2006.09.より登山順
[日本百名山] 雨飾山 1963.21m (長野県小谷町)76 | ||
第1回登山 2012.08.05. 小谷温泉キャンプ場より往復。 | ||
2012年08月05日(日)1回目 日本百名山「雨飾山」は調べたら、45年前の10月に登っている。その同じ年8月に常念岳にも登っていた。常念岳は10日程前に登っているから、45年ぶりに雨飾山と常念岳と両方登った事になる。 45年前は梶山新湯から登った。テントを担いで登り、あまりの急登でヘタバッテ、急坂でテントをかぶって寝た。翌朝頂上を往復したが、その時の相棒は頂上には登らなかった。写真には白馬方面や妙高方面の展望が見えている。しかし記憶には辛かった記憶しかない。 今回N氏より雨飾山のお誘いがあり参加する事にした。標高差は1000m位。時間さえかければ登れる気がした。参加者は6名。今までで最大だ。相棒とS女史は私の車、N氏の車にN女史と姉のHさんを乗せて、車2台で小矢部SAを5.00に出発。糸魚川で降り国道148号線を走る。道の駅おたりで休憩。長いトンネルとトンネルの間の信号を、左に折れて小谷温泉を目指す。雨飾荘を過ぎて鎌池の方へ進むと、途中で右にキャンプ場への分岐がある。突き当りが駐車場である。7.10分に到着。今回は、ここ小谷温泉側から登山する。 登山口に案内図がある。 広い駐車場で、もう20台は停まっている。皆さん早いね。トイレがあり、その上に山が見え、その稜線の向こうに、又山が覗いている。あれが雨飾山か?。キャンプ事務所は、一段高い所にある。登り口に「雨飾山頂まで210分」の標識有。3時間半か。私は大体いつも、歩行時間の1.5倍くらいで歩いているから、5時間以上掛かるだろう。とすれば午後1時近くにならねば、山頂にたどり着けない計算だ。今日は大変だぞー。 7.25分、歩きだし。いきなり下るような感じで、山裾の湿地を歩いてゆく。シシウドの大きい白い花がいっぱい咲いている。7.40分に突き当りの尾根に取り付く。少し急坂である。8.30分「ブナ平」の標識のある、ブナに囲まれた小広場に出る。「雨飾山頂まで120分。荒菅沢まで30分」と書いてある。相棒K君に冷たい抹茶を点てて貰って休憩。8.55分出発。 少し坂が緩やかになる。「ホトトギス」 「ミヤマカラマツ」ブナの混じる森の中を登る。 9.20分突然前が開け、下の谷に大きな雪渓が見えた。雪渓の上の稜線には、荒々しい岩峰が見える。どれかが頂上なのだが・・・。 谷一面を埋め尽くした雪渓。荒菅沢だろう。こんなに雪が残っているとは知らなかった。雪渓に向かって急坂を降って行く。もう皆んなは雪渓の上で写真を撮っている。 9.30分、雪渓に降り立つ。一番奥の岩峰の向こうの、丸いのが雨飾山と思われる。 雪渓を横切って対岸の登山路登り出す。滅茶苦茶の急坂である。地図を見ると標高差400m位を、一気に登る。今日は天気が良くて蒸し暑い。段々と皆とは遅れてくる。 段々と細い尾根上になってくる。木が低くなり暑くなってくる。高山植物が見えてくる。 「タテヤマウツボグサ」 「ハクサンオミナエシ」 「シモツケソウ」 「クガイソウ」 「キオン」かな。 「ヤマハハコ」 「???」 へとへとになって、ようやく主尾根に登り着き、左へ少し進んだら「笹平」の標識に着いた。11.50分。「山頂まで40分、登山口まで170分」と書いてある。女性パーティ5.6人が食事中。よく見たら赤い服の相棒K君が混じって座っていた。 相棒K君曰く、雨飾山は何度も来ているし、最近体の調子も良くないから、用心して、今日はここまでとして、ここで待って居るとの事。それではお先に失礼。 「ハクサンシャジン」 笹平からは大きな台地となる。 「オトギリソウ」 「コゴメグサ」 「イワオウギ」だろ。 12.00時、右から梶山新湯からの登山路が合流してきている。リュックが置いてある。頂上に云っているらしい。山頂へ30分と書いてある。まだ30分も掛かるのかー。 「マツムシソウ」 「キバナノカワラマツバ???」 台地の先に、丸いピークの「雨飾山頂上」が見える。また登るのかー。台地の端の広場で腹ごしらえをして、どうしょうか思案。意を決して、荷物を残して歩き出す。一度少し下がって急坂を登り出す。山肌に登山路が見える。 12.45分、頂上の双耳峰の間に到着。まず右の西峰に寄る。石仏が並んでいる。残念ながら霧か雲で展望は無し。皆には申し訳ないが、私にとっては予定通りの時間の頂上到着だ。5時間20分。 西峰より東峰を見る。東峰が三角点のある頂上である。先に登った仲間4人が待ち焦がれて手を振っている。西峰と東峰の間は30m位しかない。小さな頂上で何人も休んでいる。 頂上では食事も済んでコーヒータイム。熱いコーヒーがすぐ出てきた。サンキュー。三角点が在る。
記念撮影。相棒だけは笹平までで、ここには居ない。私も大分時間が掛かって、皆様を大分待たせてしまった。13.20分下山開始。 標高が低いこの山に、こんなに高山植物が咲いているとは、感激である。 下に荒菅谷の雪渓が見える。よく見ると雪渓を横切った道が見える。 皆さんは足が速い。もう私の荷物を置いた地点で待って居る。 「グンナイフウロ」 足が遅いので皆に先へ行ってもらう。 「ヒヨドリソウ」 「サンカヨウ」 年も年だし、急な坂の降りは緊張する。商売柄、怪我をして正座が出来ないと大変だ。どうしても慎重になる。皆から、ずんずんと遅れてしまう。飲み水が少なくなり、なんとか荒菅谷までと頑張る。 もうそろそろ荒菅谷も近くかなと考えていたら、下からN氏が荒菅谷の冷たい水を持って、わざわざ登ってきた。ペットボトル一本をがぶ飲み、もう一本も水筒に詰めて、元気を取り戻す。他の4人には先へ行ってもらったという。申し訳ない。 16.10分、荒菅沢雪渓通過。17.00時、ブナ平通過。17.50分、ようやく車に到着。下山に4時間半掛かっている。車は一台だけ残っていたが、単独登山者が下りて来て帰って行った。皆を大分待たせて済まない。 皆も、バテたーとか、今まで一番辛かったー、とか言ってくれたが、私への慰めだろう。 後日、相棒K君から記録を貰ったら、一時間も駐車場で待たせたことが判り、大いに恐縮。本当にご迷惑かけました。 |