加賀の里山逍遥
 2005.04.より登山順
小松市最高峰大日山・小大日山・加賀甲山・越前甲山


①「大日山」               ②「越前甲山」は下の項です

[加賀51] 大日山 1368m (小松市新保町)
小大日三角点
第03回登山 2014.05.25. 新保木地小屋口より登り、降りは自然観察道を降りる。
第02回登山 2008.06.03. 鈴ヶ岳より往復。
第01回登山 2006.07.04. 真砂より、登り池洞新道。降り徳助新道。

  2014年05月25日(日)3回 新保町木地小屋-「大日山」-観察道


 昨日から大阪のN女史が北陸に来ている。皆と登りたい。白山が見たい。大阪にブナ林が無いから歩きたい、と言って。昨日は石川県民の森「深谷山」だったが、今日は
「大日山」を目指す。N氏が皆で小松の新保から登ろうと言ってきた。一週間前に山中の真砂から登るお誘いは、標高差1.000mに体力に自信が無く、お断りした。今回登る道は初めてなので、是非歩いて見たい。調べてみたら、標高差は750m位。なんとか迷惑を掛けながらでも登れそうなので、連れて行ってもらう事にした。ちなみに大杉町より鈴ヶ岳経由で登ると、標高差は900m位と思われる。


 今回は全員で9名。珍しい構成のパーティ。N氏は「ジムV10」で3名一台。相棒K君は「高島group」で3名一台。「逍遥の会」はS女史とN女史で3名一台。相棒が参加している高島groupの人とは初めてである。T氏の話は相棒より良く聞いている。実に山に詳しく、長野県、岐阜県、群馬県まで足を延ばして居る鉄人ようだ。




 それぞれ小松市新保町のさらに奥、木地小屋コースの登り口に7.45分に集合。私はせせらぎの郷から牛ヶ首峠に登った。舗装してあるので走りやすい。木地小屋と云う建物は無い。昔あったらしい。P40台の看板があるが、それらしき場所が見当たらない。少し離れているのか?。車5.6台置ける場所がある。先着1台。







 8.00時出発。この登山コースは地理院地図に載っている。カタクリ小屋まで真っ直ぐ登っている。最初の半分くらいは川に沿って登る。地図を見る限りでは4回渡渉する。






 8.20分に最初の川を渡る。橋は無し。滑らないように石を渡る。




 チゴユリ           キケマン           サンカヨウがとても多い





 あまり登り道は無く、川を何度も渡る。











 渡る地点にはロープが渡してある。






 キスミレ           エンゴサク          ツクバネソウ





 だらだら登りで、8.40分に杉林の中の「熊の平」に到着。全員が待っていた。ここから川を離れて尾根の急登になるようだ。カタクリ小屋のあるブナ林まで50分の標識がある。








 新緑のブナのが混ざった林になる。









 9.45分、左手に「大日山」が見えてきた。雪が見える。







 スミレ            ツツジ            イワカガミ





 10.00時に尾根の上にたどり着いた。先着の皆んなはここに荷物を置いて「鈴ヶ岳」へ向かったようだ。しんがりのN氏が待って居た。どうする?と云われて、足が遅いので今回は鈴ヶ岳を断念、先に大日山へ向かうと返事する。








 木地小屋から登り着いたブナ平。大日山の方へ50mも進めばカタクリ小屋がある。小屋前の案内板によれば、鈴ヶ岳へ30分。大日山へ40分との事。










 小屋の後ろから白山が目の前である。天気は良いが、空が青く澄みきっていないのではっきりと見えない。鈴ヶ岳経由で登ってきたらしいパーティが何人も登って行く。




 カタクリ           バイカオウレン        ムラサキヤシオ?



 一人で先に大日山を目指す。素敵なブナ林が続く。







 カタクリ小屋があるように、この辺りはカタクリが多いようだ。群生地を通る。







 最後の急斜面。ブナ林が切れて、後ろを振り返ると「鈴ヶ岳」が見える。三峰あるのが鈴ヶ岳、右の一峰は大杉兜山。小松ドームが微かに見える。







 11.25分に頂上到着。先着10人位。白山は見えるが霞んでいる。近くは南の「越前甲山」。










 西には「加賀甲山」。頂上に小屋が見える。







 12.00時にN氏を先頭に全員到着。S女史が登山路で「ザゼンソウ」を見付けて呼んでいる。咲いているのに気が付かなかったなー







 昼食。多人数で珍しい美味しいものが色々廻ってくる。







 N女史に本格コーヒーを入れて貰って、全員で記念撮影。








 霞んでいる白山を無理矢理に加工してみた。ここからだと別山もバッチリと見えるようだ。別山手前は大長山と赤兎山らしいがー。方位盤も古びて見難い。









 タムシバもまだ咲き残っている。頂上の藪の中で見付けたザゼンソウ。小さいのが五つも六つも咲いていた。ちょっと見付けにくい。加賀の里山逍遥さんと声をかけて戴いた加賀市のグループ。時々このHPを見て下さるようだ。有難う御座います。励みになります。面白い情報ありましたらお知らせください


 13.00時に下山開始。下山はカタクリ小屋への鞍部の、自然観察道を降りる予定。この道は地理院地図には載っていない。カタクリ小屋の看板によれば、合流する2カ所の降り口がある。その大日山寄りの登山路を降りる事を確認。足が遅いので、置いて行かれると不安になる。





 13.30分。分岐では皆んなが待って居て、私を確認して降り出した。後は一本道。急な下りは古びた木の階段が続いており、登山路が確認できる。だいぶ降りたら、雪の残る小さな谷を三つばかり横断して斜面をトラバースして行く。なかなかワイルドな道でスリルがある。S・N女史が待って居た。ワラビとコシアブラをいっぱい採って待っていた云った。ありがとう。





 ようやく急な道を降り切るとゆるやかになった。地図を見るとずーっと緩やかな尾根を行くようだ。しかし未だ三分の一くらいしか降りていないようだ。ヒメコマツの大樹が続き気持ちの良い道となる。




 悩ましき楢の木        ガマズミ           4等三角点?



 尾根の突端の、地図の775mと記入の地点に三角点そっくりの石があった。4等三角点の札もあったが、三角点と彫ってないし、家に帰って国土地理院のホームページでも調べてみたが、これは三角点としては登録が無かった。15.20分。


 この石から段々と降りになり、林道に着いたら橋の向こうに車が見えた。登った登山口とは、こんなに近いのだ。ここにも「大日山登山口・自然観察道」の標識があった。15.40分。再会を約束して解散。



 小松市の最高峰に登れて大満足。せせらぎの郷で有志入浴。N女史は今から大阪へ帰るとか。相棒とT氏と握手して別れる。鈍足に付き合って頂いて有難う。



          
●次項2014年・第40回登山は、5/30岐阜県「船山」へ●




  2008年06月03日(火)2回 鈴ヶ岳より「大日山」を往復






 2回目の大日山は「鈴ヶ岳」からの縦走である。












 10.40分に鈴ヶ岳より
「大日山」に向かって出発。向うに頂上が見える。鈴ヶ岳の頂上は意外と長い。途中に「花立の岩」の標識があった。左に切り開かれていて、覗くと岩峰が見えた。降りてゆく人も居るらしい。私は怖くてやめた。帰りに大日山よりこの岩峰が見えた。大きな岩が尖って聳えて見えた。ここからはだいぶ降らなければならない。









 11.00、意外と早く鞍部に着いた。ブナ平の標識があり、左から新保村からの登山路が合流している。











 その少し先に立派な新しい避難小屋が建っていた。小松市大日山自然学舎「カタクリ小屋」と書いてある。平成14年8月建立。鐘が下がっており鳴らしてみる。10分休んで出発。








 名前のとおり「カタクリ」がまだ咲き残っている。左から新保からの道がもう1本合流している。新保村からの登山路は平行して2本あるらしい。小屋前の地図にも載っていた。









 12.07分、「大日山」の頂上到着。貸切で誰も居ない。前回よりも切り開かれて、広くなったような気がする。









 前回のコース「加賀甲山」が見える。頂上に小屋が見える。登山路がこちらに延びている。










 「白山」もまだ頂上が覗いている。福井県の平野が少し望める。その上の山は赤兎山、大長山、辺りと思うがはっきりと見えない。越前甲山も目の前のどのピークか、登っていないので判らない。1時間以上も長居して昼食を取る。








 13.20分、下山開始。前方にこれから戻ってゆく鈴ヶ岳ヶ見える。その右は兜山











 14.35分、鈴ヶ岳に戻りつく。15.50分、ヌギ谷原の出作り小屋。16.50分、登山口。








 大きな重機が仕事をしている横を通り抜け車にたどり着く。工事をしている人に謝って下山を始める。途中工事車と交差できずに100mバック。


 林道は、土・日曜以外の平日は、立入進入禁止なのだそうだ。工事の手前の道の広い所に車を置けば、歩いて通れると思う。今度の工事で林道の終点まで舗装されると、快適になること間違いなし。今回はお邪魔しました。





  2006年07月04日(火)1回 真砂村より池洞-「大日山」-徳助


 
「大日山」は、私の住んでいる小松市の最高峰である。若い頃登った記憶がある。40年以上昔のことだ。その頃私の母校小松高校の山岳部が、冬この山で遭難して4.5名死者を出したことがある。雪が解けたその春に、我が母校の生徒であるというだけで、花を携えて登って、手向けてきた記憶がある。それ以来40年以上も登っていないので、どんな山だったか全然覚えていない。私にとっては久しぶりに登り応えがある山で、何とかへたばらずに登りたいものである。



 3年前に登っているK君に同行をお願いしてある。7時40分に自宅に迎えに来てもらう。国道8号線を走り、加賀市の「松山」交差点を左に折れ、山中温泉を抜け、我谷ダムで左に県民の森の方へ折れる。ダム湖の縁を走り、続いて新しく出来た九谷ダムを通過。道が新しくなって林道の入り口が判るか心配だったが、真砂への分岐には正式の、大きな道路標識があった。舗装してある道をどんどん走ると、自宅を出て1時間20分で「真砂」の集落跡に着いた。思っていたよりも時間が掛かった。





 集落跡を抜けた所の終点に、案内板のある駐車場があり、先着の車が2台あった。この案内板の裏に、つぶやきという文があった。
 「死ぐなら夏死げ。アブ泣く。蚊泣く。ホタル火燈もす。セミお経上げる。雪深い北国に住む人々の願いは、夏に死ぐ事であった。この真砂の村は、平成10年10月に、神、仏と共に人々はこの土地を後にした。」。真砂の村は廃村になっている。






 歩き出してすぐ左に鳥居があり、覗くと向うに壊れかかった社殿が見える。さらに50mほど先の石橋の手前に、左に「徳助新道登山口」の標識がある。ここは下山路に使う予定である。我々の登る「池洞登山口」は、この先500メートルと書いてある。ガタガタの林道を500mほど行くと、右に取り付く登り口があった。いきなりの急登である。「ササユリ」が迎えてくれる。







 尾根にたどり着くとブナの林となる。ひたすらに尾根を登る。「中又谷覗き」という地点に出る。尾根の左に少しだけ展望がある。此処まで歩き出して45分。













 ブナとミズナラの幹がくっ付いている木を発見。K君によると、福井県の「経ヶ岳」にもこんな木があり「アダムとイブの木」と命名されているらしい。そこで我々もこの木に命名しようと思ったが、なかなか良い名前が思い浮かばない。とりあえず「恋人の木」として、命名権は私が保留しておこう。

















 見晴らしの利かない、かなりの急坂が続き、へたばりかけた頃、坂が緩やかになり、林が切れて笹原になった。笹原の向うに大日山の頂上が見えてきた。笹原をぐるりと回ったら「加賀甲山」の頂上の大日小屋に出た。時刻はちょうど正午。歩き出して2時間50分である。小屋に入り込んでお湯を沸かして食事。立派なきれいな小屋である。



 45分休んで出発。小屋の周りは「アザミ」の花盛り。小屋を過ぎ「カタコガ原」を鞍部まで下る。左の「大日山」頂上にはガスが掛かってきた。右のピークは「越前甲山」だろう。【ところで、カタコガ原の名前だが、カタクリの花が群生しているから命名された、とガイドブックに載っているが、カタクリの古名は
カタカゴである。どこかで訛ってしまったらしい。誰かの登山記に、カタクリが多い、白花も多数混じっている、と書いてあった。私は白いカタクリは1本だけ見たことがある。】




 出発してぐるりと回り込んだら、突然福井県の勝山市方面の平地が見えてきて歓声をあげた。こんな展望が有るなんて思いもよらなかった。左の山裾にドームみたいな物が見える。
 鞍部の小さな谷を二つほど横切る。花が多い。「ササユリ」「サンカヨウ」「エンレイソウ」「コバイケイソウ」もある。「越前甲山」からの道が合流する。標識は倒れているが起こせない。此処から頂上は近い。







 加賀甲避難小屋から45分、午後1時半に頂上着。誰もいない。白山は雲の中で見えない。越えて来た「加賀甲」が丸い。「越前甲」に続く稜線の向うに勝山の平野が少し見える。この前登った「鈴ヶ岳」からの登山路が上がって来ている。30分居て、2時に「小大日山」経由の徳助新道を下山開始。







 「冷水の頭」と言う1153mのピークに到着。頂上より50分。大日の頂上から続く「鈴ヶ岳」の稜線が見渡せる。鞍部のカタクリ小屋らしきものが見える。これより「小大日山」への登りとなる。








 冷水の頭より15分で
「小大日山
に到着。思ったより近かった。大日山頂上には三角点が無いが、小大日山には三角点がある。1198.4mである。振り返ると頂上にはガスが架かってきた。加賀甲山が大きい。西には富士写ヶ岳、鞍掛山に、加賀平野が微かに見える。





 三角点情報「小大日山」
 三角点名・小大日
等級・3等三角点
標高・1198.43m












 「小大日山」頂上。今日の相棒「K君」











 小大日山より30分で「徳助の頭」のピークに着く。地図に1053mの記入がある。甲と大日と小大日の三山が入る一枚写真を撮りたかったK君は、大日が雲の中で残念がることしきり。


 これよりブナ林の中の急坂の下山となる。急坂の連続であるが、地面がゴツゴツしていなくて、落ち葉を踏み固めたクッションで、思ったより降り易い。ブナの美林が続いて気持ちよい。





 徳助の頭より1時間20分くらいで、朝通った登山口に到着。頂上より3時間10分掛かっている。水筒の水も尽きていたので、おたまじゃくしも見える谷の水をゴクゴク飲む。


 駐車場には朝の2台は消えていた。とうとう誰とも遭わなかった登山である。息も絶え絶えに此処にたどり着くかも知れないと思っていたのに、何とか元気である。




 我が町の最高峰に登って大満足である。気持ちの良い山であった。


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②「越前甲山」                ①「大日山」は上の項です
[加賀51]  越前甲山 1319.59m (石川県小松市)
第4回登山 2018.10.25 国道416開通。福井県境駐車場より往復。
第3回登山 2010.11.03 小松市新保の鉄塔巡視路より往復。今回は大日峠までで戻る。

第2回登山 2010.06.20 勝山市おまごの宿の先より往復。
第1回登山 2008.09.15 勝山市あまごの宿の先より往復。

  2018年10月25日(木)4回 国道416最高地点より「越前甲山」往復


 
「越前甲山(越前大日山)」は、越前=福井県と名前が付いているので、福井県の山には間違いないが、頂上は石川県小松市と福井県勝山市の境界線である。ちなみに「加賀甲山」も石川県加賀市と福井県勝山市の境界線にあり、「大日山」頂上は石川県の山である。勝山市からはどっしりとした「越前甲山」が望まれるが、小松市からはほとんど拝めない。


 この度小松市と勝山市をつなぐ国道416号線が全線開通したと新聞に載っていた。すぐに思ったのは、小松市から「越前甲山」が近くなったなーと言う事。8年前に小松市新保から鉄塔巡視路を登り、県境の最上巡視路より「大日峠」まで藪を漕いで降りた。この時は越前甲には登らず、勝山の登山口の方へ林道近くまで降り、鉄塔巡視路を登り返して下山した。小松方面より登れる事の証明。しかもそのあとすぐ、最上鉄塔より大日峠まで登山路開通の報告も受けた。



 この度は開通の国道416号を使って、最上鉄塔より
「越前甲山」を往復の予定。ネットで登っている人が居る事を確認済。8.00時にS女史と「せせらぎの郷」で待ち合わせ、尾小屋町より国道を登る。この道は相変わらず細い。交差不可能の細い道が延々と続き、前から車が来ないことを願う。大杉町からの県道43号の方が少し広い道が多い。牛ヶ首峠で合流して新保の方へ降りてゆく。大日山の登山口を過ぎて今回の開通部分は道が広くて登りやすい。右手の鉄塔の続く尾根を前回登った。紅葉しているぞ。





 最上の大鉄塔が見えてきた。峠の上よりあの鉄塔へ登る予定。紅葉が素晴らしい。










 9.05分に国道最高地点。この先福井県勝山市。向こうに勝山側の駐車場が見える。勝山市の方が見える。戻って小松市側の空き地に車を置く。





 目の前に最上の鉄塔が見え、尾根にプラスチック階段が登っているのが見える。9.15分に出発。鉄塔巡視路の登り口に立て札「山頂に通じる道でない。登山目的の道でない」と書いてある。鉄塔巡視路は何処にあっても、いつも勝手に通らせてもらっている。しかもこの上の鉄塔より大日峠への道は、だいぶ前に開通し地理院地図にも載っている。登るな!とは書いてないので、通らせてください。お願いします。








 細いブナ木が多い新しい巡視路は、紅葉していて気持ちが良い。上の方で左右に走る巡視路に合流。右に登って行くと鉄塔が見えてくる。9.30分。




 鉄塔より、越前甲に続く尾根に入る。この先鉄塔は無いのでこれは登山路である。






































 8年前には登山路が無く、ここをテープを頼りに藪を漕いだが、その後すぐ登山路が開通した。通るのは初めてで良い道である。




 前方に越前甲が見える。一番先が頂上かな。一度鞍部の「大日峠」まで降りる。







 10.05分に「大日峠」に降り立つ。左の谷の方から、勝山からの登山路が合流してきている。









 ここから頂上までは、結構つらいという思い出がある。




 お天気は思ったより晴れなくて、雲が出てきた。




 平らな部分が過ぎると、ロープの下った急坂が続く。






































 いちど平になるが、最後にまたロープの下った急坂が待つ。




 12.10分に頂上到着。この時先着3名。1時間以上も長居する間に、大日山より何人も降りてきた。ここから大日山まで往復してくる人が多いようだ。新保よりカタクリ小屋、大日岳経由で一周する人もいる。一台車を峠まで廻してあるらしい。年寄りの私はここまでで充分満足。






 三角点がある。8年前の私の山名札が、壊れながらもまだ残っていた。
三角点情報「越前甲山」
三角点名・大日山
等級・二等三角点
標高・1319.59m





 写真に、記念に一緒に入ってもらったこの人は、越前市の「長谷川直司」さん78歳。凄い人である。新聞のコピーを見せてもらったが「40歳で山登りに目覚め、50歳で胃ガン切除。先月末に白山登頂400回。年間150日ほど山に出掛け、日本百名山制覇は、現在4順目の半ば。白山大好きで春から秋にかけて週1ペースで通う。」
 すごい人がいるものだ。あやかりたくて写真に入ってもらった。78歳とは思えない。





 記念撮影。長谷川さんに撮ってもらう。



 こちらはいかにも老人。もうすぐ81歳。年間80回近くも山に入るが、もっぱら里山徘徊専門。






 雲が出てきて、黒く見えるのは日陰の部分。手前が「大日山」真ん中が「鈴ヶ岳」。鞍部から加賀平野が少し見える。白山の方は雲で見えない。




 遠くのピークに大日小屋が見える。「加賀甲山」である。




 少し藪の中の小道を進むと勝山市が見える。




 13.20分に下山開始。






































 遠くに最上の鉄塔が見える。あそこ迄降りねばならぬ。なかなか遠いなー。







 最上の鉄塔が見える。紅葉が奇麗。大日峠に15.00時降り立ち、さらに鉄塔へ登り返す。




 15.35分に鉄塔到着。






 鉄塔巡視路を降りると、国道の416号の県境部分が見えてくる。私の車一台だけ置いてある。15.55分にに車に到着。帰りは新保から牛首峠を、大杉町の方へ降りた。


 国道416号で、石川・福井の県境を辿った「越前甲山」への登頂は、無事成功。




   ■活動時間 6時間40分 Ⓢスタート9.15→2時間52分→越前甲山12.07-13.18(1時間11分)→
         2時間37分→Ⓖゴール15.55

   ■活動距離 4.3km  ■高低差 401m  ■累積標高上り/下り 498m/498m

    ■次回登山は、10/28岐阜県「流葉山」へ■








  2010年11月03日(祝)3回 小松新保より鉄塔巡視路で大日峠まで 


 2年前に
「越前甲山」に初めて登った時、頂上で小松の新保から登ってきた人に遇った。小松の人である。この山は、頂上が私の住んでいる小松市に接している。小松市の山なので、ぜひ私も小松方面から登ってみたいと思っていた。あれから色々調べて、巡視路登り口も見付けたので、念願のルートに挑戦することになった。途中に藪漕ぎがあるので、一人は怖いので皆に同行を頼んだ。






 8.00.瀬領町の「せせらぎの郷」に集合。そのまま大杉町を抜けて「牛ヶ首峠」に上がり、国道416号に合流し、新保町の方へ降りてゆく。大日山・鈴ヶ岳の登山路が右にある。さらにもう少し直進すると、橋の手前で通行止めになっている。9.05.その手前の道の広い所に車を置く。









 この先は工事をしているらしく、工事車は鍵を開けて通り、また鍵を閉めてゆく。このゲートの下を潜って、橋を渡って出発。しばらく歩くと右手に丸く「大日山」が見えてくる。なんと積雪がみえる。昨日の大荒れの寒波で初雪が降ったようだ。






 1kmほど舗装路を歩くと、大日川をまた橋で渡る。橋の上から見る紅葉は、まことに美しい。











 橋を渡った所の右に、鉄塔巡視路の登り口がある。9.05。「加賀幹線117-120」と書いた標識がある。120番は県境最上の鉄塔である筈だ。ここから4番目の鉄塔が一番上だ。






 9.20.登山路に入る。15分ほど歩いたら、1番目117の鉄塔下に出た。加賀幹線の鉄塔は大きな鉄塔だ。周りが全部刈って有り、まことに見晴らしが良い。登山路は尾根上にまっすぐ付いており、ほぼ送電線の下を走っている。ここも尾根の上だから見晴らしが良い。昨日は大雨暴風の警報が出るほど荒れて寒かったが、今日は雨が止んでいる。






 左より「越前甲山」、下がって横に「大日山」、また下がる「と鈴ヶ岳「」である。晴れていれば余程紅葉が綺麗だろう。くすんでいて少し残念。








 9.32分。二番目118の鉄塔下を通る。前方にあと二つの鉄塔が見える。











 少し光がさすと紅葉が輝く。9.57分.三番目119の鉄塔を通る。登山口より一番目の鉄塔までは急坂で、あとは思ったよりなだらかな坂ばかり。







 10.12.最後の紅葉のトンネルを登り切ると、四番目120の鉄塔下に出る。ここも広く刈られており、福井勝山方面が見える。










 四方が見渡せる、山の頂上みたいな感じだ。ここで恒例の抹茶休憩。K宗匠のお手前で頂く。20分ほど居て、いよいよ藪漕ぎに突入。10.30.






 鉄塔の巡視路は、福井県側の谷の方へ下っている。福井県側より登ると、いつも鉄塔巡視路を横断する。あの地点に繋がっている。今回は藪を漕いで直接に「大日峠」に出る予定。尾根は続いている。尾根から降りなければ大丈夫だ。初めは尾根が細くて迷う心配はない。なだらかな瘤を越えると尾根が広くなった。前方に越前甲が大きく見えるから、方向は取りやすい。青いテープはS女史の付けたもの。






 最後は少し急な斜面となる。下でもっと左、左と言っている。11.12分.うまい具合に丁度、見覚えのある大日峠の休憩広場に着いた。藪漕ぎ40分。所々にテープがあり、通る人が居るようだ。この時期考えていたよりも楽な藪だった。ここから越前甲の頂上までは、急坂が続くが70分程だ。しかし今日は、時間の関係でこの「大日峠」を目的として、ここより下山する事に決定。







 S女史に本格的なコーヒーを入れて貰って一休み。峠より頂上の方へ少し登って振り返ると、120番の最上鉄塔が、案外近くに見える。降りなのに40分も掛かったとは、不思議な位だ。









 戻りはまた藪を漕いで、元来た道を登っても良いが、福井県側の鉄塔巡視路を、登ってみようと云う事になった。11.37分、福井の方へ下山開始。昨日の雨で川になっている登山路を降り、20分で鉄塔の分岐点に着いた。「加賀幹線121-122」と書いてある。鉄塔二つ過ぎて、三つ目が120番の最上鉄塔だ。






 12.00、巡視路を登り始める。直登かと思ったら山肌を縫ってぐるぐると廻りながら、えらく遠回りをする。12.25分、122番鉄塔側。12.40分、121番鉄塔。越前甲の頂上が見える。福井県側から未舗装の国道416号が、峠の上近くまで通っているのが見える。13.00.最上鉄塔120番まで登り着く。








 ここで昼食。東方面の白山の麓が、真っ白に輝いている。









 白山のずっーと右に見えるスキー場は、「スキージャム勝山スキー場」らしい。上が「法恩寺山」で、その上が「経ヶ岳」らしい。








 とすると、白山の右は「赤兎・大長」辺りか。雪が少し積もっている。


 この大きな加賀幹線120番のあるピークは、360度の展望である。山の頂上みたいで、広く雑木が刈られており、気持ちの良い場所である。白山が見えたら云う事なし。




 しかし今日は少し寒い。13.25.下山開始。




 西の方は、上から「越前甲山」次が「大日山」次が「鈴ヶ岳」次が「大杉兜山」と全部続いている。その先に平野が見える。




 登ってきた道をそのまま降る。14.25分、丁度1時間で、車までたどり着く。





 今日は越前甲山の頂上までは行けなかったが、小松方面から登れることが判った。最上鉄塔から大日峠までは、登山路が無くて藪漕ぎであるが、なんとか通れる。前方に頂上が見えるから、谷に降りないように進めばよい。帰りの巡視路は、考えていた以上に遠回りになるようだ。藪を漕いで頂上の鉄塔を目指せば、時間的に早く戻れるような気がする。そのうちにちゃんとした登山路が出来るだろう。







 峠を越える国道416号線は、石川・福井県両方で工事をしているようだ。もうほとんど繋がっているようだ。


 全員で記念撮影。今日のパーティは5人でした。せせらぎの郷で温泉に入って、念願の小松方面から登れたので、満足して帰った。







 初めてこの「越前甲山」に登った時、頂上で小松の国府の「X」氏に会った。小松の新保から登ってきていた。それ以来小松から登りたいと考えていて、11/3日に念願を果たした。
 11月末にこのX氏より「新登山路」のコース案内が届いた。ポスト受けに入っていた。その中にこの
「新保より越前甲」のコースがあった。120鉄塔より大日峠まで、我々は藪を漕いだが、11月中句にちゃんとした登山道が開通した、と書いてある。これからはこちらから登る人が多くなるだろう。


 四っのコースを教えて頂きました。順尾山ー奥高尾山は
「浅犀みくまりの道」として新聞に載っていた。富士写ー火燈は「ふわく新道」としてこれも新聞に載っていた。いずれチャレンジしたい。もう一つ「山毛欅尾山」も調べてぜひ登ります。X様、この画面で御礼申しあげます。有難うございました。


 追記 全部歩きましたよ。2013.06.





  2010年06月20日(日)2回 勝山より「越前甲山」往復




 8.30.加賀の「ゆめのゆ」で待ち合わせ。
「越前甲山」を目指す。山中温泉を抜けて福井県に入る。九頭竜川を遡り、勝山市より左折して、国道416号線を山に向かう。段々道は細くなり、「あまごの宿」を過ぎて、道路改良工事の現場となる。大がかりの工事のようだ。日曜で工事はしていないので、現場の広い所に車を置く。9.40.。









 しばらく歩くと、立札のある登山口に着いた。ここから荒れた林道歩きとなる。









 右手に入った所にある、石仏の祠辺りは「ワラビ」がいっぱい。黄色い花は「コナスビ」か。









 この林道歩きは結構長い。石仏祠からの道は、廃道のようだ。40分ほど歩いて、左に登山路が入っている。祠からの道はここへ通じているようだ。








 10.25.分岐には青色の矢印標識がある。これは「トリアシショウマ」か。









 10.45.左右に、鉄塔巡視路が分岐している。加賀幹線と書いてある。この鉄塔は小松から続いているので、この巡視路を右に登ると、私の住む小松に出るはずだ。一度挑戦してみたい。







 ここから沢歩きの状態のところを通る。これはなんだっけ?。エビネの種類か?。忘れた。
小雨が降ってくる。










 11.10.大日峠に登りつく。ここで恒例の「抹茶休憩」30分の休憩。今日のメンバーは、SNハッスル女性コンと、相棒K宗匠と、N氏の5人。最近のフルメンバーだ。








 11.40.発。峠からは尾根歩きになる。前方に頂上が見えてくる。小雨続く。雷が鳴る。











 ロープの下った所もある。暑くてバテそうだ。









 12.40.頂上到着。案外広い。三角点がある。大日山の頂上には三角点が無くて、ここ越前甲山(越前大日山)に、大日山という名前の三角点がある。








 向こうに「大日山」が見える。右に続く山は、「鈴ヶ岳」と「大杉兜山」だろう。今日は白山は見えない。










 小さな山名札を提げる。今まで手書きだったが、見っともないので、印刷に変えた。耐久性に問題があるが。







 頂上に着いたら雨が止んで、お天気が良くなった。一時間ほどゆっくりと昼食。食後に、バースディケーキが出てきた。相棒のK君が、今月に74歳の誕生日を迎えた。相棒は誠に元気である。私の一歳年上である。まだまだ頑張って山歩きをしましょう。








 我々もご相伴にあずかり、おいしいコーヒーでケーキを頂く。13.45.下山開始。「ユキザサ」









 「マイヅルソウ」










 前方に加賀幹線の送電線が見える。次回はあの送電線巡視路を使って、小松市側から登ってみたいと考えている。









 登ってきた道をそのまま降る。15.45.車までたどり着く。









 車で少し下がったら、甲山の方に滝が見えた。「八反滝」らしい。滝まで30分と書いてある。「越前甲登山口」の標示もある。昔はここから直接、石仏祠に続いていたようだ。







  2008年09月15日(祝・月)初登山 勝山より「越前甲山」往復




 
「越前甲山」は私の住んでいる小松市の山である。石川県小松市と福井県勝山市の県境の山である。石川県の真砂の村から登ると「加賀甲」経由して大日山に至る。福井県からこの「越前甲」を経由して大日山まで登山路がある。福井県側からしか登山路が無いので、加賀に接しているのに、越前の名前が付くのは、まぁー仕方が無い事か。現地の立札には「越前大日山」と書いてあった。







 7.30.に尾口村の「道の駅・瀬女」で待ち合わせ。私の車で白峰から谷峠を越えて福井県に入る。谷峠を出てすぐ右に谷村を通る旧道を走ってみる。国道に合流してしばらくで、右に折れ山裾を走り、龍谷の村で右に国道416号線に入る。この国道は、県境付近は繋がっていないが小松の新保村に出て、私の住んでいる小松市まで続いている。繋がっていなくても同じ一本の国道416号線である。国道であるから2車線の堂々たる道であるが、集落が無くなると、とたんに細くなってくる。右の「あまごの宿」を過ぎると看板があり、登山口である。その少し手前に戻って広くなった所に車を置く。8.40.



 地図を良く眺めて見ると、林道は灰色で登山路は赤で書いてある。現在地の地点も書いてある。これによると登山路は、この林道のだいぶ下の方が起点で、左に入る事になっていて、この先で左から林道を横切ることになっている。しかしこの道はもう藪がひどくて廃道寸前になっていた。








 左へ曲がる林道の入り口は鎖が張ってある。越前甲登山口の赤い矢印がある。直進する道は行き止まりらしい。
鎖を跨いで歩き出す。8.50.










 しばらく10分ほど歩くと右に細い道があり、20mほど入ったら石仏があった。ここが看板に載っていた登山路が横断する地点だ。石仏から先の登山路も消えているようだ。前回相棒がこの道を入って道が不明で戻ったという。








 我々も戻ってを林道歩く。結構長い。「ツリフネソウ」がいっぱいだ。それに「ハギ」と「ススキ」もいっぱいだ










 9.20分、30分歩いてようやく左に入る登山路を見つけた。越前甲登山口の小さな青い字の標識。その上は鉄塔巡視路の二つの矢印。ここが登山口である。林道はまだ先まで続いている。これが国道なのかな。何時かは小松まで繋がるのだろう。







 9.40分、左右に鉄塔巡視路が分かれている地点に着く。「加賀幹線121.122」が右、「加賀幹線123」が左に分かれている。石川県からの鉄塔がこの地点で福井県に入っているようだ。登山路は直進する。沢筋を渡るので道は悪い。「トリカブト」のような花だが、茎はつるだ。








 急坂を登り切ると、10.15.尾根上の大日峠にたどり着く。小松のほうが少し見える。ここでお湯を沸かして抹茶を一服頂く。10.35.出発。










 ここから尾根歩きとなる。この白い花はなんというのだろう。前にそびえるピークを目指して急坂を登る。11.20分、1180m地点と思われるピークを通過。少し下っただけですぐ緩やかな登りになる。








 11.45分、広い頂上に到着。途中で追い抜いていった男が一人だけ居る。頂上は四方の眺めが良い。











 まず東に「白山」。右から御前峰、剣ヶ峰が稜線より顔を出している。大汝峰が丸い。下って四塚山。









 北には、左から「大日山」と鈴ヶ岳と大杉兜山。全部わが町の山だ。










 やがて京都のグループが到着。へぇーこの山は人気があるんだ。先に登っていた男は、私と同じ小松の国府の人だった。しかも小松の新保のほうから国道を登り詰め、鉄塔巡視路を利用しながら藪を漕いで登ってきたと聞いて驚いた。やはりこの山は小松の山だ。帰りも鉄塔巡視路「加賀幹線121.122」を利用して小松のほうへ降りるという。






 三角点がある
三角点情報「越前甲山」
三角点名・大日山
等級・二等三角点
標高・1319.59m
所在地・福井県勝山市横倉町








 一時間居て12.45.下山開始。13.00・ピーク1180m。13.35.大日峠。10分休憩。14.20.林道に降り立つ。「ススキ」と「ハギ」が満開の林道をのんびりと下る。








 14.50.車に到着。途中、白峰の展望の湯に入って帰る。


 小松の山だから、是非どなたか小松から登る登山路をつけて欲しい。小松から是非登ってみたい。

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