加賀の里山逍遥
 2005.04.より登山順
地図に名前のない山宿ノ岩山と入道山白山市河内町



①「宿ノ岩山」       ②「入道山」は下の項です

[加賀64]  宿ノ岩山(北の峰) 890m (白山市河内町)
第5回 2014.06.08. 登り、犀鶴林道途中より、奥獅子吼山手前で板尾方面に入り、「宿ノ岩山」を往復する。
第4回 2010.06.12. 登り、犀鶴林道途中より、奥獅子吼山手前で板尾方面に入り、「宿ノ岩山」を往復する。
第3回 2009.05.09. 登り、小板尾谷より蛇巻岩へ。「宿ノ岩山」経由で不動滝へ降りる。
第2回 2008.05.29. 登り、奥獅子吼手前より。「宿ノ岩山」往復して、不動滝へ降りる。
第1回 2006.11.25. 登り、板尾不動滝コース。
「宿ノ岩山」経由で蛇巻岩より小板尾谷へ降りる。

  2014年06月08日(日)5回 犀鶴峠より「宿ノ岩山」往復



 この時期、なんとなく藪っぽい低い山ばかり歩いている。そんな山がなんとなく好きだ。今回は、S女史がまだ歩いていない、奥獅子吼からの
「宿ノ岩山」を歩く事になった。メールで呼びかけてH女史も参加。



 8.30分に「道の駅しらやまさん」でH女史を拾って、犀鶴林道を上る。北陸地方が早くも梅雨入りしたとの事であるが、雨は余り降らない。犀鶴林道は予定通り峠の上までスムーズに登れた。8.50分。日曜なのに一台も留まっていない。金沢方面はここから先は通行止めになっている。9.00時に峠の上から奥獅子吼に向かって歩き出す。この道はのんびり歩けるので好きだ。






 ツツジ            ササユリが咲き掛け      道脇の小沼のカエルの卵



 ナルコユリ          白いニガナ          ヤマボウシ



 フタリシズカ         オウレン           ツクバネウツギ




 10.00時に板尾方面への分岐に到着。この時期の最大の敵は「毛虫」。上から糸にぶら下がってスーッと降りてくる。私は一番後尾を歩いているので、被害は少ないが、前からワァーとかキャーとか聞こえてくる。分岐で休憩。身体に着いた毛虫を取り合う。


 ここから板尾方面へ入る。「注意・道険し」と書いてある。ずーっと降って行く。道険しと云う程の事は無い。




 シライトソウ         コケイラン          ツクバネソウ




 尾根道で登ったり降ったり、ピークを幾つも越えて行く。昔は鉄塔があったが、今は撤去されて深い草薮になっている。ピークで左手が開けてくる。近くのピークはこれから登る宿ノ岩山らしい。








 鉄塔は4本ほど遇った筈だが。








 最後の鉄塔があった辺りで、板尾の方から多人数のパーティが登ってきた。この山で登山者に遇うのは珍しい。同じ小松の「小松ブルーベル山の会」の皆様らしい。皆様ベテランばかりで、板尾から鶴来の樹木公園へ降りられるようだ。11.20分。





 11.30分にピークより降りて、板尾からの登山路との交差点で、コーヒー休憩。H女史はコーヒーにうるさいだけあって、まことに美味しい。










 12.00時に「宿ノ岩」を通過。






 12.25分に
「宿ノ岩山」に登り着く。気持ちの良いブナ林。昼食。私はこのピークを「宿ノ岩山」と勝手に命名してあるが「北の峰」書いてあるのも見る。











 座っていて上を眺める。










 今日の仲間三人で記念撮影。13.10分下山開始。同じ道を戻る。





 
「宿ノ岩」に文字らしきものが刻んである。読めないが落書ではなさそう。もっと昔のものか。





               ユキザサ終わりかけ       地面の上小さい花






 あまり人が歩かないのか、笹に覆われた所もある。










 霧が出てきた。







 15.45分に犀鶴峠の車に到着。高低差は無いが距離は結構長かった。15.00頃途中ですれ違った、二人組の車と思われるのが残っている。奥獅子吼山だけなら遅くからでも登れる。






   



  2010年06月12日(土)4回 犀鶴林道より「宿ノ岩山」往復



 仕事が忙しくてページに乗せる暇がなかった。おまけにパソコンの調子が悪くなり、ついに動かなくなった。直してもらおうと思ったが、直らないといわれ途方に暮れた。おまけに新しくした機械の、ウインドス7は、今までのホームページビルダーに対応していない。ネットに流れている自分のページを張り付けて、なんとか元に戻りつつある。それでも無くなってしまった物もある。弱った、どうしょう。






 8.30.鶴来の国道沿いの、「道の駅しらやまさん」で待ち合わせ。相棒とN氏とN女史の4人パーティ。すぐ犀鶴林道を登る。8.45.林業試験場からの登山路が横断する地点に車を置く。道が広くなっており、歩行者注意の標識がある。









 犀鶴林道からは、「ウツギ」の先に扇状地がよく見下ろせる。








 9.05.奥獅子吼への縦走路に合流。「ナルコユリ」がぶらぶらと花を下げている。










 前回歩いた5/15には、「カタクリ」が満開だったが、今はすっかり実となっている。








 これは「アケビ」の花?。度忘れ、思い出せない。










 9.40.板尾方面への分岐地点。奥獅子吼山へは登らず、ここから
「宿ノ岩山」を目指す。








 登山路はちゃんと整備してある。刈り払いもしてある。「シライトソウ」が咲いている。









 10.00.ピークの鉄塔跡を通過。2年前に通った時は鉄塔があった。今は土台のみ残る。









 10.05.二つ目の鉄塔跡通過。ここも撤去されている。大きな鉄塔をどうして撤去するのだろう?。









 「ホウノキ」の大きな花が見える。










 三つ目の鉄塔跡で、日差しを避けて「抹茶休憩」








 大きな片鉄塔も撤去されている。見晴らしがよくなった。すぐ下の分岐を左に折れる。11.10.
「宿ノ岩」と呼ばれる岩に到着。字が彫ってあるが読めない。









 11.30.
「宿ノ岩山」の頂上に到着。頂上はブナ林である。その真ん中に陣取って昼食。涼しくて気持ちがよい。








 ここのピークは地図に名前がない。三つのピークが並んでいて、縦走路が続いており、その真ん中のピークで一番高い。近くに宿ノ岩があるので、私は勝手に
「宿ノ岩山」と名付けている。ピークらしいピークでないので、昔に提げた標識の下で、N女史が登頂の記念撮影。ところで、宿ノ岩山のプレートに「北ノ峰」の書き込みがある。このピークには、北ノ峰という正式名があるのかも知れない。









 50分滞在して、12.20.元来た道を下山開始。「ツクバネソウ」







 これは花が、一本ずつ立っているから「ヒトリシズカ」かも知れないぞ。(一本でもフタリシズカらしい)









 白い蝶に見えるのはアジサイの一種かな。


 14.30.車を置いた、犀鶴林道に降り立つ。


 奥獅子吼に登山の折、時々こちらに足を延ばしてもいいなと思った。






  2009年05月09日(土)3回 板尾-蛇巻岩-「宿ノ岩山」-不動滝





 
「宿ノ岩山」はあまり人が登らないようだ。そのぶん適当に藪っぽくて、いろんな花に逢えそうな気がして、好きな山だ。9.00.に板尾の村から土砂採取場への道を入る。突き当たりで、広くなった川のふちに車を置く。ここから先は土砂際採取場のダンプ専用路が上へ登り、川沿いの林道は鎖で錠が閉まっている。土地の人は鍵を開けては入れるようだ。鎖をまたいで林道に入る。子供連れの散策の人が先を行く。







 200mほど歩くと左に林道が分岐している。ここを曲がる。前方の稜線にピークが見える。右のピークが蛇巻岩の有るピークだろう。1kmほど入ると、右に分岐の道がある。









 その先20m位先の右の木に、立て札が下がっている。「蛇巻岩登山口」。もう一枚は「駐車場まで1200m」。   9.25.この登山路に入る。杉林の中のジグザグ道で、すこぶる急勾配である。







 きんぽうげ「キツネノボタン」と思われる。











 10.30.杉林を抜けようやく、道も緩やかになってきたので、K宗匠に抹茶を点ててくれるよう頼む。急坂でいっぺんに疲れが出た。







 「チゴユリ」「ユキザサ」。これは「ウワミズザクラ」の花だろう。「ヤブレガサ」もある。











 大きな岩がごろごろしている地点に達したら、蛇巻岩に出た。11.15。







 蛇巻岩には登れないが、隣の大きな岩によじ登ると、登ってきた方面が見下ろせる。目の前の山は、笠山かもしれない。今度登ろうと、いろいろ情報を集めている。








 登山路は大きな岩の間をあちこち周るが、迷わぬように所々ロープが張ってある。ここから稜線となり一度下って次のピークを目指す。









 12.00.三っつあるピークの、真ん中ピークに到着。ここが最高地点で、私が勝手に「宿ノ岩山」と名づけた。三角点は無いが地図には標高が記入してある。山の名は無い。三っつのピークをまとめて、俗に宿ノ岩というのだろう。ここに
「宿ノ岩山」と言う山名札を提げた。







 この最高地点の頂上は、ブナの林である。下刈がしてありゆっくりとくつろげる。ブナは新緑の若葉が芽吹き、実に気持ちが良い。今日は暑いくらいの陽気で、ゆっくりと昼寝がしたいくらいだ。下から見上げるブナの新緑はいい。一時間ほどゆっくりと食事を作って過ごす。








 13.00.出発。三番目の鉄塔のあるピークを目指す。「キクザキイチゲ」の青いのが咲いている。だいぶ降る。










 13.20.この鞍部にある
「宿ノ岩」に着く。大きな岩に字が彫ってあるが読めない。この岩に宿ノ岩の木札が掛かっている。近くにも大岩がごろごろしている。記念撮影。本日は三名。N女史は仕事が入って不参加となった。







 リンドウを見つけた。リンドウは秋咲くものと決め込んでいたが、春咲くリンドウもあるのだ「ハルリンドウ」と言うらしい。










 13.50.三番目の鉄塔のあるピークに到着。登山路は下を巻いているが、リュックを置いてここまで登ると白山がバッチリと見える。








 この鉄塔は使われていない。電線が奥獅子吼の方から続いているが、この先は電線が出ていない。鉄塔の向こうに金沢犀奥の山が見える。奥獅子吼への登山路が続いている。








 14.00.リュックまで戻り下山開始。南に方向を変え尾根を降りる。ずいぶん先で左に急坂を谷へ降りる。大きな一本杉に出る。後は小川を何度も渡渉しながら降る。去年この道で「キンラン」と「ギンラン」を見かけた。今年もと期待をしていたが見かけなかった。ちょっと時期が早かったのかも知れないな。この白いのは「わさびの花」のような気がする。ワラビを取りながら歩く。







 この道が結構長い長い。谷川から外れて右の急斜面の悪路を降る。土砂採取場が覗ける所がある。滝の落差を降りる悪路は、この間の取立山の大滝の横みたいだ。滝の傍は急な悪路が多い。15.45.ようやく滝の下に到着。さっきまで渡渉を繰り返していた小川が、この滝になって落ちている。


 ここから車までは7.8分だ。16.00車に到着













 地図を付けてみたが大分不正確である。参考に留める事。



























  2008年05月29日(木)2回 犀鶴林道-「宿ノ岩山」-板尾



 
「宿ノ岩山」は晩秋に一度だけ登ったことがある。快晴で素晴らしかった。今度は緑の季節に登ってみたいと考えていた。「奥獅子吼山」に登ると頂上の手前に分岐があり、右に「板尾方面・注意!道険し」の標識がある。注意!道険し、が気に係かるが、一度歩いてみたいと思っていた。奥獅子の頂上から覗くと、瘤が幾つもある尾根が続いている。ピーク一つ一つに鉄塔が建っている。相棒と相談して、この「板尾方面・注意!道険し」の道を歩く事にした。相棒もまだ歩いていない道だ。犀鶴林道の途中より登れば、標高が稼げると胸算用した。4月20日に奥獅子吼山に登ったとき、犀鶴林道を歩いて登ってきた人に遇った。林道が土砂崩れで不通だと言った。あれからひと月以上経っている。もう林道は開通しているだろう。




 8.30分に、「道の駅しらやまさん」で待ち合わせ。まず彼の車を「宿ノ岩山」の板尾村の登山口に置く。「不動滝・宿ノ岩登山口」の標識があり、広場がある。8.50分、また戻って犀鶴林道を上り出す。通行止めの標識も無く、バリケードも開いている。9.15分、突然の通行止めのバリケードに出くわす。しょうがないので車を置き、9.20分歩き出す。しばらくで土砂崩れの場所を通る。合計4箇所の崩壊場所を通り、9.50分に樹木公園に下る分岐に到着。ここに車を置く予定だったのだが、ここまで30分余計歩かされた。






 犀鶴林道を横断する登山路に、「歩行者注意」の標識があり、登山者の姿が書いてある。この珍しい標識から登山路に入る。20分で尾根上に出る。右に奥獅子吼山の方へ進む。10.50分、宿ノ岩への分岐点に着く。休憩場所が無いので、奥獅子吼の方へ少し進んだ、避難小屋跡で恒例の抹茶を一服。20分休憩。霧雨。ガス。








 こんな花が咲いている。名前判らない。
【ハンショウズル、かも知れない】









 11.10分、「板尾方面・注意!道険し」の標識より入り込む。道は整備されている。最近笹を刈った痕がある。









 見通しは利かないが気持ちの良い縦走路で、花が多い。これは「シライトソウ」









 アップダウンも、考えていたよりは緩やかである。これは「フタリシズカ」









 送電線鉄塔を4つ越す。大きなピークごとに鉄塔がある。今は使われていない鉄塔のようだ。鉄塔の広場に出ると、その先の登山路の出口が判り難くて探す。3つ目の鉄塔は赤く塗ってある。この花は何だろう。







 12.05分、4番目の鉄塔に着く。宿ノ岩山は三つの頂上がある山の総称である。ここが鉄塔のある第一ピークだと思ったが様子が違う。前回はススキに覆われ奥獅子吼への登山路が判らなかった。今は綺麗に切り払われ、奥獅子吼からの道はすんなりと鉄塔の下にたどり着いた。しかしやはりここが第一のピークだった。







 鉄塔から少し降りたら板尾からの登山路合流した。前回と同じ分岐でお湯を沸かして昼食にする。薄日が差してきて雨の心配は無くなった。


 13.10分、荷物を残して第二の頂上(最高地点)への往復に出かける。一度鞍部に下りる。この鞍部に大きな岩があり、「宿ノ岩」と呼ばれている。経文のような字が彫られている岩もある。







 13.55分、第二の頂上(最高地点)にたどり着く。ここはブナの林になっている。霧で何も見えない。隣の奥獅子吼山も見えない。しばらく居てすぐ戻りに掛かる。










 途中で奥獅子吼山の鉄塔が見えた。14.40分、昼食場所に戻り荷物を持って下山開始。








 途中見慣れない花を見かける。「ギンラン」らしいと相棒はいう。










 尾根を降り鞍部より、左に斜面を降りる。振り返るとさっきまで居た、第一頂上の鉄塔が見える。一本杉を過ぎ谷底まで降りたら、小川沿いの道となる。小川を右に左にと渡りながら下ってゆく。









 小川はやがて滝となるので、登山路は迂回している。このあたり道が悪い。大きな土砂採掘場の側を通る。16.30分、不動滝の下に到着。なかなか立派な滝である。ここより10分ほどで登山口まで着く。











 登山口から滝までは橋も新しくなりよく整備されていた。途中又も見慣れぬ花を見つけた。これはどうも「キンラン」らしい。16.45分、登山口の車に到着。犀鶴林道途中に置いた車を取りに行く。この間20分。






 鈍足記録。犀鶴林道途中登山口より奥獅子吼山避難小屋跡まで60分。板尾方面分岐より鉄塔頂上まで75分。最高地点頂上まで往復90分。ここより登山口まで120分。






  2006年11月25日(土)初登山  板尾-「宿ノ岩山」-蛇巻岩-板尾



 「宿ノ岩山」と言う山は無い。私が勝手に着けた名前である。頂上付近に経文などの文字を刻んだ宿ノ岩という岩があるからである。このあたりは白山に登る修験者が修行をした場所なのだそうだ。ここからは獅子吼高原までは峰続きで登山路もある。


 獅子吼高原にあった案内板に「白山を開山した泰澄大師の伝説として、泰澄が白山の登山口として現在も麓に祠が残る『白山堂』の場所で、一夜祈祷修験した。それから白山を目指す尾根伝いに、奥獅子吼にかけて『仙の堂』『胡麻堂』『浄行堂』と宿泊しながら祈祷修験を行った。この四っの堂を四宿・ししゅくと呼び、仏教の経典の中より獅子吼を当てた。」と書いてあった。


 「奥獅子吼山」よりこの「宿ノ岩」までは、峰伝いで目の前の近さである。ここも祈祷修験した場所に違いない。宿ノ岩というのは、岩の陰か岩の下で宿ったに違いない。それでこんな名前が付いたのだろう。ここを通って白山に登る禅定道があったに違いないのだ。





 6年前に2度登ったというK君に案内を頼む。8時に鶴来町の「道の駅しらやまさん」で待ち合わせる。自宅より加賀産業道路から鶴来街道経由で30分で到着。車1台に乗り換え国道157号線を山に向かって走り、河内村役場前よりセイモアスキー場の方へ折れる。3キロほどで板尾の村に着く。左の川に掛かる橋を渡って板尾の村の細い道を抜ける。この道は土砂採取場があるので大型ダンプがどんどん通る。すれ違いが出来ないので怖い。2キロほどで開けた場所に着く。道は二又にになっており、直進すれば土砂採取場、右の川沿いに林道は続くが、鎖がしてあり進入禁止になっている。ダンプを避けて林道の方に車を置く。ここまで15分。登り口は道路沿いの木立の中にあり「不動滝・宿ノ岩・蛇巻岩登山口」の標識がある。ダンプの砂煙で真っ白である。








 8時半より歩き出す。川沿いに登り小さな滝を二っ三っ過ぎたら、10分もたたず大きな不動滝への分岐に出た。左がすぐ滝つぼである。落差50mの立派な滝で、折から虹が掛かっている。登山路は滝より戻って分岐を右に登ってゆく。滝の上に出る道で急登である。左に滝が見え、右は採取場である。12・3分で滝の頭に出た。以前K君は滝の頭に登るのに、戻る巻き道に気付かず、そのまま滝の横の藪を漕いで登ったという猛者である。30分も掛かったらしい。




 滝の上まで登りきると、景色はがらりと変わり、あたりは開けて源流は広い谷の中をゆるやかに流れている。この川を遡るように道は細々と続いている。谷が広いぶん何処でも歩けるので、踏み跡が分かれていて判り難い。霜が降りて白くなっている。草の枯れた今でさえ道が判り難いのに、夏の草茫々の時は大変だろうと思う。藤の蔓が行く手を遮っている。案内書の登山コースを2万5千分の地図に写し変えて持ってきたが、そろそろ左の斜面に登るはずだが、そんな様子が無い。沢を何度も渡り(K君の計算では14回だという)、とうとう川が無くなってしまった。大きな杉林の中に入ったので一休みして、お湯を沸かして抹茶で一服。心を落ち着け、彼がコンロをかたずけている間に偵察に出かけたら、杉林の縁より黄色いロープが前進をさえぎり、左に曲がるように張られ、その先に大きな1本杉があった。




 この「一本杉」の横から階段状の登山路があった。家に帰って案内書の地図を調べていたら、案内書の略図は早くから左に折れ、750mの三角点のあるピークに登るように見える。しかし実際は、もっともっと谷を忠実に上り詰めなくてはならない。沢が無くなっても谷を進み、この一本杉を目印に、750mピークと、大きな鉄塔のある873mピークとの間の一番低い鞍部に登るのだ。
 崩れた木の階段を登ると段々見晴らしが良くなり、崩れた木のベンチがあった。




 K君の話によれば、1回目のときは、もっと下のほうで左に斜面に入り込み、1時間30分の藪漕ぎで、750mのピークに登りついたらしい。三角点があり北電の反射板の鉄塔があった。其処から鉄塔保守路を下ったら、板尾の村よりだいぶ下の中直海の村あたりに辿り着いたらしい。


 この話にはまだ続きがある。K君の話によれば、二週間後のリベンジの登山で、不動滝の巻き道は無事通過したが、又もや道を見失い、やはり早めに左の斜面に取り付いたらしい。今度は2時間20分の藪漕ぎで迷子になり、沢を下っていてこのベンチを発見したという。2時間20分も藪漕ぎをしていたのに、それからまた宿ノ岩へ登ったという。まったくの猛者である。


 斜面に取り付く目印の「一本杉」を今回始めて見たというK君、今回は案内者としては少々心細い。





 一本杉より木の階段を急登すると見晴らしが良くなりベンチの残骸にたどり着く。右に宿ノ岩の最高峰が見える。










 振り返ると「白山」が見えて歓声をあげる。新雪で真っ白である。逆光で少し見にくいのが残念。登ったことのある口三方岳や松尾山もそれらしく見える。10時半に登り出して2時間経過している。






 鞍部の尾根上に出ると、葉の落ちた雑木林の間から西の下界が望める。手取川の扇状地らしい。広い尾根を登ってゆくと前方のピークに大きな鉄塔が見える。それを目指して登る。振り返ると三角点のある「750mピーク」が下になっている。その頂上付近に何か人工物が見える。彼が見た反射板かも知れない。





 11時20分に大きな鉄塔近くの分岐点に出る。鉄塔に登ってゆく道に「奥獅子吼方面」の小さな木札が下がっている。荷物を置いて鉄塔下に登る。この鉄塔の送電線は奥獅子吼から続いている。電線はここまでで、この先には電線が出ていない。使われていない鉄塔なので保守作業が無いので背丈以上のススキに覆われている。もっと見晴らしが良いかと思ったがススキが邪魔である。K君は鉄塔に攀じ登って白山の写真を撮っている。鉄塔の下からは大笠山や笈岳も見える。奥獅子吼までの縦走路には鉄塔が続いているようだ



 木の葉が落ちているのでかろうじて手取川の扇状地から海まで見える。奥獅子吼山への道を探すがススキと笹の茂みで判らない。あまり人は通らぬようだ。座り込む場所も無いので分岐まで降り昼食にする。


 宿ノ岩山には大きなピークが三っあり、三角点は無いが地図上には標高が記されている。今居るのが鉄塔のある873mの第1のピーク。次は最高点の890mピーク。第3は蛇巻岩のある848mピークである。12時15分に最高地点に向かって縦走開始。




 手入れは良くないが気持ちの良い縦走路である。一度大下りをすると15分で宿ノ岩に出た。一つかと思っていたら、少し離れて大きな岩が三つあった。それぞれ風化しているが経文みたいのが彫ってある。下が洞穴になっている岩もある。今はほとんど埋まっているが、昔はこの下で泊まれたのかも知れない。それで宿ノ岩と云ったのだろう。







 今度は登り返して13時に最高地点890mに到着。案内書に寄ればピークは巻き道があり通らないと書いてあるが、今はちゃんと頂上に登山路が付いている。頂上の小さな木札が下がっている。ここは大きなブナの木の林で、ここだけ下草が刈ってあり北の方が開けている。展望の利く斜面に寄ると前方の山と山との間に。白銀に輝く北アルプスが見える。薬師岳のようだ。




 また一度下って今度は、848mのピークに登り返す。蛇巻岩はピークにあるのかと思っていたがそうではなかった。露岩のゴロゴロした地形になり、岩の間を上り下りする判り難い道となる。慎重に確かめながら降りる。迷い込みやすい所にはロープが張ってある。ピークは通らずに南へ段々下がった斜面に、飛び出すように蛇巻岩はあった。頂上より50分掛かっている。この名前はその形から名付けられたものだろう





 岩の間からは南の方が良く見える。目の下に谷が見え林道らしきものが見える。あそこまで直降下かと思うと気が重い。


 13時50分急降下開始。もう初冬であるが今日は快晴、小春日和の中、小さな急尾根をどんどん降りる。最後の杉林は特に急坂だ。15時ようやく林道に降り立つ。「蛇巻岩登山口」「林道止めまで1200m」の小さな木札が下がっている。ここは判り難い登山口だ。谷で水を飲み20分ぶらぶらと林道を下ると車に着いた。



 70歳コンビの今年最後の山行きになるかも知れないね、と話して帰る。快晴に恵まれ静かな素敵な山行きであった。あまり登られていないようで登山路が荒れている様な感じだ。案内標識もほとんど無い。今度登る時は赤い布でも持って下げてきたい気分だ。




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②「入道山」      ①「宿ノ岩山」は上の項です

[加賀64]  入道山 749.97m (白山市口直海町)
第7回 2021.04.15. 40番鉄塔より「入道山」に登り、43番鉄塔へ降りる。
第6回 2020.04.29. 43番加賀幹線鉄塔巡視路より「入道山」
に登り、40番加賀幹線鉄塔より下山
第5回 2019.04.23. 今までと反対周り。40番鉄塔より
「入道山」に登り、43番鉄塔へ降りる。
第4回 2018.04.13. 43番加賀幹線鉄塔巡視路より
「入道山」に登り、40番加賀幹線鉄塔より下山。
第3回 2014.06.11. 43番加賀幹線鉄塔巡視路より「入道山」に登り、40番加賀幹線鉄塔より下山。
第2回 2010.04.29. 43番鉄塔横より「入道山」に登り、ダム付近に下山
第1回 2009.05.18. 43番鉄塔横より
「入道山」に登り、ダム付近に下山 

  2021年04月15日(木)7回 40鉄塔-「入道山」-43鉄塔





 介添え人のS女史と「入道山」へ。いつもの手取川第三ダムの駐車場より出発。今日は時計回りに40番鉄塔から登る予定。









 駐車場のすぐ後ろに林道入口がある。少し登るとダム湖が見える。堰堤の上を通って来た。






 キケマン           ネコノメソウ          エンレイソウ







 林道に崖崩れ、横を通る。そのすぐ先に鉄塔巡視路の登り口がある。









 北陸幹線40番鉄塔の標識を入る。







 こちら側から登るのは2度目。沢の中だがプラ階段があるから間違いない。








 しばらくで左の細尾根に取り付くのだが、取り付きを見逃してまっすぐに沢を登ってしまった。







 沢が急になり登れなくなって初めて道間違いに気付く。手袋は水濡れ靴の中にも水か入った。貴重な沢登りを経験して、左の斜面を木の枝に掴まりよじ登ったら、すぐ尾根に道に出た。老人はどっと疲れが出た感じ。おーっ山は新緑になっているぞ。





 カタクリの咲く細尾根を登って居たら、白いカタクリを見付けた。一輪のみ。何度も通っているがここで白いカタクリは初めてだ。




 4年連続の4月登山                       エンゴサク







 細尾根が済むと右に杉林の中をトラパース。










 送電線鉄塔40番のすぐ上に着く。







 方向を替えて、次の41番鉄塔までまっすぐに登って行く。鉄塔間の下の木が切られた。昔は杉林があった。



 キクザキイチゲ





 41番鉄塔は展望があり気持ちが良い。




 海が見える。四角い建物は高速の金沢近くの、ジャパンディスプレイの建物らしい。鉄塔は登山口林道の反対側の鉄塔らしい。







 鉄塔より更に登ると尾根の上より降りとなる。ツバキの木が多い道である。









 少し降ると「入道山反射板」への分岐がある。







 少し登って平坦になった登山道に座り込んで昼食。頂上で昼食予定が、老人はへたばって、ここで早くも13時だ。昼食後荷物を残して頂上往復に出発。







 残雪が出てきた。高い笹が倒れ込んだトンネルをくぐり、池へ落ちないように通過。









 いつもこの辺りに残雪がある。頂上裏側から登る。







 一番高い地点に三角点がある。
 三角点情報・「入道山」
三角点名・御沸供山
等級・3等三角点
標高・750.m
 





 入道山反射板は新しく塗り替えたようだ。反射板も真っ白だ。反射板の前の木が刈られて降りることが出来そうだ。




 少し降りたら予想通り、今まで見えなかった「白山」が見えた。いいぞー。












 平野の方も展望が良い。遠くに小松ドーム、木場潟、柴山潟も見える様だ。







 荷物を拾って下山開始。ツバキが多い。










 ダム湖が見える。まだまだ遠いな。








 登山道いっぱいを占領しているカタクリ。通れないぞー。







 42番鉄塔まで降りてきた。早くもゼンマイが出ているな。









 ここから急坂を降る。プラ階段が続く。真下がダム湖。なかなか着かないな。








 ウラジロヨウラク



 ミツバツツジ









 ようやく林道に降り立つ。巡視路登り口。加賀幹線42番へ、と書いてある。ダム湖の方に43番鉄塔が建つ。



 花の名前は保証しません。怪しいです。





 マムシグサ          ヤブニンジン         ヤマブキ










 ■次回登山は、4/21富山の里山「俊寛塚」へ





















  2020年04月29日(祝)6回 43鉄塔-「入道山」-40鉄塔



 ゴールデンウイーク突入。人の登らない山を探して、今年も三年連続の
「入道山」になった。この山は春は、いろんな花が咲くので大好きな山である。加賀幹線の送電線鉄塔ががあるので、その鉄塔巡視路を歩く。よく整備されているので気持ちが良い。白山市河内町口直海の「手取川第三ダム」のダムの上を通り対岸の駐車場に車を置く。9.00時。 








 登山用意して、ダム湖畔の林道を遡って行く。林道はいろんな花が咲いている。

 名前は正確か、保証しません。今年初めて見たものが多い。





 ヤブニンジン         ヤマブキ           スミレ



 シャガ            カキドオシ         ムラサキケマン



 マムシグサ          チゴユリ初見         ウスギヨウラク初見





 林道の横に「北陸幹線№43」の鉄塔があり、その山側に「鉄塔巡視路」の登り口がある。9.30分。









 いきなり急坂が続く。







 ダム湖が透けて見える。










 段々緩やかになる。新緑だ。







 チゴユリ           ツクバネウツギ        ヤマツツジ





 「北陸幹線№42」の鉄塔が見えてきた。











 鉄塔の下で休憩。10.25分。





 ここから新緑の中を行く。




 「ミツバツツジ」









 カタクリ           アケビ           ツバキ






 段々と急坂になり、もうピークかなと云う所に分岐がある。ここは「入道山反射板」への分岐である。反射板のあるのが「入道山」の頂上である。ここから往復する。11.15分。








 スミレ            ルリソウ           カタクリ




 笹の道も手入れされている。頂上ピークの裏から周るようにしてたどり着く。12.05分。










 三角点情報・「入道山」
三角点名・御沸供山
等級・3等三角点
標高・750.06m
 






 一番高い所に三角点がある。展望はあまりない。向こうの山は「宿ノ岩山」辺りだろう。







 「入道山反射板」と云う標識が付いている反射板の下で昼食。










 このサングラスはS女史のもの。一年前の登山の時に、ここに置き忘れてきたので、ダメ元で探したら見付けてきたぞーー。傷んでい無い様だな。




 タムシバの向こうに平野が見える。何処だか判らなかったが、隅に小松ドームが写っていた。




 12.45分に下山開始。途中から下界が見えた。何処が見えるのだ?。手取川らしいな。








 分岐まで戻って、少し登り返し。段々と降りてゆくと「加賀幹線№41」の鉄塔下に出る。








 41番鉄塔は展望が良い。下に次の「加賀幹線№40」が見える。鉄塔までの間の杉林は切り倒されていて、木がゴロゴロと倒れている。






 40番鉄塔より、鉄塔手前を右に折れる。杉林の中をトラバースしてゆく。

















 杉林を抜け、谷沿いの急坂を降りる。






 緑のイカリソウ        キジムシロ?         





 谷沿いの細い尾根の急坂は、老人は少し怖い。プラスチック製の階段が続く。



 ようやく下に林道が見えてきた。巡視路は川と合体してようやく林道り降り立ちホッとする。






 エンレイソウ         ニリンソウ          ?





 ようやく駐車場が近くなった。










       ■次回登山は、5/1加賀の「岩倉観音山」へ■




  2019年04月23日(火)5回 40鉄塔-「入道山」-43鉄塔



 「入道山」は5度目である。知られていないので登る人は少ないようだ。去年も登ったのにまた登りたいと、S女史が云ってきた。去年は頂上に積雪があってびっくりした。今年は去年より10日ほど遅いし、雪も多く降らなかったので、積雪は無いだろう。8.50分に去年と同じ、手取川第三ダムの堰堤を渡った駐車場に車を置く。去年は桜が満開だったが、今年は葉桜になっている。






 今年は今までと反対周りの予定。去年40番鉄塔からの急坂を降るのに苦労した。年寄りはつまずいて転ぶのが一番怖い。急坂は降るより登るのが楽に思える。この山の魅力は藪っぽい所だろう。いろんな花が咲いている。







 カキドオシ          ヤマブキ          ムラサキケマン



 キケマン                         ヤブニンジン



 イチリンソウ        マムシグサ          ここから巡視路を登る。



 エンレイソウ        クロモジ            キクザキイチゲ



 カタクリがいっぱい。足を下ろすところが無い。







 急坂を登り切り、40銀鉄塔通過。そこから41番鉄塔までの間が、木が全部切り倒されている。下界が見える。




 鉄塔の向こうの山は「揚原山」らしいな。それにしても今日は暑い。夏日になるかも知れないという予報。41番鉄塔の下でコーヒー休憩。大きい木がバタバタと切り倒されている。木の使い道は無いのだろうか。ゼンマイがある。    





 コシアブラ収穫       ピンクのスミレ        青いスミレ



 キクザキイチゲ       オオカメノキ




 尾根の最高地点よりちょっと降った所に、分岐があり入道山反射板のある頂上へ登り出す。去年は雪の上を歩いたが、今年は少しだけ雪が残っている。あまり暑いので、女史は雪をシャツの上から刷り込んで、気持ちが良いと言っている。








 12.30分頃に頂上到着。








 三角点がある。ゆっくりと昼食1時間。









 タムシバ           ヤマザクラ         マンサクが残っている




 13.030分頃下山開始。



 ショウジョウバカマ

 ヤマルリソウ





 だいぶ降りてくると新緑が奇麗だ。




 ダム湖が見えてきた。こちらの坂も急坂であるが、岩ゴツゴツでないのが救い。




 15.35分に林道に降り立つ。また一休みして、花のある林道をぶらぶらと歩く。

 ニリンソウ          ニシキゴロモ        ヘビイチゴ



 カキドオシ          イチリンソウ        車が見えた、16.00時







  2018年04月13日(金)4回 43鉄塔-「入道山」-40鉄塔



 歩く里山を探していて
「入道山」を思い出した。しばらく登っていないし、カタクリが咲いて居そうだ。9.00時に「なかうみ道の駅」でS女史と待ち合わせ。駐車場はシバザクラが咲き出した。あっという間に春は盛りである。









 国道157号線から、白山市河内町口直海の「手取川第三ダム」の、堰堤の上を渡り、その先の広場に車を置く。前回と同じ。9.30分。桜が満開である。荒れた舗装してある林道を歩いてゆく。9.50分鉄塔登り口。





 キブシ            フキノトウ         43番鉄塔が登り口



 鉄塔より巡視路に入る。    カタクリがすぐ現れる。



 急坂のジグザグ道。      ツバキが多い。        ヤマザクラ




 10.45分に42番鉄塔に到着。












 少し傾斜が緩くなる。所々足の踏み場もないカタクリの群生地を通る。少し時期が早いようだ。




 コシアブラを収穫。



               キクザキイチゲ        分岐を入道山に入る。11.35分。



 少し登ったら急に残雪が多くなった。一面の雪の原で登山路が不明となった。ここからは2回目登山の時のように、谷を進み裏側から登るようになっている。しかし前方の頂上に「入道山反射板」が見えた。雪の上は滑って登り難いので、雪渓のふちにリュックを置いて、雪の無い斜面を藪漕ぎして登った。




 木の枝につかまってよじ登り、12.35分に頂上に登り着いた。反射板下は雪がない。





 頂上は雪の原で、三角点は雪の下かと思ったが、頭だけが見えていた。


 9年前のプラスチック山名札がまだ残っていたが、字が消えて、どなた様がマジックで書き込んであった。記念撮影。背後に加賀平野が透けて見える。白山の方は見えない。しばらく居て下山開始。



















 下りは藪漕ぎをしなくて、雪原を降りた。登るのは滑って歩き難いが、下りは楽である。




 雪は締まっていて楽に歩ける。向こうは、奥獅子吼から続く「宿の岩」山らしい。
















 無事リュックを撤収。分岐まで戻り、41番鉄塔の方へ少し登り返して下山。





 41番鉄塔           次の鉄塔手前を右に入る。



 杉林を過ぎると、急な細尾根となる。キクザキイチゲ     エンレイソウ



 ショウジョウバカマ      カタバミ           スミレ



 凄い急坂で緊張する。プラ階段が続く。カタクリの群落が続く。









                エンゴサク          ネコノメソウ



 キケマン           イカリソウ         ヤマブキ



 15.05分にようやく林道へ降り立ちホッとする。急な道でロープでも欲しい所だが、こんなマイナーの山では無理だろうな。転ばなくてよかった。ダムの上の道を降りる。




 15.25分に車に到着。この林道は荒れているので鎖が張ってある。色々の花があるので好きな山である。




   ■活動時間 5時間56分 Ⓢスタート9.26→(5時間56分)→Ⓖゴール15.22
   ■活動距離 5.5km  ■高低差 630m  ■累積標高上り/下り 768m/754m
    ■次回登山は、4/15「温谷寺山へ■






  2014年06月11日(水)3回 43鉄塔-「入道山」-40鉄塔





 
「入道山」へ行こうと誘われた。以前この山でギンランを見掛けたから、また登りたいらしい。8.00時になかうみの里で待ち合わせ、白山市河内町口直海の「手取川第三ダム」の、堰堤の上を渡り、その先の広場に車を置く。8.25分。靴を履いてダム湖に沿って林道を歩く。林道脇に色々の花。







 マタタビ           キツリフネ          ウリノキ



 ヤマアジサイ?        ギンリョウソウ        コアジサイ



 8.50分に鉄塔「加賀幹線43」の横に到着。山に鉄塔巡視路が入っている。「鉄塔42→」の標識がある。手入れのされた巡視路が登っている。ジグザグ登りで急坂である。地面に小さい白い花がいっぱい。名前を忘れた。


 9.35分に「加賀幹線42番」鉄塔に到着。鉄塔下にササユリが2本。S女史が、今年初めて見たという、咲いているササユリ。






 ツルアリドオシ           42鉄塔下にササユリが2本。



 平らになり、楢の雑木林に入ると、ひんやりとして気持ちが良い。林の無い所になると、途端に雑草が茂って、藪っぽい登山路になる。林に入るとまた道はしっかりとしてくる。標識は何もないが、分岐を右に入る。右は頂上反射板への巡視路で、左は「加賀幹線41番」鉄塔への巡視路である。




 「テッペンカケタカ、テッペンカケタカ」と、ホトトギスが鳴いている
野鳥の声で聴き分けられるのは、ホトトギスとウグイスくらいだ。「タタタタタタタタタ」と聞こえるのは、キツツキが木を敲く音だと思う。




 初めて見た花。        名前?            オカトラノオ咲き掛け。




 ウツギ            花ではないが何?       モリアオガエルの卵。





 11.00時に頂上到着。反射板が見える。その手前の右の高い所に三角点が在る
御沸供山(オボコヤマ)と云う名前の三角点である。反射板下から揚原山、明神山辺りが見える。白山は雲の中だが雑木に遮られて見えない。三角点前の空き地で昼食、コーヒータイム。








 冷えたノンアルビールで乾杯。記念撮影。11.50分下山開始。分岐より41番鉄塔へ。12.25分。




 40番鉄塔前より水平道。ここにもウリノキ。  お尻。     ムラサキサキゴケ






 水平道をしばらくで突き当りを、急な尾根を降りだす。階段続きで危なかっしい。ふらふら下がった「ナルコユリ」








 「シライトソウ」が並んでいる。








 じめじめして滑りやすい急坂の階段が続く。気が抜けない。「ヤマボウシ」








 トリアシショウマ?      大きな木の大きな花?     ドクダミ



 急坂を降り切って林道に出るとホッとする。13.15分。谷の向かい側の山の上に39番鉄塔が見える。上り口標識もある。林道をぶらぶらと降りてくると、手取川第三ダムが見えてくる。13.30分に車に到着。




 大体のコース。怪しげです。



           
●次項2015年第45回登山は、6/14「チハカ」へ●







  2010年04月29日(土)2回 43鉄塔-「入道山」-40鉄塔




 この時期、登山対象でない、静かで花がありそうな山を登っている。仲間も付き合ってくれる。有難い。
「入道山」は、二度目である。国道157号線の、セイモアスキー場へ曲がる三叉路の、旧河内村役場の駐車場で待ち合わせ。すぐ出発。すぐのトンネルの手前で左に入り、ダム湖の堤防の上を通り、湖畔をしばらく進むと広場がある。湖畔の桜は終わっている。8.55.ここに車を置く。夜中の雨は止んできた。








 9.05.湖畔の林道を歩き出す。15分ほど歩くと、湖畔に大きな鉄塔があり、そこの山側に、鉄塔巡視路がある。「加賀幹線42」の標識がある。そこから登り出す。









 「チゴユリ」が咲き出した。今年はじめてかも知れない。










 「ウスギヨウラク」が咲いている。










 10.00、42番鉄塔の下に到着。開けた方に見える方に三角点のある「小松火燈山」と「明神壁山」と「揚原山」が並んでいる。








 此処からは緩やかな道になる。鉄塔巡視路は、広く刈られていて整備されている。その道に「カタクリ」か現れ出した。






















 天気が悪くて、ようやく雨が上がったばかりで、花が全部下を向いている。 数が多い。





 登山路一面が「カタクリ」。踏まずに歩くのは難しい。








 登山路の分岐を右に入る













 鉄塔跡より水平道を行くと、池があり、でかい、白い、蛙の卵らしきものが沈んでる。この谷に大きな雪渓が残っていてびっくり。この雪渓を登り、途中で右手に、戻るように登ると頂上だ。11.10.








 一番高いところに三角点がある。展望無し。












 少し離れた所に「入道山反射板」がある。その下から、西に微かに平野が見える。








 少し早いが、三角点を囲んで昼食と、N女史が入れてくれる、本格的コーヒータイム。今日の粉はどこかな?。今日の参加者はS女史とN氏。そしてN女史と相棒K君でした。






















 70分も長居して、下山開始。分岐まで戻り、水平道をを41番鉄塔へ降る。此処にも「カタクリ」がある。天気が良くなり、花が開いてきた。12.55分.41番鉄塔通過。










 そのすぐ下に40番鉄塔がある。鉄塔へは寄らず、手前で右折して、杉林を進むと、急な細い尾根の降りに。なる。滑らぬよう慎重に降る。「エンレイソウ」が咲いている。







 13.40.林道に降り立つ。ここの登り口に「加賀幹線40」の標識がある。次回は此処から登ってみよう。舗装してある林道をブラブラと降りる。白い花がいっぱい咲いている。「ヤブニンジン」だろう。










 やがてダム湖が近くなる。これも「マムシグサ」の種類だろう。林道は湖畔の林道に合流すると、そこに車を置いた広場がある。14.05.



 広場の車の陰で、相棒に抹茶を点ててもらって、解散。







  2009年05月18日(月)初登山 43鉄塔-「入道山」-40鉄塔



 小松の国府の氏より教えて頂いた山の、四つ目に挑戦することに成った。64番「宿ノ岩山」近くの750m峰だ。
「入道山」と言うらしい。10日ほど前、宿ノ岩山に登った時、この峰が見えないかと探したが、判明しなかった。地図を見ると、宿ノ岩山の登山路のすぐ傍にあることになっている。相棒の君が、不動滝より宿の岩に登るとき、登山路が判らなくなり、藪漕ぎしていて、このピークに登りついた話は以前に聞いたことがある。鉄塔巡視路を下ったら、車を取りに行くのが遠かったらしい。



 12.20.に国道157号線の口直海の、旧河内村役場の駐車場で待ち合わせ。大看板に口三方岳登山口の矢印がある。そのセイモアの方へ入り込むとすぐトンネルがある。トンネルをくぐらずに、そのすぐ手前を左折してぐるりと回ると、手取川第三ダムに出る。そののダム上を通って、山すそのダム湖畔の道路となる。2㌔ほど走ると大きな鉄塔の横を通る。その先の道の広い所に車を置く。






 「タニウツギ」が盛りだ。12.40.第一鉄塔の真下あたりに、鉄塔巡視路がある。「加賀幹線№42」の標識が立っている。いきなりの急坂を登りだす。今回は相棒の君と女史の三名の半日登山である。











 あっという間に新緑の頃となった。「ナルコユリ」がふさふさと花を下げている。一本だけ花が伸びた「フタリシズカ」がある。








 
「ギンラン」女史が見つける。そういえば去年「ギンラン」「キンラン」を見かけたのは、近くの宿ノ岩山登山の時だった。「キンラン」も無いかと期待したが無かった。図鑑をには、金蘭は登山者によって採取され見かけなくなった。栽培は不可能と載っている。貴重な花らしい。








 13.15分に第二鉄塔の下に到着。目の下に手取第三ダム湖が広がる。











 ここから尾根の上の感じとなる。13.45、涼しいところに陣取って抹茶タイム25分。
 やがて登山路が右に分岐している。直進する道は少し登ってから、左にだんだん下って行くようだ。下山路に使う予定。






 分岐より右に入り、登りきると小さな汚い池があり、昔の鉄塔の跡らしい場所を通る。その先で戻るようにして右のピークに登ると、先に反射板が見え、右に切り開きがあり、三角点が見えた。14.45。











 この三角点の名前は「御沸供山」である。氏の資料では、おぼこやま、と仮名が振ってある。
三角点情報「入道山」
三角点名・御沸供山
等級・三等三角点
標高・749.97m
所在地・石川県白山市口直海







 三角点が山の名前なのに、なぜこの山が
「入道山」なのだろう?。最近恒例の三角点前で記念撮影。











 日が当たって暑いので、反射板の見えるちょっと下で、コーヒーを入れてもらって、50分も一休み。









 反射板からは、木の間から白山が見える。見晴らしが非常に良い場所だが、木が茂っていて展望はあまり無い。









 鉄塔反射板に付けたプレートを見つけた。やはりここは
「入道山」だと納得する。











 小さい山名札を提げる。









 15.35.下山開始。15.53.分岐より右へ入る。ちょっと登り返してすぐ下り始める。16.06.第三鉄塔の下に到着。ここからは電線の下を歩き16.16.第四鉄塔に着く。この鉄塔の手前に、赤い矢印のあるプレートがある。「加賀嶺南線39-1号」と書いてあるが逆さまである。矢印を重点にしたので、プレートが逆さまなのだろう。



 鉄塔の下まで行くと行くと先に道が無くなる。戻る。このプレートが分岐である。下から登ってくると、このプレートに突き当たるのである。上から降りてくるとこのプレートで、右に90度方向を変えて道が付いている。あまり急に方向が変わるので、はじめは半信半疑である。やがてだんだん左に折れ、急な階段の連続になる。細い尾根を降りる。痩せ尾根の急降下で、神経を使って慎重におりる。階段が続く。雨でも降っていたら大変だろう。「ユキザサ」が咲いていた。





















 16.45.舗装した林道に降り立った。左にぶらぶらと歩いたらダムが見えてきた。やがて湖畔の林道に合流した。合流点の林道入口は封鎖されている。ここは広場になっているのでここに車を一台置いておけばよかった。










 「ホオノキ」が咲いている湖畔の道を20分ほど歩いて車にたどり着く。17.15分。










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