加賀の里山逍遥
2005.04.より登山順

市ノ瀬から歩く指尾山・六万山・白山釈迦岳


①「指尾山」「六万山」        ②「白山釈迦岳」は下の項

[加賀]  指尾山 1418 m (白山市白峰町)33
[加賀]  六万山     m (白山市白峰町)33
第5回 2022.10.31. 市ノ瀬駐車場より「六万山」を往復。
第4回 2013.06.09. 市ノ瀬駐車場より越前禅定道を、六万山経由で登り、往復する。
第3回 2010.10.20. 市ノ瀬より少し入り、林道分岐に車を止め、六万山経由で往復する。
第2回 2008.08.10. 市ノ瀬駐車場より越前禅定道を、六万山経由で登り、往復する。
第1回 2005.09.23. 別当出合より観光新道を登り、禅定道を市ノ瀬へ下山。

  2022年10月31日(月)5回 市ノ瀬より「六万山」を往復



 紅葉が見たくて市ノ瀬へ。指尾山は無理でもせめて「六万山」は登りたい。S女史を誘って9年ぶりに「越前禅定道」を歩く。小松より80分ほどで市ノ瀬ビジターセンターの広場に到着。9.10分。目の前のピークが「六万山」、向こうの稜線は「釈迦ヶ岳」かな。









 快晴となった。紅葉に期待。







 
 駐車場より六万山に向かって歩く。








 吊り橋を渡る。揺れるぞ。








 車道と合流しばらく車道歩き。








 カーブに「白山禅定道」の入口がある。釈迦新道は通行止め、指尾山は通過可能の張り紙。







 初めは川に沿って登って行く。

 







 ブナの木の瘤。対岸の紅葉が奇麗。








 段々と斜面に登り出し急坂。








 車道に登り着く。車道を左で釈迦ヶ岳。今は通行止め。

 





 車道を横断して、向かい側の斜面を登り出す。








 ブナ林の急坂を登る。








 なかなかの急坂。四つ足歩行も。








 ようやく尾根が見えてきた。








 尾根に着くと壊れた標識に「ここはシマイ馬場・1230m」と書き込んである。尾根を進む。







 尾根に登ると紅葉が奇麗。









 12.00時に「六万山」到着。







 別山の方に切り開き。ここで昼食。今日は私はここまで。S女史は荷物無しで「指尾山」往復へ。








 途中まで見送りで、少し進んだら「白山」が見えた。アップにしたら頂上奥社が見えた。







 指尾山への鞍部近くまで行き、私は戻る。頂上まで戻り決めてあった通り私は下山開始。
 







 年寄りは足が遅くて、特に降りは時間が掛かる。








 まだまだ戻って来ないと思っていたのに、急坂の半分も下りないうちに追いついて来た。







 林道に降り立ち、急坂は嫌になったので、林道を歩いて戻る事にした。








 別当出合に上る車道に合流。分岐に柵がある。








 車道はとても遠回りになるが、安全に歩ける。








 ようやく吊り橋に戻ってきた。橋の上から白山方面。







 吊り橋を渡って六万山を振り返る。









 S女史に頂いた指尾山からの白山の写真。







         ■次回登山は、11/5白峰のおまい山-大なだれ山へ■


  2013年06月09日(日)4回 市ノ瀬より「指尾山」を往復





 一週間ほど前一人で「チブリ尾根」を歩いてきた。一人で寂しかったが楽しかった。今日は同じ市ノ瀬から「指尾山」である。この山もネットの「やっちん様」がもうとっくに登っている。今日は老人には介添え人が居る。9.00時に市ノ瀬の吊橋を渡って歩き出す。







 別当出合まで車で入れるので、途中の釈迦岳林道ゲートに車を停めればちょっと近いのだが、やっちん様は、少しの事で楽を望まず、市ノ瀬の駐車場から登るべきと書いておられるので、我々も市ノ瀬から歩く。






 林道を少し歩いて「白山禅定道」の標識より登山路に入る。「ヒトリシズカ」。フタリかも知れない。









 9.35分に林道を横断。白山禅定道登山口の標識を登って行く。ここから素敵なブナ林になるが、新緑の時期は過ぎて濃い緑になっている。








 「ユキザサ」












 小さい小さい花。









 イチゴらしい。








 「オウレン」








 「マイヅルソウ」








 マイヅルソウの群落がある。








 「アカモノ」








 この道は昔の「越前禅定道」。途中に岩の間を抜ける区間がしばらく続く。







「ムラサキヤシオ」かな?











 「ヒノキ」の大木が続く尾根になる。





 右手に「別山」が時々覗ける。下の尾根が一週間前にも歩いた「チブリ尾根」である。避難小屋まで登った事があるので、小屋が見えないか一生懸命探した。その時は気が付かなかったが、家でパソコンに取り込んで拡大したら、ちゃんと小屋が見えた。写真の一番大きな雪渓の下の稜線に小屋が見える。







 「鳥居杉」も健在。鳥居にしてはちょっと低いが、私が勝手に名づけた。もっとも、富山白鳥山の二番煎じだがー。









 この桧は凄いよ。









 「イワカガミ」と「マイヅルソウ」のコラボ。







 11.30分に「指尾山」の頂上到着。空は青くないが、晴れていて「白山」が目の前だ。





 頂上をアップで撮ったら、登山者が何人も見える。今日は日曜なのできっと登っているだろうな、と思っていたが、いっぱい登っている。いまだ白山は日帰りの山になったようだ。私にとっては考えられないほどのハードスケジュールだが。




 「釈迦岳」が一番近い。右端が釈迦前峰だ。白山日帰りは難しいが、去年は釈迦岳を往復したぞ。




 「不動滝」が立派に見える。砂防新道からはあまり映えて見えないが、ここからは立派。




 ゆっくり食事して、のんびりとブナの林を降りる。










 14.30分に吊橋を渡って、市ノ瀬駐車場の車に到着。この写真は同行のS女史に頂いたもの。




   **次回登山は、6/15「チハカ山」へ**







  2010年10月20日(水)3回 市ノ瀬林道より「白山釈迦岳」往復





 今年のブナの紅葉は遅いような気がする。記録的な長い猛暑の為だろう。今日は「指尾山」のブナ林を歩きに行く。8.00.道の駅瀬女で待ち合わせ。メンバーは3人。相棒K君とN女史。市ノ瀬へ向かう。今日は別当出合までの交通規制も終わったので、市ノ瀬から林道カーブを二つほど曲がった所にある、釈迦岳ヘの林道分岐の手前の、道の広い所に車を止める。8.50.。釈迦岳方面の林道は鎖があり、番人のおっさんが、工事中で発破を掛けているから通れないという。






そんなに先まで行かないので、と入り込む。15分ほどで白山禅定道の分岐、指尾山の分岐に着く。市ノ瀬から登ってくるよりは、半分の時間で着く。










 苔の季節である。苔が無いかとあっちこっち覗き込む。ブナの急坂をジグザグと登り切ると、尾根の上にたどり着く。先に登った相棒が、お湯を沸かして待っている。






 気持ちの良い林で抹茶タイム。苔取の二人組が降りてきた。どうも収穫は余り無いらしい。もっと紅葉しないとダメだなと下山していった。




 ここから7.8.分ブラブラと登ると「六万山」頂上の標識に出る。展望なし。ほんのりとした紅葉もなかなか良い。









 緩やかな尾根で気持ちが良い。加賀禅定道の雰囲気が出てくる。古木が次々と現れてくる。







 白い肌の大きな木は何かな。







 これは「ヒノキ」だと思う。







 くぐっているのは、前回名前を付けた「鳥居杉」













 ここにも、大きな「ヒノキ」がある。









 巨岩のごろごろする場所も通る。頂上は未だか未だかと思っていたら、登山路の脇の三角点に出た。










 三角点は、誰かが赤く塗った所がある。10.55.










 三角点より30mほど登ると頂上である。谷を隔てて「釈迦岳」が見える。地図で見るとこの真下が登山口らしい。白山は雲がかかって見えない。







 観光新道に続く道も紅葉している。











 1時間ほど昼食。コーヒーを入れて貰ってゆっくりと過ごす。平日で誰も登ってこなかった。
 11.50.下山開始。13.20.に車までたどり着いた。市ノ瀬の永井旅館のお風呂に入って帰る。





 指尾山の頂上より見た白山のパノラマ。左が釈迦岳。真ん中に湯の谷を挟んで、右の尾根が観光新道で、弥陀ヶ原に続いている。真ん中の谷の上あたりに白山頂上が在る筈だ。





  2008年08月10日(日)2回 市ノ瀬-「指尾山」を往復




 3年続けて白山に登ったが、今年は機会が無さそうなので、せめて白山の近くと思い、
「指尾山」に登りに行く。相棒のK君や健脚の人なら、日帰りが当たり前の白山ではあるが、私にとっては考えられない強行軍である。健脚といえば私の相棒のK君も72歳にして凄い健脚である。これはぜひ記録に値するので載せておく。彼は先日、「加賀禅定道」の登山を目指し、白山一里野温泉に車を置き、ハライ谷登山口より登山開始、檜新宮、しかり場分岐、長倉山、奥長倉山、四塚山、大汝峰、室堂と14時間かけて踏破。翌日同じ道を下山した。K君バンザイ、バンザイ、金メタルに値する。





 さて単独行の私は、「越前禅定道」の一部を目指す。自宅を6.45.に出て、車を飛ばしたら、7.50.に市ノ瀬に着いた。シーズンで市ノ瀬駐車場は車で溢れている。今日も登山者がバスを待っている。そんな人を横目に見て駐車場の奥のつり橋を渡って、空っぽの第二駐車場を横切り、大きな橋の袂で林道に合流。










 バスの通る林道を10分ほど歩くと、右に「釈迦岳前峰・指尾」の標識にでる。ここから登山路に入る。









 25分ほど杉林や雑木林を歩くと林道に出て標識がある。この林道は舗装して無く工事用の林道で、左に林道を歩くと釈迦岳の登り口が有る様だ。この林道を横切って向かいの斜面を登り出す。8.43.








 道は急斜面のジグザグ道となり、ブナの木が多くなり気持ちが良い。











 9.55.1時間10分近く掛かってようやく六万山に到着。真夏は暑い。一休みして出発。














 ここからは比較的なだらかな尾根歩きとなる。あまり展望は無い。段々やせ尾根となり岩が累々としてくる。















 杉が横に生えている。これを私は
「鳥居杉」と命名しよう。







 
10.50.指尾山の頂上に到着。前回は白山の頂上が見えたのに今日は駄目。釈迦岳も頂上は見えない。暑いのでシャツを脱いで乾かしていたら、おじさんの単独登山者が現れた。今日出会った只一人の登山者である。やはり日帰りで、殿ヶ池辺りまで高山植物を見に行き、別当出合に降りる予定と言う。元気だ。









 三角点は登山路を少し下がった地点にある。うっかりすると見落としてしまう。

三角点情報「指尾山」
三角点名・指尾
等級・三等三角点
標高・1417.96m
所在地・石川県白山市白峰町市ノ瀬






 この登山路は、越前平泉寺の白山神社の越前番場からの禅定道の一部である。平泉寺より法恩寺山、経ヶ岳、赤兎山、小原峠より市ノ瀬に降り、そして今日の登山路にに続いている。この先は観光新道に続いて室堂に至る。禅定道の名残か石版が残っている。










 
頂上に1時間以上も居て、12.00に下山開始。年を経たヒノキや杉が多く残る昔の道である。14.00.に市ノ瀬到着。










  2005年09月23日(金)初登山 観光新道-指尾山」-「六万山




 市ノ瀬の駐車場に車を留めて、永井旅館の裏手の山にある「岩屋俣谷園地」に登り、頂上よりあわよくば猪鼻山の三角点まで登ってこようと出かけてきた。自宅を8時に出て国道157号線を走り、1時間10分で市ノ瀬に着く。ところが今日は三連休の初日で、市ノ瀬より別当出合までシャトルバスが出ていた。白山に登る人の車が多く留めてある。私は考え直して
「指尾山」に登るためシャトルバスに乗った。









 「別当出合」より砂防新道のつり橋を横目に見て、「観光新道」を登る。いきなりの急坂である。登山を終えた人が、時折降りてくる。登っている人は私一人らしい。最後の階段状の急坂を登り切ると、草地となり尾根上に飛び出す。登りだして1時間20分。







 尾根上は展望が良い。右に登れば黒ボコ岩経由で室堂へ。左に下れば指尾山経由で市ノ瀬まで直接に下りられる。今登ってきた方は砂防のダム工事現場が全部見下ろせて、不動滝も見える。別山は頂上に雲が掛かっているが、大きいチブリ尾根に避難小屋も見える。下界の方は大長山、赤兎山が近い。





 もう室堂からの下山者も降りてこない。目の前の別山の雲がだんだん取れてきた。御前峰の方は観光新道途中のピークが邪魔をして見えない。


 この三叉路に座り込んで昼食を取る。今日のコースは此処が最高地点で、後は下るばかりとタカを括って30分も長居する。













 「リンドウ」の咲く道をゆっくりと下ると、ブナの古木やトガ、ダケカンバの混じる「慶松平」に着く。




 「慶松平」は昔は山小屋があったようだ。




 「釈迦岳」がきれいな姿を見せる。








 この登山道は、白山信仰の修行道のひとつである「越前禅定道」であったらしい。だんだんと修行僧が白装束で通った道、そんな雰囲気の険しい道になってくる。







 「別山」の頂上が顔を出してきた。














 大きなヒノキも混じる。木の根がゴツゴツ、岩がゴロゴロ、細いやせ尾根になり急な階段が何箇所も現れる。







 両側の谷がいっぺんに覗ける所がある。特に別当谷の方は天井壁となっており、身のすくむような所もある。とにかくつまずいて転ばぬよう、危ないところはお尻をついて、ゆっくりと下りる。



 「ゴゼンタチバナ」に赤い実が付いている。いっぱいある。始めて見た。





 ようやく前方に「指尾山」が見えてきた。あとひとふん張りである。






 誰一人歩いていない尾根の登山路は、右の谷の川音が聞こえるかと思えば、今度は左の谷の川音が聞こえてくる。あるときは左右一緒に聞こえてくるほどの細い尾根が続く。怖くて緊張する。

 

 大きな岩の下が凹んだ岩屋に出る。標識も何もないが、ここが泰澄大師が剃髪した剃刀窟らしい。首のない石仏が何体もある。






 「指尾山」頂上着13時30分。下りなのに三叉路を出発して1時間50分も掛かっている。




 この指尾山は「越前禅定道」の白山を拝む山、「遥拝所」だったらしい。今、まさに雲が上がり白山頂上が拝める。左の丸い「大汝峰」、目を凝らすと神社らしい物も見える。右の「御前峰」の奥のほうに、白山神社奥社も見える。手前には千蛇ヶ池の上にそびえる岩峰が見える。






 左に釈迦岳、右に歩いてきた禅定道が室堂まで続き、真ん中に湯谷川が頂上直下まで続き、その上に白山の頂上がある。絶景である。


 「三角点」は少し下がった登山道沿いにある。又、やせ尾根が続く。尾根は少しずつ広くなってくるが、大木の根をまたぎ、大岩の間を潜り抜ける。









 大きなヒノキが何本もある。











頂上より45分で
「六万山」の頂上に着く。展望なし。

 まだ谷底はだいぶ下だ。降りの苦手の私は少し心配になる。まさに心配した通り道は急な下り坂になる。大きなブナやトチの木の、気持ちの良い森をジグザグに下りる。階段を降りているみたいに長く続く。






 45分下り続けて、もう足が限界だと思った頃、林道に出た。右に林道を登ってゆくと釈迦岳の登山口に出ると書いてある。林道を横切り又森に入り、25分歩いたら又林道に出た。あとは舗装された林道を15分歩いて車にたどり着いた。


 大分へたばった。午後3時45分になっていた。市ノ瀬は一面にガスが立ち込めてきた。






 観光新道の途中から降りた、初めての
「指尾山」は、なかなかの難所の道でびっくりした。


 初めての「指尾山」と書いたが、実は一度だけこのコースを歩いた記憶がある。歩いたという記憶だけで、どんな山だったか全然記憶がない。


 1955年の高校三年の時の学校登山に参加して「立山」に登ったのが山登りの原点。その翌年に「白山」に初めて登った。次の年の1957年に、二回目の白山登山に、高校仲間と
「旧道」なる道を登った。その頃の案内書に「旧道」として載っていた。面白そうなので私が提案して、何も知らないのにこの道を登った。


 覚えているのは、暢気な友達ばかりで、途中で水が無くなり困った事、朝一番のバスに乗ったのに、室堂到着が夜の7時過ぎで、室堂の人に最終バスですか?と聞かれた事。こんな事しか覚えていない。どんなコースだったかも全然記憶にない。


 それからしばらくして地震があって、この旧道は長い間閉鎖されていたはずだ。今では通れるが、通る人は少ないようだ。



  表紙へ戻る       


②「白山釈迦岳」           ①「指尾山・六万山」は上の項

    [加賀]  白山釈迦岳 2053.18m (白山市白峰町)33
第3回登山 2014.07.13. オオサクラソウが見たくて、市ノ瀬より往復。雨に遇い釈迦前峰で敗退。
第2回登山 2013.11.02. ブナの黄葉が見たくて、市ノ瀬より往復。尾根の途中まで。
第1回登山 2012.07.17. オオサクラソウを見たくて、市ノ瀬より往復。

  2014年07月13日(日)3回 市ノ瀬より「釈迦岳」往復



 2年前に
「オオサクラソウ」を見に「釈迦岳」へ登った。後から考えると、オオサクラソウの群生地は、最低鞍部よりさらに登った所に有るらしい。が、最低鞍部で数本見付けて大満足して帰った。また最低鞍部に至るまでの縦走路は、高山植物の盛りだった。年と共に体力の衰えを感じるこの頃だが、ひょっとするとまだ登れるかもしれないと、「オオサクラソウ」に遇いたいとメールしたら、いっぱい仲間が集まった。自分としては一本道だから、行ける所まで行き、へたばったらそこから戻る予定。


 白山は山開きが済み、昨日の土曜日から交通規制がひかれ、今日は市ノ瀬より先へは自家用車は入れない。天気予報は土日が晴れ。日本中に被害をもたらした台風8号は、金曜日に北陸最接近とかで、土曜日は未だ危ないだろうと、今日日曜日が登山日となった。




 昨日夕方、「明日天気悪そう、予定通り決行しますか?」とメールが来た。エッと思って予報を見たら、晴れの予報がいつの間にか、午後から雨に替わっていた。それでも決行と決定。小松を4.15分に出発。瀬女道の駅で待ち合わせ、車3台で、5.30分に「市ノ瀬」に到着。早くも代替えのバスが運行している。駐車場には、昨日からの車を含めていっぱいだ。100台はあるかもしれない。びっくり。






 5.45分に駐車場下の吊橋を渡って歩き出す。前回は車が入れたので、林道途中に車を停め、ゲートから入り込んだが、今日は最初から歩くので30分は余計に時間が掛かる。林道の登山口5.45分。







 6.10分、釈迦岳の林道に登り着く。朝、白峰町を通った時、白山も別山も見えた。今日は私としては強行軍なので、なるべく荷物を減らすため、合羽はウインドヤッケで代用、合羽ズボンは置いてきた。夕方まで雨が降らないとふんだ。








 「ハナイカダ」の木を見付けた。久しぶり。S女史は鞍掛山のハナイカダが無くなったと嘆いていたが、今日見付けて満足。葉っぱの真ん中に船頭さんが乗っている。









 6.40分、林道歩き30分でようやくトンネルが見えてくる。








 トンネルを抜けて川を渡る、砂防ダムの水量が凄い。







 その先に水場と、慰霊堂がある。








 その先を周るとすぐ、尾根に取り付く登山路がある。いよいよ登りである。皆さん心得たもので、網付の虫除け帽子など着用。6.55分。






 ここからがブナの林になる。大きいブナが、ドカンドカンと立っていて好きな場所である。チブリ尾根のブナ林に匹敵する、凄いブナ林である。
















 今日は車三台の3グループ。それぞれ構わずに先へ行ってもらう。私としては行ける所までと決めている。




 「ショウキラン」を見付けた。久しぶりにお目に掛かった。しかも大きい。こんなに大きくなり、いっぱい咲くとは知らなかった。






 8.20分に水場に到着。ショウキランの咲いていた地点のすぐ上だった。早くも雨がポッリポッリと降ってきた。残念だ。ここから段々とブナの林が、ダケカンバの林と変わってくる。







 ゴゼンタチバナの群落がある    アカモノ          ハクサンチドリが一本




 マイズルソウの群落あり    ツマトリソウ         ニッコウキスゲが一本






 雨が段々強くなってきた。完全にダケカンバの地帯となる。









 さらに進むと笹原になり、ようやく頂上らしきものが見える。木が無くなったら風当たりも強くなってきた。カメラが濡れてきたので写真も撮れなくなってきた。





 H女史二人が休んでいた。今日はここで撤退との事。近くの前峰までN氏たちは登って行ったらしい。そろそろと下山を勧めて、私とS女史は、前峰を目指す。N氏一行が戻ってきた。霧で視界ゼロとの事。あと20分位との事などで、私もとにかくそこまで登る事にした。





 雨の中10.55分、「釈迦岳前峰」に到着。すぐ隣の「釈迦岳本峰」も全然見えない。あわよくば三角点を探索して山名札を提げて来ようと思っていたのに、今回も断念。前回はここに荷物を置いて、高山植物の咲き乱れる尾根を降って行ったのに、今回はそれどころでない。標識にタッチしてすぐ下山開始。4時間15分もかかって、15.15分に車に到着。長かった。久しぶりに、足も腰もふらふら。リュックで肩も痛い。(2.3日直らなかった)


 室堂から釈迦新道を降ってみたいと云う願望があるが、こんな調子では実行に移せるか心配だ。


             
●次項2014年・第53回登山は、長野県「燕岳」へ●

 

  2013年11月02日(土)2回 市ノ瀬林道より「釈迦岳」途中敗退



 毎年ブナ林の紅葉を見たくてチブリ尾根を登っている。今年もと思ったが、今年はもう二度も歩いているので今年は「白山釈迦岳」にした。去年釈迦岳に登った。ここのブナ林もチブリ尾根に劣らぬほど素晴らしい。初めから頂上は諦めている。途中までで戻ってくる予定。


 7.00時に小松の「なかうみの里」で待ち合わせ。相棒とS女史は急に用事が出来て、N女史と二人になった。大阪のN女史は、一昨日の刈込池から小松に滞在。詳しくは知らないが11月中頃まで遊んでいるのだそうだ。8.00時に市ノ瀬のビジターセンターに寄り、N氏の写真を言付ける。N氏は今日はボランティアでセンターに駐在らしい。別当出合への林道の途中に車を停め、女性のゲート番人に挨拶して釈迦岳への林道を歩き出す。



 9.00頃、林道より「釈迦岳」の見える所がある。すそ野は全山紅葉。





 対岸の「東高山」の裾野も紅葉が綺麗。9.10分に殉職者慰霊堂を通過。9.15分登山口。




 すぐブナの林に入る。ブナの大木に耳を付けて音を聞くN女史。なんでも水の流れる音がすると誰かに聞いたらしい。しかし聞こえなかったようだ。




 期待通りのブナの林を登って行く。比較的なだらかな登山路が多い。




 登山口より2時間ほど登ったらブナ林が無くなって、ダケカンバの林になった。その先に釈迦岳の頂上が見える。室堂からの若い男一人下山してくる。




 ダケカンバは葉っぱが全部落ちて白い幹が目立つ。今日は天気が良い。







 地図を見ると、釈迦頂上まで続く長い尾根道の中間点辺りの小ピークに「1666m」の標高記入がある。今日の到着最高地点はここである。釈迦岳をバックに記念撮影。昼食にする。11.20分。登山路の真ん中でコーヒーを沸かしていたら男性一人下山してきた。朝早く登って釈迦岳往復だと云う。





 食事を済ませて下山開始。上部のブナ林はすっかり葉が落ちている





 だんだん下がるとブナの葉は落ちているが、下草が紅葉している。




 もみじの木も多い。




 さらに下がるとブナの木にも葉っぱが残り紅葉している。



















































 林道登山口に13.35分に降り立つ。ブラブラと林道を歩くと50分でゲート近くに置いた車に到着14.25分。市ノ瀬駐車場まで戻ると、今日はまだまだ釈迦岳が見える。目の前の六万山の紅葉も綺麗。







 ビジターセンターにN氏はいなかった。お客様を案内して岩屋俣谷園地を歩いているようだ。しばらくして戻ってきた。センターでしばし歓談。


 白峰村の総湯に入って戻る。彼女はこれで大阪へ帰ると云う。またご一緒できると好いですね。




                  **次回登山は、11/4「大なだれ山」へ**



  2012年07月17日(火)1回 林道より釈迦岳往復



 
「白山釈迦岳」は、50年以上も前の若い頃、室堂より釈迦新道を経由して、市ノ瀬に下山したことがある。距離が長くて辛かったのと、ブナの林が綺麗だったという印象がある。それ以来通った事が無い。


 石川県の山案内本では「釈迦岳」は日帰りの山として、簡単に紹介されている。ネットで調べると大勢の人が簡単に登っている。しかも「オオサクラソウ」を見に登っている人が多い。標高差も1200m程あり、今まで敬遠していたが、我社中の発表会も終わったし、まだ見ぬオオサクラソウを求めて、私も
「白山釈迦岳」に挑戦してみる事にした。




 自宅より車を飛ばすと、1時間とちょっとで市ノ瀬へ着く。連休が明けて、今日は別当出合までの自家用車の規制は無いようだ。しかしこの先林道は駐車禁止となっている。市ノ瀬の広い駐車場に車を置いて歩こうと思ったが、永井旅館の話では、いっぱい停まっていますよ、との事なので、厚かましくも林道に入り込み、ゲートのある手前100m程の路肩に車を止める。ここは道路が広くなっており交通に支障はない。今日は一台も留まっていない。






 6.40分、ゲートより林道を歩き出す。朝が早くて番人は居ない。ブナの木が多い。6.50分、市ノ瀬から指尾山への登山路が横切っている地点を通過。








 「ウリノキ」の花を見付ける。図鑑の変わった花を覚えていた。調べたらウリノキに間違いない。







 「ハリブキ」の実を写してきたつもりが、葉っぱが違っている。どこで間違えたかな。








 「ヒヨドリソウ」








 7.25分、向こうに見えるトンネルを通過。山の斜面が崩れてトンネルを直撃している。トンネルの屋根に穴が開いていた。復旧中。







 トンネルの先で橋を渡る。右手に砂防ダムがある。水しぶきが感ぜられる。左は数段の砂防ダムで、急激に落ち込んでいる。







 車は通れるが、手すりの無い橋を渡って少し登ると、右に石像が納められた祠を大きな覆い屋が囲っている。殉職者の霊を祀る御堂らしい。新しい花が活けてある。前にホースの水場がある。







 御堂の先を右カーブした先に、左に入る登山口があった。7.40分。一時間の林道歩きか終わって、いよいよ登山路に入り込む。今日の老人の付き添いはS女史。よろしく。






 入るとすぐブナ林となる。太い木が多い。




 気持ちの良いブナ林が延々と続く。あまり急坂が無いので歩きやすい。







 9.00時、水飲場に到着。ここもまだブナ林の中である。左へ10m程降りると、湧水みたいな感じの水場がある。美味しい水である。標識は「釈迦岳2.1km・市ノ瀬5.9m・室堂9.0km」








 段々と花が目立つようになった。「オトギリソウ」








 「ゴゼンタチバナ」








 白い「ハナニガナ」









 黄色い「ハナニガナ」







 9.50分、ブナ林が無くなり、明るくなってくる。標識「釈迦岳1.7km・市ノ瀬6.2km」








 10.20分、初めて右手が少し開けてくる。別山の方面だと思うが、霧の中だ。








 ひたすらに登る。「マイヅルソウ」








 「センブリ」。上から、今日遇った初めてで終わりの、二人連れの登山者が降りて来た。お花がいっぱい咲いていると聞かされて嬉しくなる。








 11.30分、右下に砂防の工事用の道路が見える。登山口の道路を進むとあそこへ続いているらしい。







 11.35分、ようやく登り着く。「釈迦岳前峰」の標識がある。白山頂上御前峰と大汝峰が、谷を隔てた目の前に広がっている。着いた時は頂上は雲の中だったが、しばらく腰を下ろして食事をしていたら、頂上の雲が取れてきた。素晴らしい。




 すぐ横に見えるのが「釈迦岳本峰」らしい。本には登山路は頂上を捲いていると書いてある。左下の斜面の道が登山路らしい。頂上には三角点が在るようだが登山路が無いはずだ。それでもここから見ると、細い踏み跡が頂上まで続いているように見える。




 釈迦岳の右手、大きく降ってまた登って行くと、二つの山が見える。右が「七倉山」左が「四塚山」らしい。地図を見ると登山路は、二つの山の間を通って「大汝峰」に続いている。




 左の「大汝峰」の下に並行に走る登山路が見える。5年ほど前、一人で平瀬道から白山に登った時、日程中の一日を大汝付近で遊んだことがある。あの時、大汝より七塚山の方へ降り、平行道を室堂まで戻った事がある。




 釈迦岳前峰はまことに展望が良い。西の方は福井県の山が広がっている。大長・赤兎・取立など近いはずだが、中々判別できない。






 食事を済ませて、荷物を置いて、釈迦岳本峰の三角点を探しに行くか、それとも七倉山への最低鞍部「湯の谷乗越」まで足を延ばして、水場でオオサクラソウを探してみるか、どちらにしようか迷う。本峰への鞍部まで降りる。本峰へ登る道が判らない。テープが下がっているが凄い藪で、突入する勇気がない。
 頂上を捲く道に「キンポウゲ」がいっぱい咲いている。




 キンポウゲに引き寄せられて、鞍部にあった池へ落ちそうになる。笹に掴まって事無きを得る。頂上の三角点を諦めて時間はかかるが、最低鞍部まで降りてみる事にする。「ハクサンチドリ」が咲いている。群落で咲いている。







 釈迦岳を越えたら、いきなり高山植物が多くなってきた。「ツマトリソウ」








 「グンナイフウロ」








 「モミジカラマツ」








 これは「ミヤマカラマツ」だと思う。








 「ニッコウキスゲ」も多くなってきた。








 「イワカガミ」








 「ミゾホオズキ」。なんとなく好き。








 「クルマユリ」








 「ヨツバシオガマ」








 13.10分、最低鞍部の水場に到着。前峰より1時間ほどかかっている。写真撮影に時間の掛かり過ぎ。







 すぐ下が水飲み場である。降りると色々の花が咲いている。これは「リュウキンカ」か?。








 「ミヤマダイモンジソウ」








 「サンカヨウ」








 「キヌガサソウ」








 「アカモノ」








 「ミズバショウ」もまだ残っていた。お目当てのオオサクラソウが見当たらない。時期的に遅れたのでもう残っていないのか?。残念。






 と、思ったら、藪の中にお目当ての「オオサクラソウ」を発見。初めて見て感激。




 一本見付けたら、何本もある。




 水場から眺める「別山」頂上の雲が取れて容姿を現した。







 しばらくいて帰途につく。これは「テガタチドリ」と思う。









 「ギボシ」







 釈迦本峰と前峰の間に、東に入る谷に雪が残っている。雪を乗り越えたら斜面に「ハクサンコザクラ」が咲いていた。ハクサンコザクラの咲く斜面は藪が薄い。どうやらここから三角点に続く踏み跡があるようだ。







 もう14.00時になっている。三角点探訪は諦めて前峰に戻る。釈迦本峰の三角点に提げてくる予定の三角点札を、本峰をバックに記念撮影。






 前峰で記念撮影。白山頂上がまだ望まれる。今日は思ったより天気が良かった。どうも梅雨が明けたようだ。

 





 14.30分、元来た道を下山開始。だいぶ遅くなった。17.00時に林道に降り立ち、水場で顔を洗う。林道から振り返ると、釈迦岳らしい峰が見えた。








 17.50分ようやく車に到着。長かったが大いに満足。

表紙へ戻る