富山県の山逍遥
2006.09.より登山順

  [富山]   夫婦山  784.08m  (富山市八尾)64 
第2回登山 2017.06.06. 八尾小井波より男峰登頂。女峰も登り下山。
第1回登山 2012.05.29. 八尾小井波より女峰と男峰と登る。

  2017年06月06日(火)2回目



 楽な山を探して
「夫婦山」を思い出した。しばらく登っていないし、S女史は初めてなので案内することにした。8.00時に市民病院を出発。富山西ICで降りて八尾町を目指す。八尾から県道199-198号線で桐谷に出て、山越えで小井波に出る。小井波に着く手前に、水芭蕉の群生地がある。思ったより早く着いた。小井波の集落は、民家は無くて大きな養豚場だけがある様だ。突き当りの石橋を渡った所に駐車場がある。9.45分。夫婦山登山口(駐車場)の札が、養豚場の金網に提げてある。





 ハルジオン         キツネノボタン        ムラサキサギゴケ



 林道はすぐ杉林の中の道になる。




 杉林は無くなり、新緑の雑木林を登って行く。






 「サンカヨウ」はとても多いが、花は済んで実になっている。


 「ユキノシタ」
 展望岩の辺りにも多くあった。






 10.55、松瀬峠に登り着く。ここは十字路。右が女峰へ、左が男峰頂上である。直進して峠を降りると東松瀬へ出ると標識あり。




 初めて下界が見下ろせる。何処かな?。




 最初に頂上男峰を登る事にする。下りに余力があれば女峰も登る予定。途端にロープの下がった岩だらけの道となる。




 大きな岸壁の下を通る。この巨岩の上が展望台である。巨岩の横をよじ登る。








 尾根まで登り荷物を置いて、巨大な杉の木を抜けると、岩山の上である。11.25分。




 こちらは初めて見える、登って来た方の反対側である。丸い山は「祖父岳」である。右奥は「牛嶽」らしい。




 登って来た方面。下が小井波。向こうは富山平野らしい。ここは狭くて怖い。私は立ち上がれない。座ったまま眺める。




 展望岩を降りると頂上は近い。11.35分に到着。先客男性一人。石の方位版がある。前方のなだらかな峰が「白木峰」らしい。


 

 富山平野方面。




 登って来た方面。




 祖父岳




 北アルプス方面。「薬師岳」が見える。立山剣は雲の中。方位版を見ると、槍ヶ岳、笠ヶ岳と見えるらしい。






 男性にシャッターを押してもらう。大きなカメラを持っている。写真家かな?


 この花、名前が出てこない。





 一時間ほど居て下山開始。峠にリュックを置いて、女峰を目指す。女峰だけあって、緩やかで岩もない。




 13.20分に女峰到着。富山平野の方が少し切り開かれている。滑走路みたいなものが見える、と彼女は言った。?と思ったが、家に帰ってパソコンで拡大してみたら、富山空港に間違いない。富山市街も見えた。







 他には展望は無い。


 すぐ戻りかける。途中に先ほど登った男峰が見えた。峠まで降りて、荷物を持って下山開始。











 エンレイソウ         カタハ           フタリシズカ



 ナルコユリ
 クサイチゴ

 「カタハ」が多くあった。女史が多く採取して私にもくれた。料理法も教えてくれたので、帰って茹でて、炒めて食べたらまことに旨かった。シャキシャキと本当にうまかった。




 14.30分に車まで帰り着く。猿丸太夫塚に寄ろうと行ったが、草ぼうぼう、渡る橋が朽ちて、怖くて渡れない。離れた所から夫婦山を撮った。左が男峰、右が女峰。塚は右の方の下に見える。




 桐谷から東松瀬の先までが、中部北陸自然歩道に指定されているようだ。



               「YAMAP」記録
   ■活動日  2017/06/06(火)09:46-14:29
   ■活動時間 4時間43分 スタート9:46→1時間46分→夫婦山11:32-12:36(1時間4分)→
         1時間53分→ゴール14:29
   ■活動距離 3.9km  ■高低差 335m  ■累積標高上り/下り 513m/516m


          ■次回登山は、6/10富山県「牛嶽」へ■

 

   2012年05月29日(火)初登山



 八乙女山、牛嶽と、富山県の里山を歩いた。ついでに
「夫婦山」「祖父岳」と、簡単な里山を歩こうと相棒を誘ってやってきた。相棒K君はピークハンター。登っていない山だとすぐ乗ってくる。8.00時に高速の徳光サービスエリアで相棒を拾う。相棒と二人だけで登山するのは久しぶり。10日程前に加賀高倉山に登った時貰った、最近の彼の登山記録を読んでいたら、5/12日に一人で福井県の権現山に登った帰り、自宅近くの金沢ゆめのゆで、サウナから出てきて立ち眩み、病院へ救急車で運ばれた、と書いてあった。ドライブしながら話を聞く。点滴を打ってもらって家族の迎えで帰ったという。翌日検査を受けたら糖尿病と云われたらしい。お互い年を取ると色々と出てくるね。お互いに長持ちさせなくては。


 富山西インターで降りて八尾に向かって走る。国道472号で八尾町。町を抜けて県道198号に乗る。ナビがあっても八尾の坂の町は複雑。あちこち回り回ってようやく脱出。




 八尾町桐谷の集落で、右に小井波の方へ橋を渡る。分岐に夫婦山の標識、小井波水芭蕉2.9K、猿丸太夫塚を訪ねる中部北陸自然歩道、などがある。山道を抜けると水芭蕉園地は道の右側。結構株がある。平地に降りて突き当りに養豚団地がある。直進する林道に少し入ると、夫婦山登山口駐車場があった。車を置く。9.15分。養豚団地は金網に囲まれ、疫病予防のため立入り禁止と書いてある。







 9.25分、林道を歩き出す。養豚場の金網に沿って進み、裏を回り込んで養豚場から離れて林の中を登りだす。林道に「サンカヨウ」







 
 「ムラサキキケマン」?









 案外と緩やかな遊歩道が多い。整備してある。








 「エンレイソウ」の群落があるが。どれも葉が裂けているか穴が開いている。







 「サンカヨウ」の群落がある。花は済んでいる。これも葉が穴だらけ。どうも考えるに雹ヒョウが降ったらしい。







 10.10分、峠の上に登り着く。ここは松瀬峠680mです、と書いてある。カラー写真の標識もあり、晴れていると富山市・魚津市・日本海が見えるようだ。







 登ってきた反対側に目立つ山がある。「祖父岳」らしい。すぐ隣だ。天気は良いのだが雲が多くて遠くは見えない。こちら側からの登山路が合流している。







 峠にリュックを置いて、右側の「女峰」を往復する事にする。10.35分、女岳頂上着。富山市の見える方だけ少し切り払われている。







 「八尾町立下笹原小学校」の建てた「夫婦岳 女峰山頂740m」の標識がある。学校登山らしい。ここまでは楽ちんに登れる。







 峠から女峰までは緩やかで花が多い。

 「ツクバネウツギ」







 「ヒメシャガ」もある。









 「?」







 「ハンショウヅル」









 10.50分、峠まで戻り今度は「男峰」を目指す。こちらの道は岩がゴロゴロの険しい道である。ロープも下がっている。大きな岩の壁に「ユキノシタ」が咲いている。





 大きな杉の木がある。この杉の木の後ろが。大きな岩のてっぺんになっており、展望台と書いてあるので行ってみた。







 岩の上は狭く両方切れ落ちていて、怖くて立って居られないので、座り込んで辺りを見回す。すぐ後ろのピークはさっき登った女峰である。大きな木の白い花は「トチノキ」らしい。







 登ってきた下に、養豚場が見える。富山平野は霞んでいる。








 反対側の丸いピークは「祖父岳」らしい。








 展望台より10分で夫婦山頂上に到着。三角点が在る。二等である。11.20分。
三角点情報「夫婦山」 
三角点名・夫婦山
等級・2等三角点
標高・784.08m
所在地・富山県富山市八尾町
 






 大きな方位盤がある。昼食にする。霧がかかったような状態で遠くが見えない。「白木峰」が近いはずだが見えない。









 記念撮影。標識に鯉のぼりが提げてある。







 頂上には大きな木が無く、「ツツジ」と「ヒメシャガ」がある。こちらが「白木峰」の方面だが・・・








 「方位盤」には見える山の名前が書いてある。山の形まで書き込んであるので、間違いなく見えるのだろう。右より「笠ヶ岳」「槍ヶ岳」「黒部五郎岳」「薬師岳」「立山」「剱岳」「毛勝三山」などなど。





 同じ道を下り、12.50に置いた車に到着。



 「猿丸太夫の塚」を見に行く。養豚場の前を通り過ぎた所にある。この塚は以前訪れた事がある。「北陸三県の能楽古跡案内」と云うホームページも書いている。猿丸太夫は能楽に名前が出て来るので、ここまで探しに来た事がある。思い出して能楽古跡紀行を呼び出して読み返した。2002年に訪れたと書いてあるから10年前である。立札によれば、「猿丸太夫は平安時代の歌人で36歌仙の一人。小倉百人一首の第5番目の歌は猿丸太夫の作と伝えられている。猿丸太夫は歌人と神官を兼ねていたと言われているが、その出身地や墓は全国各地にあり、晩年はここ八尾町小井波に庵を結び、世を終えたといわれている。」と書いているが、その立て札は現在は無かった。




 猿丸太夫の歌は「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき」である。



 杉の木の横に猿丸太夫之塚があり、その後ろの山の右側が「女峰」。左側の山が「男峰」だった。夫婦山にしては離れ過ぎではないか?。






表紙へ戻る