加賀の里山逍遥
 
2005.4.より登山順

セイモアスキー場より登る口三方岳・松尾山 の二山

①「口三方岳」     ②「松尾山」は下の項です。

[加賀]  口三方岳 1269.35m (白山市内尾)48
第03回 2010.05.19. 内尾の登山口より往復。
第02回 2007.06.26. 内尾の登山口より往復。
第01回 2006.06.11. 内尾の橋より往復。

  2010年05月19日(水)3回 内尾登山口より「口三方岳を往復




 相棒とS女史の3人で
「口三方岳」に登ることになった。過去2回よりも時節的に早い。違った花が見られるかなと思ったが、雨になってしまった。だんだん止んでくる予報なので出かける。セイモアスキー場からの、直進する林道は難なく入り込めた。登山口に車を置き8.40.合羽を着て出発。「ニリンソウ」が咲いている。










 「ハンショウヅル」だったかな?。










 10.30.岩屋敷と呼ばれる、岩がゴロゴロした地点を抜けた、烏帽子山の見える地点で「抹茶タイム」。あの烏帽子山の、左に下がったピークに三角点が在るはずだ。登った人もいるが、道が無いから私には無理だ。







 11.20.水場に到着。まだ雪が残っていて、水場に降りられない。












 ここまでも残雪があったが、ここから少し尾根が広くなると、雪田が多くなる。








 12.10.下に「影清池」が見えてきた。水は全然なし。ただの雪田である。












 壊れた表示板を持って写真撮影。この先に頂上まで15分の札が下がっているが、10分くらいで頂上に着く。








 12.20.頂上到着。登り口に、頂上まで三時間と書いてあるが、3時間40分で登りついた。小雨が止まない。県境の山が微かに見える。










 もちろん平日で誰も居ない。頂上で風も少しある。昼を過ぎているのに、昼食が出来ない。









 記念集合写真を、セルフタイマーで撮るのも一苦労。20分程居て下山開始。










 頂上にあった「イワナシ」












 「ウリハダカエデ」









 ひたすらに下山。14.05.登る時に見かけた、杉林の中の「壊れかけの作業小屋」に到着。汚い事この上なしだが、無いよりましと、入り込んで遅い昼食。「ニシキゴロモ」








 15.30.登り口の車に到着。千丈温泉は休みだった。この間「笠山」の帰りに入った、「大門温泉」に回った。ここ安くてよい温泉だ。




 2007年06月26日(火)2回 内尾登山口より「口三方岳」を往復



 梅雨のど真ん中、2度目の「口三方岳」にK君と登る事に決定。天気予報は曇り、雨さえ降らなければ儲けもの。K君は朝用事があって早く行けないが何とか10時半には登山口に着きたいとの事。





 去年はスキー場より先の林道が通行止めだったが、今年は炭焼き小屋の先の登山口の小さい広場まで難なく入れた。車は1台も無し、登っている人は居ない様だ。10時半になっても彼が現れないので、「先に行く10時半」のメモを車に残して出発。











 どうせ道は1本だし、彼は私よりよほど歩きが早い。すぐに追いついてくるに違いない。




 登山路は去年と感じが随分違う。




 「ギボウシ」が咲いている。













 「ササユリ」が結構次から次と咲いている。







 それよりも多いのが「ヤマボウシ」である。満開である。花のトンネルになっている所もある。11.50分に休んでいたら早くもK君は追いついてきた。









 岩屋敷と呼ばれる岩場を過ぎた、烏帽子山の見える展望台で昼食にする。12.30分。一面ガスで目の前に見えるはずの烏帽子山は見えない。30分休んで出発。







 
「サンカンスギ」のそばを通り、13.25分に水場に到着。去年は゜カタクリ」がいっぱい咲いていたが、今年はその影も無い。水場から先には去年は「イワカガミ」が咲いていたが、やはり今年は陰も形も無い。同じ6月なのに違えば違うものだ。







 14.10分影清池に到着。去年は池は雪渓になっておりK君は、雪渓を渡って対岸に家から持ってきたハナショウブを植えていたが、今年は水は満々、中々大きな池である。しかも池の周りの木には白いモリアオガエルがぶらぶらと下がっている。登山路より池の水辺までは5.6メートルほど崖状の壁を降りねばならない。K君は降りていったが、私は滑って池まで落ちそうなのでやめて、先に頂上に向けて出発。





 14.25分、「口三方岳」の頂上に到着。梅雨のさなか雨は降らないがガスで視界無し。彼はなかなか上って来ない。


 ようやくK君が到着。聞けば影清池で何度も滑って、登山路に戻れなく難渋したのだと言う。何度も滑り落ちて、一度は水辺まで落ち、顔面制動で止まったと言う。彼は少し無謀な所がある。気を付けて下さい。私は彼と反対で大変怖がりである。






 頂上にコーヒーを沸かして40分ほど居た。


 15.05分下山開始。15.35分水場。16.05分岩屋敷。「ヤマボウシ」が満開でトンネルになっている。








 17.15分登山口の車に到着。着替えをしていたら、林道の上から車が降りてきて止まった。話しかけたらイワナ釣りらしい。林道は途中で不通、そこから2時間歩いた所で釣ってきたのだという。そして我々に2匹ずつ分けてくれた。家で焼いて食べた。






 千丈温泉に入って帰った。




  2006年06月11日(日)初登山 内尾の橋より「口三方岳」を往復



 
「口三方山」は初めての山である。K君に案内してもらう。久しぶりに私にとっては標高が高い。朝7時30分に登山口で待ち合わせの予定。




 自宅から国道350号線を山に向かって走り、鳥越城址の下より金沢方面にもどり、途中手取川を越えて国道157号線に入り、河内村役場前よりセイモアスキー場に向かう。自宅より50分でスキー場に着く。内尾前橋を渡るとスキー場で、立ち寄り湯やキャンプ場がある。登山路は橋を渡らずに直進のはずだが、バリケードがあり通行止めになっている。バリケードの前の小さな空き地に車を置く。先着3台。







 身支度をして出発。土砂崩れのある林道を20分歩くと山側に炭焼き小屋があり、車が一台止まっている。小屋より煙が上がっているので炭焼き中である。ここまで車で入る予定だった。途中畑などあったので、地元の人は車を入れているようだ。小屋の先に登山口があり何台か駐車できる。頂上まで約3時間と書いてある。8時に登り始める。私の足では12時までに頂上に着きたいものだ。






 いきなりの急坂で、びっくりするが、15分ほどで尾根上に着く。ここからは尾根をひたすらに登るだけである。杉の植林地を2度通ると、「ミズナラ」の林が続くようになる。新緑が気持ちよい。









 1時間40分も登って、岩屋敷と呼ばれる大きな岩のゴロゴロした地点を通る。その先に「岩屋は真ん中だよ」という札が下がっていた。初めはちょっと意味が判らなかったが、岩屋敷は登山コースの中間点だよ、という意味らしい。






 岩屋敷を登りきると、左の谷を隔てて「烏帽子山」が見える地点に出る。1136mと書いてあるから、あの山よりも高く登らねばならない。










 途中ピークの上より頂上が見えてくる。しばらく緩やかな尾根を行く。窪地の登山路には残雪が出てくる。







 岩屋敷より50分で水場に着く。登山路より左に30mも入れば小さな川が流れている。4.5段降りて水を飲む。実に上手い。









 周りは雪が消えたばかりのようで「カタクリ」の花が一面にぎっしりと咲いている。「エンレイソウ」も多い。「ショウジョウバカマ」「「サンカヨウ」もある。

















 水場より15分、大きな「サンカンスギ」の横を通る。ここからは下界の方の展望が良い。



















 奥獅子吼山の上に、金沢平野がのぞめ、日本海まで見える。







 登山路に「イワカガミ」が現われる。ピンクの花がかわいい。次から次へと結構多い。白山以外ではあまり見たことが無い。









 「カタクリ」も大群落が出てくる。花はあまり期待していなかっのでまことに嬉しい。今年は雪が多かったので春の花が、今頃咲いているのだろう。







 水場より50分、「影清池」に到着。一面の雪渓である。水が溶けたら池になるのだろう。平家の武将「悪七兵衛影清」の流した涙で出来た池だという。謡曲に
「影清」という名曲がある。能楽師の端くれとして、ぜひ一度訪れたいと思っていたので大満足である。K君も再度の登山だが、まさか6月に雪に覆われているとは思わなかったらしい。登山口の内尾の村に、平家の落人伝説があるらしい。





 池より10分ほどで、「口三方岳」頂上に到着。登り口より3時間半である。水場で追い抜いていった、福井県の若い夫婦が食事中である。

 高曇りで白山は裾野しか見えないが、東の県境の山が近い。大笠・笈と見当をつけるが、登っていないので正確に判らない。








 西の方は、途中で眺めた烏帽子山の向こうに、加賀平野が見える。









 北は、奥医王山と犀奥の山々。晴れていればその上に立山・剣・薬師と見えることになっているが、今日は見えない。南にセイモアスキー場のゲレンデが見える。その峰続きの山は「松尾山」らしい。今度一度挑戦してみたい。





三角点情報「口三方岳」
三角点名・板尾
等級・二等三角点
標高・1269.35m
所在地・石川県白山市板尾町
 傍の杉の高い位置に、登山者名簿を入れた箱が取り付けてある。中にノートが入っていたが、びしょぬれである。朝早くもう下山してきた単独行の人の書き込みがある。ノートが下に落ちていてびしょぬれと書いてある。




 1時間40分も、居心地良い頂上で、ノートを乾かしながら過ごす。その間単独行の2人が登ってくる。我々2人と福井の夫婦、朝早く降りた人と、日曜の登山者は7人で全部らしい。思ったより静かな山である。






 1時10分に下山に掛かる。同じ道を降りる。二人に追い抜かれ我々が最後である。



 「キンラン」を一本見つける。K君はキンランと教えてくれたが、図鑑を見ると葉っぱが違うようだ。それでも蘭の仲間に違いないだろう。コケイランらしい。






 「スミレ」もまだ咲いている。頂上より2時間半で林道の炭焼き小屋までたどり着く。林道を20分歩いて車まで着く。疲れた後の20分は長い。






 橋を渡り、河内千丈温泉に入って帰る。


 考えていた以上にいい山だった。花は多いし、影清池も見たし。云う事無し。


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②「松尾山」            ①「口三方岳」は上の項です

[加賀]  松尾山 1162.94m (白山市河内町)59
第04回. 2020.09.31. セイモアスキー場中腹より往復。
第03回. 2009.05.23.
 千丈温泉清流荘前の林道入り口から往復。
第02回. 2007.06.05. 千丈温泉清流荘前の林道入り口から往復。
第01回. 2006.09.06. セイモアスキー場中腹より往復。

  2020年10月30日(水)4回 セイモアスキー場より「松尾山」を往復



 ホームページを整理していて「松尾山」を久しく歩いていない事に気が付いた。11年ぶりに歩きに来た。最近はセイモアスキー場からの林道が閉鎖されている。その時は「三雄山」まででもいいやとやってきたら、ロープが掛かっていたが鍵は無く、通行禁止の立て札もない。開け閉めして通らせていただいた。





 スキー場中心部の大きな建物の横に9.10分に車を置く。









 ゲレンデの上はスキー場の最上部「三雄山」らしい。林道は左に上って行き、左からあの稜線を歩くはずだな。






 林道を歩いてゲレンデの上まで登って来た。下に車を置いた建物が見える。









 山裾を左に林道を歩くが、昔はもっと狭い林道だった。遭難碑があったはずだが無いから、林道が付け替えられたらしい。工事中でブルがいた。どうも林道を広くしてスキーのコースにする様だ。





 隣の山は「口三方岳」だな。




 上のゲレンデは、まだ刈ってなくススキの原である。







 かすかに遠く、平野と海がちょっと見える。











 ゲレンデに登山道がある所は、近道をする。










 最後の大きなゲレンデは、歩けそうだったが急で、車道を歩いた。ずーっと下に出発点が見える。林道をずーっと遠回りしてここまで来た。並行して以前の林道らしきものが見える。




 以前に、遠回りが遠いので、このリフト下をよじ登った事がある。無理はしないほうが良い。途中で道が無くなり苦労した。







 回り込んでリフト最上部に登り着く。少し上に「三雄山」ヒュッテがある。









 この建物の上辺りのピークが「三雄山」らしい。三浦雄一郎に由来する。







 ここからは尾根の林道となる。









 地理院地図に載る、1.073ピークに来たら、「瀬波」に降りる登山道が、新しく分岐して出来ていた。「オンソリ山」に続いているようだ。11.30分。






 池を通過する。モリアオガエルの白い卵が、ぶらぶら下がっている頃に理ぼった事があるな。









 あずま屋の残骸がある。11年前から残骸だな。








 急坂を登り切ると林道の終点に着く。12.00時。ベンチは壊れているので座り込んで昼食。







 昼食後、荷物をベンチに残して「松尾山」を往復。ここからはブナの木が多い登山道が続く。









 12.55分に三角点がある「松尾山」の頂上に到着。「瀬波周回」の案内板。ここから先へ進み、瀬波キャンプへ降りる周回登山道が出来たようだ。





 三角点情報「松尾山」
 三角点名・松尾
等級・3等三角点

標高・1162.97m








 ブナ林の気持ちの良い登山道である。








 林道終点まで戻り着く。荷物を拾って、登って来た道を下山開始。








 かすかに平野が見える。




 「三雄山」まで戻ってきた。今度は突き当りのゲレンデを直接降りた。




 このゲレンも、降りに歩いた。置いた車が見える。16.00時に車に到着。随分暇が掛かったぞー。



                               ブナ













 カニコウモリ         アキノキリンソウ













                サラシナショウマ       













          ■次回登山は、10/3加賀「鷲走ヶ岳・白抜山」へ■


   2009年05月23日(土)3回 セイモア林道入口より「松尾山」を往復



 相棒の君は「笈ヶ岳」が夢なのだが、今年は雪が少なくて駄目だっらしい。その代わりに「奥三方山」に声が掛かって、松尾山から挑戦したらしい。松尾山から奥三方に登れるとは知らなかったが、なるほど地図を見ると、松尾山から奥三方まで尾根続きだ。しかも、余り極端な登りも無い様に見える。残雪時期の時なら登る人がいても不思議でない。彼は松尾山を通り、だいぶ先まで登ったが、自分の筋肉痛で、4人パーティは登頂を断念して帰ったらしい。迷惑をかけたと悔やんでいた。松尾山の頂上の標柱は、先がちょっとだけ頭を出していたと言った。







 それから5週間、もうすっかり雪の解けた
「松尾山に我々4人が登る事になった。8.30.登り口に集合したが、鎖が張ってあり、その前に駐車。舗装路を歩き、舗装路が左に大回りする所で、右に未舗装の道に入る。










 大きなレストランの裏に出て、少し近道になる。











 9.35.遭難碑のある横の広場で、抹茶タイムの休憩25分。そこからゲレンデを思い思いに登る。









 10.50.スキー場の最上部「三雄山」に到着。日本海が遠くに見える。今まで気が付かなかったが、目の前の山は「笠山」らしい。今度登ろうと調べている最中だ。









 東には、尖った「笈ヶ岳」と、横に長い「大笠山」が近くに見える。











 ここからは荒れた林道歩きとなる。これは「ツクバネ草」と言うらしい。池通過。モリアオガエルの卵がぶら下がっている。








 11.30.林道の終点のベンチ通過。12.00.頂上到着。三角点前で記念撮影。相棒の言うには、5週間前は横の標識の頭が少し見えたそうだ。











 我々の小さい山名札も提げて昼食時間。




三角点情報「松尾山」
三角点名・松尾
等級・三等三角点
標高・1162.94m
所在地・石川県白山市瀬波町











 食後、奥三方の方へ探検に出かけると、尾根伝いに、はっきり登山路が続いているではないか。だいぶ進んでみたが、その先にも道は続いているようだ。









 「サンカヨウ」や「マイズルソウ」が咲いている。











 1時間以上も頂上で遊んで、13.10.下山開始。14.00.三雄山。14.15.レストラン。15.15.駐車場所に到着。







 内尾の村のから「笠山」に登る登山路があると言うので確認に行くが、見つからなかった。村の中に湧き水の汲み場所があった。「内尾のおぼく水」と書いてある。汲みに来ている人がいる。おいしい水だ。「清流荘」で温泉に入って帰る。


 家でネットで調べていたら、昔は松尾山から奥三方山まで登山路があったらしい。松尾山より先に、途中に2箇所も三角点がある。通れるようになったら、面白そうな道だ。





  2007年06月05日(火)2回 セイモア林道入口より「松尾山」を往復




 
梅雨の前にせいぜい頑張って登ろうと、一人で「松尾山」に出かける。前回は林道に入り込めたので、今回もその心算だったが林道の入り口に鎖が張ってあり鍵が掛かっていた。仕方ないので其処に車を置いて歩き出す。9.40分。3日前の瀬女スキー場と同じで、下から歩く事になった。しばらく歩くと車が止めてあり、おばあさんが畑仕事をしていた。私の車は入れないのかなと声を掛けたら、村の人は鍵を持っているとの事。ごめんなさいねと言った。






 舗装してある林道を大分上ると、林道は左に大きく迂回する。その曲がり角に右に未舗装の作業道が続いている。その作業道に入り込む。10.25分頃大きなロッジだかレストランだかの後ろに出た。舗装してある林道が迂回してここまで来ている。ここで一休み。








 10.45分、また舗装路を歩いて前回車を留めた場所に出る。一番高い地点に通じるリフトの支柱が並ぶ斜面に、ジグザグの登山道らしきものが見える。前回は左に大きく迂回して緩やかなゲレンデを登ったが、今回は直接リフト下のジグザグ道に挑戦する。






 初めはちゃんと道が続いていたが、途中からは崩れた岩がゴロゴロ。人が歩いた形跡が無くなり草が伸び放題。ジグザグ道の端が両側の藪に掛かると道が無くなる。仕方が無いから上のリフトの支柱を目指して藪漕ぎをする。結構急な斜面で体力を使う。何度かの藪漕ぎで頂上かと思ったら、なんと横切る大きな林道に登りついた







 こんな所に林道が走っているとは、下からは全然見えなかった。林道を右に歩き出したら、セイモアキャンプ場の管理事務所の建物の前に出た。裏がキャンプ場になっている。さらに少し登るとリフト最上部に着く。高みに壊れかけの展望台がある。ここを「三雄山」と言うらしい。三雄山到着、12.30分。







 展望台の裏より松尾山への縦走路が始まっている。その入口付近から前方に「白山」が望める。白山が見えたのはここだけだった。









 ここからは使われていない荒れた林道を歩く。広い尾根をのんびりとゆく。右手に「口三方岳」が見える。








 13.00、池の横を通る。周りの木にモリアオガエルの白い卵がいっぱいぶら下がっている。

 13.15、林道の終点に到着。壊れたベンチがある。ここからが山道となる。一度下るようになる。







 13.45、松尾山頂上到着。三角点と、熊にかじられたと思われる標識。展望全然無し。登山路は先まで続いているので行ってみたが途中で無くなっていた。20分ほど居て下山開始。





















 「ユキザサ」が咲いている。他に「チゴユリ」「ナナカマド」の花、白い「アジサイ」。









 林道の池の付近、あずま屋の付近に蕨がいっぱい。素の物にして食べた。
 15.00、三雄山に到着。階段が壊れて無い展望台によじ登り最後の展望を楽しむ。大笠・笈などが近い。








 ゆるいゲレンデを選んで降りる。途中ゲレンデのそばの高台に遭難碑があった。赤い御影石に刻んである。


 
「真白き ゲレンデに 夢たくす わが息子 ここにしるす」






 今日は朝、遠く三雄山のキャンプ場のベンチに、登山者が一人居るのが見えたが、そり以外誰とも逢わない一日だった。誰も居ないスキー場ゲレンデを黙々と下って、16.30分に車にたどり着く。清流荘の温泉に浸かって帰る。





  2006年09月06日(水)初登山 セイモアスキー場より「松尾山」を往復



 セイモアスキー場から登ることになる
「松尾山」は初めてである。春に「口三方岳」に登った時、頂上近くからこのスキー場のゲレンデがよく見えた。途中の高台にある大きなレストランも見えた。スキー場の最上部からの峰続きが松尾山の頂上らしかった。




 自宅よりいつもの如く山に向かって走り、鳥越より左に折れ、スキー場の案内の看板で40分くらいで内尾の橋に着く。直進する口三方の林道は相変わらず通行止めになっている。ここで7時45分にK君と待ち合わせ、橋を渡り直進し、そのままスキー場内の舗装してある林道に入り込む。7月末に登り口確認の為、この林道に入った時は途中がけ崩れで行き止まりになっていた。今日は岩を取り除いた崖崩れの場所を通り過ぎ、8時に大きなレストランの前に出た。後ろに口三方岳が見える。






 案内書に寄ればここに車を置いて歩くように指示されているが、舗装路がまだ上まで続いているので入り込む。しばらくで建物が幾つもある広場に出た。リフトがスキー場の上まで登っている。舗装路はここで終わりである。リフト下の下草が刈られておりジグザグ道らしきものが見えるが、案内書のコースは左にぐるりと回り込み、ゲレンデを登ることになっている。






 車をここに置き8時15分より歩き出す。左に尾根に取り付くと、すぐ広い見晴らしの良いゲレンデに出る。その下に誰かの遭難碑があった。若い人らしくて親が建てたものらしい。ゲレンデをジグザグに登ってゆく。ススキが穂を出している。標高が高くなって加賀平野が見えてくる。今日は午後から雨の予報だが、今は海岸線がはっきりと見える。







 9時30分にスキー場の頂上に着く。リフトの降り場があり一番高い地点に展望台がある。ここを「三雄山」と言うらしい。このコースを設計した三浦雄一郎氏に由来している。登ってきたゲレンデの向うに、口三方登山路の尾根が真っ直ぐ頂上に続いている。








 展望台にはどうゆう訳か階段が無い。壊れてしまって修理されないのだろう。よじ登ると南の方も良く見える。鞍掛山、富士写、大倉岳のゲレンデ、大日山、鷲走、三村山。東の方、白山は今日はよく見えないが、奥三方、笈、大笠が良く見える。







 展望を楽しんだ後、尾根伝いに通じているガタガタの林道を歩く。緩やかな広い尾根で、急坂が無いのでのんびりと歩ける。しかし車など今では通らないらしく、所々背丈以上のススキの林をかき分ける事になる。途中池の側を通る。








 その少し先にあずま屋が建っていた。周りは茂っていて見晴らしが良い場所でもない。使われていないらしくここも階段がはずされ、テラスの枠などがあずま屋の中に積み上げてある。その先の小さな広場で、林道は終点になっていた。立派な台のついたベンチがある。一息つくが雨がポツリときた。展望台より40分掛かっている。






 ここより本当の山道になる、25分ほど歩いて、10時35分に三角点のある「松尾山」の頂上に到着。標識は欠けている。熊が爪を掛けたのかも知れない。周りは茂っていて展望無し。登山路はまだ先まで続いている。雨が降り出したので、5分滞在で下山を始める。







 11時5分にあずま屋に到着。よじ登り積み上げてある材木の間で、お湯を沸かして昼食にする。ススキが穂を出して秋の気配が強いが、まだまだ暑い。食事をしている間に雨が本降りなった。もともと雨を覚悟の登山である。ゆっくり食事をして合羽を着て下山し始める。12時に出発して13時10分に車に到着。登り口の千丈温泉清流荘で着替えの予定だったが、なんと休館日。ずぶぬれのまま家へ直行、風呂を沸かして飛び込む。


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