。 西は、遡ってきた境川が見える。あすこから糸魚川までが、親知らずの海岸で平野が見えない。 東は妙高・火打・高妻など、頚城アルプスが見える。山名判別は二人で意見がまとまらない。 お天気が良いのに、誰も登ってこないと思っていたら、富山の青年が二人登ってきた。二人も屋根に上って行った。やはり座り込んだまま四方を見ていた。避難小屋の中を拝見した。小屋の中は綺麗だった。 栂海新道を付けた運動の経緯が張り出されていた。山から海へを合言葉に、有志が何年も掛けて切り開いたらしい。途中に避難小屋を建てたり大変だったらしい。その活動の様子がNHKのドキュメントで放送されたと書いてある。今でも登山路の維持の活動をしているらしい。電動のノコギリが幾つも置いてある。今では全線開通で、後立山連峰縦走で、白馬岳から海まで歩けるらしい。その最後の山がこの白鳥山である。 天気が良くて暖かい。抹茶を頂いたりして、1時間半ものんびりと過ごした。13.18分に尾根を、糸魚川に向かって真っ直ぐ降りる。13.35分、登ってきた山姥コースの分岐を通過。13.45分、山姥平と札の下がった地点通過。14.30分、シキ割と地図に記入されている地点通過。谷の底みたいな感じで、水場がある。 ここからは目の前の山を、また越えなければならない。「金時坂の頭」である。向こう側の「坂田峠」から登って登って、その頂上が金時坂の頭である。この坂田も金時も、山姥伝説から来た呼び名だろう。歌舞伎の世界では、「坂田金時」は山姥の子供と言うことになっている。14.45分に金時坂の頭に到着。ここから長い金時坂の下りとなる。私は下りは苦手である。重い体重が膝にかかり、歩くのが嫌になる。K君いわく、強い(コワイ)ところが金時なのかナ。 15.30分、ようやく峠の車道に降り立つ。平行している峠の旧道に地蔵が一体。案内板に拠れば、「この峠は越中と越後を結ぶ山回りの北陸街道であった。海岸沿道が不通の時は、バイパス道として重要な役割を果たしてきた。」 栂海新道はここを横断して、本当に海まで続いている。 峠を左へ少し下ると車を置いた所に出た。越えてきた金時の頭が見える。車が一台置いてある。頂上で別れた二人の車だろう。山姥林道終点に置いた車まで少し戻り、帰途に着く。 上路の村の中の「山姥神社」に参拝。洞にあった立札に拠れば「山姥は上路の里へ降りて来て、里人を苦しめたが、山姥を神として祀ってからは、すっかり善人と成り、舞い踊って見せたり、老婆に銭をくれたという。」 この岩は民家の間にある「山姥の日向ぼっこ岩」である。昔は「シラミ取り岩」と云ったらしい。山姥が山から下りてきて、日向ぼっこをしていたそうである。また向かい側の民家の土蔵の前に、30cmの岩が2.3個、転がっており「金時のお手玉石」と書いてある。 境川橋詰めの国道八号線に16.55分。朝日インターより高速に乗り帰る。満月が山の方より登ってきた。 「秋はさやけき影を尋ねて、月見る方にと山廻り」謡曲の一節。今頃は山姥が舞っている頃だ。 林道終点より山姥洞まで30分。山姥洞から頂上まで1時間50分。 頂上より坂田峠まで2時間10分。
頂上の三角点。 |
[富山] 中山 1.255.02m (富山県上市町)12 | ||
第2回登山 2018.10.14. 馬場島入口、立山川橋の袂より登り、東小糸谷側に降りる。 第1回登山 2007.11.07. 馬場島入口、立山川橋の袂より登り、東小糸谷側に降りる。 |
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2018年10月14日(日)2回目 馬場島入口-中山頂上-東小糸谷口 剣岳の展望台である「中山」は久しぶりの2度目である。もう10年以上も登っていない。S女子と小松を7時に出発。北陸道立山インターで降り、上市町を抜け馬場島へ向けて、県道46号・県道333号を走る。 小松より2時間、9.00時に馬場島の入口の橋に着く。橋の手前の右側に駐車場がある。 橋を渡った左側にも大きな駐車場があり、「剣岳 馬場島登山口・剣岳青少年旅行村」と書いた大きな標識がある。 上のルートマップ看板の横から登山路に入る。 急坂ではあるがジグザグ道になっており、思ったより歩きやすい。少し登ると剣岳の方が開けた。真ん中の低い所が「大窓」で、右の早月尾根の上の剣岳は雲の中。 「立山杉」の大木が次々と現れる。日曜日で登山者が次々と追い越してゆく。 「大窓」。右の平らなピークは「マッチ箱」というらしい。 急坂を登り切ると「五本杉の平」に出る。平らな尾根を進む。ここからも巨木の杉が次から次へと現れる。5本以上はある様だ。どれもこれも名前が付いていない様だ。それぞれに個性的な名前を付けると人気がもっと上がるだろうなー。 11.30分に頂上到着。20人以上食事中。剱岳は雲が掛かっているが辛うじて見える。今の間に撮っておかないと何時に見えなくなるか判らない。紅葉にはちょっと早いか。 記念撮影
三角点は頂上広場のふちにあり、気が付かぬ人が多いようだ。 頂上広場真ん中の古株に登ったら、海の方が見えた・ 12.20分に下山開始。東小糸谷の方へ降りる。12.40分に、「クズバ山」への分岐を通過。谷迄降りて「東小糸谷」の流れに沿うて降りる。途中で三度流れを渡る。 14.00時に「立山川」の河原に降り立つ。 ぶらぶらと車道を歩き、キャンプ場を抜ける。途中に剣岳への登山口がある。 この標識のの向こうに「剣岳」がそびえているはずだが、下の方しか見えない。14.40分に車に到着。 「立山千年杉」の続く山歩きは、なかなか良かった。 中山「YAMAP」による記録 ■活動日 2018/10/14(日) 08.56-14.43 ■活動時間 5時間24分 Ⓢスタート8.56→2時間27分→中山11.23-12.18(55分)→ 2時間25分→Ⓖゴール14.43 ■活動距離 4.7km ■高低差 563m ■累積標高上り/下り 562m/573m ■次回登山は、10/16別山「チブリ尾根」へ■ 2007年11月07日(水)初登山 番場島入口-中山頂上-東小糸谷口 「中山」は剣岳の展望台として有名である。以前にH君が、メールで写真を送ってきて、今度は紅葉の頃に登りたいと書いてきた。K君も以前から紅葉の頃がお勧めと云っていた。調べてみると、私でも簡単に登れそうなのでK君に案内を頼む。 6.00時に家を出て、6.40分、金沢自宅のK君を乗せて高速道路に乗る。立山インターで降りる。馬場島は剣岳の登山口として有名で、交通標識が完備。迷うことは無い。上市町を通って山に向かう。あとは一本道。途中、早月川に掛かる橋の上で車を留め、剣岳の写真を撮る。心が躍る。 突き当たりの馬場島に、8.50分に到着。「剣岳」の碑があり、「馬場島登山口・剣岳青少年旅行村」と書いてある。馬場島から、こんなに直接剣岳が眺められるとは思っていなかった。 馬場島の入り口、右から流れ込む立山川に渡る橋の袂に、登山口の駐車場がある。先着は一台。辺りは紅葉で美しい。遭難碑の横から登山路に入る。いきなりの急坂のジグザク道である。いきなり大きな「立山杉」が現れて楽しい。 左手に、木々の間から剣岳が見える。急坂のジグザグ道の回り角を、K君が数えている。後で聞いたら、頂上まで回り角は180角あるそうだ。とにかくジグザグの急登である。 それにしても立山杉が多い。ゴツゴツした巨木の杉を眺めていると、力を与えられるような気がする。元気が涌いてくる。 10.20分、尾根の上到着。ここにも立山杉が多い。ここを「五本杉ノ平」というらしい。ここより緩やかな稜線歩きとなり、瘤を2.3越えると突然に中山頂上に到着。10.50分。歩き出して2時間掛かった。 先着は男性2名。丸い頂上の真ん中に木が一本。盛り上った木の根っこ。快晴。剣岳の頂上より右に前剣。それから先は手前のクズハ山に隠れている。クズハ山の右は大日岳だろう。頂上より左にギザギザの稜線が続く。一番下がった部分が大窓。ギザギザにはそれぞれ名前が有る様だ。名前を書いたプレートがあり確認。三角点は頂上の隅、下山口の方にある。 頂上に雪がある。足元から早月尾根が、頂上まで続いている。あそこに登山路が続いているらしい。剣岳はうんと若い頃、立山の方から一度だけ登ったことがある。K君カッコイイ。 二人しかいなかった頂上に、お天気に誘われたか、続々と登山者が到着。30人近くになった。人気の山なのだ。犬まで2匹も登ってきた。 辺りを眺めながら、ゆっくりと昼食。西の方には上市の町の向うに平野が広がっている。360度のパノラマを飽かずに眺める。 2時間も滞在していて、12.45分に下山を始める。東小糸谷の方へ降りる。雲ひとつ無かったのに、この頃から突然にどこからか雲が涌いてきた。この後、あっという間に雲が広がったようで、下に降りたらもう山は見えなかった。 国土地理院の地図に、登りも下りも登山路が記入してある。東小糸谷のこちらの方が楽で短いような気がする。沢を3度渡ると、立山川の広い河原に降り立つ。13.45分、1時間でここまで来た。工事用の橋を渡って、対岸の林道をぶらぶらと車まで歩く。 真っ直ぐ歩けば、20分位で車に着くが、我々は途中の旅行村のキャンプ場で、お湯を沸かして午後のコーヒーと抹茶。結局1時間かかって車に到着。14.45分。 上市町の「アルプスの湯」に入って帰る。 登山口より頂上まで2時間。頂上より小糸谷登山口まで1時間。 |