福井県の山逍遥
2006.09.より登山順

     [福井]   大谷山   813.87m  (福井県美浜町)88  
第2回登山 2013.04.23.  マキノスキー場より寒風経由で登り、降りは戻って粟柄峠経由で降りる。
第1回登山 2013.09.23.  マキノスキー場より寒風経由で登り、展望ルートでマキノ町石庭へ降りる。

  2013年04月23日(火)2回目



 相棒とS女史は、未だ
「大谷山」に登っていないと云うので、案内する事になった。二日前の藤倉山のブナの新緑が良かったので、今度は大谷山の新緑を見たいと思った。今回は大谷山へ登って、前回とは反対に「粟柄峠」から下山の予定。7.30分に加賀ゆめのゆで、相棒とS女史を乗せて、敦賀より国道8号、国道161号と走り、滋賀県に入ってマキノスキー場へ入る。





 今日は平日なので、温泉入浴施設の駐車場の端に車を停める。9.30分に歩き出す。前回と同じ道を登る予定。芝生の広場はグランドゴルフの試合があるようだ。








 八重桜が満開だが、少し離れて緑色の桜が満開である。







 「イワカガミ」が咲いている。










 これはたしか「ジゴクノカマノフタ」だったかな








 この山にはイワカガミが多い。麓近くは咲いているが、段々と登ると、蕾が多くなる。








 紫色の濃い「スミレ」は石川県では少ないような気がする。10.15分に、小さな尾根に到達。左に「西山林道」、右に「寒風3.5K」の標識がある。






 
10.45分に「展望台」に到着。琵琶湖を眺めながら抹茶休憩。単独登山者が追い越して行った。







 「イワウチワ」











 「カタクリ」





 尾根まで近くなると、お目当てのブナ林になる。所が期待に反してブナが芽吹いていない。





 新緑を期待していたのに、まだ一面の枯木のような林だ。残念。場所によって違うものだなー。




 
11.45分に、尾根の上に登り着く。「高島トレイル 中央分水嶺 寒風」の標識がある。寒風と云うだけあって、琵琶湖から吹きあげる風で寒い。しかし展望は素晴らしい。




 
北の方は、去年秋に登った「赤坂山」と「三国山」。それに去年春に登った「乗鞍岳」が見える。なんと目を凝らしていたら、高島トレイル稜線の上に、故郷の山「白山」が見えた。




 アップにしてみたら間違いなく白山だ。別山も見える。まさに感激ものだ。







 
いつも風が強く吹くので、風衝地帯としてあまり大きな植物が無いようだ。風を避けて、それでも少し生えている木の下で昼食。








 カップル登山者が大谷山の方へ進んでいった。








 
我々も食事を済ませて、荷物を残して空身で「大谷山」を往復する事にした。前方が大谷山で、大きく降ってまた登り返す。







 大谷山への登りで振り返ると、荷物を置いた「寒風山」が見える。大谷山よりも寒風の方が標高が高い。









 
12.50分に「大谷山」頂上到着。三角点前で記念撮影。







 ここまで来ると「竹生島」がはっきりと見える。遠くの高い山は「伊吹山」








 
ここも寒いのですぐ戻りに掛かる。前方に白山がまだ見える。


 13.25分に、寒風に戻り着く。




 寒風山の頂上で記念撮影。赤坂山の方へ進む。寒風、赤坂山の間は初めての区間である。








 寒風よりしばらく、少し降りて稜線の西側を通る。ここにもブナ林があり残雪がある。









 
ブナ林の中に「バイカオウレン」が咲いていた。








 はじめ「雪割草」の一種類だろうと思っていたが、家へ帰って調べた。たぶん間違いなし。






 
 
また草原状の広い稜線を行く。この稜線は中央分水嶺なので、雨が右側に流がれると太平洋へ、左に流れると日本海へたどり着く。







 
14.25分に、鞍部の峠「粟柄越」に到着。「赤坂山0.5km・マキノスキー場3.3km」の標識がある。「赤坂山歩道」と書いてある。寒風より一時間掛かっている。だいぶへたばってきたので、赤坂山まで登らずに、右にスキー場へすぐ降りに掛かる。






 15.05分にあずま屋のある地点に到着。看板によれば「赤坂山歩道とは、マキノ高原より、粟柄越赤坂山、三国山を経て、黒河林道を通り白川集落までの一周の歩道」らしい。








 地理院地図に、あずま屋辺りの歩道わきに、三角点が在る事になっているので、上手くゆけば見付けようと思っていたのに、二人に置いて行かれたので、追っかけていたら、三角点地点をとっくに通り越していた。15.30分に「調子ヶ滝」への分岐点通過。16.00時にようやく車に到着。



                **次回登山は、4/25能登の「峨山」へ**




   2012年09月23日(日)初登山



 福井県の、山案内本に載っている山を歩いている。昨日は雲谷山だった。今日はその近くの
「大谷山」である。福井・滋賀県境の山で、高島トレイルになっている。高島トレイルは「乗鞍岳」「三国山」「赤坂山」と歩き、大谷山で四座目である。福井の山だから美浜町の方から登りたかったが、先日、赤坂山に登った時、粟柄林道は通行止めになっていた。この林道で峠まで登ると、大谷山は一番近い。今回は滋賀県側の「マキノスキー場」から登る事にした。大谷山はここから登る人が一番多いようだ。


 7.00時に、加賀ゆめのゆでN氏と待ち合わせ、彼を乗せて高速を走り、敦賀ICで降りる。国道8号線を走り途中で、国道161に乗換て山越えする。乗鞍岳登山口のある国境スノーパークからは、滋賀県となり琵琶湖の方へ降って行く。道の駅の手前で右にマキノスキー場を目指す。




 右にスキー場の方へ入って行くと、すぐ右に、広い登山者駐車場がある。さらに少し進むと、左に広い登山者駐車場があった。8.50分到着。ここに車を置く。この広い駐車場は空っぽである。ここから先は橋を渡ってキャンプ場になるようだ。車がいっぱい入り込んでいるが、キャンプする車しか入れないようだ。







 用意をして出発。温泉入浴施設とキャンプ場管理施設の間を通って、舗装道路を進む。左側の川の向こうが林間のキャンプ場。右のゲレンデの裾の広場にも、車がいっぱい留めてありキャンプをしている。






 赤坂山との分岐を過ぎる。今日は寒風山を経由して大谷山へ登る予定。突き当り左の駐車場に着いた。標示に従い駐車場を横切ったら、大谷山登山口の標識が建っていた。すぐに、斜面のスキーゲレンデの下に出る。9.15分。






 ゲレンデの斜面をジグザグに登って行く。ゲレンデの一番上まで来た。広場のキャンプ地が、だいぶ下になった。
 







 草原のゲレンデが済んで、灌木の中を山に向かって、真っ直ぐ登って行く。9.50分、標識のある三叉路に着いた。左は西山林道、右は寒風3.5qと書いてある。地図を見ると、西山林道に出て、そのまま降ると、ゲレンデ下の突き当り駐車場まで降りられる。





 右に寒風の方へ登って行く。寒風はカンプーと呼ぶらしい。寒風山と書いてある本もある。10.10分、展望台に着く。地図に562mの記入のあるピークらしい。







 10.30分頃からブナの林に入る。なかなか綺麗なブナ林である。








 
 ここら辺りにも鹿が居るらしく、下草が食べられて明るくなっている。






 平らな場所に出ると、どこでも歩く事が出来るので、下手をすると迷いそうだ。登山路は昔からの道で、溝状になっている。外さない様登って行く。







 ほれぼれとするブナ林を抜けると、左に大谷山が見える地点があった。草原の山だから間違いないだろう。









 「トリカブト」が咲いている。








 この時期花は、トリカブトしかなかった。しかし多く咲いていたな。









 11.20分、灌木帯を抜けたと思ったら、分水嶺の尾根に登り着いた。高島トレイル標識は寒風になっている。寒風山ではないが、山と云っても良いピークだ。赤坂山からの縦走路が合流している。ポイントはFである。







 東の方面。眼の下に琵琶湖が広がっている。天気予報では午後から雨で、展望は諦めていたが、思ったよりよく見える。良かった。




 北の方面。一番高い山は、半月前に登った「三国山」。稜線右の禿げた所が「明王の禿」その手前の山が「赤坂山」だ。




 南の方面。これから登る「大谷山」だ。ずーっと草原が続いている。




 大谷山に向かって出発。大きく降る。だいぶ降る。底まで降りて、向かいの斜面に続く道を登って行く。登り切って平らになったら、またその先に頂上への登りが待って居る。







 11.55分、「大谷山」の頂上到着。お待ちかねのN氏。日曜なのに今日は誰も登っていない。早速お湯を分けてもらって昼食。有難う御座います。









 高島トレイル標識は、大谷山・ポイントG.











 三角点が在る。
 三角点情報「大谷山」
三角点名・八十千岳
等級・3等三角点
標高・813.87m
 




 三角点の名前を、どう読むのか判らないが、「八十千岳」の方が、「大谷山」よりカッコ良いと思うが・・・。



 ここも眺めが良い。半分隠れていた「竹生島」が全部見えてきた。下に長いメタセコイア並木道が見える。




 こちらは、越えてきた「寒風山」。ピークが二つ見えるが、地図を調べたら、西側にもピークがあった。859mの記入がある。アレアレェー、大谷山より寒風の方が標高が高いんだ。







 あんまり、ゆっくりしていられない。天気は下降る一方。雨が降り出さないうちに降りよう。12.20分、下山開始。マキノ町石庭の方へ降りる予定。この道は地理院地図に載っている。頂上から南に尾根を進み、分岐から石庭に降りている。ところが、頂上のすぐ下に、尾根を進まずに、石庭に降りる「眺望ルート」の標識があった。石庭に降りる道を、三角にカットして、琵琶湖方面の崖の縁を進む近道だった。







 眺望ルートの方へ降り始める。




 登ってきたキャンプ場が見える。いっぱい張ってあったテントも、ほとんど撤収されたようだ。







 灌木地帯に入っても、崖の上あたりを進むので、時々展望がある。ここにもトリカブトが咲いている。なだらかな道が続く。749mピークを越えたようだ。









 12.45分。尾根から下りて来ている登山路に合流。大谷山とあるのは、尾根に登ってから大谷山へ登る道。眺望ルートとは、大谷山へ直接出る道。少しややこしい。








 ここからは延々とした降りが続く。特に急坂は無いので歩きやすい。道は溝上の所が多い。広い所へ出ると、道が判り難い。溝を探して歩く。足がガクガクしてくる。







 灌木の下が「オオイワカガミ」の葉っぱで埋め尽くされている所がある。花の頃はよほど綺麗だろう。








 ブナの林も続く。









 最後は杉の林になり、ようやく田んぼが近くなる。出口近くの標識。頂上まで2時間30分となっている。ここから登ると結構かかるなー。









 その先で金網を開けて、道路に飛び出す。石庭町のはずれで田んぼが広がる。14.00時。






 ここからマキノスキー場まで、なかなか遠い。方向は解かっているが、直通の道路が無い。村はずれから田圃道を通り、ため池に出て、別荘地を抜け、メタセコイアの並木を通り、駐車場に着いたのは14.55分。



 なんと1時間近くも道路を歩いてきた。


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