日本百名山逍遥
2005.04.より登山順

[加賀・日本百名山] 白山 2702.17m(白山市白峰町)29
第6回登山 2017.09.09-10  砂防新道で南竜山荘泊。トンビ岩コースで頂上、砂防新道を降りる。
第5回登山 2016.07.22-23  砂防新道より登り室堂泊。池巡りして観光新道を下山。

第4回登山 2012.08.25-26  観光新道より登り室堂泊。展望歩道経由で、砂防新道を降りる。室堂1泊。
第3回登山 2010.07.21-22  平瀬道を往復。室堂1泊。
第2回登山 2007.08.11-12-13. 平瀬道を登り室堂泊。池めぐりと大汝峰で室堂泊。平瀬道より下山。室堂2泊。
第1回登山 2005.08.08-09-10. 市ノ瀬より砂防新道で南龍山荘泊。展望道、池めぐりで室堂泊。砂防新道下山。

  2017年09月09(土)-10(日)6回 砂防-南竜-トンビ岩-砂防


 
第1日目(砂防新道より南竜山荘) 


 白山開山1300年との事である。小生は昭和12年・西暦1937年生まれ。今年で80歳の傘寿である。記念に今年も
白山に登りたいと考えていた。7月末に一度計画したが、雨が強く降る廻り合わせでキャンセルしていた。今年の夏は雨の日が多かった。ようやく日が空いたので、今回の白山登山を計画し南竜山荘を電話予約した。うまい具合に天気の廻り合わせも良いようだ。前日にはパソコンで登山届も出した。届いているかは確認できないが。今回は単独行。


 とにかく最近は体力の衰えを痛感している。何処から登ろうかと考えて、砂防新道経由で宿泊は南竜山荘にした。2日目にトンビ岩コースで室堂頂上。すぐ砂防新道を下山することにした。昨今白山日帰り登山の人が多いと聞く。これならば私でも何とかなるだろう。


 土曜日出発は、別当出合まで車は入れない。市ノ瀬からバス乗り換えとなる。日曜日は別当出合発が17.00が最終で、遅れると市ノ瀬まで迄歩かねばならぬ。どうも17.00時までに戻れる自信がないので、金曜日中に別当出合に入ることにした。土曜日の.0.00時より通行止めになっているのだ。21.00時に家を出て、コンビニで朝昼の食料を仕入れ、10.30頃別当出合に着いたが、駐車場への分岐点近くになったら路傍に駐車してある。はてなと思ったら案の定で駐車場が満杯。また戻って路傍の空き地に並べて入れさせてもらう。



 狭い車の中で、若い頃使っていた寝袋を広げて寝るが寝苦しくて寝られない。車の窓から満月に近い月が、一晩中輝いていた。朝5時を過ぎたら早くも登山客を乗せたバスが登って来た。隣の車で寝ていた若い男も出発した。私も車の中で食事をして、薬も飲んで、身支度して出発。バス専用の車道を歩き、別当出合のトイレを使わせてもらい、傘寿記念に小松市から頂いた「ポール」二本を突いて、6.15分に歩き出す。






 つり橋を渡って砂防新道を進む。やがて岩で階段を作った急坂に掛かる。巻き道の登山路は通行止めになっている。崩れているらしい。転倒注意の看板がある。本当に急坂である。登山路は広いが、我々老人にとってはロープでも欲しい所だ。登り切ると、瀬音の聞こえるブナの道を行く。もう終わりかけだが、花が目に付く。うれしい。






 アキギリ           カニコウモリ         オトコエシ





 7.20分に「中飯場」に到着。トイレ棟がある。


 ゆっくりと休息。

 「ソバナ」




 7.50分、背後に見える山は、真ん中が「大長山」、左が「赤兎山」、その真ん中に覗く「経ヶ岳」。とすると右は「取立山」かな。





 サラシナショウマ      キツリフネ          センジュガンピ



 カメバヒキオコシ       ヨツバヒヨドリ       アザミ



 8.40分、「別当覗」で休憩。向かい側尾根は「観光新道」。その間の別当谷を覗ける地点だが、縄が張ってあり、別当谷は覗き込めない。




 9.30分、甚之助谷の崩壊地点が見える。





 アキノキリンソウ       トリカブト         ヤマシロギク




 甚之助避難小屋の手前の広場のベンチで休憩。

 さらに甚之助小屋まで登りまた休憩。


 ヤマハハコ




 甚之助谷の崩壊部分は、さらに広がっているような気がする。「別山」が見える。




 登って来た方面の鞍部の山は、福井の日本百名山「荒島岳」だと思う。




 取立山のさらに右側の鞍部に、平野が見えるような気がしたので、アップで撮ってきたら、なんと福井市街のビルが見えた。1300年前、福井の僧「泰澄」は、勝山平泉寺から法恩寺山を越え、赤兎山と大長山の間の小原峠を越え、市ノ瀬に至り指尾山から現在の観光新道を通って、白山に初登頂したのだ。ここから福井の街が見えると、なるほどと思われる。





                              ゴゼンタチバナ



 11.05分、南竜山荘と黒ボコ岩への分岐地点に出る。トリカブトが多く見える。




 先ごろまで休んでいた避難小屋が見える。その上の白い地点は、登山口の別当出合辺りと思われる。





 トリカブト          ハリブキ



 南竜ヶ馬場の全景が見えてきた。左端に山荘が見える。右端が別山である。





 カライトソウ        ダイモンジソウソウ      ハクサンフウロ



ミヤマコウゾリナ?      オンタデ           ヒトツバヨモギ?



 イブキトラノオ        オヤマリンドウ       ヤマハハコ



 12.20分に早くも「南竜山荘」に到着。時間ば早くても小屋に入れてもらえる。しばらくしたら曇って来た。昨夜の車中泊はよく眠れなかったので、毛布をかぶって昼寝。



 一寝入りして、14.30分頃起き出して散歩に出かける。キャンプ場のほうへ行き、別山へ登る道を行く。日本庭園みたいな場所がある。








 少しだけ紅葉してきている。









 ミソガワソウ        イワショウブ         モミジカラマツ




 キャンプ場を通って戻る。

 白山外来植物除去作業のボランティア活動が行われている。ご苦労様です。





















 5.00時より夕食。ボランティア活動の参加者も多く見える。我々の部屋は男性単独登山者ばかりの3人で、実にゆったりと出来る。大阪の人は明日、別山経由でチブリ尾根下山予定。京都の人は、砂防で登り室堂まできたが雲りで頂上まで登らず、トンビ岩コースで降りてきた。明日は展望コースを登り返し頂上を目指すとの事。


 朝6.00時の食事まで、何もする事がない。20.30分で消灯で真っ暗になる。寝るしかない。トイレはヘットライトが必要。トイレはウォッシュで快適。室堂より南竜山荘が好きなのも、これが理由かもね。


               「YAMAP」記録
   ■活動日  2017/09/09(土)05.41-12.18
   ■活動時間 6時間37分 スタート出発5.41 ゴール南竜山荘到着12.18分  
   ■活動距離 6.3km  ■高低差 889m  ■累積標高上り/下り 1043m/214m





 
第2日目(南竜山荘・トンビ岩コース・山頂・砂防新道)



 同室の二人は朝食を弁当で貰って出発していった。私は6時から食堂で朝食。6時半に山荘を出る。トンビ岩コースは久しぶりだ。山荘からも、行く先のピークに見えるのがトンビ岩と思われる。





 山荘と別山を背に登り出す。




 遠くにアルプス方面の山が見えるが、何処か判明しない。




 8.10分にトンビ岩到着。ここで室堂平のふちにたどり着いたことになる。








 別山が素晴らしく見える。




 
ハイマツの間を潜り抜けると、白山頂上が見えてくる。左に室堂が見える。




 9.00時に室堂到着。水とヤッケとお菓子をポケットに詰め込み
リュックを室堂の軒下に置いて頂上に向けて出発。白山社務所はもう閉鎖されている。








 9.40分に高天原通過。







「ハクサンフウロ」の葉が紅葉している。初めて見た。










 
「シラタマノキ」白い実がいっぱいついている。







 10.05分に頂上到着。











 側にいた人に、傘寿の登頂記念を撮ってもらう。





 
早くも雲が湧いてきた。




 大汝峰と剣ヶ峰。




 日曜日なので続々登ってくる。10.35分に下山開始。






 
「コケモモ」




 
「イワギキョウ」






 ナナカマドの実が真っ赤でいっぱいついている。




 11.35分に室堂で、置いておいたリュックを拾って下山開始。五葉坂を降ると、弥陀ヶ原が少し黄色くなっている。








 
黒ボコ岩より急坂を降る。





 シモツケソウ         マツムシソウ         ハクサントリカブト



 サラシナショウマ                      カメバヒキオコシ



 ひたすら転ばぬ様、ゆっくりと降りる。すべての人が追い越して行った。中飯場を過ぎたら追い越してゆく人も居なくなった。最後の岩を積んだ階段は降りるのは怖い。18.00時に別当出合に到着。



 最終バスはとっくに終わって誰も居ない。バス道路を歩いて18.20分に路傍に置いた車に到着。日が暮れて薄暗くなっていた。車のライトを点けて走っていたら、登山者が3人歩いていた。バスに乗り遅れたらしい。3人を下の市ノ瀬の駐車場まで乗せる。福井の若い人たちで日帰り登山だった。私も夜中に別当出合に車を入れていて正解だった。それにしても2日目の行程が12時間とは情けない。



               「YAMAP」記録
   ■活動日  2017/09/10(日)06.30-18.20
   ■活動時間 11時間50分 スタート出発6.30 白山室堂8.52 白山御前峰10.00
         室堂11.34 黒ボコ岩12.35 ゴール車到着18.20分       
   ■活動距離 9.8km  ■高低差 1466m  ■累積標高上り/下り 894m/1748m









 
帰って新聞を見ていたら、10日午前8時頃、白山の万才谷付近で、トンビ岩コースを下山していた石川県内の男性(21)が道に迷い、110番通報でヘリで救助の記事が載っていた。



 丁度私がトンビ岩を登っていた頃だ。そういえばヘリの音がしていた。私は昔若い頃、室堂から降りて来てトンビ岩に着き、岩にのぼって遊んでいた。降りるときトンビ岩をまっすぐ進み、万才谷へ降りに掛かり、道が無くなり戻った覚えがある。登山路はトンビ岩手前を 左に急に曲がって降りてゆく。この男性はどこで道を間違えたのだろうか?。











     ■次回登山は、9/19-18奈良県「大台ケ原山」へ■



  2016年07月22日(金)-23日(土)5回 砂防-観光新道 



 
07月22日(金)第1日


 5.30分に「こまつなかうみの里道の駅」で待ち合わせ。同行は女性ばかり4人。この老人はもてる事である。5人であるので荷物もあるので車二台で市ノ瀬へ。6.45分に到着。市ノ瀬でバスに乗り換え。7.30分に別当出合に到着。







 出発前の記念撮影。左より小松のМ女史とS女史。大阪のN女史とK女史。昔小松に居たN女史が仲間のK女史に「白山」をぜひ案内しようと計画し、室堂を予約したから一緒に登ろうと誘ってきた。







 白山はしばらく登って居ないし登りたいが、どうも体力に自信が無い。砂防新道より登る一番簡単なコースなら何とかなるかなと、同行参加を申し込んだ。

 7.40分に橋を渡って登山開始。今日はМさんが案内してくれるので心強いわ、とN女子に言われて目を白黒。皆さんの脚力についてゆけないのは明白。案内するなんて無理無理。後をついてゆきます。




 ウバユリ           ガクアジサイ        トリアシショウマ



 ソバナ            ノリウツギ         中飯場休憩所 8.45分



 センジュガンピ        シシウド          不動滝かな?形が変。



 ヤマホトトギス        ヒヨドリソウ        カニコウモリ



 9.55分。「別当谷覗」に着く。谷の向こうに観光新道の尾根が見える。



 

 オニシモツケ         オオバミゾホオヅキ      キヌガサソウ



 ヤマハハコ          アキノキリンソウ       ミヤマカラマツ



 ミヤマキンポウゲ       エゾシオガマ



 11.20分、甚之助避難小屋着。昼食。色々御馳走が出てくる。同行者は女性に限るねェー。





 ミヤマシシウド        オタカラコウ        アキノキリンソウ



 ヨツバシオガマ       ミヤマカラマツ        シライトソウ




 12.35分に、南竜小屋への分岐地点に到着。今日はここから「黒ボコ岩」まで直接登る予定。最近はここから南竜小屋へ回って、そのまま泊まるという楽ちんコースでの登山が多く、黒ボコ岩を目指すのは本当に久しぶりだ。


 ここからは急坂が続くが、お花が多いという記憶がある。





 花の名前は保証しません。

 オトギリソウ        ダイモンジソウ        キヌガサソウ



 バイケイソウ         テガタチドリ        ミヤマタンポポ



 ハクサウフウロ        ニッコウキスゲ



 「ハクサンフウロ」が多い。

 


 「イブキトラノオ」の群落。





 ミヤマキンバイ                      ミソガワソウ



 「ヤマブキショウマ」




 「タカネナデシコ」





 13.45分に「延命水」に到着。ここまでくると黒ボコ岩は近い。昔と変わらず水が出ているのは有難い。ペットボトルに水を詰める。


 今年は雪解けが早く、高山植物が早く咲き始め、下手をすると、花が終わってしまっていると心配していたが、多くの高山植物が咲き乱れており、久しぶりの満開でまことにうれしい。









 ようやく「黒ボコ岩」が見えてきた。






 14.00時に「黒ボコ岩」に到着。ようやくここまでたどり着いた。黒ボコ岩の上で手を振っているのはМ女史。まことに元気が良い。
 









 すぐ上が「弥陀ヶ原」で平坦な木道になる。皆さん元気が良い。老人はへとへと。






 白山「御前峰」が霧の中から顔を出してきた。




 最後の登り「五葉坂」が見えてきた。登りきった所に室堂がある。





 ゴゼンタチバナ       イワギキョウ         クルマユリ



 15.00時にようやく室堂に到着。





 







 朝から曇り気味で霧が懸かっていたが、だんだんと晴れてきた。頂上が見える。白山神社は社殿を建て替え中みたいだ。重機が入って工事中。


 こざくら荘に入る。今日は金曜日で満員ではないらしい。一人一枚の場所が保証されている。16.00時からの自然観察会に全員参加。観察員に連れられて近くの室堂平をぶらぶらと一回り。





 「ハクサンフウロ」がまことに多い。好きな花である。








 「オンタデ」赤いのが雌で、白いのが雄らしい。知らなかった。




 「クロユリ」と「ミヤマキンポウゲ」。白山は絶対にクロユリが多く咲いている。








 「ハクサンコザクラ」の群落地があった。この花も大好き




 「アオノツガザクラ」も多い。




 この写真の中に、クロユリが17本写っていた。




 散策した「室堂平」




 観察会解散。17.30分より夕食。
 夕食後、明るく晴れているので、夕日が落ちるのが見えるかもしれないと外へ出る。最初は室堂から遠い方の展望台へ行った。

 そのうちに、夕日は室堂近くの展望台の方へ落ちるのに気付いて室堂の方へ移動。








 あんまり寒くはない。夕日を期待して多くの人が集まっていたが、海の方に雲があり期待外れだった。









  
07月23日(土)第2日


 白山と云えば早朝に頂上に登り、御来光を拝み、神主さんと万歳三唱が定番であるが、今回は久しぶりの登山で疲れていたので、下山の事も考えて登頂はパスした。SМKの3人が登り、N女史と私は寝ていた。5.30頃に下山してくる三人を迎えに広場に出た。室堂の上に月が残っていた。
 御来光は良かったらしい。高い山が初めての「K女史」は特に感激したらしい。





 6.30分朝食 この後池巡りへ  マイヅルソウ        ミヤマトウキ?



 ヨツバシオガマ       クロユリ           ハクサンシャクナゲ



 「チングルマ」がいっぱい残っていた。





 ナナカマド         ハクサンコザクラ       イワカガミ



 ダイモンジソウ        ミヤキマンバイ        イワツメクサ



 「百姓池」に到着。 




 「五色池」に到着。後ろは「大汝峰」




 「千蛇ヶ池」に到着。万年雪で覆われている。今年は早くから暑いので、雪が溶けて池になっているかと心配していた。




 「血の池」に到着。後ろは「御前峰」。




 「翠ヶ池」に到着。



 「翠ヶ池」と「剣ヶ峰」と「御前峰」。




 白山の頂上の「御前峰」を、室堂とは反対側より望む。




 お池巡り。「翠ヶ池」の記念撮影。





 ホシガラス         ミヤマリンドウ         ミヤマキンバイ



 「千蛇ヶ池」を通って室堂へ戻る。




 「室堂」が見えてきた。「別山」は早くも雲に隠れそう。





 イワギキョウ        クルマユリ          ミヤマキンポウゲ





 10.10分。5人そろって記念撮影。


 どう見ても異様な者が一人紛れ込んでいる。


 室堂は水不足にも関わらず、無料で水が手に入った。有難い。









 帰りは「黒ボコ岩」より「観光新道」を降りる。




 「蛇塚」を通過。この「観光新道」は花が多くて良い。




 「ニッコウキスゲ」。昔より少なくなった感じだ。

 


 「イブキトラノオ」




 「ヤマブキショウマ」




 「ミヤマダイコンソウ」。お花畑は満開である。





 タカネマツムシソウ     ミヤマコゴメグサ       カライトソウ



 ハクサンタイゲキ       アザミ           ハクサンオミナエシ



 タカネヨモギ?        ミソガワソウ         タテヤマウツボグサ



 「シモツケソウ」




 「ハクサンシャジン」 




 ようやく「殿が池避難小屋」が見えてきた。その向こうに「釈迦岳」が見えていた。






 12.00時に昼食。


 ドラエモンのポケットみたいに、まだまだ御馳走が現れる。凄いね。


 12.55に下山開始。









 「シモツケソウ」の群落。ここからが長かった。



















 14.30分にようやく別当出合に降りる分岐に出た。滅茶苦茶長かった。足がガクガクしてきた。しかもこれからが本格的な急坂となる。写真の取り過ぎでカメラのバッテリーが上がって写真が撮れなくなった。老人は転倒で怪我をするのが一番怖い。恐る恐る尻を付きながらようやく、16.15分頃に別当出合に到着。




最終バスは17.00時なので、あやうくセーフ。S女史と16.40分の満員のバスに乗る。あとの三人は急ぎの用があるようで、申し訳が無いがと、先のバスで帰られたようだ。17.00時にようやく車に到着。救急車が登って行った。事故があったらしいな。




 お花がいっぱいで楽しい山旅だったが、一・二日足が痛かった。私だけかと思ったが、ほかの人たちもやはり足が痛かったと言っていた。白山は来年2017年に開山1300年を迎えるとの事である。



      
★次項2016年第52回登山は、7/29-30-31富山県「薬師岳」へ★






 「白山」に登る前の、17日の日曜日に、第43回目の我が社中「北陸清響會」の発表会が金沢能楽堂であった。一年に一回の発表会であるので、43年間も休まずに続けていることになる。時代も大いに変わり、能楽お囃子をお稽古する人が激減しているので、発表会継続もあやしくなってきている。






 それでも発表会の用意やお稽古で忙しく、先月の26日の「栂池自然園」の山歩きから、今回の
「白山」まで一ヶ月ほど山歩きが出来なかった。山歩きの記録を載せているページなので、山を歩かないと書くことが無い。






 発表会も、ささやかながら和やかに終わり、ホッとしてお弟子たちと温泉で反省会も終え、前から誘われていた「白山」出かけた。白山は久しく登っていないので、登れるか少し不安である。








 所で、2013年のお正月に、お遊びに表紙のうえに、カウンターを付けてみた。三年半経ったこの清響会発表会の日に、
10万人を超えた。自分ひとりでノンアルビールで達成記念の乾杯をした。






 所で所で、白山から帰ったら、白山市瀬木野の「髭ジィ」様よりメールが届いていた。

「里山逍遙」の大ファンです。しばらく更新されていないのが、気になって、失礼ながらメールをしました。お身体お元気であればよろしいのですが

 御心配を頂きまことに有難いことである。私はなんとか元気です。歩き出しましたので、また見てください。面白い情報ありましたらまたお知らせください。


 清響会の写真上より「小松能楽教室の子供たち・唐船。」「高砂」「番外袴能・猩々」「番外一調・小塩」



 

  2012年08月25-26日(土日)4回 観光-展望-砂防新道



 去年は
「白山」に登れなかった。今年も、もう夏の終わり。まだ花は残っているだろうか?と考えていたら、無性に登りたくなった。一人でも登る積りだったが、メールで呼びかけら、H女史とS女史か同行してくれることになった。最近調子が良いので、観光新道を登る事にした。一度登った事があるが、辛いので、長い間敬遠していた。久しぶりだ。



 
第1日目(観光新道-室堂泊)
 道の駅瀬女で合流して、市ノ瀬に5.30分に到着。バスに乗り換えて別当出合に6時過ぎに着いた。6.15分に出発。右が吊橋で砂防新道。左の斜面を登り出す。途中で林道を横切ったはずだが、トンネルになったのか林道に遇わなかった。もっと急坂だった気がするが、ジグザグしているので、思ったより楽に登れる。







 それでも1時間半掛かって尾根の上に到着。7.45分。標識に「室堂4.0km」とある。ここから尾根を反対に降ると、旧越前禅定道で、慶松平を通って、指尾山から市ノ瀬に続いている。一度ここから指尾山に降りた事がある。今日は右に「観光新道」を登り出す。尾根で展望が良くなる。




 8.20分。右手に「釈迦岳」が近い。7月に登っているので良く判る。二つのピークの手前が釈迦岳前峰だ。その向こうが三角点のある本峰だ。登山路は頂上を通らずに左を巻いて降って行く。釈迦岳は、ほかの山から眺めると、後ろに白山があって独立峰に見えない。白山の一部みたいな感じだが、ここから眺めると、まさに独立峰だ。風格もある。







 8.35分日陰で、コーヒーを入れて貰って休憩。伸び上ると目の前に、釈迦岳が見える。











 8.50分、岩のトンネルをくぐる。「仙人窟」と云うらしい。「室堂3K、別当出合3K」の標示あり。丁度中間地点だ。




 広い尾根は展望が良くなる。右手には「別山」。「ハクサンシャジン」




 左は「釈迦岳」。間に工事用の道路が登っている。この上も崩壊が多いので、砂防用の道路だ。




 前方はまだまだ長い。よくよく目を凝らすと、だいぶ上に「殿ヶ池避難小屋」が見える。稜線の上が「弥陀ヶ原」なのだろう。







 ようやく避難小屋が近くなった。10.15分、小屋到着。近く建て替えの予定で解体寸前。一段下にプレハブの仮小屋がある。解体寸前小屋は中が綺麗で、入り込んで休憩。冷たいノンアルコールビールが出てきた。プレハブ小屋に仮トイレがあったので、使わせてもらう。





 少し霧がでてきたが、暑くなくて好いとするか。辺りはお花畑となる。花がいっぱい残っていてうれしい。




 お花畑をひたすら登る。11.30、「馬のたて髪」という所を通る。急な斜面である。砂防新道の方から眺めると、馬のたて髪に見えるのかも知れないな。







 12.00時に「蛇塚」を通過。小さな岩が小山に積んである。泰澄が悪蛇を閉じ込めたか?









 斜面が緩やかになり、少し横に巻くようになると、黒ボコ岩は近い。






 12.15分「黒ボコ岩」に到着。砂防新道と合流するのでにぎやかだ。




 黒ボコ岩までの観光新道で見掛けた花。名前は間違えているかも。

 ゴゼンタチバナの実         カニコウモリ         シラタマノキ



 ハクサンシャジン       アザミ            タカネマツムシソウ



ミヤマコゴメグサ       ヤマハハコ          ミヤマダイモンジソウ



イブキトラノオ        ミヤマシシウド        ミヤマトリカブト



キオン           ハクサンボウフウ        ハクサンフウロ



シモツケソウ         ミヤマシャジン        カライトソウ



タテヤマウツボグサ      サラシナショウマ       タカネナデシコ



オンタデ           ミヤマキンポウゲ       オタカラコウ



イワギキョウ         ナナカマドの実






 黒ボコ岩から少し入ると、弥陀ヶ原が広がり、御前峰が見える。急にのんびりした気分になる。









 木道に腰を掛けて最後の休憩。観光新道には水場が無い。大事にしてきた水を、ゴクゴクと飲む。






 最後の急坂「五葉坂」を登ると、突然室堂が現われる。13.05分、室堂到着。7時間近く掛かっている。


 小屋で一休みして、室堂平の探索に出掛ける。






 室堂から、花を探しながら、池めぐりのコースをぶらぶらと歩いていたら「千蛇ヶ池」へ出た。今年は千蛇ヶ池の雪渓は少ない。今までここは池だと思っていた。池の表面に雪渓が載っていると思っていた。雪渓か溶けると池が現われると思っていた。しかしこの様子では、雪渓が溶けても、池にはならないようだ。




 もっと先の池まで歩こうかと思ったが、夕食の時間に遅れそうなので、戻る事にした。室堂平の花は、もう終わりかけだ。名前は間違えているかも。

クロユリの実         イワオトギリ         ミヤマリンドウ



ミヤマキンポウゲ       ネバリノギラン        クルマユリ



オオヒョウタンボクの実     シラタマノキ         コバイケイソウ






 17.00、夕食。まだ天気が良い。御前峰が見える。食事を済ませて、室堂前の展望台に出掛けて、夕日を待ったが、夕日の降りる方に霧が出て、落日は見えなかった。

 缶ビールで、真っ赤になって、外は気持ちが良い。






 
第2日目(室堂−展望コース-南龍-砂防新道)






 4.00時に室堂を出発。4.50分頂上到着。槍穂高連峰が見える。








 5.20分頃、ご来光。大キレットのちょっと槍よりの所から顔を出した。




 背後の大汝岳に陽が差してきた。








 白山奥社で御払いが始まった。









 室堂にも陽が差してきた。






 6.35分、室堂朝食。











 7.30分、記念撮影をして、下山開始。







 今回は、S女史がまだ通っていないという「展望歩道」から南竜山荘経由の予定。東に平瀬道を進む。


 7.50分、展望歩道の分岐。こちらから見る御前峰。






 右に折れ「展望歩道」を進む。前方に「別山」が聳えている。






 8.30分、「アルプス展望台」に到着。アルプスの展望台だが、もやがかかってはっきりとは見えない。


 室堂平から少し降っているので、振り返ると御前峰が、ちょっとだけ見える。






 眼の下に「白水湖」が見える。真ん中の山は「大倉山」。白水湖から大倉山を越えて「平瀬道」が登って来ている。大倉山の下に大倉山避難小屋の屋根が光っている。最近二度登っているが、なかなか辛い登山路だ。大倉山から弥陀ヶ原に登る尾根の上に「三方崩山」が聳えている。




 20分程展望を楽しみ、下山開始。南龍ケ馬場のテント場が見えてくる。9.05分「柳谷」を通過。




 9.30分ようやく、南龍ケ馬場に降り立つ。ここからは「木道」が多くなる。




 9.45分「南龍山荘」到着。トイレを借りて少し休憩。水平道を歩き砂防新道に向かう。下に甚之助避難小屋が見える。立て直して新しくなったらしい。




 その向こうに、昨日歩いた観光新道の尾根が見える。あの尾根を歩いたのだ。10.45分、黒ボコ岩より降りてくる道に合流。







 11.05分、新しくなった「甚之助避難小屋」着。トイレと水場がある。









 小屋の周りは、人でごった返していたが、小屋の中は空いていた。まだ新しく木の匂いがする。







 13.15分、中飯場通過。14.00.別当出合の吊橋を渡って、バス停に到着。


 すぐバスに乗って、14.40分、市ノ瀬の駐車場の車に到着。



 白峰の天望の湯に入って帰った。



 下山中に見かけた花。名前は間違っているかも。

ヨツバシオガマ        アザミ            ハクサントリカブト



オヤマリンドウ        ミソガワソウ         カニコウモリ



シモツケソウ         センジュガンピ        キツリフネソウ



オトコエシ          ツリガネニンジン       ススキ




  2010年07月21-22日(水)3回 平瀬道より往復



 
第1日目(平瀬道経由−室堂泊)


 今年も夏山シーズンが始まった。高山植物を見たくて、あちこち登る。その第1弾に
「白山」だ。S女史がまだ夏の白山に登っていないというので、花好きの彼女を、平瀬道に案内する。小松で彼女を乗せ、金沢の相棒のK君を6.15.に迎えに行く。高速を白川郷インターで降り、国道の道の駅「飛騨白川」で休憩。その先で「白山公園線」に入り、8.15.登山口の駐車場に着く。相棒が駐車の車を数える。22台。







 8.30.門をくぐって出発。室堂まで6.9q。ブナの大木が続く。











 別山辺りが見える。急坂。滅茶苦茶に暑い。今年の暑さは異常だ。9.10.室堂5.9qの標識。








 暑くて暑くて、休んでばっかり。ダム湖の色がきれいだ。10.00.室堂4.9qの標識。










 あまりペースが遅いので、相棒のK君は先へ行ってしまった。痩せ尾根を通る。








 12.30.ようやく「大倉山避難小屋」に到着。昼食。相棒は、前回2時間のコースが、倍の4時間掛かったと嘆く。私の記録では、前回は3時間20分。暑いから4時間で妥当かも知れないな。









 50分の休憩。13.20.出発。「アサギマダラ」を見かける。そういえば、前回も見かけた。








 一度大倉山を下ってまた登りになる。お花が多くなる。「キヌガサソウ」の群落があった。お花畑の斜面の急登が続く。









 14.50.「カンクラ雪渓・室堂1.2q」大きな雪渓が見える。今年の雪渓は大きい。ますます休憩時間が長くなる。









 15.50.ようやく室堂平の端に登りつく。大きな雪渓より冷たい水が流れ出している。絶対にうまい。がぶがぶと飲む。相棒と彼女は「ウイスキーの水割り」。うまそう。









 もう先が見えている。30分も休んだ。「ハクサンコザクラ」の群落がある。










 16.30.室堂到着。まだ頂上が望める。お疲れの老人コンビ。平瀬道、普通はここまで4時間。我々は8時間。倍の時間が掛かっている。ちなみに前回は6時間半。今回がワースト記録。







 夕食後、周辺の散策。夕焼けが美しい。室堂横の展望台の大岩に登って記念撮影。頭の上に月がある。足元の山は「別山」である。











 別山の雲も完全に晴れた。この調子だと明日も晴れそうだ。








 
第2日目(池めぐりをして平瀬道下山)





 頂上で撮ったパノラマ写真。白山の三っつの峰。左「御前峰」真中「大汝峰」右「剣ヶ峰」






 4.00.室堂出発。4.40.頂上到着。4.53.雲海の中から太陽が登った。北アルプスは、ほとんど雲の中。「御嶽山」と「乗鞍岳」と「奥穂高と槍」の頭が、雲海の中に浮かんでいる。










 これは「御嶽山」









 「大汝峰」には残雪が多い。池が二つ見える。









 雲海に影白山が映っている。影白山の頭に微かに丸い虹がある。相棒K君の頭に、後光が差して、仏様みたいに写そうと思ったが、思ったより虹がよく映って居なかったのは残念。








 頂上より降りて朝食。7.30.リュックを室堂の隅に置いて、池めぐりに出発。










 「コバイケイソウ」は花が咲きだしたばかりのようだ。その向こうの山は、福井の大長・赤兎・経ヶ岳辺りのようだ。







 「千蛇ヶ池」は今年は大雪渓になっている。ここが池とは判らない。池の上を歩いて近道する。










 8.55.大汝峰の分岐に出た。元気の二人は大汝峰に登りに行った。稜線を登ってゆく相棒とS女史。私はそれを見送って、涼しい所で昼寝でもしようと歩き出す。







 室堂の反対側より見た、剣ヶ峰と御前峰。ここから見ると御前峰はあまり迫力がない。



 翆ヶ池は、ほかの池よりも深いのか、色がきれいである。頂上からはこの池は見えない。以前この間の空間に、北アルプスが望めた事がある。今日は雲が出ている。涼しい岩陰で、うたた寝。











 二人が大汝から降りてきた。大きな岩陰で抹茶を点てて、抹茶休憩。












 これは百姓池だったかな。遊歩道を大きく回って室堂に向かう。





 今回の白山で見かけた高山植物。名前は間違っているかも知れません。

  ツマトリソウ

  オオバミゾホオヅキ

  キヌガサソウ

 グンナイフウロ

  イブキトラノオ

   ナナカマド

  イワカガミ

   クロユリ

  イワギキョウ



  クルマユリ

  ミヤマタンポポ 

  ミヤマキンポウゲ

  アオノツガザクラ 

  イワヒゲ 

  チングルマ

  イワウメ

  ハクサンシャクナゲ 

  ハクサンコザクラ

 

  ヨツバシオガマ 

  ハクサンフウロ

  テガタチドリ 

  イワツメクサ



 


 11.00に室堂帰着。11.15.に下山開始。11.30.雪渓の下で昼食。今日も暑くてへとへと。ずーっと先の真下に、ブルーのダム湖が覗いている。あそこまで降りねばならぬ。先は長い。










 13.30.大倉山避難小屋で抹茶休憩。16.30.ようやく駐車場に到着。暑かった。長かった。へたばった。辛かった。
 




 大白川温泉しらみずの湯に入って帰る。



 

 2007年08月11日(土)-13日(月)2回 平瀬道より往復



 登山を再開して「白山」は3度目。もっとも去年は南竜山荘より別山に向かったので御前峰は登っていない。今年は、まだ1度も登った事の無い「平瀬道」より御前峰を目指す。



 第1日目(平瀬道-室堂)


 自宅を4.00に出発。高速道路で白川郷インターを5.15分に出る。国道156号線を走るとしばらくで野谷橋を渡る。右手に野谷荘司山が朝日を受けて聳えている。5.35分平瀬温泉の先で、右に林道に入る。県道白山公園線451号、通行注意、落石の恐れと標識がある。細い林道だが舗装がしてある。5.55分白山の頂上の見える展望台を通る、今日は天気が良いので御前峰と剣ヶ峰が見えて感動する。林道30分で「白水の滝」の標識に出た。















 滝の展望台まで180メートルと書いてある。まだ見た事がないので写真を撮りにゆく。滝は谷を隔てて随分遠くに見えた。もっと近くまで行く道は無いのだろうか。大きくて素敵な滝だが、遠くに見えて迫力が無い。














 6.20分に登山口の駐車場に着いた。3.40台も止めてあり満杯状態である。もう少し先へ進むと大白川ダムがあり、ロッジがあり大駐車場がある。
 6.40分登山開始。室堂まで6.9キロと書いてある。夕方までに室堂に到着すれば良いと、ゆっくりと歩き出す。それにしても天気が良くて暑い暑い。








 1キロごとに標識が立っている。7.25分に1k通過。8.10分に2k通過。立派なブナ林である。尾根まで登ると展望が利いてくる。前方左手に去年登った別山が見えてくる。意外に近くに見える。











 左下に大白川ダムも俯瞰できる。あのダムサイトから登りだしたのだ。シシウドが咲いている。









 
右手に三方崩山が段々大きく見えてくる。その背後には北アルプスがシルエットのように浮かんでいる。右より木曾御嶽、乗鞍、穂高、槍、薬師、立山、剣と全部見える。9.07分に3k通過。








 「ブナ」の林がだんだん「ダケカンバ」の林になってくる。道はだんだん平坦になってくると、前方に白山の頂上が見えてくる。9.52分に大倉山頂上2038.6mの標識を通る。此処は4k地点である。避難小屋まで100mとある。小屋の屋根が見える。9.56分避難小屋到着。








 立派な小屋で休んで出発。登山路は広い尾根をジグザグに登ってゆく。頂上は見えなくなる。この辺りから高山植物のお花畑となり嬉しい。「シモツケソウ」「ハクサンフウロ」「オタカラコウ」。10.54分に5k地点を通過。11.40分再び頂上が見え出し、カンクラ雪渓のそばを通る。小さくなったがまだ雪渓が残っている。







 12.30分、最後の急坂を登りきると、室道平の端っこに登りついた。「コバイケイソウ」が咲き、向うに別山が聳えている。12.46分、左より南竜山荘からの展望歩道が合流してくる。「クロユリ」も見え出すが、時期的に盛りを過ぎている。









 13.15分に室堂到着。快晴で頂上が目の前だ。頂上に人が居るのが見える。歩き出して6時間半掛かった、普通の人で4時間と言うから、5割り増しである。それでも私としては予定通りである。若い頃はリュックを置いてすぐ頂上に向かったものだが、古稀としてはすぐ小屋に入り昼寝をする。






 15.00頃より起き出し室道平の花を探して徘徊。時期的に遅いかと思っていたが、高山植物がまだまだ残っていて感激。17.00にもう食堂で夕食を頂き、明日に備えて明るいうちに寝てしまう。




 
第二日目(一日中池めぐり-大汝峰散策)


 午前3.00、小屋の中が騒がしくなる。御来光を拝む為山頂へ登る人たちが用意をしだす。



 3.30分頃より私も登り出す。まだ真っ暗である。ヘッドランプをつける。だんだん明るくなってくる。4.20分頂上到着。






 早くも満員である。室堂も満員だった。泊まっている人は500人とも600人とも聞いた。まだ後からどんどんと登ってくる。それにしても快晴である。御嶽山、少し離れて乗鞍岳、穂高連峰、その左に槍ヶ岳。その左には三俣蓮華、黒部五郎、薬師、立山、剣岳と続いている。それにしても寒い。凍えそうだ。5.06分、風を避けて横を向いているうちに、太陽はあっという間に顔を出した。










 御来光を拝むのは久し振りである。すっかり明るくなった。満員の頂上。少しずつ室堂へ降り始める人。










 西の方へ周ると、白山の影が大きく伸びていた。影白山だ。










 頂上の大きな石碑の横に、一等三角点が鎮座している。
三角点情報「白山」
三角点名・白山
等級・一等三角点
標高・2702.17m
所在地・石川県白山市







 大汝峰に日が射して輝いている。今日はあの頂まで散歩の予定。












 室堂へ降り始める。室堂にも日が射し始めた。その向うに先週登った赤兎山、取立山が見える。








 室堂で朝食を食べて出発。もう一泊の予定だが、室堂は一度取り払って、午後より又の申し込みになるらしい。8.00時、しょうがないので荷物を全部持って、お池めぐりのコースを歩き出す。「クロユリ」の群落がある。









 今日は一日どっぷりと山に漬かる予定で、特に目的地は無い。ただ大汝峰に登って下界をゆっくりと眺めてこようと最初から思っていた。9.50百姓池に到着。普通の人の倍時間が掛かった。大汝峰が目の前だ。




 10.05分大汝峰の下に到着。立札があり峰の右側を巻いてゆくと、中宮温泉やスーパー林道の三方岩岳に続き、左を巻いてゆくと岩間温泉や、釈迦岳を越えて白峰に降りられると書いてある。直登して、10.35分に大汝峰
頂上に到着。北アルプスが全部見える。








 風が強い。石垣に囲まれて大汝神社がある。年中風が強いのだろう。石垣が無くては神社は飛ばされそうだ。日除けに菅笠をかぶっていたが風でかぶれない。手ぬぐいをかぶったが、日焼けが進みそうだ。










 朝登った御前峰と剣ヶ峰が目の前だ。




 西の平野に目を凝らすと「小松ドーム」の白い屋根が見える。とすると自宅はあの白い雲の下あたりだ。望遠鏡を出して飽きなく下界を眺める。いつもは下界の里山頂上で白山を探すのだが今日は反対だ。「鞍掛山」「富士写ヶ岳」「大日山」など地元の山が識別できて嬉しい。





 南のほうには白山スーパー林道が望め、その上に笈岳、大笠山など犀奥の山々が広がっている。




 東には「大崩山」の上に、北アルプス連峰がまだ顔を出している。




 若者が一人七倉山のほうへ降りてゆく。釈迦新道を降りて市ノ瀬まで行くと言う。目の前の大きな七倉山を越えてゆくのだ。若い頃一度だけ降りた記憶がある。非常に遠かった記憶がある。







 大汝峰に1時間程居て、11.30分、若者の降りていった七倉山のほうへ降りる。下りきると左から大汝頂上を巻く道が合流してくる。ここでこの巻道をゆっくりと室堂の方へ戻る。ハイマツの原が素敵だ。七倉山から釈迦岳に続く尾根の登山路が見える。その上が鳴谷山でその向こうが鷲走ヶ岳らしい。









 大汝峰をぐるりと巻いて元へ戻る。千蛇ヶ池を通る。万年雪である。地球温暖化で毎年小さくなっているようだが、今年はまだちゃんと残っている。泰澄法師が悪蛇を閉じ込めて万年雪のふたをしたのだそうだが、このままゆけば何年か後に雪が解けて、悪蛇が逃げ出すかも知れない。






 御前峰を裏から登り返して室堂へ戻る方法もあったが、暑くて疲れたからそのまま近道を通って室堂へ帰った。2.00時だ。6時間の散歩だ。また部屋を割り当ててもらって昼寝。



 夕方起き出したがまだ天気が良い。展望台で日本海に落ちる落日が見えるかも知れないと期待したが、残念、その頃は霧が掛かって見えなかった。







 
第三日目(平瀬道下山)


 朝早く御来光を拝みに大勢の人が頂上を目指して登っていった。しかし外は濃い霧だった。部屋で寝ているのは私一人になった。


 5.45.一番に食事に出かける。もう頂上から降りてきた人がいる。御来光は太陽の昇るとき一瞬ガスが切れたらしい。よかった。よかった。








 7.35.下山開始。だんだん霧が晴れてくる。今年は「コバイケイソウ」の花が良く開花している。室堂の高山植物情報に、コバイケイソウ三年振りに満開と書いてあった。









 大倉山が見えてくる。白水湖もちょっと見える。9.40.大倉山避難小屋に到着。休憩。










 大きなブナの木が多い。










 
だんだんと白水湖が近ずいてくる楽しい下山である。12.10分ようやく駐車場到着。4時間半も掛かっている。まったくの鈍足である。初めて平瀬道を往復したが、中々展望の良い登山路であった。古稀の白山登山として良い想い出となる。








 白水湖の湖畔まで降りてみたら、もう「ハギ」が咲き出していた。





 平瀬温泉の「しらみずの湯」に入って満足して帰宅。







 今回白山で撮ってきた高山植物


 クロユリ           チングルマ          ハクサンチドリ



 イワツメクサ         ミヤマタンポポ        モミジカラマツソウ



 イワオトギリ         イワギキョウ        タカネナデシコ



 タカネマツムシソウ     オタカラコウ・アサギマダラ   ハクサンフウロ



 クルマユリ          ナナカマド         シモツケソウ



 ミヤマリンドウ        ミヤマダイコンソウ      ウメバチソウ ?




 2005年08月8日(月)-10日(水)1回 砂防-展望ー頂上-砂防



 第1日目(市ノ瀬-砂防新道-南龍小屋泊)


 
「白山」は二十歳頃から何度も登っているが、今回は久し振りだ。今年より「加賀里山の登山記録」を書き出したが、ついに最高峰まで来た。白山は里山で無いかもしれないが、登り口の市ノ瀬までは、自宅より車で1時間10分、まさに里山である。






 といっても、私にとっては高山である。最近はこの白山を、日帰り登山する人が多いみたいだが、私は2日間掛けて頂上を目指す、まさに鈍行の老人向け登山である。





















 月曜昼まで、市ノ瀬からは自家用車進入禁止とかで、シャトルバスで別当出合へ。7時20分より歩き始め、「覗き」通過、「甚之助避難小屋」着9時50分。昨夜自分で握ったお結びを食べる。





 分岐地点で黒ボコ方面より外れ、南竜ヶ馬場方面へ水平道を行く。やがて南竜小屋が見えてきて、11時過ぎに小屋に着いた。予約してあるので午前中なのに小屋に入れてもらえた。汗で濡れたシャツを着替えて部屋で、一人おにぎりを食べていたら、なんと今まで晴れていたのに雨が降ってきた。山の天気は解からない。昼寝して起きたら又晴れていた。4時からの「自然観察会」に参加したら、参加者は私一人。能登生まれの年齢40代くらいの先生を、独り占めにして、お花畑を回って講義を受けた。



 ハクサンコザクラの大群落があるのが嬉しい。




 南竜ヶ馬場は高山植物が多い。「ニッコウキスゲ」




 「イブキトラノオ」




 「コバイケイソウ」







 キャンプ場まで行ったら、小屋の上の稜線より御前峰の頭がちょっと覘いていた。


 夜はこの先生の、7時からのスライド上映にも参加した。なかなかの学者である。






















 第2日目(展望コース-室堂-池めぐり−室堂泊)



 翌朝6時40分に小屋を出発。昨日この先生に薦められた、「アルプス展望歩道コース」を行く。お花畑が素晴らしくて、ほとんど人が歩いていなくて静かである。振り返ると南竜ヶ馬場の向こうに別山が大きい。








 手前の尾根は「平瀬道」と思われる。大倉山の下に「避難小屋」らしきものが見える。遠くの山は「三方崩山」と思われる。









 1時間で「アルプス展望台」に着く。北アルプス方面は雲が上がって来ていて、残念ながらハッキリとしない。










 下に「白水湖」が見えてきた。









 「クロユリ」も多い。













 9時に室堂に着いた。天気が良くて頂上は目の前にそびえている。室堂前の広場でお弁当を食べ、頂上を目指す。小松の大日山、鈴ヶ岳、兜山などもそれらしく見える。多分間違いない。10時15分頂上に着く。








 しばらく眺望を楽しみ、














 お花畑コースを大汝峰の方へ降りる。翠ヶ池の方へ回り「中宮道」の方へ廻ってみた。






 「翠ヶ池」 三方崩山が大きくて、向こうにスーパー林道が微かに見える。とすると、この前登った三方岩岳や野谷荘司山はあれに違いない。今度晴れた時登ったら、すぐそばの「大汝峰」にまず登ろう。そうすれば「加賀の里山」が全部見えるかも知れないな。




 昼過ぎ室堂に戻り、1時からの受付で、一番乗りで小屋に入って昼寝する。昨日みたいに午後の雨も無く、一日中頂上が望めた。4時からの自然観察は、今日は遠慮して部屋から一行を眺めていた。若い女の子の観察員に、皆さんがぞろぞろ付いて歩いている。





 第3日目(砂防新道下山)







 夜中より大雨。8時頃よりすぐ下山し始める。黒ボコ岩より下は、登山路が川になっており、斜面の至る所より滝みたいに水が流れ落ちる。少々怖い。甚之助小屋で腹こしらえをして、12時に別当出合に着いた。


 ところが20分おきに出るシャトルバスは、水曜は休みのとの事で、市ノ瀬まで歩く元気も無く、1時半の金沢行きのバスまで待たされ、家に着いたら3時半だった。       






 今度撮ってきた高山植物の花

 オオバミゾホオヅキ      ハクサンフウロ       ダイモンジソウソウ



 ハクサンコザクラ       シナノキンバイ?       アオノツガザクラ



 チングルマ          モミジカラマツ        クロユリ



 ミヤマリンドウ        コバイケイソウ       クルマユリ



 イワカガミ          イワギキョウ        イワツメクサ



 ホタルブクロ         イワイチョウ        イブキトラノオ



 ヨツバシオガマ        イワオトギリ         アザミ



                ハクサンオオバコ      ヤマハハコ



 タカネナデシコ        オンタデ          ミヤマダイコンソウ




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