2006.09.より登山順
[福井] 姥ヶ岳・倉ノ又山 1453.62m (福井県大野市)72 | ||
第1回 2012.07.03. | ||
2012年07月03日(火)初散策 未踏 一つの山を登ると、その山までの道路事情や交通状態が判り、その辺りの山の状態も判ってくる。今回は、前回の金草岳より中二日で「姥ヶ岳」である。金草岳からは近い。 7.30分、加賀ゆめのゆで相棒K君とS女史を乗せ、福井インターを下車。大野市を目指して国道158号線を走る。大野市で国道157号線に乗換、温見峠を目指す。麻那姫湖を過ぎて雲川ダムの手前に、左に巣原橋が架かり「平家平」の標識がある。9.10分。雨が降り出した。 橋を渡り林道に入る。初めは舗装してあり走りやすいが、市街地より29kmの「平家橋」を渡った途端、ダートなガタガタ道となる。乗用車の底を擦りながら、3qでゲートに突き当たる。左に曲がった所に駐車場がある。軽トラが一台。登山者ではないようだ。9.40分。 9.55分合羽を着て、ゲートより歩き出す。案内板を見ると登山路は、作業道を4.5回横断している。今日は雨だから無理に頂上を狙わなくても、美しいブナの林があるらしいので、散策して帰ろうと呑気に構えている。 林道から登山路に入る所に、必ず標識がある。「ブナ林2.2km・姥ヶ岳4.8km」と書いてある。 看板に「オウレン畑」と書いてあった。林を下刈して「オウレン」が植えてあるらしい。一面に植えてあるのがオウレンらしい。。白いオウレンの花は春先に良く見かける。今は花は無い。 ブナ林の標識もあるが、ブナとナラの混合林で、ここはブナ林ではないようだ。 これはオウレンの実らしい。オウレンは胃腸薬として栽培されているようだ。 最後の林道を横断するとき、右に小屋が見えた。入口が積雪で壊れているようだが、こじ開けて中に入って、抹茶休憩。窓が開け放しで動物が出入りして中は少々汚いが、雨がしのげて有難い。11.00時。雨がやまないので今日は登頂を諦めて、ここに荷物を置いたまま、ブナ林探索に出かける事にする。 林道から少し入るとすぐブナ林になった。ブナだけの林で、下刈が綺麗にしてあり、オウレンの畑になっている。 実に気分の良い空間である。 ブナの林を抜けて、1243mのピークを過ぎて、段々と降って行く。地図はピークを通っているが、実際はピークを捲いてる。「ミヤコワスレ」が咲いている。 一番降った地点に「水芭蕉群生地」があった。11.40分。もちろん花は済んでいる。市の天然記念物になっているらしい。ここから先は姥ヶ岳への登りとなる。今日はここまでとして引き返す。 小屋まで戻って昼食である。小雨が降り止まない。地図を見ているとこの姥ヶ岳に、もう一つ三角点が在る。地理院地図には「倉ノ又山」の記入がある。調べてきた所に寄れば、この小屋の近くで、登山路は無いが藪漕ぎで簡単に三角点まで行けるらしい。我々もこの「倉ノ又山」に登り、三角点を確認して来よう、と云う事になった。小屋のある作業道を西に向かって歩き、突き当りのヘアピンカープの広場にリュックを置いて、崖をよじ登り藪に突入。13.10分。初めは高みを目指して適当に進む。全然道が無い。距離は300mから350m位と思われる。登った記録がネットに多数あったので、何か印が残っているだろうと考えていたのが悪かった。全然人の歩いた形跡がない。藪も段々濃くなって少し動くも大変だ。声を掛け合ってそれらしき高みを探してみたが見付からない。簡単ナビに三角点を目的地に入れていたが、目的地に到着しましたと云うアナウンスがあるだけで、それらしき物は見付からない。
時間も思ったより経過したので戻る事に決定。14.40分に無事作業道に戻り着く。一時間半も藪をさ迷っていたのか。三角点は見付けられなかったが、三角点の近くまでたどり着いたことは間違いない。倉ノ又山に登った事にしておこう。 作業道をそのまま歩いて「トチノ木」を見に行く。15.05分。 大きな木は大好きである。 立て札に依れば 「平家平のトチノキは、トチノ木としては日本有数の大木である。トチノ木の種は美味なので、古来貴重な食料源として大切に扱われ、神格化される傾向にあった。しかし近年、木目の美しさから家具材として伐採されることが多くなった。其の為大木が少なくなったが、この大木は区民が伐採禁止を決めた。現在は大野市の天然記念物に指定し、大野市が管理をしている」 15.35分、車に到着。今日一日、登山者一人とも遭遇しなかった。 姥ヶ岳の登山は、紅葉の頃までお預けにしておこう。 |