日本百名山逍遥
2005.4.より

   [日本百名山]  浅間山  2568m  (長野・群馬)141
 [浅間連峰]  東篭ノ登山  2227.9m  (長野・群馬)  

  2017年09月23日(土)初登山 池の平駐車場より


 S・N女史に、何処か簡単な日本百名山に連れていいって、と云われて
「浅間山」を思い出した。浅間山は活火山なので頂上は登山禁止のはずだ。しかし一番近くの外輪山の「前掛山」を頂上とみなして、百名山を目指す登山者は登っているらしい。女性二人には「前掛山」を目指してもらって、私は途中の「黒斑山」まで登れれば良いと考えた。


 調べてみたら「浅間山」には1968年に登ってた。49年前だ。軽井沢方面の「峰の茶屋」から登った。その年はちょうど登山規制が解除されて、頂上まで登ることが出来た。直径300mはあろうかという噴火口の淵で、怖くて足が震えながら中を覗き込んだ記憶がある。写真を見ると「湯の平」を越えてどこかの避難小屋で泊り、「トーミの頭」を越えて車坂峠から「地蔵峠」に出てバスを待っている。



 小松を早朝5.00時に出発。北陸自動車道より上信越自動車道に入り、小諸ICで降りる。チェリーパークラインで「車坂峠」に登る。舗装してあり10.00時頃に峠に到着。ここは「高峰高原」でスキー場もある。左に高峰高原ホテルがあり、その先三差路にビジターセンターがあり、大きな駐車場がある。



 今日は半日なので
「東篭ノ登山」に登る予定。分岐を左折し、ランプの宿高峰温泉の前を通り、湯ノ丸高峰林道に入る。湯ノ丸高原と高峰高原の中間に「池の平駐車場」がある。10.40分に広い駐車場に到着。この駐車場は有料で500円。思っていたより空いていた。






 ここから「東篭ノ登山」へ直接登る予定。反対側は「池の平湿原」で、春夏は高山植物が咲き乱れるらしい。11.00時、案内立札を良く眺めて、林道を渡って登山開始。案内板は40分と書いてある。そんなに近いのかな?。











 初めは緩やか。




 天然の「カラマツ林」で、全国的に珍しいらしい。








 頂上に近づくと、岩ゴロゴロの道となる。シャクナゲの木が多い。





 ヤマハハコ         シャクナゲの蕾        リンドウ



 振り返ると「池の平湿原」が見える。駐車場が見える。








 岩だらけの斜面となると、頂上は近い。










 12.00時、頂上到着。頂上は広い。左の山は「高峰山」。






 三角点情報
 三角点名・篭塔山
等級・1等三角点
標高・2227.91m

 黒い石の一等三角点である。360度の見晴らしの良い山との事だが、今日は雲がある。残念。








 登って来た方面の「池の原湿原」。




 隣の「水ノ塔山」。




 水ノ塔山の右に「高峰高原」が見えてきた。その上の山は、明日登る「黒斑山」だろう。その上に「浅間山」が覗いているはずだが、見えなくて残念。下の林道は、通ってきた「湯ノ丸高峰林道」で、舗装はして無かった。






 頂上で昼食。時間があるので、二人は
「西篭ノ登山」の往復に出かけた。老人は今朝早かったので、荷物番と昼寝。2時間も滞在。全然寒くないのでありがたい。


 13.50に、二人が「西篭ノ登山」より戻ってきた。シャクナゲの多い登山路だったらしい。14.00時頃下山開始。





 イワインチン         マツムシソウ        ミネウスユキソウ







 14.50頃、駐車場に戻り着く。霧が晴れて山が見えてきた。右が「東篭ノ登山」。左が「西篭ノ登山」である。





 「この林道は午後5時に出口ゲートが閉まります。施錠するので、時間を過ぎると出られなくなります。」と看板に書いてある。小諸市側の高峰・東御市側の地蔵峠、いずれも20分かかるとの事。今日の宿は「新鹿沢温泉」なので地蔵峠の方へ降りる。こちら側の林道は舗装されていた。







 15.25分に温泉宿に到着。ゆっくりと温泉に入る。朝は6時に出発予定で、朝食はおにぎりにしてもらう事になっている。


 明日は「黒斑山」を目指す。下に続く。




              東篭ノ登山「YAMAP」記録
   ■活動日  2017/09/23(土)10.52-14.46
   ■活動時間 3時間54分 スタート10.52→57分→東篭ノ登山11.49-14.04(2時間15分)
         →42分→ゴール到着14.46分
       
   ■活動距離 2.3km  ■高低差 188m  ■累積標高上り/下り 287m/301m



 [浅間連峰]  黒斑山  2404m  (長野・群馬)

   2017年09月24日(日)初登山 高峰高原より 



 浅間山は噴火警戒レベルにより登山が規制される。現在はレベル@で、前掛山まで登れると思っていたが、平成27年6月よりレベルAとなり、現在は湯の平まで入れるが、前掛山は登れなくなっていた。したがって
「黒斑山」が登る事の出来る最高地点となる。



 新鹿沢温泉の宿を、お弁当を貰って6時に出発。昨日の湯ノ丸高峰林道を通らず、少し下って直接車坂峠を目指す。辺りは高原キャベツの産地。朝採れのキャベツを大型トラックに積んでいる。こちらから車坂峠へ登る道は。舗装無しだった。





 6.50分に峠のビジターセンターの駐車場に車を入れる。霧が出てきた。トイレ棟は高峰高原ホテルの横の道を入った所にある。








 ホテルの前の道路の反対側の広場から、登山路が始まっている。標識に「→黒斑山(表コース)2.9km・・←黒斑山(中コース)2.6km」と書いてある。今日は表コースを登り、中コースでここに戻ってくる予定。7.20分に歩き出す。





 黒斑山の「天然カラマツ林」も珍しく、保護に協力くださいとの事である。




 針葉樹の暗い感じの森と、明るい感じの岩庭が交互に現れてくる感じ。











 9.05分、急な坂を登り切り、外輪山のふちに登り着いたと思ったら、広場の隅におかしな構造物。どうも避難シェルターらしい。近寄って中を覗いて見なかったが、外観はなんだかちゃちな感じ。







 9.10分、その先に「槍ヶ鞘」という地点に出た。ここから「浅間山」が見えるはずだが、裾がかすかに見えるだけ。




 一度降って、向こうへ登る道が見える。向こうのピークが「トーミの頭」らしい。人が見える。私の仲間二人は、もう坂を登り出している。手を振っている。











 一度降った地点に、車坂峠へ降りる分岐がある。中コースで、帰りはここを降りる予定。










 9.35分、「トーミの頭」に到着。私はここでしばらく休むからと、仲間二人に先に行ってもらう。







 ゆっくりと休んでいたら、霧が少しずつ晴れてくるような感じ。やがて目の前に「浅間山」が姿を現した。噴煙を上げている。




 これから行く「黒斑山」も見えてきた。




 30分近くも霧の晴れるのを待っていた。10.00時頃「黒斑山」に向かって出発。ちょっと進むと絶好の見晴らし地点があった。




 その先に、目の下の草原「湯の平」へ降りる分岐点があった。下降分岐点よりの浅間山。







 10.25分、大きな馬鹿でかいスピーカーが現れた。
「このスピーカーは、仮設の緊急放送設備です。浅間山の活動に変化があった際には、緊急放送の指示に従ってください。小諸市」と書いてある。他にも機械設備がある。登山路に電線みたいなものがあり、なんだろうと思っていたら、この設備の為だったのだ。






 10.30分に「黒斑山」の頂上に到着。狭い頂上。浅間山が目の前である。見知らぬ人に記念撮影してもらう。狭いので、次のピーク「蛇骨岳」を目指す人が多いようだ。私の仲間二人も、蛇骨岳へ行ったようだ。私はここまでと決めて、そう告げてある。




 浅間山の頂上をアップで撮ったら、大きな噴火口が見えた。手前が「前掛山」である。噴火口はここまで登らないと見えない様だ。




 食事をしながら、1時間ほど浅間山を眺めて過ごす。仲間はもうそろそろ戻ってくると思ったが、どうせすぐ追いつかれるので、先に下山を始めた。少し降りると噴火口は見えなくなる。




 トーミの頭が近づいて来た。あんなに岸壁になっているのだ。




 噴煙が見える。




 もうすぐトーミの頭という地点で、蛇骨岳より戻った二人に追いつかれた。




 11.50分頃、トーミの頭で記念撮影。25分滞在してコーヒータイム。




 平野が見えてきた。小諸の方面だろう。




 12.15分頃下山開始。これで浅間山とお別れ。見えなくなる。




 「中コース」を降りる。コメツガか、シラビソか、の森が続く。




 半分以上降りたら、車坂峠が見えてきた。「高峰高原」だ。一段下がった所がスキー場が見える。ゲレンデの右上が「東篭ノ登山」で、その右に「水ノ塔山」。峠の上の「高峰山」は雲が掛かってきた。








 振り返ると「黒斑山」が見える。あそこから延々と降りてきた。




 この辺りの「天然カラマツ林」も保護林。少し紅葉してきたな。







 13.40分、車の置いた駐車場に着いた。











 ビジターセンターの二階の喫茶のテラスで、二人がソフトクリームを食べながら手を振っている。




 日帰り温泉の施設が見当たらず、結構涼しくて汗もあまりかかなかったので、風呂なしでもと来た道を走る。予定より早く19.00時過ぎには、小松迄戻ることが出来た。





 
浅間山登山


 1968年06月に登った写真を引っ張り出してきた。49年前。峰の茶屋から登り「行者返し」という地点の標識、「←浅間山頂80分・峰の茶屋40分→」










 歩きにくい砂の道を登った。








 噴火口を覗き込んだ。湯気が微かに登っていた。










 「湯の平」の地点標識。「←トーミの頭60分・浅間山頂100分、峰の茶屋180分→」。昔は全部横長のリュックだった。






 湯の平から「トーミの頭」に登った様だ。トーミの頭を下から見上げている。


 この後、どこかの避難小屋に泊まった記憶がある。何処だったか記憶がない。ひょっとするとシェルターだったかもしれない。






 この写真は、池の平湿原の「鏡池」だった。篭ノ登山が池に映るので、鏡池というらしい。








 湯ノ丸高原の「地蔵峠」でバスを待っている。ここからバスに乗って下山した模様。


 向こうを向いているのが私で、「尻皮」をぶら下げている。昔はよく尻皮を見かけたものだ。




      ■次回登山は、9/29加賀里山の「大倉岳」へ■


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