2005.04.より登山順
鈴か岳林道の
[加賀] 鈴ヶ岳 1174.71m (小松市大杉町)38 [加賀] 大杉兜山 1026.84m (小松市大杉町)19 |
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第9回登山 2015.05.02. 鈴ヶ岳林道終点より「鈴ヶ岳」往復。 第8回登山 2011.11.05. 鈴ヶ岳林道終点より「鈴ヶ岳」往復。 第7回登山 2010.05.23. 鈴ヶ岳林道終点より、「出作り小屋」まで往復。 第6回登山 2009.06.04. 鈴ヶ岳林道終点より「鈴ヶ岳」往復。 第5回登山 2008.06.03. 鈴ヶ岳林道終点より「鈴ヶ岳」登頂。それより「大日山」を往復。 第4回登山 2006.11.23. 鍋床登山口より「大杉兜山」往復。 第3回登山 2006.06.01. 鈴ヶ岳林道終点より「鈴ヶ岳」往復。 第2回登山 2005.11.03. 鈴ヶ岳林道終点より「鈴ヶ岳」往復。 私の初登頂 第1回登山 2005.06.26. 鍋床登山口より「大杉兜山を往復。 私の初登頂。 |
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2015年05月02日(土)9回 「鈴ヶ岳」 N氏より「鈴ヶ岳」のお誘いがあった。鈴ヶ岳はしばらく登っていないので、無性に登りたくなった。すぐ参加を申し込んだが良く考えたら、奥城山から見た鈴ヶ岳はまだ雪が多かったし、標高も千メートルを超えている。心配になって調べたら4月29日が山開きになっていた。山開きの後だからなんとかアプローチは大丈夫だろうなー。 金沢組4人は登山口へ7.30頃到着との事。私は自宅を6.30分に出て小松市大杉町を目指す。いつものせせらぎの郷へ向かう。途中の道から今日登る「鈴ヶ岳」が見える。左が「鈴ヶ岳」、二つ目が「大日山」、三つ目が「加賀甲」、右が「小大日岳」だろう。鈴ヶ岳にもまだ残雪が見える。 上大杉町から鈴ヶ岳林道に入り込むが、林道は良く整備されている。路上のゴミも取り除かれ、落石もない。心配していた残雪も全然無かった。突き当りの駐車場は満杯だった。7.30分。金沢組はもう出発の用意をしていた。先に出発して貰って、100mほど下の駐車場に車を置き追いかける。 川を渡る。雪解けで轟々と流れている。上部は滝が続いている。今日のパーティは5名。 出作り小屋が近くなると残雪が出てきた。この斜面のトラバースは滑らないように恐る恐る。下が空洞になっているみたいだ。残雪の終りが高い段差になっており、なんとか通過。 8.35分に出作り小屋通過。以前一面に茂っていた水芭蕉畑は、イノシシに食べられ全滅して何も無し。水場の畔に2.3株の花が残っているだけ。急斜面を登ってブナ尾根にたどり着く。折からブナの新緑。晴天続きで登山路は歩きやすいし、最高。 鈴ヶ岳には大きなピークが三ッつあるようだ。ブナ林の下に「イワウチワ」が群生している所がある。 一つ目のピークが近ずくと、残雪で雪の上を歩く事になる。雪は固く閉まっていて歩きやすい。 左手に「白山」見がえてくる。 これは二つ目―ピークだったかな。 ブナ林の直線道路。 櫻が一本咲いていた。色が濃い。 10.55分に「頂上」到着。頂上は雪に覆われているが、周りに地面が出ていて、皆さん食事中。 お天気続きで白山の雪解けもだいぶ進んで、まだらになってきた。 「別山」も良く見える。 登ってきた方面。真ん中は「大杉兜」。左のピークを越えてきた。 今日の記念撮影。5名。 頂上からちょっと下がった登山路の脇に「イワナシ」が咲いていた。小さいが美しい花である。草ではなくて灌木との事である。 11.35分に下山開始。真に気持ちの良い頂上だった。 鈴ヶ岳は小松市の山である。小松ドームが見え「鞍掛山」が見える。 13.10分に出作り小屋まで戻った。ここら辺りから登山口までに色んな草花を見かける。14.15分に、メンバーの一番遅れで、駐車場に降り立つ。ブナの新緑と残雪歩きの楽しい山行であった。 スミレ キクザキイチゲ エンレイソウ 水芭蕉 ツツジ イワウチワ カタバミ ヤマザクラ ハナワサビ? 駐車場で同じ小松の人で、私のこのページをいつも読んでいるという人に声を掛けられた。赤い車に初めて遇ったと云う。御年70歳とか。私より大分若いぞ、とおっしゃる。ホームページも書いておられるようだ。心当たりを検索してみたがまだ未発見。そのうちに見つけます。 2011年11月05日(土)8回 「鈴ヶ岳」 夕方より雨の予報。近くの山を考えていたら「鈴ヶ岳」のブナ林を思い着いた。そういえば今年は未だ登っていない。相棒K君とS女史の三人、8時に「せせらぎの郷」に集合。一台に乗り換えて上大杉町から鈴ヶ岳林道に入る。終点まで完全舗装になって快適になった。8.30分終点駐車場、5.6台停まっている。出発して「幸四郎屋敷跡」まで来たら、紅葉が綺麗になってきた。写真を撮ろうとして、カメラを車に置いてきたことに気付き、リュックを置いてあわてて取りに戻る。出作り小屋で落ち合う予定。 9.50分、出作り小屋に到着。丁度お湯が沸いて抹茶が出てきた。待って居る間は「ナメコ」の収穫で忙しかったらしい。 出作り小屋の水芭蕉園は、今年はイノシシの被害で全滅だったらしい。来年は咲くのかな?。 尾根まで出ると、途端にブナ林が紅葉して綺麗である。 「ツルリンドウ」に赤い実が付いている。 これも花の後の実だろう。葉っぱは見た事があるが。何だったかな?。 鈴ヶ岳までに二つのピークを越える。ここまで来るとブナはすっかり葉が落ちている。ここらあたりのブナ林も紅葉の時期には素晴らしいだろうな。来年はブナ林が好きな「やっちん」様の「稜線からの便り」というページをチェックして登らねばね・・・・」と話していたら・・・。 なんと上から「やっちん」君が降りて来たではないか。まさに噂をすれば何とやら、である。一緒に記念撮影。 11.30分に頂上到着。真新しい標識があった。(帰って新聞を読んでいたら、消防団員が担ぎ上げたと載っていた。) 誰も居なかった。全員大日山へ行ったらしい。しばらくして出作り小屋を明け渡した、若いグループが追い付いてきた。白山の頂上は雲の中だが、別山は見えるし、笈・大笠・奈良・見越と県境の山は良く見える。 「ナナカマド」の向こうに粟津町のの小松ドームが見える。木場潟、柴山潟も見える。 一時間も長居して下山に掛かる。夕方まで雨が降らない予報だったが、ポツリポツリと降ってきた。この尾根の一直線の登山路は大好きだ。 カサコソカサコソとクッションが利いて、ひっくり返っても痛くなさそうだ。わざと落ち葉を蹴散らして歩く。 小屋を過ぎて、川の橋を渡る。なめ滝が何段も続いている。木が茂っている時はあまり見立たない。 14.20分車に到着。 (帰って読んだ新聞の地鳴り欄に、今日一緒に登った相棒K君の投書も載っていた。白山に植えてあるコマクサを、もともとは白山には無く、誰かが持ち込んだものだから、除去すると云う記事に対して、除去は反対と云う意見だった。花や植物大好きで、山から採ってきた草を家の周りにいっぱい栽培している彼氏、増えてきたニッコウキスゲを鈴ヶ岳頂上に植えた彼氏、今日も残っていないか調べていた彼氏、学術的な事は解からないが、彼の心情もわかる気がする。でも、やはり生態系を崩すことになるのかな?。そういえば白山にいなかった雷鳥が、白山に越冬しているらしい。これは別の話か。) 2010年05月23日(日)7回 「鈴ヶ岳」 出作り小屋まで 天気予報では大雨、所によっては雷。九州では水害も出たようだ。夜叉ヶ池を考えていたが、さすがに取りやめ。出掛けないのももったいないので、「鈴ヶ岳」の「出作り小屋でコーヒー」でも飲んで帰ろうと言う事になった。 9.40.大杉町からの、鈴ヶ岳林道の終点に到着。林道は完全舗装で真に便利に快適になった。 一週間前の日曜日、相棒が登った時、凄い賑わいだったらしい。水芭蕉は咲いているし、出作り小屋では、鈴ヶ岳の主、西出夫妻の猪鍋の振る舞いがあったと言う。 それに比べ、日曜なのに今日は誰も居ない。こんな雨では仕方が無いか。 背後に大杉兜山が大きくなってくる。 出作り小屋が近ずくと「サンカヨウ」が咲いている。 雨で花が可哀想だが、ここには「サンカヨウ」が多い。 11.00.出作り小屋に到着。新しい立派な小屋だ。綺麗に掃除がしてあり、花瓶に花まで生けてある。 雨の時は、屋根のある小屋が、実にありがたい。ゆっくりとお湯を沸かして、昼食と食後のコーヒー。 一週間前に登った相棒の話では、水芭蕉が大分残っていたとの事だったが、今日はほとんど見当たらない。 食後、水芭蕉園地の周りを一周したら、「水芭蕉の苗植える。平成9年4月29日」の標識を見つけた。それまでここには水芭蕉は無かったらしい。 それが、今は水芭蕉園地として、定着している。 一時間ほど居て12.00.に下山開始。12.50.駐車場に到着。 日曜なのに、人気の山なのに、誰一人登ってこない山でした。こんな雨の中登る我々が、異常かも知れませんね。 まだ時間が早いので、朝見かけた「那殿観音御開帳」の幟に曳かれて、那殿観音にお参りすることにする。 大杉町から赤瀬町まで戻り、菩提町に抜ける林道に入る。しばらく登ると、右手に長い石段が見えてくる。林道が広くなっており車が留められる。登り口に、白山を開いた「泰澄大師」の像がある。 石碑に拠れば「粟津観音講の先達、片岩慈雲尼に不思議なる霊告あり。往事盗難にかかりし、木造観世音現れ、わが身代わり観音像を祀れば、汝に寿福を与えん。法友斉田月友尼と計り、折しも当山に籠もれし、法師文子の本願を仰ぎ、小松の都賀田勇馬氏に身代わり観音像の制作を頼む。昭和27年11月18日、当山岩屋の中に安置したものである。以来有縁の人、各地より参詣する人数知れず。ますます盛大なる法城とはなれり」。 よく整備された境内を登ってゆくと、突き出した岩の下に観音堂があった。信者が集ってお参りをしている。その先をもっと登ってゆくと、穴の開いた大きな岩に出た。そこが行き止まりのようだ。「くもるろ岩」と書いてあり、親不孝者や心の正しくない者がこの岩を潜ると、耳が岩にくっ付くとの言い伝えがある、との事。潜るのはやめて下山した。 ここは那谷寺の奥の院と書いた本もある。 鈴ヶ岳登山の途中「ショウキラン」が咲いていないか探したが、無かった。 2009年06月04日(木)6回 「鈴ヶ岳」 相棒K君と7.50.「せせらぎの郷」で待ち合わせ。女性軍二人は今日は都合が悪い。男性二人だけだ。去年は林道工事に入り込み迷惑を掛けた。今年は林道終点まで舗装が完成、まことに具合いがよろしい。ちゃんと駐車スペースの白線まで引いてある。8.20.分着。 昨日「鈴ヶ岳」で検索してパソコンを見ていたら、関西の人が鈴ヶ岳を守る会のメンバーに案内してもらって「ショウキラン」を観に来た話が載っていた。何年か前の6月である。時期が同じいからひょっとすると咲いているかも知れないと思った。百間滝への分岐を過ぎて小屋までの間、大きな杉の木の根元に踏みつけられそうにあった。 「ショウキラン」に間違いない。はじめて見るが、写真で観てきたのに違いない。まだ芽を出したばかりで、真っ白だ。よく観ると赤い模様が出来かかっている。もう少し伸びるとそれらしくなると思う。それにしても私は、加賀の里山ではじめて見た。ほかにも咲いているのだろうか。 9.20.出作り小屋。おいしい水がいつも出ている。水芭蕉はとっくに済んでしまっている。 「ムラサキサギゴケ」がいっぱい咲いている。 「チゴユリ」も多い。 よく整備された広いブナ林の中の登山路にすわりこんで、K宗匠のお手前で抹茶を一服。 11.10.頂上到着。誰もいない。三角点がある。
相棒が10年ほど前に移植した「ニッコウキスゲ」は今年も健在。つぼみを付けている。 山名札を提げる。犬を連れた人が一人登ってきた。 昼食。白山は見えない。昼食後、大日山の見える地点まで偵察に出かける。花立の岩の立て札まで行く。左に切り開きがあり大きな岩が見える。降りてゆけそうだが、危なそうなので止める。前方に大日山が見える。その左に伸びている尾根の上が「越前甲山」だろう。右に伸びる尾根の先は「加賀甲山」である。 12.30.下山開始。ここのブナ林は素敵である。新緑が盛りである。一直線に登山路が続いているところがあり、好きな道である。 「ギンリョウソウ」をあちこちで見かける。13.30.出作り小屋。 登山路が真っ白になるくらい「ウツギ」の花が散っている。1.30.登山口駐車場到着。15.10.せせらぎの郷。風呂に入って帰る。ロビーで並んでいた野菜を購入したが、野菜を車に積んで、着替えた服を置いてきてしまった。また取りに行く。ドジ。 私は今年、この鈴ヶ岳で、初めて「ショウキラン」を観た。ほかの山では見た事が無い。ほかにも咲いているのだろうかと書いたら、能美市の「やっちん様」よりメールでショウキランの写真を送って頂いた。 2009.6.25.白山の観光新道の下のほうで撮影、と書いてある。白山にも咲くのだ。花が開くとこんなにきれいなのだ。私もぜひ花が開いたショウキランに、一度お目にかかりたいものだ。 やっちん様、初めてメール頂きました。ありがとうございました。送って頂いたショウキランの写真、ここに載せさせて頂きました。 2008年06月03日(火)5回 「鈴ヶ岳」-「大日山」 友達が「鈴ヶ岳」から「大日山」まで登ってきたと云う。私にとっても魅力的なコースなのだが、距離的に長くて無理かなと思っていた。ところが話を聞くと、山中の奥の「真砂村」よりも、登るのが楽だとのたもう。私はその気になって相棒に同行を頼んで出かける。6.40分にせせらぎの郷で待ち合わせ、車一台で上大杉に向かう。鈴ヶ岳林道の入口に「7K先通行止め」の予告があった。いざとなれば其処から歩けば良いと入り込む。 やがて工事現場に到着。舗装工事らしく基礎の工事をしている。重機が何台もあるが道端に寄っている。朝が早いので誰も居ない。勝手に、とうとう林道終点の登山口まで入り込んでしまった。終点の手前200mの、舗装された道の広くなった所の隅に車を置かせてもらう。邪魔にならねば良いが。7.36分、ショベルカーの横から登山路に入る。この山は案内板が多く、道も整備されている。 7.45分。 「ここはセノ谷、鈴ヶ岳まで2.9㎞」の標識。 7.54分。 「ここは幸四郎ヤシキ跡」の標識。 8.00時。 「百間滝」への分岐の標識。 8.19分。 「良蔵屋敷跡」 「鈴ヶ岳まで2.1㎞」の標識。 8.31分。 「ここはヌギ谷原」 「鈴ヶ岳マデ2㎞」の標識。 出作り小屋が建っている。広いヌギ谷原の水芭蕉は、花も終り大きく育っている。10分休憩。 8.49分。 「ここはブナ尾根」 「鈴ヶ岳 1.8㎞」の標識。 8.54分。 「鈴ヶ岳マデ1.7㎞」の標識。 9.04分。 「頂上まで1.5㎞」の標識。 9.12分。 「鈴ヶ岳ブナの巨木」 「幹周4.4m樹高20m」 「鈴ヶ岳まで1.4k」 近くにはそれらしいブナの木が見当たらない。 9.20分。 「鈴ヶ岳マデ1.3k」の標識。 鈴ヶ岳のブナの林は、新緑でまことに美しい。9.42分、展望の利くピークに出る。 「鈴ヶ岳マデ0.9k」の標識。「展望台」と名付けよう。以前はこんなに切り開かれていなかった。背後に動山が低く見える。その向うに加賀平野が見渡せる。東のほうも切り開かれて、白山が見える。 9.54分。 「頂上まで0.5㎞」の標識。 もうすぐ頂上。真っ直ぐな登山路が続く。 10.08分、頂上到着。お湯を沸かして抹茶の休憩。 残雪の白山が見える。雲が少し掛かっているがうれしい。振り返ると越えてきた二つのピークと、その向うの兜山が並んで見える。 頂上の片隅に蕾を持ったニッコウキスゲを発見。なんとこのニッコウキスゲは、相棒が初めて鈴ヶ岳に登った、平成12年8月に移植したものだという。若い頃、東北の月山採取したものが、自宅で増えすぎたので、この山に戻したものだという。 30分休んで、10.38分に「大日山」に向けて出発。ここからは初めての登山路となる。 この続きは「51番・大日山」に続く。 2006年11月23日(木・祝)4回 「大杉兜山」を往復 K君と8時に小松瀬領町の「せせらぎの郷」で待ち合わせ、私の車一台で「兜山」に向かう。鈴ヶ岳林道の途中より右に鍋床林道に入る。ガタガタ道だが林道が比較的短いので楽だ。林道終点の手前100mに道が広くなった所があり、車を回転して駐車する。8時30分に歩き出す。林道終点よりしばらく杉林を歩き右の斜面を登り出す。 25分位で尾根の上に出る。まだ紅葉が残っていて気持ちの良い登山路だ。9時30分、登山路の真ん中に陣取ってK君のお手前で抹茶を一服。あたりは五葉松とシャクナゲが多い。 左に木の間から紅葉の斜面が見える。向うの丸い山は尾小屋の大倉岳らしい。 10時、杉林となり上ヶ原に出る。壊れた小屋があり水場がある。ここから左に曲がり杉林の中を登る。倒木が多く斜面は道がバラケて判り難い。 少し急坂を登りきると主尾根の上に出る。緩やかな広い尾根で、2万5千分の1の地図に記入のある、930m、965mのピークを越えてゆく。その間にも小さな瘤が幾つもある。ブナの木の林が多く気持ちが良い。林の無い所は笹が生い茂って登山路が判り難い所もある。それでも去年の夏に比べれば、秋は木が茂っていないので歩きやすい。 今度が頂上か、今度が頂上かと思いつつ登る。最後は少し急坂でロープがある。ブナ林の中の大きな岩が目印で、笹を掻き分けて頂上到着。11時30分だ。3時間掛かった。少し曇ってきて展望は良くない。鈴ヶ岳・大日山も見えない。 足元に三角点がある
50分もかけて食事。12時20分下山開始。途中長靴を履いて登ってくる登山者と遇う。比較的若い男性で、そのあと頂上から折り返してきて又我々を追い抜いていった。2度目の登山で始めて出遇った登山者だ。 上ヶ原で一休み。細尾根まで降りると、右手に動山から鞍掛山が見え、その上に加賀平野と日本海が望める。 頂上より2時間30分掛かって車にたどり着く。 この兜山は静かで好きな山である。ただ上ノ原が少し乱雑である。誰かの酒盛りのあとで、酒ビンの破片が散乱している。それに登山者が少ないのか、笹が茂って登山路が隠れている。又、登山標識が腐ってほとんど無い。同行のK君は鋏と小刀持参で、登山路を整備しながらの登山だが全然追いつかない。 せせらぎの郷で露天風呂に入り、明後日の「宿ノ岩」登山を約束して別れる。 2006年06月01日(木)3回 「鈴ヶ岳」を往復 K君と2度目の「鈴ヶ岳」へ登りに行く。新聞記事にヌギ谷原の水芭蕉がきれいに咲いた。6月までは見頃と載っていたからだ。自宅を7時45分に出て、上大杉より鈴ヶ岳林道に乗り入れる。林道11キロのうち残り3キロが未舗装の悪路で車の底を削る。前方を行く軽四トラックが時々止まり、道にはみ出した木を切り落として整備している。自宅より1時間で林道終点の駐車場に着く。 先ほどの軽四の老人にK君が挨拶している。聞けばこの老人、「西出氏」といって鈴ヶ岳の主らしい。この主の発案で、ヌギ谷原の出作り小屋が出来た2000年頃、登山口に小屋作りの材木が積んであり、登山者は板一枚でも持ち上げて欲しいと書いてあったそうな。K君も一枚持ち上げて小屋の一部になっているのだそうだ。その翌年だか小屋の出来た時に、この西出老人に出会い缶ビールをご馳走になったことがあるらしい。 身支度をして9時に登り始める。20分で百間滝への分岐を過ぎ、出作り小屋が近ずいて来ると、辺りが湿地加減になり、「サンカヨウ」の群落があり今が花盛りである。歩き出して50分ヌギ谷原に着く。 原には「ミズバショウ」が一面に植わっているが、残念ながら花はほとんど終わっていて、葉っぱが大きくなりすぎている。それにしても昨年11月に登った時、この原に水芭蕉があるなんて気が付かなかった。踏まれないように何かが植えられて、印しの木の枝が立ててあるのは気が付いてはいたが。 先着の西出老人に聞いたところでは、元は水芭蕉が無かったのだが、種を植えて育て、毎年種を取り育ててこれだけになったのだという。まったくの驚きである。そう云われればきちんと列を作って生えているところが有る。もうほとんど原いっぱいに生えている。小屋の後ろの斜面にもいっぱい植えてあり、こちらは未だ花が残っている。水場で喉を潤し、水芭蕉の世話をしている西出老人に別れを告げて、10時に出発、しばらく急登して尾根に登りつく。 ここよりブナ尾根の立札あり、ブナの木が多い尾根道になる。所々急坂が現れる。新緑のブナ林は実に気持ちが良い。 後方に兜山が望めるピークを通る。小松の平野も微かに開けている。大きなピークを二つほど越えると頂上に着く。 小屋より1時間40分で頂上着。まずまずの天気。登ってきたピークが見え、その右に兜山。 大日山方面が木の陰になるので、荷物を置いて縦走路を15分ほど進んだら、鈴ヶ岳最高地点の小さな札が木に、かかる、大日山の望めるピークに出た。鈴ヶ岳三角点より3mほど高いらしい。白山は、お天気が良いが霞みの中で良く見えない。 頂上まで戻ったら、2人のパーティ到着。 頂上南斜面に、K君が6年前に植えた「ニッコウキスゲ」の株を見つけて感激している。何でも、25年程前に東北月山で採って来た株を、丹精込めて株分けし、増えすぎたのでもここに戻しのだと言う。 頂上でお湯を沸かして、食事をしながらのんびりする。 1時間半も長居して下山に掛かる。元来た道をのんびりと降りる。 1時間10分ほどで出作り小屋着。西出老人はまだ小屋付近を整備中。 「ユキザサ」も大分大きくなった 「ニリンソウ」もまだ残っている。 小屋より40分で駐車場着。 2005年11月03日(木)2回 「鈴ヶ岳」を往復 初登頂 少し前仲間が、「鈴ヶ岳」に登りに行ったら、林道が工事中で通行止、仕方が無いから隣の「兜山」に登ってきた、とメールをくれた。小松市のホームページで、道路課に問い合わせたら返事のメールが来た。確かに工事中だが、通行止の看板だけなら頼めば通してくれる。バリケードがしてあれば駄目との事。もし駄目なら戻って、新保村の方から登ろうと出かける。 私の居る能楽界に山歩き好きは居ないと思っていたら、K師が山好きと判明。私とは一っ年上なのに、話を聞くと大分登っていらっしゃる。一度ご一緒したいと云われる。彼も一人歩きがほとんどらしいが、連れが居ると奥さんが安心するらしい。 今回はそのK君と二人である。彼は鈴ヶ岳に一度登っているので、私が登りたい山の案内を頼んだ感じ。 小松を7時に出て、通い慣れた道を山に向かう。途中、瀬領町のせせらぎの郷に車を一台置く。動山の登山口前を通り、奥城山の登山口前を通り、上大杉より林道鈴ヶ岳線に乗り入れる。やはり通行止の看板がある。かまわずに入り込む。しばらくで兜山への林道が左に別れる。舗装路をしばらく行くと工事現場に差し掛かる。またもや通行止の看板。朝が早いので工事が未だ始まっていないので、また入り込む。工事とは林道の舗装工事のようだ。大型の重機が4.5台も道端に止めてある。車は通れるのでガタガタ道を底を擦りながら進む。自宅より1時間で行き止まりの駐車場に着く。小さな滝があり、ここだけ舗装されており7.8台は止められる。林道は10キロくらいあったと思う。 30分ほどを谷筋登ると、百間滝の分岐に出る。尾根上に出ると、動山が背後に見えてくる。また30分でヌギ谷原の出作り小屋に出た。 大きな湿原みたいな原っぱがあり、その高台に立派な小屋が建っている。未だ新しく入口に大きな鐘が下げてある。いい音がする。中は土間で真ん中にストーブが置かれ周りは板敷きで囲んである。鈴ヶ岳を愛する人たちが建てた様でノートが置いてある。今日は無人だ。小屋の横に水場がある。 小屋より15分くらいでブナ尾根に出る。ブナの混じる気持ちの良い尾根を登ってゆく。段々紅葉が濃くなってくる。小雨が降ってきて雨具を着ける。 それにしても気持ちの良い尾根である。幹周り4.4mのブナの巨木の案内板があるが、それらしき木は見えない。どこか近くに在るのだろうか。緩やかな尾根でアップダウンがある。途中背後に小松の平野が見渡せる場所がある。地図に1123mの表示があるピークらしい。曇りで雨がぽつぽつと降っているが、小松ドームの白い屋根が見える。 この先の2ッ目のピークが頂上らしい。小屋より1時間20分で頂上にたどり着く。 なかなか広い頂上で、真ん中に立て札があり三角点がある。晴れていれば余程展望が良いだろうと思われる。生憎の小雨で白山も大日山も見えない。日本海も見えるはずなのだが。 霧が流れてくる。越えてきた二つのピークの先に、谷を挟んで兜山が見える。山の斜面が全山紅葉で素晴らしい。 立ち去り難く、地面が濡れているので、立ったままで25分も居た。K君にバナナとお菓子を頂き、食事は出作り小屋ですることにして、もと来た道を下り始める。落ち葉の敷き詰めた尾根道をどんどん降りる。上のほうはだいぶ葉が落ちてしまっている。1時間で小屋に着く。 ヌギ谷原の周りも紅葉している。小屋の中で彼はコンロを出し、味噌汁やコーンスープやコーヒーを取り出してご馳走してくれる。私はコンロを持ち歩かないので、こんなご馳走は初めてだ。晩秋の小雨の山は、暖かい飲み物が一番。感謝感謝。 1時間半も小屋で遊んで出発。20分で百間滝への分岐に出る。展望台まで約20分と書いてある。滝は高さが百間ならば凄いだろうと入り込む。道は結構悪い。あまり人も入らぬようだ。 25分くらいで、百間滝展望台の大きな案内板が、地べたに落ちている地点に出る。谷を隔てた向こうに滝らしき物が見える。木が茂っていて全容が見えない。距離も結構遠く良く見えない。残念。 ところが未だ先に道らしいものが続いている。もっと滝の近くまで行けるかもしれないと入り込む。道は悪くなり滑ったり、谷川を渡渉したりして頑張るが、道が無くなってしまった。案内書を取り出してよくよく読んだら、滝の直下へ行く道は無いと書いてあった。仕方が無いから引き返す。 分岐より滝まで往復40分の予定が、1時間20分も掛かってしまった。25分で駐車場着。朝着いた時に軽自動車が一台止まっており、登りだしてしばらくで2人の下山者と遇ったが、あとは誰とも遭わぬ山でした。 林道を下り始めて工事箇所に着いたら、ダンプが道の真ん中にドカリ。大きなショベルカーも道に出て作動中。弱ってしまったが、ひたすら頭を下げて頼み込む。工事者いわく「小松市より、土曜日曜はなるべく車を通してやってくれと言われているが、今日は木曜だ。工事の期間が迫っているのに、朝から何度も何度も大変だ。仕事にならない」と叱られる。木曜といっても祭日だし、奥の駐車場には他に一台しか居なかったし、と思ったが謝る。 なるほど道を空けるのは大変だ。細い林道で避ける場所が無い。何百mも移動したり、我々の車もバックしたり、二箇所で5台の工事車両を移動してもらう。真にご迷惑を掛けまして済みませんでした。 なぜだか期待していた山だが、期待にたがわない気持ちの良い山でした。二人でせせらぎの郷の温泉に浸かって帰った。 2005年06月26日(日)1回 「大杉兜山」を往復 初登頂 小松の自宅を出て、国道416号線を山に向かい、途中、長谷町で尾小屋方面よりはずれ、右に大杉町に向かう。奥城山より下山した時たどり着いた大杉神社の前で、直進する方向で鈴ヶ岳林道が始まり、案内板がある。2.5キロほど進むと、左へ鍋床林道の始点がある。「兜山」の表示があり、舗装路と分かれて一転してダートな道となる。 前から車が来ないよう心に念じて、細いガタガタ道を2キロほど行くと突然行き止まりとなり、登山口の表示があった。100mほどバックさせると、回転場所があり2・3台置ける。1台も置いてない事を思うと、日曜なのに誰も登っていないらしい。ここまで自宅より40分。 きれいな杉林を中を100mほど進むと、右に分岐して杉林をぐんぐん登ってゆく。杉林が水楢の雑木林になり、ロープの下がった岩を登り切ると、尾根上に出る。ここまで45分。尾根を暫く登ると、大きな赤松があり、石楠花の木がとても目に付く。木々の間より動山などが見え、頂上も大きく先に見える。 45分ほど尾根を歩くと上ヶ原という杉林の中の平坦な地点に出て、おんぼろの小屋があり、裏に水場がある。小さな小川で水を飲み一休みする。梅雨入りが遅れていて、もう7月も近い。とても暑い。暑いから誰も登らないのだろうと納得する。 上ヶ原より杉林を抜けて急坂を登り切ると主尾根に出る。道が細くなり藪が茂っていて足元が見えないことがある。特に笹が生えている所は笹を掻き分けて道を探さなくてはならない。この主尾根は広くてなだらかで所々に瘤状の頂上がある。ブナの林に入ると快適に歩け、ブナ林を抜けるとブッシュの中を藪漕ぎ。道ははっきり付いているのだが、両側から茂っていて歩きにくい。おまけに展望もあまり利かず暑い。ブナ林と藪漕ぎを5回ほど繰り返し、さいごのブナ林を登り切ると頂上に飛び出した。 歩き出して3時間10分で頂上にたどり着いた。思ったより展望が利かない。鈴ヶ岳と大日岳の方が切り開かれて良く見える。高いのが大日岳、一番手前が鈴ヶ岳。東の方も切り開かれているが、今日は白山は見えない。「蟹ノ目山」の頂上で、真東にこの「兜山」を教えてもらい、丸い兜状の頂に憧れを持って登ってきたのだが、ここからは西と北の方は木が茂っていて景色が見えない。残念。 裸になって木陰でおにぎりを頂く。向こうに見える「大日山」が、私の住む小松市の最高峰だと読んだ事があるので、良く目に焼き付けておく。今年中に何とか征服したい。先ほどから聞こえるのはどうもヒグラシの鳴く声らしい。今年の初蜩に別れを告げて下山に掛かる。 よくもこんな坂を登ってきたもんだ、と、我ながら感心しながら、ぼやきながら、特に急坂も無い道をテクテクと降りる。車まで2時間半かかった。誰にも遭わない山でした。 |