富山県の山逍遥
2005.04.より登山順

[富山] 金剛堂山 1.650m (南砺市利賀村)19
竜口三角点
第2回登山 2011.06.19. 利賀村栃谷登山口より往復
第1回登山 2008.11.15. 利賀村栃谷登山口より往復


  2011年06月19日(日)2回目





 3年ぶりの
「金剛堂山」である。標高差があり皆についてゆけるか、ちと心配。6時に小松市民病院駐車場でSN女性コンビを乗せ、高速徳光パーキングで相棒とN氏を乗せる。今日は全員の5名参加である。砺波インターで降り山に向かい、小牧ダムの手前で左に国道471号線に入る。利賀村へ長い長い道のり。7.50分に登山口の駐車場に着いた。車が20台以上止まっている。人気の山だ。8.00時、橋を渡って出発。








 1キロごとに標識がある。1キロ地点までは急坂で、尾根の上まで上がる。8.40分。なだらかになり、しばらく平行道。2キロ地点を9.25分通過。前回は秋だったので見通しが利いたが、今回は濃い緑の中を行く。











 「イワカガミ」が咲いている。









 2キロ地点を過ぎるとしばらくで、大きなブナの林に入る。この時期新緑で素晴らしい。









 「ユキザサ」花が大きい。













 「マイヅルソウ」の花は、今年初見。









 「アカモノ」登山路の脇にずーっと咲いている。











 10.05分、3キロ地点通過。初めて前方に山が見えてくる。まだまだ遠い尾根道だ。









  一株だけ「ツバメオモト」を見かけた。S女史が人形山に登った時、ツバメオモトがあったと写真を送ってくれた。私も是非見たいと思っていたので、大変うれしい。









 このツツジは何ツツジ?。図鑑で調べたら「ムラサキヤシオ」に似ている。










 3キロ地点を過ぎたら見晴らしが良くなった。登山路左側には「スノーバレー利賀村スキー場」その上は「牛岳」らしい。









 登山路右側に見えるのは「人形山」だな。











 「ゴゼンタチバナ」が咲いている。なかなか高山なのだな。









 10.50分、4キロ地点の標識の前で、全員が抹茶休憩の最中。やっと追い付いて私も相棒の御点前を頂く。いつも有難うございます。









 頂上は何キロ?、と聞いたら、0.9キロらしい。あと900m、少しだ。


 この花は「ミツバオウレン」だと思うが?、群生していた。







 頂上は満員である。11.35分着。前回の3時間25分よりも10分オーバー。途中10人以上追い抜かれ、追い越した人は一人も無し。それでも私としては上出来。全員食事中。我々も割り込んで昼食をとる。










 三角点に帽子をかぶせて食事中のカップルに、ちょっと開けて貰って写真を撮る。一等で大きい三角点。
三角点情報 「金剛堂山」
 三角点名・金剛堂山
等級・1等三角点
標高1637.9m








 皆さん食事を済ませて段々下山して行ったので、少し場所が空いてきた。今回の記念撮影。全員で5名。これが全員集まった時の「加賀の里山逍遥の会」最近は厚かましくも、加賀の里山で無くとも山名札を提げることもある。








 荷物を置いたまま最高地点の中金剛へ探索に出掛ける。まだ残雪がある。私は途中の歌碑のあるピークまで行って、中金剛には登らなかった。山名札は中金剛に提げてきてもらった。本当は三角点のある場所が金剛堂山の頂上であるが、大きな木が無くて提げる場所が無い。




 これは先頃まで食事をしていた頂上を振り返った所。石の祠の頭が見える。この辺りは風が強くて大きい木が育たないらしい。高山らしい雰囲気が良い。








 「コバイケイソウ」が咲いている。未だ花が完全に開いていない。













 「ツマトリソウ」









 池塘があってオタマジャクシがうようよ。「イワイチョウ」も咲きだした。










 頂上に戻って13.05分下山開始。頂上には白木峰の林道の方から、大勢のパーティが登って来ていて、ススダケをコンロに並べて焼きタケノコで食事中。登る途中で収穫したらしい。我々もススダケタケノコを探しながら下山。前方の1451ピークを越えて降りてゆく。






 登るときには探さなかったが、地図を見ていると1キロ地点の標識辺りに三角点が在るらしい。1`標識の前に登るように道があったので入り込んでみたら、20m程で「四等三角点」を見付けた。誰もあまり気が付かないでしょうね。
三角点情報 
 三角点名・竜口
等級・4等三角点
標高・997.85m





 ここからジグザグの急坂を降りて、15.35分に駐車場の車にたどり着いた。水場の水は冷たくて旨い。林道を登山者が歩いて戻ってきた。中金剛、奥金剛を越え林道を歩いてきたらしい。遠いだろうな。


 地図は動かせます。




   2008年11月15日(土)初登山



 案内書によれば、
「金剛堂山」は加賀藩の名前で、富山藩では「西白木峰」と称し、昔から名山として知られていた、とある。富山藩10代藩主、前田利保公がこの山に登って「飛騨信濃木曾の峰々みな見えて 西は残さぬ白木峰かな」と詠んだと書いてある。7月に白木峰に登ったとき、隣のこの山がよく見えた。どっしりとした大きな山だった。一度は登ってみたいと思ったが、標高差があるので辛いかなと感じていた。昨日の14日は私の誕生日で71歳になった。今日は一日遅れの誕生記念登山と自分勝手に命名して、相棒K君に案内を頼む。彼は何度も登っていて、雪のあるときも、隣のスキー場からも登っている。



 5.50.金沢の相棒の家により彼を乗せる。高速に乗り砺波インターで降りる。国道156号で山に向かい、小牧ダムの手前で左に国道471号線に入る。高度をどんどん上げて利賀村に着く。新楢尾トンネルを抜けて、右折して山に向かうと、世界演劇祭が行われたりする野外劇場を過ぎて、スノーバレー利賀スキー場に着く。さらに1キロほど百瀬川を遡ると広い駐車場があり、トイレ付きの避難小屋がある。7.10.到着。先着の浜松の車一行が体操中。浜松から登りに来るなんて、この山は人気があるのだとびっくり。


 7.25.歩き出す。百瀬川に掛かった鉄の橋を渡り、谷を少し歩いて左の斜面を登り尾根に到着。あとはすべて尾根歩きとなる。








 8.00.登山口より1km地点の表示通過。ブナの古木が混じってくる。落葉を敷き詰めた登山路である。










 8.45.登山路より2km地点の標識通過。曇ってはいるが雨の心配は無い。9.00.ブナの原生林を通る。









 9.15.地理院地図に記入のある、「1346mのピーク」を通過。以前相棒が雪の登山時、木の上に片折岳の札が下がっていたと言う。帰りに探したら藪の中に一服金剛堂山の札を見付けた。地図に名前が無いので勝手にいろいろ付けるのかも知れない。頂上が見えてくる。








 ここから50mほど一度降り、又登り出す。9.25.登山口より3km地点の標識通過。段々展望が良くなる。左にスノーバレー利賀スキー場のゲレンデが見える。









 ゲレンデの右の稜線の上に、白木峰が頭を出してきた。










 登ってきた方を振り返ると、日本海と平野が見える。砺波平野かな。









 10.15.登山口より4km地点の標識。地理院地図に記入のある「1451mのピーク」はここより手前だろう。ハッキリしないうちに通過したようだ。このピークも地図に名前は無いが、思案山だと相棒が教えてくれた。







 10.50.頂上到着。石の祠と、どっしりとした一等三角点と、大きな御影石の方位盤がある。ここは前金剛とも呼ばれている。とりあえずお湯を沸かして抹茶を一服。









 南には、笹原の向うに中金剛のピークが見える。この中金剛は、頂上と呼ぶ前金剛より12mほど高い。登山路が続いているのが見える。その向こう側には奥金剛と呼ばれるピークもあるらしい。








 東は白木峰。その上に雪のある山が微かに見える。方位盤と照らし合わせると、剣岳と立山の麓らしい。そこから右に北アルプスが槍穂高まで見えるらしい。方位盤には木曾御岳から富士山まで載っている。残念ながら今日は雲の中だ。








 西には、右から医王山から白山まで続く山並みが見える。手前の飛び出したピークは、方位盤によれば人形山である。その左に白山の麓だけが見える。北には、牛岳が見える。昼食には少し早いので、荷物を置いて中金剛まで往復する事にする。







 11.15.に頂上を出て、10分で鞍部の白い歌碑に到着。字は読めないが「飛騨信濃木曾の峰々みな見えて 西は残さぬ白木峰かな」と書いてあるらしい。中金剛が近くなった。









 11.35.に中金剛の頂上に到着。札が下がっているだけで、広場も無く、登山路は真っ直ぐ奥金剛に抜けている。ここが実質の金剛堂山の頂上だ。








 すぐに戻りにかかる。頂上の前金剛までの間は、笹原が続く。頂上の祠が見える。手前のピークには白い歌碑も見える。12.05.に頂上に帰り着く。風の当たらぬ窪地に座り込んで昼食を食べる。今日出会った10人ほどの登山者は全部下山して行って、静まり返った山になった。









 証拠写真を撮って、1時間居た頂上を13.05.に下山開始。15.35.に車に到着。



 登りに3時間25分、降りに2時間30分掛かった山登りでした。




表紙へ戻る