2005.04.より登山順
[加賀58] 別山 2399.8m (白山市白峰町) チブリ尾根散策 |
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第7回 2021.07.29-30. 砂防新道より南竜小屋泊。別山途中まで往復、砂防新道下山。 第6回 2018.10.16. 市ノ瀬より、チブリ尾根展望地まで往復。紅葉探索。 第5回 2013.08.10-11. 砂防新道より南竜小屋泊。別山よりチブリ尾根を下山。 第4回 2013.06.01. 市ノ瀬より、チブリ尾根往復の、ブナ新緑探索。 第3回 2012.10.30. 市ノ瀬より、チブリ尾根避難小屋往復の、紅葉探索。 第2回 2011.11.01. 市ノ瀬より、チブリ尾根往復の、紅葉探索。 第1回 2006.08.13-15. 砂防新道より南竜小屋泊。別山往復してまた南竜小屋泊。砂防新道下山。 |
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2021年07月29日(木)7回 第1日・砂防新道で南竜小屋泊 「別山」は二度登っている。チブリ尾根からどなたでも日帰りで登って居らっしゃる。私もどうしても登りたくて15年前の2006年に、1日目は南竜山荘に一泊、翌日「別山」を往復してもう一度南竜山荘に一泊、3日目に砂防で下山した。二度目は2013年にH女史と南竜山荘に一泊。翌日別山からチブリ尾根を降りた。南竜を4時に出て市ノ瀬17時着の、13時間の恥ずかしい大記録を樹立している。しかし大満足だった。今回S女史が別山に登りたい登りたい登りたいと言うので、南竜で一泊、翌日S女史が別山を往復してくるのを、南竜で待ち一緒に砂防を降りる計画を立てた。しかも帰りのバスが無くなるのを想定して、別当出合までバス規制のない日に乗り入れる事にした。 別当出合まで自宅より1時間40分ほどで入れる。上の駐車場に車を置く、22.30分。30台ほど留まっている。下の大駐車場は空っぽのようだ。小雨。暑い。何とか寝る。朝、明るくなったら車から人が出てきて出発してゆく。我々も6時に出発。 駐車場から登山口のバス乗り場まで上がる。 建物で、検温と名前記入。トイレを使って長い吊り橋を渡る。年を取るとこんな吊り橋も怖くなる。 ウバユリ ソバナ オオハナウド 一方通行の岩場を登って、ブナ林を登って行く。 7.50分。中飯場。自衛隊のパーティーだな。 ダケカンバ。 覗という地点。谷が覗けたが今日は何も見えない。 ホトトギス ミソガワソウ カニコウモリ サンカヨウの実 センジュガンピ ハリブキ ゴゼンタチバナ キヌガサソウ ヤマハハコ ミヤマキンポウゲ ユキザサ ハリブキ 11.10分。甚之助避難小屋に到着。天気が悪いがベンチで昼食 オンタデが咲いている。 出発。ちょっとガスが晴れた。谷の底が見える。あの辺りが出発地点だな。 バイケイソウ アキノキリンソウ 昼食を取った甚之助避難小屋が見えた。南竜分岐に到着。12.30分。 ヨツバシオガマ イブキトラノオ ハクサンフウロ メタカラコウ エゾシオガマ シモツケソウ イブキトラノオ カニコウモリ テガタチドリ コバイケイソウ イワイチョウ 水平道を行く。南竜山荘か見えてきた。 S女子と静岡の80歳の男性、二人とも花好きだな。 クロユリ シナノキンバイ コイワカガミ クルマユリ レイジンソウ マイヅルソウ みうすぐだ。14.00時。小屋で検温。二段の部屋は一人づつ仕切ってあった。インナーシュラフが必要との事で、買って持ってきた。夕食と朝弁付きで11.000円。申し込みしてある。 一休みしたら晴れてきた。二階のテラスから野営地の上に別山への道が見えた。油坂の頭だな。別山はあそこを越えてゆく。すぐに散策に出掛ける。野営地へ登る橋を渡るとハクサンコザクラの群生地がある。 ハクサンコザクラ ニッコウキスゲ モミジカラマツ テガタチドリ アオノツガザクラ チングルマ 野営地は新しい建物を建て替え中。ヘリがピストンで荷揚げをしている。 ハクサンコザクラの群生地より南竜山荘。17時から夕食。食堂は一人づつ仕切ってある。20時で消灯、真っ暗になる。ヘッドランプ必要。すぐ寝る。 下に続く。 2021年07月30日(金)7回 第2日・別山天池往復-砂防下山 今日はS女史の別山往復の間、南龍ヶ馬場のお花畑でのんびり過ごし、戻ってきたら一緒に砂防新道を降りるつもりだったが、ちょっと欲を出して途中まで同行しようと考えた。 少しでも早く出発したい。朝食は昨日のうちに弁当で貰った。余計な荷物は乾燥室に預けた。5時に出発だ。帰りはここで12時から13時の間に落ち合おうぜ。 霧が立ち込めている。 キンポウゲの咲く道を出発。 橋を渡ってすぐ、野営地を通らない登山道の入口がある。ここから登る。 ミヤマシシウド イワイチョウ チングルマの綿毛 池塘があり日本庭園みたいな所を通る。庭園を抜けると、一度川を渡るために谷の底まで大下りする。 谷底近くまで降りて道端で朝食だ、7.10分。お湯を沸かして貰って熱いコーヒーと味噌汁。豪華だな。 イブキトラノオ。赤谷の源流は飛び石で渡れる。ここから油坂のジグザグの急登となる。油坂はお花畑であり、楽しく登れる。坂の途中でS女史に先へ行ってもらう。頑張って別山迄行ってください。 ベニバナイチゴ マルバダケブキ テガタチドリ ダイモンジソウ オトギリソウ ヨツバシオガマ ナナカマド シラネニンジン ヤマブキショウマ コバイケイソウ ササの花 キバナノコマノノツメ ナナカマド コバイケイソウ オオヒョウタンボク 油坂の頭は過ぎたようだな。なだらかな稜線になった。 ミヤマキンポウゲ コバイケイソウ カライトソウ 少し霧が晴れたぞ。別山の方が見えてきた。ニッコウキスゲ。 イブキトラノオ。 岐阜県側が崖になっている。 御舎利山・別山は雲が取れなかった。 崖は「大屏風」と言われろ地点だろうな。ここまで来たら「天池」まで行くかな。 ミヤマキンポウゲ 男が一人追い抜いて行った。今日初めて遇った登山者。 カライトソウ ダケカンバの細尾根を抜けたら「天池」が見えてきた。 何とか天池までたどり着いたぞ。9.40分。 シラタマノキ ハクサンイチゲ シナノキンバイ アオノツガザクラの群落。 ハクサンコザクラの群生地 クロユリ ミヤマホツヅミ タテヤマウツボグサ クガイソウ コバイケイソウ ?? 下山開始。 コバイケイソウ。 南竜山荘が見えてきた。 ヨツバシオガマ ハクサンフウロ 我ながら足が遅い。12時までに南竜山荘まで戻って居ようと思っていたのに遅れそうだな。 油坂の底の川に着く前にS女史が戻ってきた。うわー早いね。川の横で昼食を食べながら別山の様子を聞く。頂上では晴れて白山が見えたらしい。良かったね。12.40分頃に南竜山荘に戻り着き、預けた荷物をリュックに詰め下山開始。 14.40分頃甚之助避難小屋で雨宿り。小屋の近くで小さな豆粒みたいなランを教えてもらう。小さく出うまく撮れなかった。 ヒメイチヨウラン オオバミゾホオヅキ ウバユリ 別当出合の吊り橋が見えた。まだ遠いなー。 最終バスはとっくに終わった。もう誰も降りてこない。別当出合に車を置いているので心配ないが暗くなってきた。降り坂は老人は辛い。少し膝が痛くなった。吊り橋19.10分。湧水をたらふく飲んで、更に駐車場までふらふらと階段を降りて、19.40分到着。真っ暗になっていたぞー。 しかし別山辺りは、静かで高山植物が多くて実に好きな場所である。 ■次回登山は、8/7加賀里山「粟津岳山」へ■ 2018年10月16日(火)6回 「チブリ尾根」散策-白山展望地まで 別山へ登るチブリ尾根は、ブナの木が多く大好きな道である。ここ5年ほど歩いていない。久しぶりに歩いてみようとやってきた。ブナの紅葉は始まっただろうか。 市ノ瀬の駐車場に7.30分に到着。車は少ない。別当出合まで登る人が多いようだ。駐車場から直接車道へ登ると、すぐ前に別山への道が分岐している。ここは砂防工事の車道である。鎖が張ってあり工事の車がカギを開け閉めして入り込んでゆく。今日は平日なので仕事をしているらしい。橋を渡ると平地であるが林道とは別の登山路となる。一度車道を横断して「猿壁」と云う地点に着く。石のテーブルが置いてある。ここから山に入る登山路となる。 ダイモンジソウ マムシグサ ツリバナ オヤマボクチ ラショウモンカズラ 下の方は紅葉していない。 この登山路のシンボルみたいな大きな桂の木、大きな枝が登山路の上に覆いかぶさっていた木が見つからない。どうもこの木らしく枝が折れたみたいだ。他にも折れた木が多い。台風か?。 10.25分に最後の水場を通過。観光新道に続く越前禅定道の尾根が見える。 11.40分、白山の見える展望地点に到着。今日はここまでのつもりなので大休憩。 白山の頂上は残念ながら雲の中。とうとう雲は取れなかった。 「釈迦岳」と「四塚山」かな。誰一人登山者が通らない。登ってこないし降りてこない。12.20分頃下山開始。 15.20分に「猿壁」に降り立つ。ここからはほとんど平らな道。ベンチで休んでいたら男性二人が上から降りてきた。話を聞くと「別山」を往復してきたという。凄いね。 16.00時にようやく市ノ瀬駐車場の車に到着。8時間以上も山の中をさまよっていたみたいだが大いに満足。 ■活動時間 8時間25分 Ⓢスタート7.34→38分→登山口8.12-8.20(8分)→3時間18分→ 展望台11.38-12.20(42分)→2時間55分→登山口15.15-15.28(13分)→31分→ Ⓖゴール15.59 ■活動距離 8.7km ■高低差 686m ■累積標高上り/下り 752m/729m ■次回登山は、10/20-21長野県「焼岳小屋へ■ 2013年08月10-11日(土日)5回 南竜-「別山」頂上-チブリ尾根下山 第1日目 8月10日(市ノ瀬-砂防新道-南竜小屋) 別山は頂上は一度しか踏んでいない。しかも南竜小屋に二泊をしてようやく頂上を踏んだ。別山は静かで高山植物が多く、また是非登りたいと考えていた。最近チブリ尾根のブナ林散策が大好きになり、避難小屋まで日帰りで往復できた。(もっとも別山まで往復する人はいっぱいいる)。これならば私でも南竜小屋から別山を通って、チブリ尾根を下山できるのかなと思えてきた。距離は長いぞー、と相棒に脅かされたが、H女史から白山はいつ登る?のメールを貰って、別山チブリ尾根を二人で務歩く事になった。 7.00時に瀬女道の駅でH女史を乗せ、市ノ瀬に7.40分。駐車場は満車状態。バスに乗換えて別当出合の吊橋を8.20分に渡り、砂防新道を登る。9.20分に中飯場を通過。子ども連れ登山者が多い。 10.20分頃、ヘリが上空に飛来して救助隊員が降りて来た。なんだろうと思っていたら、すぐ近くの登山路から男性を一人抱え上げて飛び去った。(帰ってから見た新聞記事では、持病のある男性が足がつって動けなくなったらしい) 11.45分、甚之助避難小屋はおそらく満員と思われたので、小屋の少し手前のベンチのある広場で昼食。12.15分、甚之助避難小屋は予想通り人でいっぱいだ。 ここまでの登山路で見掛けた花。名前は保障しません。 ホトトギス ゼンショガンピ ミヤマキンポウゲ オオバミゾホオズキ オタカラコウ ヤグルマソウ ヤマハハコ ミヤマコウゾリナ タカネニガナ 12.50分に、南竜への分岐点に到着に到着。灌木帯を抜けて高山らしくなる。 咲く花も変わってくる。ここから平行な登山路が山肌を辿り南竜ヶ馬場まで続いている。その道筋で見た花。 ヨツバシオガマ ハクサンフウロ イブキトラノオ シモツケソウ カニコウモリ ニッコウキスゲ アカモノ ミヤマカラマツ イワカガミ 14.00時、下の受付で手続きをして、一番上の宿泊尞に入る。南竜山荘も予約が必要になっている。5日ほど前ネットで調べた時は、この日の空き室は残りわずかになっていた。 15.30分、一休みして付近を散策に出ようとしたら、雨が降ってきた。雨を晴らしてテント場の方へ散策に出る。明日の別山への道の確認の為である。 キャンプ場に登る道の左側は、いつもハクサンコザクラが多い。今年も満開でうれしい。 小さくてまことにに可憐な大好きな花である。 チングルマ ハクサンコザクラ クロユリ テガタチドリ オヤマリンドウ ムカゴトラノオ? 17.00に食堂で夕食。朝食分をお弁当でもらってすぐ寝る。8時を過ぎると真っ暗になり、トイレに行くのもヘッドライトが必要。 第2日目 8月11日(南竜小屋-別山―チブリ尾根-市ノ瀬) 小屋の朝は早い。展望台でご来光を拝む人や、別山へ登る人がざざめいて目が覚めた。あわてて我々も用意して、4.00時にヘッドライトを付けて出発。久しぶりの早出。なんと星空だ。一度谷に降りて川を渡り、油坂に上りかかると、少し明るくなってきた。出発した時は星が見えたのに、早くも霧が出て一面のガスの中に入った。 バイケイソウ タテヤマウツボグサ イワイチョウ 6.55分に天池に到着。 腰を下して一休み。霧で何も見えない。残念。 此処より緩やかな登り道となる。飛騨側の尾根を歩くのが多い。時々斜面の下が切れ落ちていて緊張する。足を滑らすと谷底まで落ちる。イブキトラノオの群落。 シナノキンバイ マツムシソウ イワオトギリ ハクサントリカブト サラシナショウマ クルマユリ イワハゼ エゾシオガマ ミヤマホツツジ なんといっても「コバイケイソウ」の大群落。飛騨側の斜面を覆い尽くしている。こんな群落が幾つもある。 ガスで展望は利かないが、足元の高山植物で癒される。 コウメバチソウ ウサギギク ハクサンイチゲ ミヤマダイコンソウ ミヤマリンドウ イワショウブ 御舎利山への分岐にリュックを置いて別山へ登る。20分くらい、8.40分に別山頂上に到着。三角点あり。視界ゼロ。
頂上には誰も居ない。全員一段下の別山神社の石垣の中にいる。10人位か。われわれもここで昼食の予定だったが、展望が無いだろうと荷物を置いて登ってきた。神社にお詣りして荷物まで戻る 分岐点で座り込んで少し食べる。一瞬別山の頂上が見え、声がざざめいたが、カメラを出したらもう見えなくなった。 9.10分に御舎利山の頂上到着。また霧が晴れないかと皆さん待って居たが、とうとう晴れず。西へ向かって小さい尾根の急坂を降りる。直ぐ灌木帯に入りジグザグの急坂が続く。 下の方に避難小屋が見えるのになかなか近くならない 一度降ってからまた登る感じ。 カライトソウ ミヤマダイモンジソウ オオシラビソ ハリブキ クサイチゴ 11.00時に避難小屋に到着。昼食。別山と御舎利山がちょっと見えた。ここから先は歩いた事がある。なだらかだが距離は長い。長い。 13.10分に展望台で一休み。14.25分に水場で水をたらふく飲み一休み。 ミヤマホツツジ ハクサンシャジン アザミ ヨツバヒヨドリ ジャコウソウ ヒメシャジン ブナ林をゆっくりと降りる。ゆっくりとしか歩けない。大木に15.25分。 大木に16.20分。 17.00時にようやく市ノ瀬駐車場が見えてきた。途中で下山者全員に追い抜かれた。日帰り登山者にも追い抜かれた。何となんと、南竜の小屋より13時間も掛かった。予想はしていたがちと恥ずかしい鈍足である。それでも二人ともすこぶる元気。白峰の温泉に入って、満足して帰宅。花も50種類以上見かけた。 |
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2013年06月01日(土)4回 「チブリ尾根」散策-避難小屋手前まで やっちんさんの「稜線からの便り」を読んでいたら、相変わらず精力的に「白山」方面を歩いていらっしゃる。ブナの新緑が良い良いとおっしゃる。私もブナの新緑が見たくなった。時期も遅くなったし高い所まで行けないが、少しは雰囲気だけでも味わえるかと「チブリ尾根」を歩こうと出かけてきた。昨日N氏に、明日チブリ尾根を探索予定とメールしたら、明日はボランティアで「市ノ瀬ビジターセンター」詰めているからお寄りください、と返事が来た。 市ノ瀬のちょっと手前に「白山展望地点」が出来ていた。アップにしたら御前峰と大汝峰が見える。 8.30分に市ノ瀬に到着。ビジターセンターに寄ったら、まだN氏は来ていなかった。チブリ尾根は雪が消えて歩きやすくなった、と情報を頂く。駐車場で女性3人支度中。チブリ尾根らしい。駐車場は車数台のみ。別当出合まで車で登ってしまう人が多いようだ。 駐車場で靴を履きかえ、いつもの林道を歩き出す。 猿壁と云う登山口辺りで「ラショウモンカズラ」を見付ける。けっこう大きな花だった。 「ホウチャクソウ」 「ニリンソウ」 「サンカヨウ」も多い。 「ユキザサ」も咲きだした。 「シライトソウ」? 下の方のブナは、新緑を通り過ぎて、色が濃くなっている。三人の女性パーティが追い越してゆく。小屋までとの事。 10.00時。いつもの大きなカツラの木を通過。10.35分に水飲み場で休憩。 11.30、展望地点に到着。「白山」は、まだら模様。 この時期でも白山登山者は大勢いそうだ。 アップにすると山頂の神社が見える。 今日はこの展望地点までで良いと思っていたが、もう少し登る事にした。 この辺りから、ブナの新緑となる。 柔らかい緑が何とも言えない。 「釈迦岳」が見える。 やがてブナ林が過ぎ、「ダケカンバ」地帯に入る。「大長山」らしい。3人パーティが降りて来た。小屋まで行ってきたらしい。 登山路は山の斜面を遠回りする地点に差し掛かる。残雪と倒木が多くなる。時間も12.30分になった。小屋までを諦め、昼食を食べて13.00時に下山開始。 「ムラサキヤシオ」と云うツツジだと思うが。 「イワナシ」 3人パーティが登ってきた。今日は避難小屋泊まりとの事。羨ましいね。 ひたすら長い尾根を降りる。三時間半も独りで歩き続け、16.30分に駐車場に到着。N氏が駆け寄ってきた。ボランティアの時間は、9時過ぎから15時半までらしい。仕事が終わって1時間も心配して待ってくれていたようだ。すみませんでした。 |
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2012年10月30日(火)3回 「チブリ尾根」散策-避難小屋まで 去年も今頃、「チブリ尾根」を散策して良かった。今年も歩こうと思っていたら、S女史が行きたいと云ってきた。そういえば去年は女史は不参加だった。避難小屋まで登ろうと云う。避難小屋の標高は1900m位だから、標高差は1000mをちょっと越す。うわー大変だと思ったが、行けるところまで行けばよいと出かけた。天気予報は悪い。午後から急激に悪化の予報。雷雨かもの予報。 6.20分に、加賀ゆめのゆで彼女を乗せ出発。白峰の「御前荘」の前の道路から「白山」が見えた。ここの露天風呂から白山が見えるが、下の道路からでも見えたのは初めてだ。秋は空気が澄んでいてはっきりと見える。 その先で「別山」も見えたので、車を止めて写真を撮った。手前の広い尾根が「チブリ尾根」らしい。白山が雲に隠れる前に登りたいものだ。 7.30分に市ノ瀬の駐車場に着いた。夏ならば満車だが今日は空っぽ。 猿壁と云う標識から登山路に入って行く。 ここからは、ブナの大木が現われる道を登って行く。 8.35分、大きなカツラの木の下を通る。 紅葉が段々と濃くなってくる。 周囲全部が黄色い中を登って行く。 「水飲場」まで行って休憩のつもりが、なかなか到着しないので、9.10分、紅葉の中でコーヒータイム。 9.25分、休憩より5分ほど登ったら水飲場だった。 10.15分、前回の到着地点の、御前峰の見える展望地点に到着。まだ雲が掛かっていなくて、良く見える。 慶松平の下の岸壁が、紅葉でいい。 今年登った「釈迦岳」も近い。 少し腹拵えをして、避難小屋に向けて出発。 ここからは初めて歩く道。少し右へ廻って、森林限界を抜けたら、西の方が開けてきた。「大長山」と「赤兎山」が見える。 ここまで来ると、ダケカンバが葉っぱを落として、真っ白のガイコツになっている。 右に大回りして、笹の斜面をジグザグに登ると、平坦になり、11.50分、避難小屋到着。この小屋は遠くからいつも眺めていたが、訪れるのは初めて。小屋の中は床を張り替えて真新しい。 小屋に入って昼食。まだ雨は降りださないが、曇ってきた。 ゆっくりは出来ない。12.20分に下山開始。 遠くに「市ノ瀬」の建物が見える。あそこから登ってきた。あそこまで戻らなくてはならない。 降りの方が、登りよりも紅葉が良く見える気がする。 市ノ瀬駐車場の先の、橋を渡るとき見える砂防の滝を上から望み、 15.50分、駐車場に到着。 |
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2011年11月01日(火)2回 「チブリ尾根」散策-白山展望地点まで 白山には何回も登っているが、チブリ尾根から別山を通るコースは長くて、私には無理なので、まだ通った事が無い。ここのブナ林は素敵だと聞いているので、一度は歩きたいと思っていた。今年の紅葉はなんとなくパッとしない感じだ。暑くなったり寒くなったりと、天候のせいだろうか。チブリ尾根のブナの紅葉はどうだろう。もう盛りは過ぎただろうが、相棒とN女史を誘って探索に出掛ける。 7.30分に瀬女道の駅に集合。8.05分には市ノ瀬に着いた。大駐車場のすぐ横から、別山道の林道があるので入り込んだら、すぐ通行止めがあった。番人が居て工事車両しか入れない。戻って駐車場に車を置く。8.15分頃から歩き出す。番人に挨拶して舗装道を歩く。広い地形に出ると左に、登山路の入口があり表示がある。登山路を7分ほど歩くと舗装路を横断する。さらに7分歩くと広場に出る。「猿壁・別山8K・避難小屋5.2K・市ノ瀬1.4K」の標識があり、いよいよ登りになる。8.40分。 緩やかな手入れのされた登山路を登って行く。大きなブナの木が何本もある。 9.25分。「別山7K・避難小屋4.2K・市ノ瀬2.4K」の標識を通過。赤いモミジも混じり紅葉が綺麗になってきた。 10.00時に水飲場に到着。「水飲場・別山6.2K・避難小屋3.4K・市ノ瀬3.2K」の標識がある。30mほど下がった所に小川が流れている。ここで相棒K君に抹茶を点てて貰って、抹茶休憩。和菓子を食べて抹茶は美味しい。20分程休憩。 一度右に回り込み、チブリ尾根を通るようになったら、10.30頃より左に「白山」がちらちらと見えるようになった。単独の登山者が降りてきた。もうしばらく登ると、白山の良く見える展望台があるとの事だ。 11.05分、展望地点らしい所に着いた。「別山4.9K・避難小屋2.2K・市ノ瀬4.5K」の標識がある。目の下に別当出合が見える。別当谷を隔てて白山が聳えている。私の登山は登る事より楽しむ事優先。今日はここで白山をゆっくり眺めて、昼飯を食おうという事にした。 観光新道が見える。 目を凝らすと、頂上に、神社奥ノ院が見え、観光新道に殿が池避難小屋が見える。 白山の左は「白山釈迦岳」。良く眺めて、来年の夏挑戦してみよう。手前の「天井壁」の上の細尾根は「越前禅定道」。観光新道から「指尾山」、六万山と、怖い思いをして降りた事がある。 コーヒーも入れて貰って飲んで、この先の登山道を探索に出掛ける。「別山4.7K・避難小屋1.9K・市ノ瀬4.7K」の標識を過ぎ、さらに登って行ったら、今日二人目の単独登山者が降りてきた。見晴らしの良い所無いですか、と尋ねたら、避難小屋近くまでは、現状の木の間から見える位らしい。しかも小屋まではまだまだ遠いらしい。諦めて戻る。 12.35分下山開始。朝と太陽光線の関係で、ブナ林の紅葉が際立つ。 登山路のカツラの木、横に並んでもらったら、凄い大木だ。 満足して下山。急坂が無いので、私にはチブリ尾根散策は丁度良い。14.45分頃車に到着。 駐車場前の白山温泉永井旅館で入浴。楽しい一日でした。 |
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2006年08月13日(日)-15日(火)初登山 南竜-「別山」頂上往復 白山には何度も登っているが「別山」は初めてである。白山に登っていると、どこからでも望める。どっしりとした山容だ。白山を登った後、南竜小屋に泊まり、翌日小屋より登って、チブリ尾根を市ノ瀬に降りるのが普通のようである。膝が弱い私には、あの長い標高差2000mのチブリ尾根を降りる自信が無い。去年登った仲間も10時間掛かって、長くてへとへとになったと、のたもう。そこで考えたのが今回のコースだ。白山頂上を省き1日目は南竜小屋まで。2日目は小屋より別山往復でもう一泊。3日目はそのまま下山の予定。なんとも恥ずかしい老人向きコースだ。まあ本物の老人だから仕方がないか。 第一日目、朝7時に自宅を出て、お盆の日曜、道路はスイスイで8時10分にはもう市ノ瀬に到着。ところが下の広い駐車場が満杯で、ずーっと上の長い六万橋を渡った所の駐車場に入れられた。ここも満杯に近い。今回は単独行、いつも同行願っているK君は、お盆の間に天候を見てご家族と白山登山の予定だとか。 シャトルバスに乗り換えて別当出合へ。トイレに入って、8時50分より歩き出す。今年は大雪と長梅雨のため長い間市ノ瀬まで入れなかった。観光新道も先ほどようやく通れるようになったようだ。長いつり橋を渡って、砂防新道を登る。2.3年前土石流でつり橋が流れ、今では川より随分高い位置に掛かっている。 9時35分、歩き出して45分で中飯場に到着。なんとK君一行と遭遇。K爺さんは娘さん夫婦と孫3人のリーダーである。ここから甚之助小屋まで抜きつ抜かれつ。美味しいトマトをご馳走になる。 甚之助避難小屋に11時30分到着。昼食をとる人で満員である。我々も昼食をとる。 少しでも荷を減らしたいので、コンロも持ってこなかった私は、お湯を分けて貰いコーヒーを飲む。 ここでまた昨夜一緒にマージャンをしていたH君と遭遇。朝5時半出発と聞いていたので、遇わないと思っていたが、ゆっくりと食事をしていたらしい。 私も30分くらい休んで出発。12時半に黒ボコ岩への道と、南竜への道の分岐に到着。ここまで来ると俄然高山植物が多くなる。登ってきた方面が開けて、オタカラコウの咲く斜面に避難小屋の赤い屋根、登り口の別当出合いが見える。シモツケソウ、ハクサンフウロ、モミジカラマツ。 ここからは水平の歩道になる。ぐるりと弥陀ヶ原のすそを回り込むと南竜ヶ馬場が見えてくる。今日の泊まりの南竜山荘の赤い屋根も見える。今年は積雪が多かったので花の時期が遅く、お盆の今が満開の感がある。 13時20分、南竜山荘到着。歩き出して4時間半。私としてはまずまずのペース。 一休みして花探索に出かける。夕食は5時からだ。時間はたっぷりある。 今回の登山で撮ってきた花たち。名前は間違えているかも知れない。 クロユリ ハクサンコザクラ ニッコウキスゲ シモツケソウ モミジカラマツ イワカガミ イワハゼ タテヤマリンドウ イワイチョウ チングルマ チングルマの実 ウメバチソウ コバイケイソウ ハクサントリカブト クモマニガナ ハクサンイチゲ ミヤマダイコンソウ ヤマハハコ マイズルソウ ツルリンドウ オオバミゾホオズキ ゴゼンタチバナ シナノオトギリ タテヤマウツボグサ タカネマツムシソウ ハクサンフウロ カライトソウ ハクサンオオバコ サラシナショウマ ウサギキク イブキトラノオ 南竜山荘は静かで好きな小屋である。おまけにトイレが洋式水洗、それに温水のウォッシュレットである。まことに有り難い。午後8時に消灯で真っ暗。こんなに早く寝ることは珍しい。 第二日目、朝早くから出発する人たちがある。小屋の前で食事を作って出発してゆく人もいる。小屋の食堂は6時半でなければ開かない。少し遅いような気がするが仕方ない。6時45分出発。南竜庭園の木道を通り過ぎると、谷を隔てて目の前に油坂のジグザグ登山路が目に入る。あの頭を越えてゆくのだ。稜線の向うに御舎利山の頂きが見える。別山はその先で見えない。中々遠い。 一度谷に降りてジグザグ道を登りだす。こちらへ登る人は少なく静かである。振り返ると白山御前峰が大きい。陰になっていた南竜山荘も見えてくる。目を凝らすと、室堂も見える。お花畑の中を登っているような感じだ。 8時に油坂の頭に到着。前方に思いがけない景色が現れる。別山までは緩やかな尾根歩きと考えていたのに、細い尾根と岐阜県側の崩れた荒々しい光景。越えて行かねばならない幾つもの瘤。地図を見ると「大屏風」という場所らしい。 8時25分、天池に到着。小屋より1時間40分掛かっている。小さな池の回りにハクサンコザクラ。岐阜県側の斜面にマツムシソウ、ニッコウキスゲ、ハクサンイチゲ。気持ちの良い場所である。ここより一度下って岐阜県側が崩れたピークを目指す。登山路が時々崩れかけの斜面近くに出て肝を冷やす。 振り返ると白山頂上に雲が掛かってきた。細い尾根を後ろからパーティが登ってくる。 頭に登り切ると今度は石川県が絶壁である。登山路は岐阜県側の斜面についている。お花畑の斜面をゆっくりと登ってゆく。 ようやく御舎利山が目の前に大きくなった。頂上へ直登する道は封鎖されていて、横に巻いて御舎利山と別山の鞍部に出た。直進すると別山、チブリ尾根へは右に御舎利山へ登って頂上を通り降りてゆく。 ここからはほぼ水平で、向うに別山の頂上が見える。直進すると15分くらいで別山神社の前に出た。神社の後ろが頂上である。 10時10分に頂上到着。南竜小屋を出発して3時間25分。私としては予定通り。ここでうんと滞在するつもりだ。どっしりと腰を下ろして昼食にする。頂上には4.5人滞在している。 残念ながらガスが掛かって来て見通しが悪い。一瞬尾根続きの三ノ峰が見えた。大きい山である。ここから続いている登山路が見える。降りてゆく登山者が見える。チブリ尾根を降りる登山者も見える。神社の石垣の上をオコジョが走り回っている。写真を撮りたいが一瞬も止まることなくどこかへ消えてしまった。 1時間15分も頂上に居た。どっぷりと山に漬かっていた。時々人が登ってきて、また降りていった。最後にコリー犬を連れた仙人みたいな老人が、三ノ峰の方より登ってきた。 それと入れ替わりに、ゆっくりと下山にかかった。11時25分に頂上を出発。お花畑を楽しみながら降りる。 この時間になると登ってくる人も、追い抜いてゆく人もほとんど居ない。まことに静かな山である。一人だけ登ってきた登山者が、人に逢うのは珍しいですね、と挨拶してきた。最後の谷でたらふく水を飲み、小屋にたどり着いたのは14時55分。登りと同じく3時間半も掛かっている。飲めないくせに缶ビールを買って飲む。まことに満ち足りた気分だ。 第三日目 今日も晴れ。昨夜は別当出合いで倒木の為、林道不通のアナウンスが掛かった。が今朝開通したらしい。6時半の朝飯を食べてすぐ下山に掛かる。昨日歩いた「油坂の頭」より「別山」までの稜線が見える。 前方の別当出合いの上に「大長山」が大きく見える。この間登って白山と別山を眺めた山だ。峰続きは「赤兎山」その上は「経ヶ岳」だと思う。 9時45分に別当出合着。2時間45分で降りれた。車を置いた駐車場は私の車だけポツンと残っていた。山で2泊もする人は居ないと見える。 白峰の温泉に入って着替えて帰る。それでも昼過ぎに家に入れた。今回の別山はまさに花の山旅。今年の大雪で花の時節が、お盆のこの時期にずれ込んだみたいで、まことにラッキー。 |