2005.04.より登山順
福井県境の
①「三ツ尾山・みつまた山」 ②「菅倉山」と③「高倉山」は下の項です
[加賀] 三ツ尾山 1062.94m (加賀市真砂町)175 [加賀福井] みつまた山 1.060m (加賀市真砂町) 伊知地三角点 |
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第3回登山 2017.05.16. 林道途中で落石積雪で通行止め。徒歩で登山口より、「三ツ尾山」を往復。 第2回登山 2015.10.21. 河内南谷林道最高地点より「三つ尾山」と「みつまた山」を往復。 第1回登山 2013.06.16. 岩屋観音より「みつまた山」を往復。 |
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2017年05月16日(火)3回目 林道途中より「三ツ尾山」往復 メールで、夜は仕事があるので3時過ぎには家に戻りたい、と云ったら、「三ッ尾山」に行きたいと、S女史はメールで返事してきた。確かに一時間ちょっとで前回は登れたが、標高が一千メートルを越えて林道が長い。林道が通行出来るか少し不安。ネットで今年の登山記録が無いか調べたが何も出てこない。仕方がないから、もしも林道不通だったら、県民の森の「深谷山」でも登ってこようと、三ッ尾山を了承。 8.30分に加賀市勅使町の、法皇山古墳の駐車場でS女史を乗せ、山中温泉を通り抜け、我谷ダムを左折して、九谷磁器窯跡の公園に出る。直進して真砂町の方へ進む。道は細くなる。真砂町の三差路に大日山登山らしき車が2台留まっている。ここから右に「河内南谷林道」が始まっている。特に通行止めの標識無し。9.15分。スイスイと林道を登ってゆく。 所々に小さな落石があるが、楽に通行できる。だいぶ登った所で、突然に「この先崩壊通行止め」の標識。横に広場がありUターン出来る。標識の横を通過した車の跡があり、我々も入り込む。しかし木が林道に倒れ込んでいる場所で完全ストップ。道が広い所で方向転換して車を置く。ここから徒歩だ。9.45分。 結構林道の奥まで入り込めたから、30分以内で登山口まで歩けるだろうと予測。 ここが一番崩落が激しい。道を越して大岩が落ちている。雪の上を通る。 残雪も多くなった。林道が埋まった所もある。20分くらい歩いたら、赤いテープが何本も下がった登山口に到着。 10.05分に急坂を登り出す。尾根の上まで登ると、素敵な「ブナ林」になる。新緑の色が柔らかくて、身体の中まで緑に染まりそうである。 ブナ林を登り切り一つ目のピークに登り着くと、前方に「三ッ尾山」が見えてくる。右端は「みつまた山」らしい。 ここから次のピークまでが、笹が茂って藪漕ぎ状態。頭で笹を分けたり、足で登山路を確認したり。 右側の福井方面が開けてきた。竹田の方へ続く林道?が見える。 右の二つの峰が「丈競山」。その左奥が「浄法寺山」。手前の大きな山は地図に名前が無い。 頂上かと思ったら二つ目のピーク。ガッカリ。また一度降って最後の急坂を登る。「ムラサキヤシオツツジ」だと思う。色が奇麗である。 11.25分に頂上到着。思わぬ「白山」が見えて、うれしい。 だいぶ白山の雪が解けてきた。 加賀平野が見える。右に「鞍掛山」の双耳峰。真ん中が「蟹ノ目山」と思われる。 左が「小大日山」、奥が「大日山」、その手前が「加賀甲」、右が「越前甲」かな。 南方面は、スキー場が見える「経ヶ岳」と、右に「荒島岳」かな。 三ッ尾山山頂は、360度の展望あり。 12.00時に下山開始。ムラサキヤシオ 下りは、転び落ちそうでゆっくりと下りた。13.20分に林道に降り立つ。登りと同じくらいの時間が掛かった。 標高が高いので、カタバミやショウジョウバカマがまだ咲き残っている。今年初見の「サンカヨウ」を見付けた。好きな花である。 カタバミ ショウジョウバカマ サンカヨウ 14.00時に車に戻り着いた。林道を降りていたら、福井ナンバーの乗用車が登って来た。すれ違いの時話をしたら、福井の方へ抜けるのに、ナビがこの道を教えてくれたという。いいナビはこんな山道でも教えてくれるんだと感心。残念ながら通行止めですヨ。 九谷より県民の森の方へ入る。S女史が二日前「蟹ノ目山」に登った時、九谷の方から登って来たパーティがあったという。新しい道を付けたらしい。その道の確認である。最初の「市谷町」に寄ったら登山標識があった。地理院地図に載っている登山路、市谷町から荒谷町に抜ける登山路を利用して、峠の上から蟹ノ目山まで登山路を付けたらしい。今度一度歩いてみるかな。 ■次回登山は、5/20「倉ヶ嶽」へ■ |
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2015年10月21日(水)2回目 「三ツ尾山」-「みつまた山」往復 S女史に簡単な山が無いかと聞いたら、「三ツ尾山」を教えてくれた。1時間で登れたという。そういえば新聞に、記事が載っていた記憶があったので、探したら記事切り抜きが出てきた。深田久弥の心残りの山・古道を整備と見出しがある。一年ほど前の新聞記事らしい。調べてみると、大日山登山口のある山中温泉真砂町より、林道「河内・南谷線」が、石川福井の県境を越えて、龍ヶ鼻ダムや岩屋観音まで通じている居る事を発見。しかも石川県側は県境の峠まで、舗装完了との事である。県境峠の上から、県境沿いに尾根を歩くと「三ツ尾山」に着き、さらに県境を進むと「みつまた山」に出る。みつまた山は二年前に、福井県側岩屋観音から登った事がある。その時は、みつまた山頂上より三ツ尾三角点までの道は無かった。 実は昨日S女史に案内してもらう約束だったが、ちょっと自分の身体の調子が悪く、キャンセルして医者に行ったら、何処も悪くないと言われて元気が回復、今日はS女史が都合が悪いので、相棒K君に同行を頼んだ。彼とは久しぶりだ。電話で話していたら、元気で歩いているようだ。 8.15分に加賀ゆめのゆで待ち合わせ。相棒の山友達I女史も参加で今日は3人パーティ。健民の森通過で「九谷磁器窯跡」の三差路に到着。辺りは公園化工事のようで、駐車場があり新しいトイレ舎がある。ここから「菅倉山」への登山路も開通したようで、登山口の確認。この山も県境にあり、火燈山から大内峠と続いている。真砂村から林道の入口に、古い立て札があった。龍ヶ鼻ダムまで赤い道が通っている。9.30分。 林道に入ると紅葉が奇麗なので、車を止めて写真を撮る。 道は舗装してあるが、小さな落石が多い。時々車を止めて落石除去。それでも底を擦る。 10.05分に、峠の手前100m位の地点で、左に登山口を見付けて、道の広い所に車を置く。 辺りは紅葉が奇麗である。ぶらぶらと峠の上まで探索。峠の上は広くて車も何台も駐車可能。Uターンも楽だ。 カーブ地点にある登山口は、赤い布が何本も下がっている。新聞記事の写真の木札が提っている。 10.30分にブナ林を登りだす。すぐ尾根の上に着き、あとは尾根を忠実に辿る。 地図を見ると標高差は200m位しかない。笹を刈った切り株が残っていて、少し歩きにくい。 前方にピークがそびえている。あれが「三ツ尾山」と思われる。細いやせ尾根が続く。 右に福井県の山が見える。高い山の向こうにあるのが「浄法寺山」で、右に伸びる尾根は「丈競山」らしい。 三ツ尾山が近くなってきた。11.30分に到着。 三角点がある。三角点名がそのまま山名になっている。
「大日岳」。右が「越前大日山・越前甲」で、左が「小大日山」だと思う。 右が「富士写ヶ岳」で、左が「小倉谷・火燈山」だろう。この写真には写っていないが、富士写ヶ岳の右に「鞍掛山」らしき山が見えた。はてな?、500m未満の山にしてはあまりに大きく見えたので、まさか鞍掛山では無いだろうと、その時云った。しかし帰って地図を眺めていると、方向的にも間違いないし、新聞に載った記事にも鞍掛山が見える、と書いてあった。K君I女史訂正します。あの山は鞍掛山でした。 三ツ尾山の頂上は刈りこんであり、真ん中に三角点がある。昼食。 相棒K君と記念撮影。I女史は写真嫌いで逃げていった。 木の後ろのなだらかなピークが「みつまた山」らしい。荷物を置いたまま確認に出発。30分ですと書いてある。 三ツ尾山とみつまた山は、ほとんど同じ高さなので、なだらかな道。 本当に30分で「みつまた山」に到着。12.30分。見覚えのある標識を起こして、記念撮影。 大日山へ稜線が続いている。一番手前のピークが「横谷山」らしい。「白山」見えるはずだが、天気が良すぎて確認できない。 「浄法寺山」方面。 13.10分、三ツ尾山まで戻り、K宗匠のお手前で、抹茶休憩。久しぶりで美味しい。 下山開始。登っているときは確認できなかったが、真ん中のピークに「丈競山」の小屋が確認できた。左の「浄法寺山」の展望台も見えるようだ。右の端は「北丈競山」で三角点がある。 ブナが多くなると峠は近い。 林道の途中で車を止めて、写真撮影。 長い林道の下の方で、初めて車に会った。道路の草刈らしい。それ以外は車にも登山者にも会わない山歩きでした。 ゆめのゆでゆっくりと温泉につかって帰る。 ●次項2015年67回登山は、10/25岐阜県「籾糠山」へ● 2013年06月16日(日)1回 福井県側より「みつまた山」往復 新しい山に登りたいピークハンターの相棒が「みつまた山」に登りたいと云う。鷲ヶ岳の隣にあり「岩屋観音」から登るらしいと云う。私の持っている案内本には載っていないし、初めて聞く山名である。地理院地図には岩屋観音から「水無山」に登る登山路が記入されているので、水無山の別名ではないか?と聞くと、そうかなぁー、と云う返事。 ところが調べてみたら「みつまた山」は存在した。地理院地図には山名は無いし、登山路の記入も無いし、おまけに頂上らしいピークにも見えない。しかし、石川県加賀市と福井県坂井市と福井県勝山市の、三つの市境の交わるピークが「みつまた山」と判明。まさに「みつまた地点」である。しかも岩屋観音キャンプ場から登り、「福井山歩会・登ってみねの福井の山を刊行」が登山道整備をしているらしい。福井県側から登るが頂上は石川県である。「加賀の里山逍遥」としてはぜひ登って記録を載せたい。しかし地図を見ると凄い急坂らしいし、標高差も800m以上、おまけに距離も長い。皆に迷惑をかけるかも知れないが、呼びかけたら6人になった。 加賀ゆめのゆに7.30集合、車2台で山中温泉から大内峠を越え、福井県に入り山に向かい鮎街道を走る。伊知地と云う集落より岩屋川を遡ると、岩屋観音キャンプ場に着く。8.20分。大きな駐車場に車を置く。岩屋観音は隣だが帰りにお参りする事にして出発。少し先へ進むと右に「広域基幹林道岩屋線・幅員4m・延長12.7㎞」の標識があり入り込む。8.33分。 地図を辿ると、加賀市の真砂集落まで続いている。しかし入り口に工事中通行止めの標識がある。しばらく歩くと舗装が無くなる。8.50分にみつまた山登山口の標識に出る。入り込むとしばらく谷状の道を登り右にトラバースして尾根に出る。 とにかく急坂である。ロープの下った場所が次から次へと続いている。ロープの質が悪いのか、切れてしまった所が多い。 9.55分、平野が見えた。鮎街道から入り込んだ地点と思う。 ブナ林となる。ここを過ぎるとようやく急坂が無くなる。10.55分に「一間田尾」と云う小さな池通過。 11.05分に、右に踏み跡があったので入ると、10m位で三角点が在った。点名は麓の集落名だ。
三角点は展望無し。だいぶ皆より遅れてしまった。地図を見ると三角点地点は、みつまた山までの半分の地点に過ぎない。大変だぞ。しかし急坂は無くなる。左に林道が見える。その向こうの山は「浄法寺山」で、左端は「冠岳」らしい。 「ヤマボウシ」 12.30分にようやく頂上に到着。皆さんはもう食事も終わりかけ。皆より4・50分も遅れたようだ。 すごく立派な標識がある。後に「横谷山→40分」標識もある。ここには三角点無し。 12.40分に私以外の5人は、荷物を置いて横谷山へ出かけた。地図に名前の無い横谷山は、向こうに見えるピークらしい。この稜線は大日山へ続いている。 頂上から勝山市が見える。火燈山に続く稜線に「三ッ尾」という点名の3等三角点が在る事になっている。入り込んでみたが、藪で進めない。疲れたので一人で昼寝。 ところで一時間で5人は戻ってきた。片道30分位のようだ。S女史に頂いた写真を載せておく。こんな立派な標識が建っているのに、みつまた山から降りると段々藪となるらしい。最後は道が判らないくらいの酷い藪だったらしい。霧の中で展望無しだったらしい。 N氏に頂いた写真の、横谷山の立札の後ろの標示に付いて調べた。「大聖寺藩・大奥峰・亀師岩」とある。加賀山岳会の太田様が取付けたものと思われる。大日山から横谷山・みつまた山・火燈山と続く石川と福井の県境は、石川県側は加賀市、昔の大聖寺藩となっている。大聖寺藩のお役人が、この県境(大奥峰)を踏破した記録があるようだ。 地理院地図に、大日小屋のあるのが「加賀甲・1312m」。西に県境を辿り三角点のあるピークが「毛無・1135.5m」。次のピークが「南谷ノ上・1126m」。次のピークが「姥岩・1028m」。その次のピークが「亀師岩(横谷山)・1098m」でこの横谷山である。次のピークが標高が載っていない「みつまた山・1060m」。次のピークが三角点マークのある「三ッ尾・1062.9m」である。その先で岩屋林道が県境を横断している。 加賀山岳会の、残雪期に加賀市真砂集落より大日加賀甲に登り、上記の県境を歩き、岩屋林道から真砂へ降りて一周した記録があった。その記録には上記の地名が使われていた。加賀山岳会会長の太田様によれば、快晴に恵まれ「生きていてよかった」と叫んだほど素晴らしい山行だったらしい。 この横谷山も、亀師岩が本当なのかも知れないが、横谷山の山名札を提げてきてもらった。私はみつまた山で昼寝をして待って居ただけ。情けない。 一人でみつまた山で待つこと1時間で、全員が戻ってきた。今日の登頂記念撮影。 13.50分に下山開始。 「ブナ林」。横谷山に行ったときT女史が足を痛めたらしい。私と二人だけどんどん遅れてゆく。 左に市街が見えた。勝山市だろう。 「ササユリ」。数は少ない。急坂にかかるとT女子がますます足が痛そう。 「コアジサイ」 16.20分にようやく林道到着。先着組を40分ほど待たせたらしい。そろそろ迎えに行こうと協議していたらしい。 16.45分、車に着いてすぐ岩屋観音参詣。前が拝殿、後ろが観音堂。戸が閉まっていて観音像は見えない その横に天然記念物・子持杉がある 境内には夫婦杉があり、横に霊水がある。裏山に遊歩道があり、色々と拝観場所があるようだが、時間が遅くなったので登らなかった。 追加。相棒のK君、77歳の喜寿になった由。私の一つ年上だが中々お元気。おめでとうございます。 **次回登山は、9/19福井県「足羽山」へ** |
②「菅倉山」 ①「三ツ尾山・みつまた山」は上の項③「加賀高倉山」は下の項
[加賀] 菅倉山 923.78m (加賀市山中九谷町)176 | ||
第1回登山 2016.04.30.. | ||
2016年04月30日(土)初登山 6日前の奥城山の石楠花は、花も少なくて終わっていて、ちょっとガッカリした。他に良い石楠花の情報が無いかと探していたら「菅倉山」が見つかった。2014年10月12日に、地元の山中山岳会が登山道を整備し開通した山で、山中山岳会の人が連休がシャクナゲの見頃と宣伝していた。 この山の事は新聞記事でも読んだし、登山口は何遍も通っているので知っていた。S女史は一度登って居るらしいが、なかなか辛かったと言っていた。私も一度は登りたいと考えていたが、地図を調べていて、標高差700m以上あるし、長い尾根歩きの距離が結構長い。そう云う訳でちょっと二の足を踏んでいた。 最近になって700m差の山を幾つも登り、時間さえ掛ければ、人の倍くらいの時間を掛ければ登れるような気がしてきたので、菅倉山の石楠花に挑戦することにした。 夜遅くにいつも、このHPをいじっていて、朝は遅いのだが、今日は5.00時に起きて6.00に家を出た。コンビニに寄り、国道8号の松山信号より山中温泉に向かう。温泉街を抜け富士写ヶ岳我谷登山口を県民の森の方へ進む。我谷登山口には早くも車が10台程。九谷ダムを過ぎ、県民の森と大日山の分岐にある駐車場に6.50分に到着。 駐車場は2か所あるが、手前駐車場の、登山口の標識の前に車を置く。一台も留っていない。7.00時に登山開始。しばらくは急坂が続くが、登りきると主尾根に登り着き、早くもブナの木が混じる緩やかな尾根歩きになる。 ハンショウヅル ウスギヨウラク ミツバツツジ 今年初見の「マイヅルソウ」 8.15分に標識あり。「高倉山・490m・1.0K/3.6K」と書いてある。 向こうに高倉山が見える。ここは標高490mである。全行程3.6kmの内の1.0kmの地点である。という意味らしい。 「加賀高倉山」がカッコ良く見える。石楠花の頃に2度登った事がある。あの山にも石楠花が多い。 8.35分に標識あり。「標高583m・1.3K/3.6K」と書いてある。地理院地図に、583mの記入のある地点のピークらしい。全行程の1.3kmの地点であるから、全体の3分の1ほど登って来たことになる。 大日山の方が開けている。アップで撮る。一番手前が「高倉山」。後ろの3つのピークは、左より「小大日山」。遠くの「大日山」と右の「加賀甲山」と思われる。 9.00時頃に、4人組の男パーティが追い越していった。今日初めて遇った登山者である。 9.10分に標識あり。「標高701m・2.0K/3.6K」と書いてある。地理院地図に、701mの記入のある地点のピークらしい。全行程の1.3kmの地点であるから、全体の半分ちょっと登って来たことになる。 今までシャクナゲは無かったのに、このピークから急に石楠花の木が多くなり、しかも花が咲いている木が多い。先ほどの4人も休んでいた。 素敵なブナ林も続くようになる。単独の男性登山者ばかり数人、追い越していった。 9.25分に標識あり。「標高735m・2.2K/3.6K」と書いてある。まだ三分の二に届いていない。シャクナゲが奇麗に咲いている。 ブナも新緑である。女性の単独登山者が追い越していった。女性は初めてである。 9.45分に標識あり。「標高802m・2.6K/3.6K」と書いてある。地理院地図に、802mの記入のある地点のピークと思われる。 一度少し降ったりして、向こうにピークか見えてきた。あれが頂上か?。 一度降って細いブナ林を登り、ピークに登り着き、頂上かと思ったら、何のことはないまだまだ先に登山路が続いている。しかしブナ林は無くなり、笹が増えて周りの木が小さくなり展望が出てくる。 振り返ると加賀平野が広がって見える。山はどこか判らない。大きい山は蟹ノ目山かも知れないな。 石楠花が多くなる。 10.35分に標識があった。「標高910m・3.3K/3.6K」と書いてある。あと300mである。この小ピークに女性が一人休んでいた。今考えると頂上は全員男性のおじんばかり。居心地が悪くてここまで戻って一人で食事中らしい。若い女性である。一言挨拶。まだ頂上に着かないねー。 このピークで初めて「白山」が見えた。はっきりとは見えないが白山に間違いない。尖った小大日山の上に頭を出している。 今度こそは本当の頂上らしい。福井県の山が見えてきた。 福井の山の間に平野が見える。勝山市辺りらしい。と思う。 10.50分に、ようやく菅倉山の頂上に登り着いた。シャクナゲに囲まれた頂上である。 三角点がある。三角点名が「菅倉」だから、菅倉山にしたのだろう。地図には名前は載っていない。
単独登山者が、各自食事中。その先一段下に4人パーティ。全員おじんである。 「小大日山」の上の「白山」。右は「大日山」。左は「鈴ヶ岳」だろう。 大日の4山。左より「小大日山」「大日山」「加賀甲」「越前甲」 シャクナゲの向こうに「笈岳」と「大笠山」が見える。 昨秋登った「三ツ尾山」と「みつまた山」が見えるはずなので、いろいろと考えていたが、大日山と丈競山の間にある、手前のなだらかな山が「三ツ尾山」らしい。?。みつまた山は重なって見えない。?。 左の山の上に小屋が見えるので「丈競山」に間違いない。 これは「富士写ヶ岳」である。 単独登山者の一人が小松の人で、昨年5月の連休に「鈴ヶ岳」で、ホームページを見ているよと声を掛けられた人だった。もう一人の加賀市の人にも、いつもHP見ていますと云われた。もう一人はスマートホンに私のページを引っぱり出してきた。 記念写真に一緒に入ってもらった。全員単独登山者。小松市二人、加賀市二人でお互いに名前を知らない。またどこかで会いましょう。 皆さん下山していって、一番遅れて登った私は、一人きりになってしまった。70分も長居して12.00時に下山開始。 オブジェに飾り付けた石楠花。みたいな。 ブナの新緑の季節。 豪雪のためか変形しているブナが多い。妖しげな写真を撮りながら、年寄りは転ばぬようにゆっくりと降りる。 御夫婦らしい二人連れが凄い勢いで登って来た。頂上はまだ?と聞かれた。まだまだと答えた。次は長靴の男性一人登って来た。シャクナゲを見に来たらしい。ユズリハを見てこれは石楠花と違うの?と聞かれた。701mピーク迄登らないとシャクナゲは現れませんよ。ご夫婦が早くも降りてきた。頂上まで行かなかったらしい。私は3時間掛かって無事に車に到着。 ★次項2016第年38回登山は、5/4「大頽山」へ★ |
[加賀] 加賀高倉山 836.00m (加賀市九谷町)136 | ||
第2回 2014.05.03. 千束川ふちより往復。 第1回 2012.05.19. 千束川ふちより往復。 |
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2014年05月03日(祝)2回 連休は、どこへ登ろうかと迷っていたら、N氏より、高倉山に石楠花を見に行かないかと、お誘いのメールが届いた。早速同行をお願いする。「加賀高倉山」に入るのは、2年ぶりとなる。8.00時に加賀ゆめのゆの、広い駐車場で待ち合わせ。久しぶりに、姉妹のH女史とN女史と顔を合わす。H女史とは昨年夏の別山以来だ。その他に、N氏の利用しているスポーツクラブV10の、登山仲間が9人参加との事でびっくり。合計13名の大パーティとなった。 8.50分に登山口に到着。途中に「富士写ヶ岳」の我谷登山口を通過したが、此処も石楠花人気で、登山口道路は50台以上も車が停めてあった。真砂大日登山口の途中から入る高倉山は、車一台もなし。登山口の空き地は、我々の3台で満車である。 9.00出発。男性は二人、後は全員女性である。しかも、登山もマラソンもこなす猛者揃いと見えた。よろしく、お手柔らかにお願いします。上り始めは急坂だが、段々と緩やかになる。 雪椿 瓔珞 リョウブ・悪魔の手も健在 新緑。ブナのすっかり新緑。 上り始めのシャクナゲは、盛りを過ぎた花が多かったが、段々と満開となってくる。 ブナの急坂。皆さんは足が速い。最後尾に繋がって登る。 右からの尾根に合流すると、また石楠花となる。 石楠花 橅 岩団扇 11.25分に頂上到着。また少し切り払われて、広くなったような感じ。 風があり、日が陰って寒いので、全員、斜面に降りて、風を避けて昼食。 今日は山はあまり見えないが、尖っているのが小大日で、その右奥が大日山。さらに丸い加賀甲と思われる。 本日の記念撮影。他に登山者は居なかったので、今日この山に登った全員である。 1時間以上も休んで、12.40分下山開始。綺麗なブナ林がある。 テラス岩と名付けられた大岩を通る。 稚児百合 黄けまん 14.15分、林道に降り立つ。 帰りに山中温泉、かや野の大杉の前の「大杉茶屋」で、全員草餅を買っている。知らなかったが名物らしい。さすが全員女性である。 ●次項2014年第33回登山は、5/5福井県「ホノケ山」へ● 2012年05月19日(土)初登山 この「高倉山」は地理院地図には名前が載っていない。頂上に三等三角点が在り点名は「高倉」である。山の名前は高倉山で妥当だと思うが、石川県には他に「高倉山」がある。白山市の尾口村の「簡保の宿」の上に聳えている山である。一度登った事があるし、このHPにも載せてある。。地図にも高倉山の記入があり、三角点名も高倉である。それと区別するために、とりあえず加賀市の高倉山は「加賀高倉山」として置いた。 この高倉山は、加賀山岳会が、会長太田さんを中心に、最近登山路を整備している。「シャクナゲ」の群落が続いているようで、開花時期は素晴らしいらしい。三角点探訪もしている縁で、低山徘徊部の太田さん(加賀山岳会の会長さん)より、資料を送って頂いていた。シャクナゲの頃にぜひ登ろうと思っていたのに、仕事や検査入院(カテーテル)の為、時期を逃したようだ。 加賀ゆめのゆで待ち合わせ、車一台で四十九院トンネルを越え、山中温泉を抜け我谷ダムを左折、県民の森の方へ進む。九谷ダムを過ぎると右に「大日山登山口・真砂」の分岐がある。分岐点より真砂の方へ入る道の上に三角の山が見える。あれが高倉山らしい。 真砂の方へ入って1.5kmほど入ると、左に林道分岐がある。鉄のゲートがあるが鍵がかかっていないので入り込む。千束川沿いに進み、橋を二つ渡り、三つ目の橋の手前右に空き地があり車を置く。登山口はその手前30mほどの所にある。9.00時。 9.10分。登りだす。「高倉△登山口」の新しい札が下がっている。杉林より入るがすぐ左の細い尾根に取り付き雑木林になる。すこぶる急でロープが下がっている。 とにかく急坂で、狭い尾根。新しく登山路を整備したというので、余程荒れているのかと思ったが、中々良い道で歩きやすい。 30分ほど登ったら、登山路の両脇が石楠花の木で埋まってくる。花は終わってしまっている。 横に寝たリョウブの木に、ギョッとするようにリアルな木の瘤がある。人間の指そっくりだ。悪魔の手の標識が付いている。10.00時。 シャクナゲの木は次から次へと出てくる。 10.10分頃からブナの林になる。 見上げるような立派なブナの大木がある。 標高が高くなってきたら、石楠花にまだ少し花が残っていてうれしい。 満開の時はさぞ綺麗だろう。 10.50分。大きな岩の横を通る。「テラス岩」と名ずけて、札も下げたようだが見当たらない。岩の下は切れ落ちている。 ブナの木の下にもシャクナゲがある。 10.50分。「身を裂かれても生きる・試練の木」と書かれた札の下る、ナラの木を通る。大きなナラの木が二つに裂け、それぞれが大きな一本の木になっている。登山路は二つに裂けた幹の間を通っている。跨いで通る。 幹が一回転しているブナの木もある。これも名前を付けてください。 11.10分、鈍足の私でも、歩き出して2時間で頂上到着。
頂上は広く整備されている。ゆっくりと昼食。食事を終えて山名確認。どうもよく特定できない。丈競山の小屋が見えるから、あそこの遠いピークは浄法寺山かな?。喧々諤々。大日は近いはずだが、ちょっと木陰になり見難い。 鞍掛山だけは特定できる。その向こうは小松市で、アップにしたら飛行場らしいな。 三角点の上あたりは富士写ヶ岳だと思うが良く見えない。 今日のメンバーは、相棒K君とS女史とN氏。低山徘徊部の熊の標識で記念撮影。非常に熊の多い場所で、鈴を忘れぬようと書いてあったので、鈴を一つ余計に提げてきたよ。 12.15分頃下山開始。テラス岩の下が、通れるように整備してあるように見えたので、身の軽いS女史が探検に出掛けた。下が切れ落ちているので怖い。私はよう行かん。怖い。岩の下に可愛らしい石像が置いてあったと報告を受けた。新しいから最近上げたものだろう。大変だな。 13.40分、車まで降り立つ。 良い山を教えて戴いて有難う御座いました。頂上でコマQさんの日付の新しい黄色のテープも見かけました。この山もだんだんと人気が出てくると思います。帰りに「県民の森」を通って帰りました。この県民の森にある「御光山」と三角点の情報も頂いております。是非そのうちに訪れます。 帰り道、県民の森の手前にある西住村の「西住法師の墓」に久しぶりに寄りました。西住は西行法師の弟子であったらしく、西行法師がここを訪れ、楽しく時を過ごしたようです。 動橋の町はずれに、西住が西行との別れを悲しみ、別れを惜しんだ橋のたもとに「都戻りの地蔵」さんが祀られています。西行法師が能楽に登場するので以前調べた事があります。また大河ドラマ平清盛に、佐藤義清として清盛の友達として出てきていました。墓の後ろに「オオデマリ」の花が咲いていました。 |